管理人越後路を行く・・・松之山 Part2

明けて日曜日。本日は森の学校キョロロ主催による大探鳥会が開催されます。「森の学校キョロロ」では松之山野鳥愛護会、十日町地域振興局健康福祉部、十日町市との共催で月に一度定例探鳥会を開催しているそうです。

探鳥会は他で何回か参加したことがありますが、朝の4時30集合というのは初めてですね。バーダーは早起きの人が多いから朝早いのは苦になる人はあまりいないでしょう。皆さんやる気満々と言った感じです。


※プライバシー、肖像権の問題がありますので敢えてボカしてあります。

コースは3つあり参加者はおよそですが100名近くにはなったのではないでしょうか。

探鳥会自体は大勢で回りますから目と耳が多くなるメリットもありますが、警戒されてしまうデメリットもあります。ですから見るより聞く方がメインになり囀りから判断することが多くなりがちになります。

回ってる途中にアカショウビンの声なども聞こえましたが姿は殆ど見ることが出来ませんでした。一瞬飛んで行く姿を見た人達が何名かいたようです。管理人も見えたかもしれませんがはっきりとした姿は確認出来ていません。ましてや写真は到底無理と言った感じでした。ちなみに探鳥会にはカメラは持たずに参加しました。まあ、撮れないだろうと踏んでいたからで、正解でした(笑

一通り回って解散となりましたが、それなりに楽しかったです。単独で回るよりは色々と参考になったこともありました。毎月開催される探鳥会もあるのでそれに参加するのもいいかもしれません。こちらも夏は朝早いようです。

さて、解散となりどこに行こうかと思案しましたが、昨日の続きでチゴモズを見に行ってみようと思いそちらに移動。

すでに数名のカメラマンが撮影をしていました。昨日教えて呉れたカメラマンの方もいて、どの当たりによく出るかなんて情報を教えてもらいました。

カメラをセットしてからほどなくすぐにその姿を見ることが出来ました。

光の加減もありますが、目のまわりと目が黒いので目の区別が着きにくいですが何とか撮ることが出来ました。

ここがチゴモズの定位置のようです。かなり遠いですがハッキリと分かります。

そうそうサシバが途中頭の上を飛んでいました。

飛び回る場所のパターンはある程度決まっているようです。それでもハプニング的に近くに来ることもあるようですが一定の距離は常にあった方がいいですね。つまり必要以上に近づかないことが肝要でしょう。その点では皆さんマナーを守って必要以上に距離を詰めないで撮影されていました。当然管理人達も同じように並んで撮っていました。

ただし、気になるのは民家の軒先でカメラを構えることでした。通り抜けできる道ではないので交通量は多くありませ。普段は静かな場所であることは間違いありません。それがこの時期になると他県ナンバーが圧倒的に多いのですが大挙して押し寄せてくるようです。管理人達もその中の一台となっていました。幸い管理人の車は通行の邪魔になる場所ではなかったのですが車が増えてくると明らかに通行の邪魔になる場所に停め始める人達が増えてきました。

おそらく地元の人達が最低限車を回す場所として確保しなければならない場所がありそこに停める人もいるのですが、それを注意するカメラマンの方もいます。

しかし日曜日ですので車が次から次へと来ます。そんな訳で管理人達は取りあえずは姿も見たし写真も撮れたのでチゴモズの里には1時間もいませんでしたが早々に退散することにしました。

思えば土日でかなり慌ただしかったですが、それなりに堪能出来たようです。そして実感したのは松之山は鳥も多いけどそれを見に来たり撮りに来たりする人も多いなと言うことでした。情報は得やすくなりますが、鳥たちにとってそれがどういう影響を与えるのか考えると心配なところもあります。

また、チゴモズの里のように狭い道路の民家の軒先で多くの人が集まる状況は芳しいものでは無いように思います。どう考えてもトラブルが発生しそうな気配がします。

追記:
帰宅後ネットで調べたら昨年はそうでもなかったようですが一昨年はトラブルは発生していたようです。松之山が探鳥をある程度観光資源として見ているようですから地元の人達も出来れば好意的にバーダーの人達と接したいと心されているように思いますがやはり限度はあるでしょう。誰しも見たいし撮りたいのは同じですが狭い場所、それも人が住んでいる軒先ですから必要以上に長い時間お邪魔するのは控えた方が結果的には長くチゴモズの里が成り立つように思います。立て込んで来たらできる限り車を停めたり撮影したりする場所を融通し合うことが出来ればいいなと思います。

そんなこんなで、いい思いもしたけどちょっと複雑な思いもして松之山から撤収と相成りました。

管理人越後路を行く・・・松之山 Part1

新しい探鳥地を訪れるときは期待と不安が入り交じった気持ちに誰でもなるのではないでしょうか。

越後と言えば管理人達は秋のワタリの山本山と夏の銀山平くらいで馴染みがあまりありません。

信州も野鳥の多いところだと思いますが、越後もそれに負けないであろうことは想像するに難くありません。

候補地が多くて何処に行くか悩みましたが、ポピュラーな場所からと言うことで松之山に行ってみることにしました。

戸隠森林植物園の時もそうですが有名なところは取りあえず行ってみるべきだということですね。

こんな場合は続けていくのが吉だと思っていますので、今週と来週は続けて松之山に行くことにしました。まずは今週の日曜日に松之山で大探鳥会が開催されるので来週の下見もかねて参加しようかと思っています。

3時半起床、4時の出立です。

探鳥会の開催される「森の学校キョロロ」の駐車場には8時少し前に到着しました。途中トイレタイムが2回ほどありましたが、4時間はかからないですね。これだと時間的には戸隠森林植物園より近いですね。

駐車場はだだっ広いと言った感じですがちらほらと車が停まっています。出で立ちをみれば目的は管理人達と同じであることがうかがい知れます。

追記:
後で少し困ったことになるのですが、これだけ広い駐車場なのですが直接使えるトイレが障害者用を含めて2個しかないのです。探鳥会には100名近く集まりましたから・・・まあ、推してる知るべしですね(苦笑

さて、到着して程なくかなり遠くからでですが

「キョロロ~キョロロ~」

とどっかで聞いたような声が聞こえました。え、まさかとお思いでしょうが、そうです。紛れもなくアカショウビンの声です。これはさすがに管理人も聞き間違えることはありません。あの独特の響きはなんとも言えません。俄然期待が膨れます。

だだ、アカショウビンは極めて警戒心の強い鳥です。そうは簡単に姿をみることはできません。ましてや写真となるとかなり難しいと思います。しかし声がすればまぐれでも偶然でも可能性はゼロではないはずです。そこに期待したいところです。

さて、駐車場にいてもしかたありませんからまずは美人林に行ってみることにしました。この学校の隣と言ってもいいですが、車で移動します。

美人林由来はなかなか良い話ですね。

確かにこんな景観の林は管理人も見たことがありません。それも相当の広がりがあります。風景写真を撮る人も沢山訪れるようです。

その美人林に足を踏み入れると又々アカショウビンの声が。今度は先ほどより近いです。こうなると我慢できずに声のする方に歩いて行きました。ただ無遠慮に近づいて行けば当然警戒されるので出くわす可能性は低くなるのですが。

声のする方に向かって暫く歩いてみたのですが・・・う~ん、人の歩ける場所ではなく行き止まりになってしまいました。残念。

さすれば林の奥に分け入って静かに座って待つことにしました。路傍の石作戦ですね。ともかく動くモノに対しては非常に警戒しますからウロウロするのは禁物です。本当はブラインドもしたいところですが、さすがにこの林の中では憚られます。

暫くすると声は聞こえます。こちらに近づく感じもしますし、遠のいていく感じもします。どうやら林の中で声は聞こえるのですが、姿を見ることは出来ませんでした。しかも暑かったので半袖で暫く座っていたのでダニや(小)ブヨと言った毒虫たちにかなりやられてしまいました。ダニは1日~2日経ってからかゆくなり赤く腫れてきたのですが、これには参りました。この時期ですから防虫対策と刺された時のかゆみ止めは必須ですね。

追記:
余談ですがかゆみ止めは液体ムヒアルファEXがお薦めです。

午前中美人林で時間を潰したのですが声は聞けども状態でした。

午後からは松之山温泉付近を回ってみることにしました。

温泉街のまわりを周回していると、遠くの枝に二羽止まっているのが見えました。当初はカラスかと思ったのですが・・・

車を停めてスコープで確認すると、やはりブッポウソウでした。

レンズを向けていたら同好の士と思われるカメラマンが何人か近寄ってきました。それじゃ、そろそろと近づきますかと軽く打ち合わせをして一緒に近づいて行くことにしました。

番でいるようです。結構近づいてはみたもののまだまだ遠いですね。

一羽が飛び出していった後さらに近づいてみました。

ここが限界でした。これ以上は木の高さがあり撮影は無理でした。それでも番のブッポウソウが見られたので良かったです。

しかもこれが縁で近くに巣があることが知れました。それも先ほどの人達がいたおかげでその巣の付近では撮影する場所の申し合わせみたいなモノがあることも教えて貰いました。巣箱の設置に関しては色々と問題もあるかもしれませんが、ローカルルールがあるならそれに素直に従うべきだと思います。当たり前ですが巣箱の真下で長時間多人数が屯って営巣放棄にでもなれば元も子もありませんからね。

それでもなんやかんや言っても待っていればその姿を見たり撮ったりする機会は結構あります。電線ブッポウソウなんてやたらとお目にかかれないでしょうね(笑

とりあえずこれだけでもここに来た甲斐はあったようです。ここで先着していたカメラマンの人達とひとしきり鳥談義の時間も過ごせました。皆さん、当たり前ですがマナーを守る人達なので気持ちよく観察・撮影が出来ました。

さて、時間も来たので宿に帰ろうかと思っていたら、最後に残ったカメラマンの方が

「チゴモズ行きましたか?」と聞かれたので

「いや未だです」なんて話をしたら、親切にも案内してくれました。これは有り難かったです。少しうぬぼれて言えば管理人達はちゃんとマナーが守れると見込んでくれたから教えて呉れたのだと思っています。

行くと数人のカメラマンが待機していました。チゴモズはお出ましになっていないようです。

今週は宿が松之山温泉では取れなかったので津南町まで回送しなければなりません。諸事情があり明日は10時位までには出立しなければならないので、探鳥会もあるし、アカショウビンの声も捨てがたいし、チゴモズも捨てがたいなんて贅沢な悩みを抱きつつ明日の予定をどうするか思案のしどころです。

そして後ろ髪を引かれる思いでカメラを出すこともなく撤収と相成りました。

・・・続く