戸隠森林植物園 2016 Part5

今回は戸隠に合計で三泊五日の滞在となりました。お目当てのアカショウビンは観察は出来ませんでしたが、フクロウ、オオアカゲラ、アカゲラ、ニュウナイスズメ、ゴジュウカラ、コサメビタキなどの営巣を観察することが出来ました。

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ここは自然が近いので、立ち入る人間は心してないと、とんでもない目に遭うかもしれません。その例の一つが熊の出没です。

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管理人も今回は熊鈴を買い求め携行しました。スター熊よけ鈴 熊に金棒と言うヤツです。人が多く居るところでは、音が出ないようにして使えるところが気に入りました。このような鈴は役に立たないと言う人もいますが、気休めかもしれませんが、無いよりましだと思っています。

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最終日は軽く園内を一周して終わりましたが、先ほどのコサメビタキ、その他、アカゲラ、ミソサザイ、キビタキなどに遭遇しました。

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キビタキは葉の間からやっと撮れました。餌を咥えているので、子育ての最中と思われますが、葉が大分茂っているので、声はすれども姿は見えずといったところでした。先日の福島もそうですが、この時期になると森の茂みがうまい具合に姿を隠してくれるのです。外敵の目を避けるには丁度いい訳です。観察には辛いですが(苦笑

そんなこんなで、楽しい戸隠行きでした。これに懲りずに来年も行きたいです。アカショウビンは少しは期待しますけど、いなくてもそれなりに楽しめると思います。

戸隠森林植物園 2016 Part4

さて、前回ここに来た時、メインで撮っていたのがオオアカゲラの営巣でした。ブログにも書きましたが、その時には理由は分からなかったのですが、ニュウナイスズメが営巣の近くをウロウロしていたのです。そして、何故そのような行動を取ったかが、今回来て分かりました。そうです、巣が空くのを待っていたのです。

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巣材を運び入れているところですが、そのまま使うのではなく、自分たちでそれなりに巣作りをするようです。でも、この穴の上にやはりかつて営巣したと思える穴があるのですが、そちらに巣は作りませんでした。

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いずれにせよ、巣のリサイクルなのでしょう。都会で見るスズメは建造物の間に良く巣を作りますが、このような自然の中で自ら木に穴を開けられなくても、他の野鳥が営巣したものを空いたら利用するのです。賢いと言うべきか自然の摂理と言うべきか分かりませんが、うまく出来たものです。

ニュウナイスズメの次はアカゲラの巣です。前回はオオアカゲラ、今回はアカゲラとなりましたが、この辺りはよくアカゲラを見ます。

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雛が孵っているかどうかは確かめようもありませんが、頻繁に親鳥が出入りします。

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近くの枝で羽繕いも見ることが出来ます。

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ついでに飛び出しも狙ってみます。

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陽の加減で影が入り、目にも光は入りませんが、なんとかゲット。

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目に光が入って羽を広げたバージョンは残念ながらピン甘になってしまいました。

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それでも結構これは楽しめました。管理人の地元ではどうあがいても撮れないというより、まずお目にかかれませんから結構貴重な体験でもありました。

アカゲラの次はゴジュウカラ。ここではゴジュウカラは本当によく見ます。

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口に餌を咥えいるので、雛が孵っているのでしょう。こちらも頻繁に巣に出入りします。

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こちにら目線を呉れているような感じですね。所謂、「ガンをとばす」と言った感じでしょうか(笑

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こちらは違う巣から首を出している雛ではないかと思います。園内至る所に営巣があるような感じですね。

最後はカルガモの親子です。

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これ一つの番から全部生まれたのかと思うくらい沢山の小ガモを引き連れています。まさにこの時期は繁殖のシーズンたけなわと言った感じですね。

戸隠森林植物園 2016 Part3

さて、三日空いただけで、平日の木曜日に出立です。有給休暇が余りに余っているので、無理矢理消化する意味もあるのですが、営巣の観察は今の時期ならではなので、あまり間を開けたくなかったのもあります。と言うよりは、先週末は急遽下見といった感じでした。つまり今回が本番なのですが、どうでしょうか。

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前回はナビの指示通りで、長野インターからのアプローチでしたが今回は無視して信濃町インターからのアプローチになりました。早朝などで空いている時間帯ならばわずかに長野インターで降りた方が早いし距離も近いかもしれませんが、市内をウロウロと走っていくのは面倒です。時間的には殆ど変わりません。

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さて、今回は平日の出立ということもあり、やや、遅めの到着となりました。朝早くから無料の駐車場が満車になることもなく、九時半頃到着。今回は神社の入り口の方の駐車場ではなく、森のまなびや側の駐車場に停めました。どうやらバードウォッチングが目的の人はこちら側に停める人が多いようです。

さて、軽く園内を周回してみました。

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いきなりキバシリが目の前に現れました。動きが速くて見るのも撮るのも大変ですが、なんとかゲット。いや、最近のレンズとカメラは性能がいいですね(笑。管理人の腕でもなんとか撮れるのですから有り難い限りです。

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続いてはミソサザイ。残念ながら囀っているところではありませんが、案外近くに出てくれます。園内を回っていると頻繁に声を聞きますから、注意深く観察していれば、撮影の機会にはそこそこ恵まれるのではないかと思います。

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違う場所で今度は囀っているところ。光の加減で影が出てしまいましたが、まあ、色々と制約のある森の中ですから、致し方ありません。

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繁殖の時期だとソングポストで囀ることが多くなるのでしょうか。これも場所が違いますが、囀っています。

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キセキレイもいました。こうして森の中で見ると、家の近くで見る鳥とは別物のような気もします。

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何故かキンクロハジロ。まなびやの近くにあるみどりが池なのですが、いくら長野とは言え六月なので居着いてしまったのでしょうか。数羽程度いるのですが、その可能性もあるかもしれません。

軽く周回してから、車で戸隠を回ることにしました。

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鏡池。秋の紅葉の時期は特に綺麗だと思います。風があって水面があまり綺麗に写しが出ませんが、風の無いときがお勧めでしょうか。

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戸隠スキー場。一時のスキーブームは去ってしまったようですが、未だに健在のようです。戸隠のスキー場は静かで年配者が多いとか。かつてのスキーブームの頃に腕を鳴らした人達が未だに足繁く通ってくるのでしょう。ただし、かつてほど冬場は盛況にはならないようです。

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設備もそれなりに揃っているようで、苦戦しているスキー場が多いなか健闘しているのでしょうか。もっとも管理人は間違っても冬は来ませんけど、夏にはこれからは来たいですね。

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さて、先ほど森のまなびや近くの駐車場にバードウォッチングをする多くの人は車を停めると書きましたが、その理由と言えるかどうかは定かではありませんが・・・

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入り口付近に大きな巣箱が架かっている木があります。一体何が営巣しているのかと言えば・・・

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昨年は営巣しなかったそうですが、今年は三羽雛が孵っているそうです。そしてどうやらこれが最後の居残りらしいのですが、当然、親が来るのではないかと期待します。結論から先に書いてしまいますが、三日間いましたが、親を見ることは出来ませんでした。しかも、雛が顔を出したのが、初日の夕方の僅かな時間だけだったようで、かなり観察も撮影も厳しいと言わざるを得ません。もう少し早く管理人もここに来ていれば、親との遭遇もあったようなのですが、残念ではあります。前回来たときはオオアカゲラに気を取られてこちらまで足が回らなかったのです。また、来年に期待です。

戸隠森林植物園 2016 Part2

昨日に続き戸隠森林植物園へ。朝食は宿でおにぎりを作ってもらって、五時に出立。

まずは、昨日見つけたコサメビタキと思われる営巣を確認しに行きました。

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給餌をしているように見えますので、雛は孵っているのでしょう。オオアカゲラの営巣もそうですが、コサメビタキの巣も初めて見ました。図鑑に載っている通り、小さな土盛りのような感じの巣です。この巣などは木道からかなり近い木に架かっていました。

さて、オオアカゲラですが、巣立ちも近いと思われるのですが、立ち会えれば嬉しい限りです。さて、どうでしょうか。

現場にはすでに数人のカメラマンが待機していました。皆さん早起きですね(笑

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まずは、オスの雛を確認。巣立ちはまだのようです。

観察の途中、昨日と同じ個体かどうかは定かではありませんが、ニュウナイスズメが巣に接近。

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何のために巣の廻りをうろついているのか分かりませんが、ちょくちょく見かけます。

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それにしても雛は可愛いですね。目に太陽の光が入り、昨日とは打って変わっての表情です。メスの親が餌を持って来ました。それをオスの雛に給餌します。

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今度はオスの親が近づいて来ました。大概のカメラマンはこれがお目当てなんでしょうね。

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程なくするとメスの雛が出てきました。そしてオス・メスの親が揃いました。

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いやぁ、初めて来た戸隠でこんな場面に遭遇して観察が出来て、写真が撮れるとは思いませんでした。巣立ちの近くだったのも幸いしたのかもしれません。親が頻繁に巣立ちを誘っているようにも見えるからです。

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まもなく巣立ちなのは確実です。ですが今朝は巣立ちはないみたいです。大概巣立ちは朝なので期待したのですが、致し方ありません。こちらも時間の制約があり、このまま巣立つまでつきあう訳にもいきません。また、近いうちに来る予定ですが、その時は巣立ちは終わっていると思います。元気に巣立つことを祈りつつ、この地を後にしました。

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戸隠森林植物園 2016 Part1

戸隠森林植物園は長野と言わず日本の中で知られているバードウォッチングの有名な場所として管理人も承知していました。アカショウビンなどが営巣すると騒ぎになる場所だとも聞いています。

今年はアカショウビンの話は聞こえませんが、野鳥の観察・撮影を趣味とする者の端くれとして、「行ったことはありません」では寂しいので今年初めて出張ってみました。

自宅の横浜から約300キロ、四時間の行程を経てようやく到着です。

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戸隠神社奥社に隣接されていると言えばいいのかもしれませんが、公園の敷地は71.34ヘクタールに及ぶそうです。ちなみに戸隠神社についてはこちらを参考にして下さい。

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神社の入り口に案内標識があります。熊出没注意と看板がありますが、実はこの日の14時半頃目撃情報がありました。

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早朝なのであまり人がいません。

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ここはパワースポットとしても有名らしいのですが、この随神門の向こう側は確かに何か空気が違うような感じがしまた。

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さて、森林植物園の方ですが、これが広いです。それに初めて来たので何処をどう回ればいいのか見当が付きません。とりあえず鳥君の東京近郊 野鳥撮影地ガイドを頼りに連れあいと歩いてみました。

道々観察や撮影をされている方はぼちぼちと出会いました。ただ、アカショウビンなどはいないようでかなり園内は静かです。それはそれでいいのかなと思っていたら、カメラの放列に遭遇しました。水芭蕉園の辺りです。

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さて、一体何をお目当てに皆さんはいるのでしょうか・・・近寄ってみました。するとアカはアカでもオオアカゲラの営巣がありました。

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まずはオスの雛のお出ましです。続いてメスの雛も顔を出してくれました。

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いや、可愛いですね。それでこうなりゃ親が来るだろうと言うことになりますね。説明が遅れましたが、園内はやたらと歩き回ることは出来ません。ご覧の通り木道などはロープで仕切られここから出ることは出来ません。

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つまり人の目に付きやすい場所でも、人からは攻撃される心配をしないで営巣が出来るのです。その方が人にとっても鳥にとってもいいと思います。それで三脚は禁止にはなっていませんが、木道はそれほど広くないので三脚などを立てる場合、通行の妨げにならないような配慮が必要です。

さて、観察している人達が雛同様に親をまつことしばし。やっと現れてくれましたが、何せ逆光です。それでも営巣の近辺にいるときに数ショット撮ってみました。

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オスも来ました。

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空が白く、光もあまり良くない状態ですから、撮影している人は苦労したと思います。途中にニュウナイスズメなども出てきましたが、あまり鮮明でないので割愛です。

いずれにしても管理人の家の近くではどうあがいてもお目にかかることの出来ない光景であります。そんな光景を目の当たりに出来たのですから、ここに来た甲斐もあると言うもの。本日は一泊して明日の午前中くらいはまた観察・撮影をしたいと思っています。