松之山に寄ってきた・・・管理人越後路を行く 2019 Part1 YouTube編

令和元年(2019) 5月30日 木曜日 ~ 6月1日 土曜日

スノーピーク Headquaters に行く途中、松之山に寄ってきました。

チゴモズ、ブッポウソウ、サシバと短い時間でしたが出会うことが出来ました。

繁殖している鳥たちは忙しい時期ですね。

静かに見守りたいです。

松之山に寄ってきた・・・管理人越後路を行く 2019 Part1

松之山に寄ってきた・・・管理人越後路を行く 2019 Part1

繁殖の季節は管理人たちは中々忙しいです。

先週は戸隠、今週は新潟と遠征となります。

今回の新潟遠征は昨年とはちょっと違います。

戸隠もそうでしたが、新潟でもキャンプ場で滞在する予定です。

しかも、あのキャンプ用品メーカーで有名なスノーピークの新潟本社にある直轄キャンプフィールド、 スノーピーク Headquatersに行ってきました。

ここのキャンプフィールドは本社にあるのはいいのですが、店舗は水曜日、フィールドの方は火曜日と水曜日が休みになっています。

他のキャンプ場とはひと味もふた味も違っていますので、機会があれば是非いってみて欲しいですね。

5月30日木曜日。

午前3時10分出立。

天気は晴れ。

先週よりも10分くらい出立が早いですね。まあ、今日は少しハードに走ることになるので、早め早めが吉でしょう。

いきなりキャンプ場に行くのではなく、新潟に行くのですから、当然転んではただでは起きません。

キャンプ場は新潟県三条市にあるので、途中に十日町の松之山に寄って行きます。

松之山からキャンプ地までは約100キロ。一般道で2時間くらいですから、松之山に居られるのは限られた時間になります。

思えば昨年は松之山に二度遠征しました。

森の学校キョロロに朝着いた時に、いきなり聞こえてきたアカショウビンの声。

あれは結構鮮烈でした。そして期待は大きく膨らみました。

結果は・・・あに図らんや、その姿を見ることはありませんでした。

しかし、サシバを始め、チゴモズ、ブッポウソウ、クマタカ、ハチクマなどまず横浜ではお目にかかれない鳥たちと遭遇出来ました。

探鳥地としては大変魅力的な場所なのですが、その魅力故ですが、訪れる人も多くなります。

多くの人が訪れるとそれはそれでいいのですが、中にはいろいろと困った人たちもいます。

特に残念だったのは、ブッポウソウの営巣放棄でした。

巣箱の近くでは待機しないでとの看板もありそれを守っているウォッチャーやカメラマンが大多数なのですが、巣箱の直下に三脚を立てているカメラマンもいたようです。

実際管理人も遠目ですが見てしまいました。注意すれば良いのですが、以前、お前にそんな権利あるのか・・・などと逆ギレされたこともありますので躊躇していたら・・・

案の定、営巣放棄したと人づてに聞くことになりました。

残念至極。

そんな苦い思いもありますが、松之山に向かいました。

まずはチゴモズ。

ここは普段は静かな場所です。民家が点在して野鳥の観察地として整備された場所ではありません。観察するなり撮影するなりしたいのならマナーを守って静かにが鉄則です。

連れ合いが草刈りをしている住民の方と(連れ合いは新潟生まれで新潟の方言が少し分かる)話をさせてもらい、草刈りをしている場所で撮影することを快く了解してもらいました。

親切なご婦人で色々とチゴモズのことも話してくれました。

まあ、こちらがマナーをちゃんと守り礼儀正しくしていれば心優しき松之山の人たちは好意的に接してくれると思います。

その優しさを勘違いしてズカズカと他人の地所に無遠慮に分け入る無作法者がいることも事実なのでそれは残念でなりません。

7時30分頃到着。

さてチゴモズですが・・・

到着したらいきなり電線に止まっていたのですがすぐに居なくなりました。

その後少し奥に入って地元の人が草刈りをしていた少し小高い丘の上に移動しました。

雄が2羽でおそらく縄張り争いをしていると思われます。結構活発に飛んでいます。

繁殖にはまだ至っていないようですね。

どうも今年は戸隠もそうでしたが、松之山も少しばかり季節が遅いように思われます。

まあ、見るとなんてことないモズの仲間なんですけどね。土日ともなるとチゴモズ目当てにここらあたりが地方ナンバーの車で右往左往しますからね。出来れば平日の朝、静かな時間帯に手短にとの思いで今回の訪問となりました。

中々絵的には電線絡みが多くて辛いところですが、無事な姿を見ることが出来ました。

今年も無事に繁殖出来ればと思います。

45分ほどの滞在でしたが、他のウォッチャーが来たので撤収しました。

その後は美人林に寄って少し散策しました。

去年はこの時期より少し早く来たにも関わらず、アカショウビンの声が響いていたのですが・・・全く声がしません。

入りが遅いと事前に話は聞いていましたが、全く聞こえないというのは如何なものかと思いますが、こればっかりはどうにもなりませんね。

さて、次はブッポウソウです。

巣箱は今年もありました。

先着していたウォッチャーの方が・・・

教えてくれました。

まあ、遠いこと、遠いこと。

それでしばらく観察していると・・・

給餌をしていました。やはり繁殖はこれからのようです。ですがここまでは順調のようですね。一安心。

仲良くツーショットの姿も見ることが出来ました。

今年はなんとか順調にとここも長居は無用と思っていたら・・・

サシバが蛇を捕まえて飛んでいきました。こちらは雛が孵っているようですね。

時間があればこちらの方の観察を続けたいなと思いつつ、未練を残しつつブッポウソウともお別れです。

次に松之山で一番眺めが良い場所に立ち寄りました。

去年来たときに、クマタカとサシバの空中戦を何回も見せてくれた松之山なんですが、今回は影も形も無かったですね。残念。

まあ、タイミングの問題もありますから何とも言えませんが、次回に期待したいですね。

昼までの滞在で足早な立ち寄りでしたが、肝心なところは押さえられたかと思います。

ちなみに、最後の景色のいい場所で、遠くからですがアカショウビンの声が聞こえました。

帰りに美人林に立ち寄ってもう一度声を確認出来ないか待機したのですが、美人林では聞こえませんでした。

数は少ないけどアカショウビンも入ってはいるようです。

これも次回に期待ですね。

次に松之山に来るのは6月の後半位を予定しています。

そして松之山から三条市のスノーピークヘッドクォーターズを目指しての撤収と相成りました。

管理人越後路を行く・・・松之山 Part1

新しい探鳥地を訪れるときは期待と不安が入り交じった気持ちに誰でもなるのではないでしょうか。

越後と言えば管理人達は秋のワタリの山本山と夏の銀山平くらいで馴染みがあまりありません。

信州も野鳥の多いところだと思いますが、越後もそれに負けないであろうことは想像するに難くありません。

候補地が多くて何処に行くか悩みましたが、ポピュラーな場所からと言うことで松之山に行ってみることにしました。

戸隠森林植物園の時もそうですが有名なところは取りあえず行ってみるべきだということですね。

こんな場合は続けていくのが吉だと思っていますので、今週と来週は続けて松之山に行くことにしました。まずは今週の日曜日に松之山で大探鳥会が開催されるので来週の下見もかねて参加しようかと思っています。

3時半起床、4時の出立です。

探鳥会の開催される「森の学校キョロロ」の駐車場には8時少し前に到着しました。途中トイレタイムが2回ほどありましたが、4時間はかからないですね。これだと時間的には戸隠森林植物園より近いですね。

駐車場はだだっ広いと言った感じですがちらほらと車が停まっています。出で立ちをみれば目的は管理人達と同じであることがうかがい知れます。

追記:
後で少し困ったことになるのですが、これだけ広い駐車場なのですが直接使えるトイレが障害者用を含めて2個しかないのです。探鳥会には100名近く集まりましたから・・・まあ、推してる知るべしですね(苦笑

さて、到着して程なくかなり遠くからでですが

「キョロロ~キョロロ~」

とどっかで聞いたような声が聞こえました。え、まさかとお思いでしょうが、そうです。紛れもなくアカショウビンの声です。これはさすがに管理人も聞き間違えることはありません。あの独特の響きはなんとも言えません。俄然期待が膨れます。

だだ、アカショウビンは極めて警戒心の強い鳥です。そうは簡単に姿をみることはできません。ましてや写真となるとかなり難しいと思います。しかし声がすればまぐれでも偶然でも可能性はゼロではないはずです。そこに期待したいところです。

さて、駐車場にいてもしかたありませんからまずは美人林に行ってみることにしました。この学校の隣と言ってもいいですが、車で移動します。

美人林由来はなかなか良い話ですね。

確かにこんな景観の林は管理人も見たことがありません。それも相当の広がりがあります。風景写真を撮る人も沢山訪れるようです。

その美人林に足を踏み入れると又々アカショウビンの声が。今度は先ほどより近いです。こうなると我慢できずに声のする方に歩いて行きました。ただ無遠慮に近づいて行けば当然警戒されるので出くわす可能性は低くなるのですが。

声のする方に向かって暫く歩いてみたのですが・・・う~ん、人の歩ける場所ではなく行き止まりになってしまいました。残念。

さすれば林の奥に分け入って静かに座って待つことにしました。路傍の石作戦ですね。ともかく動くモノに対しては非常に警戒しますからウロウロするのは禁物です。本当はブラインドもしたいところですが、さすがにこの林の中では憚られます。

暫くすると声は聞こえます。こちらに近づく感じもしますし、遠のいていく感じもします。どうやら林の中で声は聞こえるのですが、姿を見ることは出来ませんでした。しかも暑かったので半袖で暫く座っていたのでダニや(小)ブヨと言った毒虫たちにかなりやられてしまいました。ダニは1日~2日経ってからかゆくなり赤く腫れてきたのですが、これには参りました。この時期ですから防虫対策と刺された時のかゆみ止めは必須ですね。

追記:
余談ですがかゆみ止めは液体ムヒアルファEXがお薦めです。

午前中美人林で時間を潰したのですが声は聞けども状態でした。

午後からは松之山温泉付近を回ってみることにしました。

温泉街のまわりを周回していると、遠くの枝に二羽止まっているのが見えました。当初はカラスかと思ったのですが・・・

車を停めてスコープで確認すると、やはりブッポウソウでした。

レンズを向けていたら同好の士と思われるカメラマンが何人か近寄ってきました。それじゃ、そろそろと近づきますかと軽く打ち合わせをして一緒に近づいて行くことにしました。

番でいるようです。結構近づいてはみたもののまだまだ遠いですね。

一羽が飛び出していった後さらに近づいてみました。

ここが限界でした。これ以上は木の高さがあり撮影は無理でした。それでも番のブッポウソウが見られたので良かったです。

しかもこれが縁で近くに巣があることが知れました。それも先ほどの人達がいたおかげでその巣の付近では撮影する場所の申し合わせみたいなモノがあることも教えて貰いました。巣箱の設置に関しては色々と問題もあるかもしれませんが、ローカルルールがあるならそれに素直に従うべきだと思います。当たり前ですが巣箱の真下で長時間多人数が屯って営巣放棄にでもなれば元も子もありませんからね。

それでもなんやかんや言っても待っていればその姿を見たり撮ったりする機会は結構あります。電線ブッポウソウなんてやたらとお目にかかれないでしょうね(笑

とりあえずこれだけでもここに来た甲斐はあったようです。ここで先着していたカメラマンの人達とひとしきり鳥談義の時間も過ごせました。皆さん、当たり前ですがマナーを守る人達なので気持ちよく観察・撮影が出来ました。

さて、時間も来たので宿に帰ろうかと思っていたら、最後に残ったカメラマンの方が

「チゴモズ行きましたか?」と聞かれたので

「いや未だです」なんて話をしたら、親切にも案内してくれました。これは有り難かったです。少しうぬぼれて言えば管理人達はちゃんとマナーが守れると見込んでくれたから教えて呉れたのだと思っています。

行くと数人のカメラマンが待機していました。チゴモズはお出ましになっていないようです。

今週は宿が松之山温泉では取れなかったので津南町まで回送しなければなりません。諸事情があり明日は10時位までには出立しなければならないので、探鳥会もあるし、アカショウビンの声も捨てがたいし、チゴモズも捨てがたいなんて贅沢な悩みを抱きつつ明日の予定をどうするか思案のしどころです。

そして後ろ髪を引かれる思いでカメラを出すこともなく撤収と相成りました。

・・・続く