タカの渡り・・・白樺峠 2016 Part2

二日目の天気も曇天です。

最初の飛び出しは昨日と同じ頃、ハチクマでした。

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ご覧の通りの空模様。今日も苦労する予感がします。ちなみに、昨日はサシバが85、ハチクマが216でした。実感としてはサシバはもっと少ない気がしますが、こちらから見えないところで渡っていたのでしょう。

さて、さて、本日は昨日よりもさらに出が悪い感じです。後が続きません。出ても遠かったり、山バックで見失ったりでかなり不調です。

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それでもようやくサシバが来ました。しかし遠い。

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少数のタカ柱がでたりしましたが、やはり全般的に渋いですね。

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そんな中手持ちぶさたをしていたら、ゴジュウカラがいたので一枚。

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あまり暇なので(アマ)ツバメなんか撮ってみたりしましたが、うまく行きません。

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そういえば、ハリオアマツバメの集団がえらい勢いで飛んで来て、あわててレンズを向けたのですが、あまりの動きの速さに撃沈。普段は焦点距離が足りない足りないと嘆くことが多い野鳥撮影ですが、腕の問題もありますが近すぎても動きの速いものには対応出来ない場合もありますね。

そしたら今度はホシガラスが目の前を横切りました。

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写りはともかくよくファインダーに入ったなと自分に感心です。まあ、まぐれですけどね。

そんなことをしながら暇つぶしをしていたら、上空でなにやら妙な動きが。

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どうやらノスリがバトルをしている様子です。こんなこともあるんですね。管理人は初めて見ました。

肝心のタカの方ですが、ぽちぽちとは来ます。そんな中、ちょっと気になるのが・・・

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昨日も向かって右の跗蹠を出したまま飛んでいる似たようなのがいましたが、どうやら別固体のようです。羽の具合を比べると分かりますが、それにしても色とか感じがえらく似ています。

ついでと言ってはなんですが、この時期はアサギマダラも渡りをします。タカの渡りを観察に出かけるとアサギマダラもよく見ます。

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蝶ですからそれほど急な動きはしません。それでも遠くをひらひら飛んで行くのを撮るのも結構難しいです。この白い背景ですから余計そうなのかもしれません。それにしても頼りなさげに飛んではいるものの、とんでもない距離を移動するパワーはどこにあるのでしょうか。いつもながら感心させられます。

ポチポチと飛んでくるハチクマ。そしてサシバは・・・うーん、何処にいるのでしょうか。昨日どころではないですね。ハチクマも少ない感じですが、本当にサシバを見ません。

そんなこんなしていたら、またホシガラスがこれ見よがしに目の前をよぎりました。

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こなくそってな感じでシャッターを切りましたが、先ほどよりはいくらかましのようです。

タカの写真よりその他の写真が多くなりましたが、ここはタカ以外の被写体も多くいるということですね。昨年は二日連続で朝にイスカがいたりしましたからね。

さて、さて、撤収後宿に帰ったら少しですが青空が見えました。

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明日は晴れるといいなと願いたいところですが、どうでしょうか。

タカの渡り・・・白樺峠 2016 Part1

山本山から約二週間。タカの渡りのシーズンもそろそろ本格化してきたようです。そこで今年は少し早めですが、15日から白樺峠に三泊四日の予定で出かけることにしました。昨年は予定を変更してかなり痛い目に遭いましたので、天気予報と睨めっこしながらなんとか予定を変えずに行くことにしました。

平日の朝とあって到着した鷹見の広場の入り口付近の駐車場は先着2台しかいませんでした。

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空いているのはいいのですが、気がかりなのは空の色です。真っ白です。天気予報によれば滞在中はどうやら曇りのようです。ようやく天気が回復して昨日はなんとか晴れ間も出たらしいのですが、どうでしょうか。

荷物を絡げて鷹見の広場に到着。ホワイトアウトと言った感じです。

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鷹見の広場全体に靄がかかっている感じです。

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これは先が思いやられるなと感じながら、天候の回復を待つことになりました。そんなさなか遠くの枝先にオオルリのオスを誰かが発見。鷹見の前哨戦と言うわけでもないですが、とりあえずのファーストショット。シャッターを切った途端に飛び出されました。写りはイマイチですが、色の綺麗なオオルリの姿を見ることが出来ました。

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さて、待つこと二時間少し。九時二十五分頃に靄の係っている中をハチクマが飛び出しました。タカのファーストショットです。

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靄はかかっているは、遠いはで写真としては厳しいですが、初お目見え。出足がかなり遅い気もしますが、なんとかこれから飛んでくれと観察者・撮影者一同が願いを一にしている状態となりました。

続いて二十分ほど待つとこれも酷い靄の中、ハチクマ、メスの成鳥が飛んできました。

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この後が続きません。まつことさらに一時間。次はハチクマのオスの成鳥が白い空をバックに飛んで来ました。

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自然相手のことですから、愚痴ってもしょうがないですが、本日の撮影はかなり厳しいものになっています。ともかくまともに撮ったらシルエットになってしまいます。おそらくはマニュアルにしろオートにしろ適正な露出を撮影者全員が探りながらの作業になっていると思います。空を飛んでいるときと山を背景にしたときではかなり違いますので、ここらあたりの切り替えが本日は鍵になるのかなと思います。

その後はぼちぼちと飛んで来ますが、山バックになるとオートフォーカスだとピントを持って行かれることも多く苦戦しています。オートフォーカスの設定の調整もしながら色々と試してみますが、距離もあるので山バックはかなり厳しいです。

ぎりぎりハチクマのオスの成鳥だと分かる程度です。

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そんな中、ミサゴが飛んで来ました。胸の斑からするとメスでしょうか。

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そんな中ハチクマが次々に飛んできました。午前中は比較的低いところを飛ぶことが多いようです。いくらか距離は詰まりますが、それでも中々厳しいものがあります。

これはハチクマの幼鳥でしょうか。蝋膜が黄色く、羽先が黒い感じです。

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ハチクマのオスの成鳥だと思いますが、白っぽいタイプは珍しいようです。しかも虹彩が赤みを帯びているようにも見えます。図鑑で色々と調べましたが、虹彩が赤い原因は不明だそうです。

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ハチクマのメス。成鳥でしょう。

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そのうがふくらんでいるハチクマオス。これも成鳥でしょう。

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ハチクマ、メス、幼鳥でしょうか。羽先が一枚足りませんが、換羽中だと思われます。

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ハチクマ、メス、こちらは成鳥でしょうか。比較的低いところを飛んでくれました。

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ハチクマ、オス、幼鳥。こちらに目線を向けている気がしますが気のせいでしょうか(笑

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昼を過ぎました。ハチクマはこの他色々と飛んで来ましたが、観察でも写真でも同定出来ないものもありました。それにしてもサシバが飛んで来ません。ハチクマが多いと言うより、サシバが極端に少ない感じです。サシバの方が天候に左右されやすく集団性が高いからなのでしょうか。

さらにハチクマ、オス、成鳥。山バックです。絞りを一段落としてみました。かなり遠いですが、なんとか同定はできるようです。

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ハチクマ、オス、成鳥。そのうが膨れています。

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ハチクマ、オス、成鳥。頭が灰色に見えます。

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ハチクマ、メス、成鳥。そのうが膨れています。

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ハチクマ、オス、成鳥。そのうが膨れています。向かって右の跗蹠が格納されていません。不具合があるのでしょうか。

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そしてようやくサシバが飛んで来ました。しかし単独です。

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次のサシバも単独でした。いずれもオス、成鳥のようでした。

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それにしても本日の撮影は厳しかった。適正露出を探りながらですが、補正を上げすぎては絵が壊れますし、低ければシルエットになります。天候が良くて青空が背景ならもう少しは楽だと思いますが。それでもなんとか皆さん苦心しながら観察したり撮影したりして白樺峠の一日を楽しんだのではないでしょうか。

とりあえず明日も出張りたいと思います。天候はどうやら本日と同じようですが、また厳しいことになるのかもしれません。

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タカの渡り・・・山本山高原

新潟県小千谷市の山本山高原に行ってきました。ここはタカの渡りの観察スポットとしても知られています。少々早いかなと思いつつ、九月二日には白樺峠で百羽以上が渡っていたので、ここらあたりも動きが少しあるのではないかと出張りました。

結論から書きますと、サシバが二羽、これはどうやら非渡り、ハチクマ(幼鳥)が一羽渡りました。

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管理人はサシバが上空に上がった時に小さいカメラと双眼鏡しか持っておらず、サシバは撮りはぐれました。

初めて行った場所で尚且つ地元の観察者の方が一人も居なかったので詳しいことは分かりませんが、ここはどうやらお泊まりした個体が朝出立する場所らしいのです。動いた時間帯はいずれも九時台でした。その後はさっぱり動きがありませんでした。

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ここは景色が大変良く、三百六十度のパノラマのような展望です。車のアクセスも越後川口インターから15分程度ですし、殆ど歩かなくて展望台に行けますので、足腰の弱い人でもタカの渡りの観察が楽しめるでしょう。

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このあたりを通過したタカは白樺峠へ向かうと思われますが、白樺峠ほど数は出ないかもしれませんが、朝出立の個体に遭遇すればかなり近いところを飛んで行く可能性が高いと思われます。今回唯一のチャンスも始めはトンビだろうと暢気に構えていたら、あっと言う間に頭の上を通過して上昇気流を掴むようにして空に上がって行きました。動きのパターンが分かっていれば、気構えも大分違ってもう少しまともな写真になったかもしれません。

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相手は鳥ですから、こちらの思うようには動いてはくれませんが、もう少し数に恵まれればチャンスも増えるでしょう。今シーズンはもう一度くらい行ってみたいですね。

伊良湖岬 2015 Part5

いよいよ最終日。昨日は色々とあって日の出を拝めませんでしたが、本日はホテルの屋上からご来光を拝んでみたいと思います。

夜明け前。

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そして日の出です。

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広角で撮ると・・・

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お客さんが三々五々屋上に集まって思い思いに写真を撮ったりしていました。ここのホテルはチェックインするときに簡単なホテルの案内のパンフレットをくれるのですが、それに日の出の時刻が記載されていました。

さて、朝一はイソヒヨドリの雄です。

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続いてはアサギマダラ。これがホテルを超えて結構な数飛んでいきました。

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さて、タカの渡りの朝一はサシバです。朝の九時過ぎですから、出足は少し遅いのかもしれません。

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サシバとハチクマ。このハチクマは淡色型の幼鳥のようです。

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ミサゴも飛びました。

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サシバのツーショット。

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そしてタカ柱。

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少し見づらいですが、引いて撮ると・・・

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さて、残念ですが、時間切れです。横浜に少々早めに帰らなければならないので、11時頃にこちらを出なければなりません。

最後にサシバを撮って今回のタカの渡りの撮影を終了しました。

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実は浜名湖辺りを約700羽程が二時間前くらいに通過したとの情報が入っていたので、本当に名残惜しかったのですが、用事があるので致し方ありません。

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本日も良い天気に恵まれたようです。後ろ髪を引かれる思いで伊良湖岬を後にした管理人でした。また、来年も是非来たいですね。

追記・・・・

この日(10月4日)はサシバが751、ハチクマが48でその他を合わせると843羽のワタリがあったようです。この数字は今年の伊良湖岬では最大になりました。当たり日だったようです。管理人は2日の午後から4日の午前中に滞在したので、そこそこの数字は見れた感じではあります。(二日は調査は無しになっていますが、少しですが、飛んでいます)

伊良湖岬 2015 Part4

春サシバとの出会いが今年はありましたが、こうやって渡って行く姿を見ると一入ですね。

綺麗な成鳥です。雌のようです。

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近くに飛んでくるのはハチクマの方が多いような気がします。

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同一個体ですが、これも幼鳥のようです。

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今度はサシバ。完全に成鳥になりきっていない感じがします。

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同一個体と思いますが、おなかの模様に縦模様がかなり残っています。

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こうしてみるとやはり秋はサシバもハチクマ幼鳥も(もしくは若鳥)が多いですね。繁殖後ですから、当然ですか。

サシバのタカ柱。望遠で撮ったのでこんな程度の数しか入りませんが、実際はこの倍くらいの数はいたと思います。

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何故かノスリ。ノリちゃんだと分かるとレンズを向けない人も多いですが、時期的には少し早いかもしれませんが、これもワタリの途中です。

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ホテル側に出来たタカ柱。

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広角で見るとこんな感じです。

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サシバの幼鳥。これは今年孵った位の感じなんでしょうか。

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駐車場からの見晴らし。この目の前を飛んでいくとまさにシャッターチャンスです。近い時も、遠いときもあります。大概は遠いですが、シーズン中なら一日粘ればかなりの数のシャッターチャンスに遭遇すると思います。色々とあっても人気があるのもしょうが無いのかもしれません。

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午後になり人もタカも落ち着いて来たようです。11時頃でしたか、先に書きましたが、宿泊客でない人達に御退出願ったので、撮影スペースもかなり余裕があります。ただ、残念だったのは駐車場内に専用の喫煙スペースがあるにも関わらず、両隣の撮影者の方達が、喫煙されていたので少し辛かったですね。風の加減で左隣はあまり気にならなかったのですが、右隣はかなり気になりました。もっとも右側の人達は宿泊客でなかったので11時以降は少しは快適になりました。それでも煙草を人が密集して撮影している場所で吸う人がかなり多いのは少し残念です。

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明日は屋上の展望台から撮影したいと思っています。展望台は禁煙なので煙草の煙に悩まされることはなさそうです。

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