タカの渡り・・・白樺峠 2016 Part1

山本山から約二週間。タカの渡りのシーズンもそろそろ本格化してきたようです。そこで今年は少し早めですが、15日から白樺峠に三泊四日の予定で出かけることにしました。昨年は予定を変更してかなり痛い目に遭いましたので、天気予報と睨めっこしながらなんとか予定を変えずに行くことにしました。

平日の朝とあって到着した鷹見の広場の入り口付近の駐車場は先着2台しかいませんでした。

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空いているのはいいのですが、気がかりなのは空の色です。真っ白です。天気予報によれば滞在中はどうやら曇りのようです。ようやく天気が回復して昨日はなんとか晴れ間も出たらしいのですが、どうでしょうか。

荷物を絡げて鷹見の広場に到着。ホワイトアウトと言った感じです。

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鷹見の広場全体に靄がかかっている感じです。

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これは先が思いやられるなと感じながら、天候の回復を待つことになりました。そんなさなか遠くの枝先にオオルリのオスを誰かが発見。鷹見の前哨戦と言うわけでもないですが、とりあえずのファーストショット。シャッターを切った途端に飛び出されました。写りはイマイチですが、色の綺麗なオオルリの姿を見ることが出来ました。

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さて、待つこと二時間少し。九時二十五分頃に靄の係っている中をハチクマが飛び出しました。タカのファーストショットです。

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靄はかかっているは、遠いはで写真としては厳しいですが、初お目見え。出足がかなり遅い気もしますが、なんとかこれから飛んでくれと観察者・撮影者一同が願いを一にしている状態となりました。

続いて二十分ほど待つとこれも酷い靄の中、ハチクマ、メスの成鳥が飛んできました。

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この後が続きません。まつことさらに一時間。次はハチクマのオスの成鳥が白い空をバックに飛んで来ました。

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自然相手のことですから、愚痴ってもしょうがないですが、本日の撮影はかなり厳しいものになっています。ともかくまともに撮ったらシルエットになってしまいます。おそらくはマニュアルにしろオートにしろ適正な露出を撮影者全員が探りながらの作業になっていると思います。空を飛んでいるときと山を背景にしたときではかなり違いますので、ここらあたりの切り替えが本日は鍵になるのかなと思います。

その後はぼちぼちと飛んで来ますが、山バックになるとオートフォーカスだとピントを持って行かれることも多く苦戦しています。オートフォーカスの設定の調整もしながら色々と試してみますが、距離もあるので山バックはかなり厳しいです。

ぎりぎりハチクマのオスの成鳥だと分かる程度です。

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そんな中、ミサゴが飛んで来ました。胸の斑からするとメスでしょうか。

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そんな中ハチクマが次々に飛んできました。午前中は比較的低いところを飛ぶことが多いようです。いくらか距離は詰まりますが、それでも中々厳しいものがあります。

これはハチクマの幼鳥でしょうか。蝋膜が黄色く、羽先が黒い感じです。

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ハチクマのオスの成鳥だと思いますが、白っぽいタイプは珍しいようです。しかも虹彩が赤みを帯びているようにも見えます。図鑑で色々と調べましたが、虹彩が赤い原因は不明だそうです。

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ハチクマのメス。成鳥でしょう。

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そのうがふくらんでいるハチクマオス。これも成鳥でしょう。

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ハチクマ、メス、幼鳥でしょうか。羽先が一枚足りませんが、換羽中だと思われます。

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ハチクマ、メス、こちらは成鳥でしょうか。比較的低いところを飛んでくれました。

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ハチクマ、オス、幼鳥。こちらに目線を向けている気がしますが気のせいでしょうか(笑

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昼を過ぎました。ハチクマはこの他色々と飛んで来ましたが、観察でも写真でも同定出来ないものもありました。それにしてもサシバが飛んで来ません。ハチクマが多いと言うより、サシバが極端に少ない感じです。サシバの方が天候に左右されやすく集団性が高いからなのでしょうか。

さらにハチクマ、オス、成鳥。山バックです。絞りを一段落としてみました。かなり遠いですが、なんとか同定はできるようです。

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ハチクマ、オス、成鳥。そのうが膨れています。

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ハチクマ、オス、成鳥。頭が灰色に見えます。

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ハチクマ、メス、成鳥。そのうが膨れています。

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ハチクマ、オス、成鳥。そのうが膨れています。向かって右の跗蹠が格納されていません。不具合があるのでしょうか。

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そしてようやくサシバが飛んで来ました。しかし単独です。

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次のサシバも単独でした。いずれもオス、成鳥のようでした。

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それにしても本日の撮影は厳しかった。適正露出を探りながらですが、補正を上げすぎては絵が壊れますし、低ければシルエットになります。天候が良くて青空が背景ならもう少しは楽だと思いますが。それでもなんとか皆さん苦心しながら観察したり撮影したりして白樺峠の一日を楽しんだのではないでしょうか。

とりあえず明日も出張りたいと思います。天候はどうやら本日と同じようですが、また厳しいことになるのかもしれません。

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