戸隠森林植物園 2016 Part1

戸隠森林植物園は長野と言わず日本の中で知られているバードウォッチングの有名な場所として管理人も承知していました。アカショウビンなどが営巣すると騒ぎになる場所だとも聞いています。

今年はアカショウビンの話は聞こえませんが、野鳥の観察・撮影を趣味とする者の端くれとして、「行ったことはありません」では寂しいので今年初めて出張ってみました。

自宅の横浜から約300キロ、四時間の行程を経てようやく到着です。

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戸隠神社奥社に隣接されていると言えばいいのかもしれませんが、公園の敷地は71.34ヘクタールに及ぶそうです。ちなみに戸隠神社についてはこちらを参考にして下さい。

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神社の入り口に案内標識があります。熊出没注意と看板がありますが、実はこの日の14時半頃目撃情報がありました。

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早朝なのであまり人がいません。

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ここはパワースポットとしても有名らしいのですが、この随神門の向こう側は確かに何か空気が違うような感じがしまた。

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さて、森林植物園の方ですが、これが広いです。それに初めて来たので何処をどう回ればいいのか見当が付きません。とりあえず鳥君の東京近郊 野鳥撮影地ガイドを頼りに連れあいと歩いてみました。

道々観察や撮影をされている方はぼちぼちと出会いました。ただ、アカショウビンなどはいないようでかなり園内は静かです。それはそれでいいのかなと思っていたら、カメラの放列に遭遇しました。水芭蕉園の辺りです。

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さて、一体何をお目当てに皆さんはいるのでしょうか・・・近寄ってみました。するとアカはアカでもオオアカゲラの営巣がありました。

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まずはオスの雛のお出ましです。続いてメスの雛も顔を出してくれました。

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いや、可愛いですね。それでこうなりゃ親が来るだろうと言うことになりますね。説明が遅れましたが、園内はやたらと歩き回ることは出来ません。ご覧の通り木道などはロープで仕切られここから出ることは出来ません。

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つまり人の目に付きやすい場所でも、人からは攻撃される心配をしないで営巣が出来るのです。その方が人にとっても鳥にとってもいいと思います。それで三脚は禁止にはなっていませんが、木道はそれほど広くないので三脚などを立てる場合、通行の妨げにならないような配慮が必要です。

さて、観察している人達が雛同様に親をまつことしばし。やっと現れてくれましたが、何せ逆光です。それでも営巣の近辺にいるときに数ショット撮ってみました。

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オスも来ました。

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空が白く、光もあまり良くない状態ですから、撮影している人は苦労したと思います。途中にニュウナイスズメなども出てきましたが、あまり鮮明でないので割愛です。

いずれにしても管理人の家の近くではどうあがいてもお目にかかることの出来ない光景であります。そんな光景を目の当たりに出来たのですから、ここに来た甲斐もあると言うもの。本日は一泊して明日の午前中くらいはまた観察・撮影をしたいと思っています。

サンコウチョウの森 2016 Part2

先々週は営巣が確認出来ませんでしたが、今週はどうでしょうか。朝は六時半に到着。出立です。

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とりあえずいつものオオルリ街道のあたりまでを目指します。すると途中ですれ違ったカメラマンにその先に営巣があるとの情報をもらいました。かなり暗いようで引き上げて来たようです。

管理人達も到着。かなり高い位置にありました。しばらく待っているとメスが寄って来ました。

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その後すぐ入れ違いに今度はオスがやってきました。

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枝被りの向こうですが、巣の周辺に陽が当たっています。口にはどうやら巣材を咥えているようです。巣の形からみるとどうやら巣作りが始まって三、四日は経っているような感じがします。つまり巣作りも終盤なのでしょうか。

そしてメスが抱卵をしているような感じでもあります。

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抱卵と同時進行で巣を作ることはいままでもありましたので、来月の頭には雛が孵るのではないでしょうか。なんとか雛が孵ってくれるといいですね。最近はこのあたりにカラスだけでなくタイワンリスもよく見ますので心配ではあります。

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まあ、巣が確認できたので撮影の機会に多少は恵まれるようです。管理人は少し離れたところから観察・撮影しましたが、そこそこサービスしてもらいました。単純に近ければいいという訳でもないですね。何せ相手は鳥ですから(笑

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中々綺麗な成鳥のオスです。尾羽もまだそんなにすり切れていないようですね。

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巣から少し離れたところで飛び回ってサービスしてくれましたが、中々動きが激しいですね。

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枝に止まった時、丁度これまた陽が差していました。空を見上げている表情が中々良さげでした。

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元気よく森の中を飛び回る様はこれからを期待してしまいます。なんとか頑張って欲しいものです。

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本日も比較的短い時間でしたが、前回よりはシャッターチャンスに恵まれたようです。まあ、これだから止められないんでしょう。とりあえず、営巣の邪魔にならない程度に観察・撮影を続けたいですね。

サンコウチョウの森 2016 Part1

昨日福島より帰ってきたのですが、本日は地元でいつものサンコウチョウの森に出かけることにしました。大体この時期ならすでに渡ってきていると思うので、巣が架かっているかの確認になります。

結論から先に言いますと、個体はかなり確認出来ました。囀りも聞こえます。ですが、営巣は確認出来ません。まだ、少し早かったのか、人の目に付かないところなのかは判別しませんが。

写真の方も遠く証拠程度です。

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それでもいることはいるので今年もまたこの森に通うことになりそうです。

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春サシバに逢いに行こう・・・Part2

福島からの帰路、午前中の早い時間ですが、サシバに逢いに行きました。今年は今回限りしか来られなそうなので、出会えると嬉しい限りです。

さて、朝も早くからの出立となり里山には六時半頃の到着となりました。さて、いるかなといつも最初に寄るポイントへ行ってみると・・・

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おおいるいると言った感じです。かなり遠いですが。どうやら先日のメスのようです。ならばここで朝食を取りながら待つことにしました。しばらくすると結構近づいて来ました。これは手持ちで近づいてみました。

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うんいいぞと思った瞬間・・・

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見事に飛び出されてしまいました。くどいようですが、まわりに同好の士はおらず、管理人夫婦だけですから、まあ、こんなことはちょくちょくあります。

しばらく待っていると今度は電線の上に止まりました。

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これは長い時間止まっている訳もないですから、今度こそちゃんとした飛び出しを狙います。まつことしばし・・・

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たまにこうやってこちらをのぞき込んで来ます。すると先ほどのメスじゃないと気づきました。りっぱな成鳥の雄です。あのメスと番になっている片割れと推測するのが妥当なんでしょう。

そしてようやく・・・

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待ってました、ようやく来ました、この瞬間・・・

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おお、近いです。管理人達の頭の上を飛んで行きます。

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光の加減で影が出ていますが、まあ、堪能出来ました。

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欲張ってエクステンダーを付けていたので、あっと言う間にファインダーからその姿が消えていきました。最初は遠かったのでエクステンダーを付けてたのをずぼらをして外していませんでした。シャッターチャンスを少し逃したかもしれません。でも、帰り際の短い時間で結構楽しめました。これに懲りずに来年も又期待ですね。

キビタキに逢いに行こう・・・Part3

福島も三日目になりました。おそらく明日はキビタキの森には寄らずサシバに逢いに行く予定なので、本日が最後です。二日間あまり天気には恵まれなかったのですが、今日が一番良い天気になりました。少し気温も上がりそうなので期待したいところです。

さて、朝はかなり寒いので少し気温が上がってからと思い出立は少し遅めです。実家で朝飯を食べてから、ぼちぼちと出かけました。

現場に到着してほどなく森に入りましたが・・・やはり囀りはあまり聞こえません。巡回してきてたまに聞こえる時もありますが、囀りが頭から降ってくるような感じにはほど遠いです。

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相変わらず遠いですが、それでも姿を見ることは出来ます。

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それにしてもなんとも可憐と言いましょうか、可愛いですね。これだからキビタキに逢いに行きたくなるのでしょう。少し若い雄の感じがしますが、囀りはしませんが元気に飛び回っていました。

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ちなみにカメラは二台持参して、一台は三脚、もう一台は手持ちです。そして少し明るくなって来たので、感度をあまり上げずともなんとか手持ちで撮れるレベルになって来ました。手持ちだと少し近づけるのでその点ではアドバンテージがあるようです。

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都会でもワタリの時にたまに遭遇することもありますが、こうやって森の緑の中で見るキビタキはいいですね。

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福島県の県鳥はこのキビタキです。案外地元の人は見慣れているせいか、あまり写真など撮る人は滅多に見かけませんが、少し遠出をしても来る価値はあると思います。

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囀りは本日も不発ですが、天気が良いせいか、飛び回っている頻度は少し高いようです。それでも数少ないチャンスといった方がいい程度ですが。

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実は珍しくメスが撮れました。森の中でのメスを見分けるのは管理人にとっては至難の業ですが、囀りがあまりなかったのでその分よく目を凝らして観察していたからでしょう。

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暗い上に遠く手持ちですから、枝に止まっているメスが証拠写真とは言え撮れるとは思いませんでした。現場では枝被りもあり、保護色と相まってまず容易に見つけ出すことは困難だと思います。ただ、囀りが少なかった副産物でした。囀りが頻繁にあり、そればかりに注視しているとまずメスは目に入らないからです。

さて、色々と野暮用もあり昼頃の撤収となりました。名残惜しいですが、これで今年のキビタキの森とはさよならとなりました。明日は帰路の途中にサシバに逢いに行く予定です。