サンコウチョウの森 繁殖の季節

 忙しかった6月も終わり近くになって今シーズン初めてサンコウチョウの森に行ってきました。ここのところ雨が降っていてようやくの好天日。期待はしていたのですが・・・

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まさに子育ての真っ最中。ひっきりなしに森の中を飛び回るサンコウチョウとその鳴き声を堪能できました。

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何ゆえに堪能できたかと言えば、ともかく近くに寄ってくれました。ですから今回撮った写真は全てノートリミング。管理人はレンズはEF400 F5.6、カメラはCANON 7Dなので換算640ミリですから、大砲軍団に比べたら焦点距離は短いのですが、それでも十分でした。それどころか近くに寄りすぎることもあり、逆に大砲軍団は最短撮影距離の限界から沈黙せざる得ない局面もありました。もっとも遠くの雛への餌やりなどはとても400ミリでは届かない局面もありましたが。

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尾が擦り切れてしまったのか、見た目の優雅さは今一ですが、それでも頻繁に観察者たちの周りを飛び回ります。

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それにしても近くに寄ってきます。まあ、好き好んで観察者や撮影者に近寄ってくるのでないでしょうが、まさに子育てのこの季節だけのことでしょう。

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それとよく囀ってくれます。いい声ですね。姿が見えなくてもこの声が聞きたくて毎年サンコウチョウの森に出かけているようなものなんですが。

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最後はノートリミングでのドアップです。尾が少し切れてますが、いかに近くに寄ってくれたかがわかって頂けるしょう。

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管理人のように腕がしょぼくても、機材が少し貧弱でも、これだけ回って近くに寄ってくれれば一度や二度のシャッターチャンスは誰でもものに出来るでしょう。大勢の人がきてますので、譲り合いながら楽しく観察、撮影をしたいですね。

キビタキの森 ヒガラもいます

 キビタキの森と言われていますが、キビタキ以外も結構います。そんな訳で、ヒガラの幼鳥がいました。

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葉が鬱蒼としている中ですから、撮影は中々難しいですが、たまたま、近くに寄ってくれました。羽を勢い良くバタバタと動かしていました。

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まあ、これから成長になるまでは一苦労も二苦労もあるのでしょうが、なんとか元気に育って欲しいものです。

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キビタキの森

 更新をずいぶんとサボっていました。いろいろと忙しかったのは事実ですが、それにしてもサボりすぎですね。とは、いいながらようやく少しは落ち着いてきたようです。そんなわけで少し遅いですが、福島はキビタキの森に行ってきました。結論から言うと、さえずりの季節は終盤といった感じでした。まあ、ちょっとは聞けましたが・・・

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やはり6月も終わりですと、葉は鬱蒼としており観察するにしろ撮影するにしろ中々手ごわいですね。もっともだからこそ、繁殖には好適な季節なんでしょうね。まあ、来年は通例どおりゴールデンウィークに行きたいですね。そして出来れば5月末くらいにもう一度いければいいかななんて思っています。

ハマシギが飛んだ・・・復活の日々 三番瀬

東日本大震災以後、めっきり海浜回りが減りました。その一番の理由は三番瀬が立ち入り禁止なったことだと思います。それがようやく再開したのが今年の春、4月でした。そして震災後初めて三番瀬に行ったのが5月3日でした。ゴールデンウィーク中とは言え、生憎の天気の為か、昼前にも関わらず、殆ど人影が見えなかったこともありました。あのソリハシセイタカシギを初めて撮影した日には、恐らく一万人は超えるのではないかと思える程の人が訪れていたと言うのに。

それでも徐々に三番瀬は復活しつつあるようです。いつものようにハマシギ達が群れをなして飛んでいるのを見ることが出来たからです。

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中にはミユビシギも混じっているようですが、これを見たとき少しホットしました。完全復活にはまだ遠い感じではありますが、それでも鳥たちはここを忘れないでいたようです。

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まだ完全に冬モードではないので数はそれ程多くないようですが、それでもここまで群れをなして翔ぶ様は三番瀬ならではでしょう。

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そうそう、まだビロキンは見えないようです。気になりますが、今年も来てくれるのでしょうか。

ミヤコドリやタイゼンも健在のようです。

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ユリカモメはワタリでしょうか。

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そんな訳で本格的な越冬シーズン前ですが、復活の予兆を見せながら三番瀬でハマシギか飛んでいました。

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おまけは猫。

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耳先に切れ目がありますが、残酷な悪戯をする悪い奴がいるもんだと憤慨していたら、実はこれは、野良猫に対して、これ以上増えないように避妊・虚勢手術をした印だそうです。このようなことを推進しているボランティア団体があり、この印を耳先カットと言うらしいのですが、これはこれでなんとも複雑な心境ではあります。まあ、鳥たちに悪さをする訳でもなく、なんとなくこの三番瀬で共存しているようですが、餌はやはりここを訪れた人達に無心しているようです。

かく言う管理人もついつい昼飯のごく一部ですが、やってしまいました。まあ、これ以上繁殖しないので、あまり深く考えることはないのかもしれませんが、人間のエゴをそこはかとなく感じてしまう一幕ではありました。

あら珍しや・・・その続き 東京港野鳥公園

 先週の日曜日は東京港野鳥公園でタカサゴモズを撮りましたが、なんとも遠くて絵になりませんでした。ならば、ビデオを持ち出そうと言う事になり、連荘で東京港野鳥公園への出撃となりました。日曜日は天気が悪くなるようなので、土曜日でなんとかしたいところです。

土曜日は前回のブログに書いたとおり、バスの便が平日と同じような感じであるので、アクセスでは苦労しませんでした。日曜日は平和島駅からタクシーでしたからね。

本日も観察舎ではなくセンターの方の広場で待機です。猛禽が飛んだときにはこちらの方がカメラが振れるからです。

意気込んで機材を持ち込んだのはいいのですが、肝心の「鳥」がいません。カラスはいやと言うほどいるのですが・・・二時間ほどまってオオタカの若が出ました。飛んでいる写真は取れませんでした。しかも、遠くに止まっているので、これまた絵になりません。まあ、なんとか証拠写真ですね。

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それにしても本日は活性が低いのかどうかしりませんが、あまり動きがありません。ヒヨドリ、カワウ、サギ類とカモ類がいくらか飛び回っていますが、これといってめぼしいものは動いていないようです。まあ、こんな日もあるさと思いもう少し粘ろうかと思っていたら・・・

どうやらここの常連さんがタカサゴモズが出ているよと教えてくれます。九時から待つこと五時間半。
ようやく出たといった感じなんですが、これまた遠いです。で、ビデオをとりあえず回します。

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さすがにビデオでも遠かったですね。まあ、それでも何とか動画が撮れたので良しとしました。この時間になると結構な人が待機していたので、皆さんもなんとか証拠写真でも撮れたのでホットしている様子でした。時間にすれば三十分近く出ていたので、撮影するには十分な時間ではありましたが、ともかく近くには寄ってはくれませんでした。

帰りに観察舎の方に寄って常連さんらしきカメラマン(タカサゴモズの)に話を聞いてみましたら、こちら側でもなんとか見ることは出来たようですが、近くには寄っては来なかったようです。観察舎で待機していた方が近くによってくる確率は高いようですので、タカサゴモズの撮影に特化するならこちら側で待っていたほうがいいかもしれません。まあ、野鳥相手ですから、何処がいいとは一概にぱ言えませんけどね。

それでタカサゴモズなんですが、どうやら常連さんによれば、観察しているとたいした飛翔能力はないから、これは海を渡って来たのではなく、コンテナ船あたりに密航して来たのではないかと言うことでした。管理人が考えられる話としては、中国か台湾あたりでコンテナ積み込みをしている時にコンテナに迷い込んで閉じ込められ、それが野鳥公園近くの倉庫あたりでそのコンテナが開かれ、そこでやっと外に出た・・・まあ、根拠はありませんが。

ただ、道々遠路はるばる渡ってきたのなら、どこかで観察された形跡があってもおかしくはないような気がします。それに、この大田市場のあたりは、倉庫や物流センターが多いので、コンテナの扱いも非常に多いわけで、その可能性は結構あると思います。コンテナですから、必ずしもこのあたりで扉が開かれて荷を降ろすと言う訳ではありませんが、もし閉じ込められていたとしたら、出来るだけその時間が短い方が生存する確率は高い訳ですから、船から降ろされて程なくと言う事になると思います。

また、季節も関係しているでしょう。これが、夏で数日間コンテナに閉じ込められたら、いくら鳥でも脱水して死んでしまうのではないでしょうか。まあ、色々な推理は出来ますね。ただ、港近くで観察された例が過去にはいくつかあるようです(ちなみに十数年前に大黒ふ頭で観察された例もあるようです)。

中国、台湾あたりならコンテナ船の行き来もかなりの数になりますし、まあ、可能性としては結構高いかもしれません。今回はタカサゴモズの成鳥が一羽と言う話なので、こちらの生態系に影響を与えることはないでしょうから、その点はあまり心配しないでもいいと思います。

オオタカあたりに襲われずに無事に越冬したとしても、一羽ですからどうなることやら。野鳥公園あたりにいるモズと繁殖なんてことになると少々話がややこしくなるかもしれませんが、それは無事に越冬出来たときに心配すればいい話ですね。

ちなみにビデオは後日編集してアップしたいと思います。