2018 キャンプことはじめ  Part1 ・・・準備編その1

最近ブログの更新をかなりサボっていました。

言い訳ではありませんが、だからと言って野外活動をサボっていた訳ではないのです(笑

冬の猛禽は昨年かなり通いましたが、同じ場所で同じようにというのでは芸がないので、少し変化を付けたいなと思っていました。

思えば鳥見、鳥撮りが10年、今シーズンで11年目に入ります。この新しい趣味のおかげで色々な経験をすることが出来ました。

年齢を重ねると新しいことを始めるのが億劫になって来ます。まだ老け込む年ではないと思いつつ、体力、気力の衰えは確実にやって来ます。

体が動く内に何か新しいことをもう一つ始めてみるのもいいかもしれないとの思いもありました。

考えるまでも無く鳥見鳥撮りですから完全なアウトドアの趣味です。

自然の中で活動する訳ですから、日中はデイキャンプの真似事みたいなことをする機会も多かったです。

そして何気にキャンプ場を見る機会もありました。

不思議なもので、人が楽しそうにしているのを見ているとこちらも楽しくなるものです。

そしてキャンプなら鳥見鳥撮りとうまくマッチングするのではないのかと思い至ることになりました。

それと年間鳥見鳥撮りの遠征で20泊以上するのですが、旅館にとまる便利さと不自由さを考えたとき、キャンプという選択肢が増えてもいいのではないかとも思いました。

キャンプはホテルや旅館に泊まることと比較すると相当に不自由ではあります。しかし定型の宿では味わえない自由さと楽しさもあるのではないかと考えたからです。

ともかくグダグタ言わずに一度「やってみようや」と言うことになりました。

そうすると取りあえず必要なのはキャンプの為の道具(これをキャンプではギアと言うそうです)を最低限揃える必要があります。

すでに季節は冬に差し掛かっていますので少しハードルが高くなるかもしれないと感じました。

先に書きましたが、すでにデイキャンプの真似事みたいなことはしていますので、道具集めもゼロからではありません。

例えば、10年近く前に買ったシングルバーナーとクッカーがあります。

当時はよく解らず買い求めたのですが・・・

好日山荘の(どこか忘れた)店舗で買った記憶があります。ともかく嵩張るのは機材の関係で困りますからコンパクトにと言うのが第一条件でした。

トレックの中にガスとバーナーを収容出来るのが決め手でしたね。

その次に買ったのが・・・

これはAmazonで買いました。ついでに言うと1つ古い型でした。

ともかく早くお湯を沸かしたい、車の移動なら少し嵩張ってもいいだろと思ってのことです。

まあ、この位はキャンプをやらずとも所持されている方は結構いると思います。

あと、タカの渡り用として・・・

今思えば結構良い値段しているなぁと感じます(笑

(あとこまごましたものもありますが、割愛します)

まあ、道具ですから使ってなんぼですからね。良いモノを長く使えればと思います。

さて、この程度ではキャンプは出来ません。一番の問題はテントと寝具です。始める時期が時期ですからこれを誤ると命に関わるかもしれません。

そこで11月の中頃から情報収集とアウトドア用品店まわりが始まりました。ネットで見るだけでは解らないことが多いのもこの手のモノの特徴でしょう。

・・・続く

晩秋のみちのく・・・冬はもうすぐそこまで来ている

11月に入って最初の休みは福島の実家に帰ることにしていました。

途中日光でも寄っていこうか・・・なんてベタなことを考えていましたが、久しぶりに沼田から丸山高原を回るルートを通ってみました。

この時期ですと凍結や雪で結構危ないことがありますが、事前に調べて行ったので憂き目に遭うことはありませんでしたが、一番高いところは1度くらい。

そして雪が少し残っていました。2、3日前に降ったようです。

管理人もかなり昔ですが10月31日金精道路で大雪に見舞われ往生したことがあります。管理人が往生したと言うよりは回りのチェーンを持ってきていない車に往生させられたと言うのが正解ですが。

案外11月とか4月の雪と言うのは怖いものです。

ただ、すでに峠の上は枯れ木状態。紅葉は完全に終わっていました。

金精峠を下って戦場ヶ原に着いたのが9時少し前。この時間になると平日ですが駐車場の車は少しですが増えてきていました。

日が出て来たので日なたは結構暖かいです。

この辺りの標高ですでに紅葉は終わっているので日塩道路を使って一回りしてから那須塩原から東北道へ。実は紅葉より空の方が気になって仕方なかったのですが・・・

まあ、何も無かったですね(苦笑

紅葉は翌日福島で。

甲子道路(国道289号線)を通って観音沼森林公園へ。昔ブログで上げたことがあるところですが、管理人達はたまに行きます。ここの湖面に映る紅葉がいいですね。

特に今日は風もないようなので綺麗な湖面紅葉が見られるのではないかと期待しました。

枯れ葉の敷き詰める湖畔は静かです。数名のカメラマンが来ていますが、有名所に比べれば暢気なものです。

少し藻が出ているようでちょっと残念です。

紅葉の赤さは丁度良いくらいでしょうか。やはり東北の紅葉は赤が綺麗な感じがします。

湖面が思ったより波が立ってしまいこれもちょっと残念です。でもまあ静かに紅葉を眺めていると少しは心が洗われる気がします(笑

桜の時期も結構いいですけど秋はまた格別な感じがします。

水に映える紅葉の方が綺麗に見えます。PLフィルターを持参しなかったのでイマイチかもしれませんが、まあ、目で愛でることが肝要かと。

こう言った場所は人があまり多くない方がじっくりと楽しめます。

晩秋ですね。冬が近いです。関東に比べると東北の冬は早く訪れます。関東ではまだ紅葉は始まったかどうかでしょうが、こちらは終わりかけでした。

明日は早起きして渡良瀬遊水地に塒立ちを観察しようと思っています。果たしてハイイロチュウヒは入ったかどうか。紅葉もいいですがやはりそちらの方が気になる管理人でした(笑

雷鳥の里・・・乗鞍高原 Part3 備忘録

次回のこともあるし備忘録として必要な情報をまとめておきたいと思います。

そして珍しくコメントを頂きましたので個別の返信というよりはこちらで参考になれば幸いです。

まず機材を運ぶことについてですが、畳平までは無条件でバスの移動になります。大半の人は乗鞍高原観光センターからシャトルバスを利用すると思います。ダイヤ自体の臨時便の追加はないようですが、人数が多ければバスの台数が増えて分乗することになるので乗りはぐれることはないでしょう。そして仮に大型の機材(レンズと三脚)でも自分の席を利用すれば持ち込みは可能だと思います。そうしている人もいました。

網棚がありますが利用する人は皆無でした。所要時間50分程度ですがほぼ全線山道なので使わない方が無難でしょうね。

畳平バスターミナルに着いたら取りあえずターミナル内に貼ってある「雷鳥目撃情報」を確認した方が良いでしょう。貼ってある場所が分からなければターミナルの係員の人に聞けば教えくれるでしょう。


(これは一昨年撮ったもの)

トイレですがターミナル内に有料のトイレもありますが、駐車場の端にあるトイレは無料です。

ターミナルは売店やレストランもあるのでほぼ手ぶらでもなんとかなると思いますが、ゴミは持ち帰りが原則です。自販機もありますがそこで買っても持ち帰り(自販機による)になりますので本当に手ぶらだと困ることになるでしょう。

一昨年、管理人が一番最初に来た時は小型のミラーレス一眼一台(Panasonic GX7mart2)でした。レンズは14mm-140mmと100mm-300mを使いました。それでお花畑と大黒岳を回って来たのですが、雷鳥の声を聞いただけで見ることは出来ませんでした。イワヒバリは(35mm換算)600mmもあれば十分おつりが来ました。


(お花畑)

カヤクグリはいくらあっても足りない感じでした(笑


(お花畑)

雷鳥は出たことによるでしょう。近ければスマホでも撮れるし、遠ければ超望遠が必要でしょう。

今回の管理人の機材は、キヤノン 1DX + EF600mmⅡと一脚にマーキンスの雲台でした。いつも使ってるGT4542とGHFG1は家でお留守番でした。これはひとえに軽量化の為です。サブカメラはミラーレスで14mm-140mmを予定していたのですが間抜けなことにバッテリーを忘れてしまい、急遽キヤノンのミラーレスに変更しました。レンズは15mm-45mmでした。

山に行くと風景や花も撮りたくなるでしょう。サブカメラも持って行くならその辺りも考慮した方がいいでしょう。

ただし、畳平から槍ヶ岳を撮ったのは600mmの方でした。これくらい距離があれば風景も撮れますね(笑

あと管理人の必要な機材としては待機するための椅子です。これもホビーズワールドで買ったものです。以前購入したものは3980位の似たような椅子でしたが、三年で駄目になりました。しかしこれは管理人のそれなりに重い体重を支えていまだに駄目になる気配は微塵もありません。体重が気になる人は最初からこちらを求めた方が安上がりでしょう(笑

追記:
使用上の注意点しては脚を止めるストッパーがあるのですがちゃんとロックしてあるか座る前に確実に確認する必要があります。一度だけですが管理人はその確認を怠り、ロックしていない椅子に座り込み・・・大事には至りませんでしたがエライ目に遭いかけました。

畳平のまわりを歩くならそれなりのトレッキングシューズがあった方が良いでしょう。今回管理人は靴を持っているにもかかわらずいつものズックでいってしまいました。歩けない訳でないですが、岩場や急峻な坂などもありますので失敗したなと思いました。

年配の方でも子供でもそれなりのペースで歩けば十分回れると思います。だからと言って油断は禁物です。

管理人が雷鳥を撮影したのは大黒岳ですが三脚は一応禁止とはなっていないようですが、やたらに立てることは出来ないでしょう。人の通路はロープで挟まれており、通行の妨げになる場所や危険な場所では当然立てることは無理だと思います。ただし、三脚の脚の一部が少しだけローブの外に出ても、そこに高山植物が無ければ、岩や砂場なら特に問題にはならないようです。

管理人も通行の妨げになるといけないので一脚を付けたカメラをロープの外に置いていたのですが、自然観察員の方から「岩場や砂場なら結構ですが、草に(一脚が)触っていますので退けて下さい。」と迂闊にも注意を受けてしまいました。ここでは草とは言え、自生している植物は全て高山植物で保護の対象になるので注意が必要です。勿論撮影のためにロープの外に出ることは厳禁です。

機材は自分の使い慣れたもので良いと思いますが、場所が場所だけにまわりに対する配慮は特に必要です。特に人出が多くなる夏休み、その中でも土日やお盆休みはかなりの混雑となると思いますので大型の機材の運用は難しくなると思います。又時間帯によって人の通りの多い少ないもありますから、それを見計らってと言うことになるのではないでしょうか。

まあ、愚直に通ってじっくり観察をしていればそのうちチャンスに恵まれる時が来ると思います。

そうそう、忘れていました。この記録的な暑さではありますが、畳平は標高2700メートルあります。しかも大概は風が吹いています。下界の暑さでピンと来ないですが、防寒・防雨対策は絶対必要です。ましてやじっくりと観察・待機となれば尚更ですし、雨でも降ればこれは冗談抜きに死活問題になりかねません。

まとまりの無い備忘録ですが、次回の遠征時に忘れないためのものなのでその点は悪しからずです(笑

追記:
帰りのバスは人数が多くなればやはり何台かに分乗しますので、順番取りのために早くから並ぶ必要はないようです。街中の路線バスではないので立っての乗車はおそらくよほどの緊急時以外はないでしょうから、席取りの為に慌てる必要はありません。

余談ですが、帰りのバスから登ってくる途中に故障して止まっているバスを見ました。すでにお客さんは別バスで畳平まで運んだ後のようでしたが、こんなこともまれにはあるようです。まあ、かき入れ時だから台数も増えてくると案外古いバスを出したりしてこんなこともあるのかもしれませんね。運が悪かったと諦めるしかないんでしょうけど、それに当たったらちょっと困りますね(苦笑

雷鳥の里・・・乗鞍高原 Part2

そう言えば「雷鳥の里」と言う名前の銘菓がありますね。たまにお土産で求めることはあります。今回は買いませんでしたが(笑

夏羽のオスと雛も見たいなと思いましたが、どうも見当たりません。

ただ、このメスは物怖じしないといいましょうか人を気にしないといいましょうか。雷鳥は人を怖がることはしないと言われていますが、それにしても大胆ですね。

個人的には好ましくないと思っている足環ですが個体の識別に役立つこともあります。先ほど見かけたメスはご丁寧に両足に2個つづ、青と黄色の足環でしたが、こちらは違っています。

啄んでいる植物の種類は分かりませんがたまにこんな感じで嘴を動かしています。人間がこんなことをするとパトロールの人から怒られますが雷鳥なら当然OKです。当たり前か。

それでどれくらい人に近いかと言うと・・・

青いロープが仕切りですから本当に目の前です。スマホで撮っている人もいます。

30分位でしょうか。カメラマンや観光客にサービスしてくれた後、人が沢山いるにも関わらず仕切りを横切って姿が見えなくなりました。

いなくなるととことん見えない。まわりはハイマツなどが沢山植わっていますので隠れられたら見えないですね。まさにタイミングです。この後来た人達はまるでその姿を見ることは出来なくなりました。

一旦山を下り食事をしてから再び登りました。これはくたびれました。さすがに足に来ました。まあ、下界に比べれば涼しいとは言っても今年の夏の暑さは尋常ではありません。その影響は当然あるわけで普段よりはここもそれなりに暑いようです。

雷鳥目当てのカメラマンも結構いてそれなりに皆でウォッチしているのですがやはり出てこない。しばらくして下の方でウォッチしていたカメラマンの方からこちらに出ているよと連絡を聞きつけて、汗だくになって沢を下っていったのが14時45分ころ。

どうやらこちらでは雛が先ほどまでは出ていたようなのですが管理人は撮りそびれました。なんでも雛を連れて通路を渡って反対側に行きたいのではということなのでそれ待ちになりました。

帰りのバスの時間も気になります。遅くとも16時05分のバスには乗りたいので時間との勝負です。

が、残念・・・時間切れです。

まあ、次もあるしと思い直して畳平を後にしました。

常宿の女将が言っていましたが、一般車両の通行を規制してから雷鳥の出現頻度が高くなったとか。人をあまり恐れない雷鳥も大量の車が押しかけるとやはりなんらかの影響を受けていたのかもしれません。地元バス会社の優遇政策だと見方によっては出来るかもしれませんが、管理人もやはり一般の車は規制した方が好ましいと思います。この畳平に大渋滞が発生したらと思うと・・・まあ管理人なぞは絶対に来ませんね。

さて、普段は真逆な動きをしている台風も近づいて来ています。どんな影響があるか未知数だとか。こちらの天気も明日からは悪くなるようです。明日の朝は宿で朝食を摂って早々に帰ることにします。

一夜あけて・・・

そんな訳でちょっと慌ただしかったですが来年も来たくなるのでないかと思いつつ、乗鞍高原から撤収と相成りました。

雷鳥の里・・・乗鞍高原 Part1

暑い日が続きます。この時期は鳥見や鳥撮りはあまりネタがありません。鳥だって暑いとあまり動きませんし、人間だって同じです。特に高齢者は(笑

子供が小さい頃は夏休みなので何処かに出かけるなんてこともありましたが、管理人たちの年齢になると夏休みとか言っても出かける気にはなりません。

そうは言っても先々週の野辺山高原ではありませんが、涼しい所はやはりいいなぁと思い、1泊ですが又々この暑いのに出張ることにしました。実は一昨年秋のワタリの時に白樺峠に来たのですが雨にたたられてワタリの観察は無理となり、その代替えに畳平に来たことがありました。

まあ、その時は雨も降っていましたが今とは陽気がまったく違ってかなり寒かった記憶があります。そしてカヤクグリやイワヒバリは見ることが出来たのですが、雷鳥は声だけしか聞こえませんでした。

特に雷鳥に思い入れはないですが、なんの理由もなく出張るのは如何なモノかと思い、「雷鳥を見に行こう」と言うことになりました。

出来れば雛なんかも見られたらいいなと思いますが、どんなもんでしょうか。

かなり急な予定だったので土日は宿が取れません。それなら金曜日に休んでしまえとばかりに平日の出立となりました。

朝は3時20分出立。これだと横浜インターに4時前に乗れ且つ、乗鞍高原行きの8時のバスに間に合うはずです。

畳平に向かう乗鞍エコーライン・スカイラインは平成15年から一般車両の通行を禁止しています。管理人も若い頃一度は車で行ってみたいと思っていたのですが、聞くところによるととんでもない渋滞になると言うことで逡巡していたらその機会を逃してしまいました。

さて、7時半前に乗鞍高原観光センターに到着。天気もよく本日はAダイヤの模様です。

軽く朝食を済ませてバスを待ちます。平日ですがそこそこには車が停まっています。

朝の8時の便は2台のバスに分乗となりました。

畳平まではおよそ50分の行程です。ユルユルと登っていくバスですが確かにこれで自家用車が大挙して押しかけたらこんないいペースでは登っていけないと思います。

さて、畳平に到着して取り合えず畳平のバスターミナルの中で掲示されている雷鳥目撃情報を確認します。どうやら大黒岳付近で目撃情報が多いようなのでそちらに向かうことにしました。一昨年も登ってみたのですが雨の中雷鳥と出会うことはありませんでした。

大黒岳に登る途中に槍ヶ岳が見えました。管理人などは山男にはほど遠いですが、「ヤリ」と呼ばれるこの山容を見るとなんだか山に来たなという気分になります。

高山植物のコマクサもピークは過ぎてしまったようですが、その可憐な花を咲かせていしまた。

それにしてもよくこんな何もない高い場所で生息するもんだと感心します。

さて、するすると登っていく途中に・・・

岩の上に雷鳥(メス)が止まっていました。これは雛もいるのかなと期待したのですが・・・いません。しかもよく見ると両足に足環が。色々な理由があるのは分かりますがどうもこれを見てしまうと鳥が可哀想で仕方ありません。なんかほかにもっといい方法はないのかと思いますがどうなんでしょうか。

程なく姿を消してしまったのですが、更に上に上がっていくとかなり近いところに又メスが現れました。

このメスも残念ながら雛を連れていませんので先ほどと同じ個体かもしれません。雛たちを遺棄したと言うよりは生育しなかったとみるべきのようです。残念なことではありますが、自然界では淘汰されていくので仕方ないことなんでしょう。

・・・続く