コミミズクは何処へ行った・・・渡良瀬遊水地 Part2

先週は渡良瀬遊水地へ出向いてコミミズクを観察・撮影が出来ました。それも朝一に到着してほとんど苦労もなく、飛翔、撮影とスムーズに流れていきました。おまけと言ってはなんですが、サンカノゴイも撮れましたし、一度味を占めた管理人と連れ合いは、懲りもせず今週も渡良瀬遊水地に出張ることにしました。しかも今週は宿までとって用意万端、いくら遅くなっても大丈夫といった体制で臨みました。

朝も早くからと、自宅を4時40分頃出立。渡良瀬遊水地には7時前の到着の予定です。これは先週に味をしめ、朝の飛翔をもう一度拝みましょうとの思惑からなんですが・・・

到着後あたりを見回しても飛んでいる気配がありません。だいたい、人が少ない。先週飛び回っていたあたりに人がいません。やや不安な気持ちで先週と同じ場所で脚を出して待機。試し撮りのファーストショットが7時20分。

キジバトのようなヒヨドリのような。はるか遠くに見える試し撮りですが、その他の鳥の気配が少ないです。

ようやくお目見えした猛禽はノスリ。

それにしても他の猛禽の影が全く見えません。先週のコミミズクのパフォーマンスは一体なんだったのか。そう言えば気になったのが、先週あった止まり木が無くなっていたこと。二本あったのですが、どうも誰かが撤去したのでしょうか。それとも風で倒れたのか。そうなんです、今朝は風もつよくてかなり寒い。そうそう、コミミズクの餌取りは耳も使うとか。このように風が吹きまくると音が聞きづらくなって飛ばないのかなと勝手に想像しましたが、どうにも飛びません。

一旦あきらめて殆ど何も撮らずに撤収。そして、再度昼から場所を少し変えて待機しました。その頃には観察者や撮影者もちらほらと出始めました。そして、昼一に飛んだのが・・・

一瞬ハヤブサかと思いましたが、チョウゲンボウです。風の強い中ホバリングを巧みに行い、餌を取りを何回か試みましたが、どうも不調のようでした。

そのあと暫くすると違った個体が現れました。こちらは幼鳥のような感じです。

さらにこれはチュウヒの大陸型か(ハイイロ)チュウヒのメスなのか・・・なんとかく大陸型のようにも思えますがどうでしょうか。

うーん、それにしてもコミミズクは飛ばない。何処に行ったのやら。なんでも今シーズンは4羽入っているそうですから、ちょっとくらい姿を見せてくれてもよさそうなのにと少し恨み節。先週あんなにサービスしてくれたのに、今週は今日の風のように冷たいなとさらに怨み節。

三時少し前。これでは埒が明かないと、今日はどうも運が無いなと不安な気持ち一杯で、ハイイロチュウヒの塒入りに移動しました。

・・・続く

コミミズクが飛んだ・・・渡良瀬遊水地 Part 1

昨日は節分、ならば今日は立春です。暦の上では春。でも、まだ寒い。先週はかなり外れた感じがあったので、そうだ、まだ渡良瀬遊水地でコミミズクを見ていない。と、そう思い、立春とは言え、寒い朝に渡良瀬遊水地に向けて出立しました。

だいたい当たりはつけていたのですが、遊水地は広いのですぐに分かるかどうか少し心配でした。野鳥観察マップによると9番の湿地再生試験池のあたりなんですが、鷹見台の方から行くと未舗装の砂利道を走って行かねばならず、車が大いに汚れます。少し迂回することになりますが県道50号の方から回った方が管理人的には良いかなと思います。

さて到着すると見慣れない鳥が水辺に佇んでいました。俄かには分かりませんでしたが、「サンカノゴイ」ですよと教えてくれる人がいたので、助かりました。言われてみればああそうかと合点がいきましたが、一見すると何だろうと管理人なぞは思いました。

イメージ的にはこんな感じで頭に入っている人が多いのではないでしょうか。

さて、築堤沿いの先に数人のカメラマンが待機していました。サンカノゴイのいるあたりから直線で一キロくらいあるでしょうか。とりあえずそこまで機材を担いで歩いて行きました。すれ違った人が「いますよ。しばらくは動かないかもしれないけど」と言って教えてくれました。

到着すると何処かに飛んで行ってしまった後の模様。連れ合いが、「さっきまでいたよ」と。まあ、周りをみればまだまだこれからだという感じのカメラマンが数人いましたので、ここで待つことに・・・

そして、数分もしないうちに・・・飛んできました。

物怖じしないと言いましょうか、大胆といいましょうか。ご覧のとおり、築堤の上を車が走っているのも、背後にカメラマンが撮影しているのも、全くの無視です。車に乗っている人も当然お目当てはこれだと思いますが、まさか目の前にいきなり飛んで来るとはビックリしたのではないでしょうか。管理人もビックリしました。

さて、その後餌を求めてか、数分のフライトを演じてくれました。おそらくは昼過ぎ(だいたい14時頃らしい)までは動きがないと言われてきましたので、思いがけぬ贈り物に周りのカメラマンも管理人を含めてかなり興奮したのではないでしょうか。

いいねぇ。自画自賛してしまいます。正面からの飛翔はピントが合いづらいのですが、枚数をこなせば一枚くらいなんとかなるものです。だいたい、飛んでくれても背景や個体の色の問題でオートフォーカスが中々合焦(あい)ません。が、下手な鉄砲なんとやらです。ともかく、シャッターを切りまくる。ここを先途とはまさにこのことだと実感します。

ほぼ真横をかなり近い距離で飛んでいきました。今度はそうするとファインダーインさせるのがやたら難しくなる。いつもは望遠が足りないお嘆きの貴兄に・・・みたいなはずなんですが、最短撮影距離を16メートルに設定しているのですが、ギリギリと言った感じです。でも、数撃てば管理人でもなんとかなる。ちなみにこれはノートリです。

そしてひとしきりフライトショーが終わってとまり木に停まると・・・

動きません。首をくるくると動かしはするのですが。そのうち、とまり木からも降りてしまうと・・・

さらに動きが少なくなりました。どうやらこれでまったりタイム突入のようです。他を回って三時間後くらいしてから来てみましたが、状況は変わらず。

飛翔待ちのカメラマンも大分増えてきたようで、本来はこんなパターンなのかもしれませんね。要するに朝飛んで撮れればラッキーということなんでしょう。

先週、朝一で大当たりもどきがきてそのあとスカだったことを考えれば、今週はラッキーということで、機嫌よく撤収と相成りました。


追記:2017.02.06
この個体だけでなくどうやらこれを含めてこのあたりに4羽のコミミズクが越冬しているようです。夕方に餌取りを始めるようですが、それを狙ってチュウヒなども来るとか、来ないとか。そういえば、この日の午前中は全くチュウヒを見ませんでした。コミミズクの餌取りを狙ってそれから塒入りなんて段取りになっているのかもしれませんね。

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