昨日の余韻がいささか残る古河のホテルで迎えた朝。
今日も良い天気になりそうです。さすがに今日は塒入りまで付き合うことはありませんが、それでも午前中くらいは遊水地に行って、ふつうのチュウヒでいいから撮って帰りたいと考えています。
朝はホテルのバイキング。しっかり腹ごしらえをして7時30頃出立です。
遊水地には約20分ほどで到着。すでに熱気球は飛んでいました。
しばらくは昨日のように葦原の中をウロウロしてみました。
一時間ほど回ってはみたものの、ノスリとは出会いましたが、チュウヒとは遭遇せず。まあ、ウロウロしてもしょうがない、今日は赤麻橋のたもとに陣取って午前中はここで観察しようということになりました。昨日ハイイロチュウヒが塒入りした葦原もここからなら上から一望出来ますから、距離があって撮影には不向きですが、観察には丁度良い場所だと思います。
実は昨日も午前中ここで少し待機していたら、ふつうのチュウヒが飛ぶことは飛んだのですが、あっと言う間にいなくなりカメラを持ち出す暇もなかったのです。ですから、今日は到着してすぐ、カメラをセットして、あとは、椅子に腰掛けて双眼鏡を覗くというスタイルになりました。
余談になりますが、塒入りをする訳ですから、当然朝、何処かに餌を求めて飛び立つことになります。色々と話を聞くとどうやら夜明け前くらいのことらしいのです。要するに暗い内に飛び立つようなので、観察はともかく撮影はやはり無理かなと思いました。
さて、ああ、ミサゴが飛んでいるなんて、のんびり構えていたら、何気に、その後、頭の白いチュウヒが遠くに飛んでいました。これは若鳥だと思われますが、どうでしょうか。
連れあいと、見れて良かったね、なんと話しながら、ちょっと気になるシルエットが見えたので、スコープを合わせてみると、チュウヒが枝止まりしているのを発見。
距離があるし、何せ保護色に包まれた個体ですから、発見も容易ではないと思うのですが、これはある種の慣れなんでしょうか。いつここに止まったか分からないですし、そんな動きもあったとは思えないのですが、まあ、しらっと枝止まりしていたという感じですね。
枝に止まってればそのうち飛ぶだろうと待ち構えるのは定石ですね。まあ、ここは飛び出し待ちになりました。
待てば海路の日和あり、と言うほどのことはありませんが、野鳥の観察・撮影というのはともかく「待ち」が費やす時間の大半を占めます。釣りとかもそうですが、自然相手の趣味は「待ち」が嫌いな人には不向きですね。その点管理人は「待ち」があまり苦にならない性格のようです。本来は「せっかち」なんですが、このような場所でのんびり構えるのは好きですね。
タカ斑があまりはっきりしていないので、腰のあたりは白いですが、ハイイロチュウヒのメスではないようですね。それに灰色マスクでもないようですし。
実はこの辺りを二羽で飛んでいました。番なのか、親子なのか、赤の他人(他鳥?)なのかまるで分かりませんが、しばらくは付かず、離れずを繰り返していました。
こちらに向かって飛んでくる時、こちらを意識して見ているようです。虹彩の色からするとメスなんでしょうか。
先ほどとは違う個体です。虹彩からするとこちらはオスでしょうか。
今日は天気はいいのですが、雲が多いです。昨日のように青空バックとは行きませんが、むしろ塒入りは今日の方が良かったかもしれませんね。でも、今日もこうやってチュウヒと三個体ほどですが、出会えましたので良しとします。
今年の冬は「追いかけてチュウヒ」になりそうな気配を感じながら帰路につきました。