http://www.youtube.com/watch?v=bBf0Ykgnt7o
平成22年(2010)1月2日、船橋海浜公園、三番瀬にてアオサを食べるオオバンを観察、撮影。ビデオはHDR-FX7、テレコンはHDP-9000EX。
ある管理人の生息領域の撮って出し
http://www.youtube.com/watch?v=bBf0Ykgnt7o
平成22年(2010)1月2日、船橋海浜公園、三番瀬にてアオサを食べるオオバンを観察、撮影。ビデオはHDR-FX7、テレコンはHDP-9000EX。
http://www.youtube.com/watch?v=67iP5-jnk7o
昨年の12月6日に三番瀬で撮影した動画の中に、足環がついているハマシギを発見しました。おそらくシベリアあたりから飛んできたものではないかと推測されるのですが、はっきりしたことはわかりません。
と言うことで、山階鳥類研究所 保全研究室(鳥類標識センター)にこの動画のURLをメールしました。後日、どこから来たのか分かるのではないかと思われます。
個人的には足環やフラッグなどは鳥にとって有難くない代物だろうなと思っているのですが、渡りの移動経路の解明のためには最低限のことは止む得ないのかなとも思います。
冬の定期巡回、三番瀬です。本日は葛西臨海公園も回る予定です。それにしても寒い朝です。風も結構あります。
冬はあまり早く出かけると寒いですし、陽が上るのも遅いので出足はややゆっくり目です。
三番瀬に到着後、いつもの砂防堤に向かいます。数人程度の人がすでにカメラを構えています。まずは、飛び物から・・・
おそらくセグロカモメだと思います。飛翔シーンなので確定的なことは言えませんが。
それで、まあ、とりあえずカモの群れです。
猫の額ほどの砂浜にたむろしているカモ達ですが、羽を休めるにはここが好適なんだろうなと思います。
それで、まずはコクガンです。
どうやらこのまま越冬するようですね。かなり長く居ついているので写真を撮る方の需要もあらかた満たされたようですね。周りの方も初めてという感じの方はあまり見受けられませんでした。
続いてはシノリガモ。
このシノリガモは羽を痛めているという話も聞きます。実際のところは分かりませんが。
ふしょ(跗蹠)から下の無いタイゼン。
その他、スズガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オオバンなどお馴染みの水鳥がたむろしています。そうそう、ビロードキンクロですが、確認は出来ましたが、かなり遠いのでビデオのみの撮影となりました。
ハマシギ、ミユビシギ、ハジロコチドリ、たちも元気に餌を啄ばんでいます。
オナガガモも元気ですね。
さて、葛西臨海公園に移動します。
まずはツグミのお出迎えです。
普段はあまり行かない西渚を目指します。
写真では分かりませんが、風がつよくて撮影にならないといったところです。これでは野鳥たちもどこか安全なところに退避している感じです。
三角波が立っています。人も鳥も見当たりません。早々に退散しました。
上の池(淡水池)にカモたちが羽を休めていました。
さて、あまり撮りものないのでここらで腹ごしらえタイムにしました。
海浜の寒風吹く中で温かい「自家製モツ煮込み」は格別ですね(笑
ウォッチングセンターの前で顔見知りの常連さんと出会い、昨年末はかなり猛禽が出たことを教えてもらいました。去年の秋ごろは大分こちらに通ったのですが、年末は仕事が忙しくて野鳥の撮影そのものが出来ませんでしたので、まあ、しょうがないかなと諦めるしかありません。いずれにしても、渡りの季節はこのあたりの海浜を中心に観察、撮影をすると思いますのでチャンスもあるかと思い直して、葛西臨海公園を後にしました。
正月三が日と言うのは結構天気が安定している記憶があります。正確なデータを検証した訳ではないのですが、まあ、記録より記憶ということで。
晴れやかに澄み渡った空気です。三番瀬から富士山が綺麗に見えます。さすが富士は日本一の山だと改めて関心しているのもソコソコに、いつもの砂防提を目指します。
正月早々こんな所にきて鳥を相手にしてる暇人は管理人達くらいだろうと思っていたところ、豈図らんや、いるではありませんか。まあ、暇人が。もとい、同好の士が。
「皆さんお好きですねぇ」
と心の中で呟き、思わず笑いを噛み殺しながら機材を構えます。砂防提の船橋航路側の岸壁側には猫の額といえる程度の砂浜があるのですが、フィールドスコープを向けると程なく管理人は呟きます。
「シノリガモ メス」
先月来たときにシノリガモのメスがいると言う情報は得ていました。ビロキンのこともありこのあたりを拠点にして丹念に観察していたのですが、見当たりませんでした。野鳥ですから気まぐれなのはしょうがないですからね。いるときはあっさりといる。まあ、こんなものなんでしょう。あの時、帰り際に声をかけてきた御年配の同好の士はシノリガモ目当てでこちらに来たようで、シノリガモの存否を聞かれたので、
「本日は見かけていません」
と答えたら、非常に残念そうな表情をしていのが印象的でした。あの御年配の同好の士はシノリガモにめぐり合えたか少しばかり気になりましたが、ともかくシノリガモ初ゲットです。
そのシノリガモも色々なカモ達に混じってまったりとしています。
手前にゴミが写り込んでいますが、これは敢えてこういう写真も撮りました。これも三番瀬の現実だからです。ゴミもありながら豊富な野鳥が渡来する、三番瀬とはそういう場所なのでしょう。
それで、この写真を見て「あれ、何だ?」
と気づいた方がいらしたら、中々大したものだと思います。右の奥にいる、首元の白い・・・
正解は「コクガン」でした。
最初の頃はシノリガモを撮るのに気をとられていたのですが、それも一段落した頃、これは全くの偶然で、管理人も連れあいも同じ頃に、「あれなんだ」と気づきました。伊豆沼で見かけたガンの類だと何となくわかりましたが、何のガンだかは即座には分からない。まあ、当然ですね。そこで、ハンドブックを持ち出し調べたところ、頸の上部にある首輪状の白斑が特徴である「コクガン」と直ぐに同定出来ました。
どうやらコクガンは先月の半ばあたりから居ついていたようです。管理人も色々ありましたので、先月後半はさすがに鳥のことはあまり頭にありませんでした。まあ、それでも今まで居ついてくれていたので、本日めでたく、コクガンも初ゲットとなりました。一応天然記念物の絶滅危惧種ですし、それこそ伊豆沼や北海道あたりならいざ知らず、船橋あたりで観察できると言うのはかなりラッキーなことではないかと思います。正月早々、シノリガモやビロキンだけでなく、これもあって人がそこそこ来ていたのかなと思いました。
午後には午前中とは反対側の海浜に回っていました。
この後シノリガモ共々、姿が見えなくなりました。帰り際に声をかけて来たフィールドスコープの管理人より若い同好の士はコクガン目当てこちらに来たそうで、存否を聞かれましたので
「午前中は船橋航路側の小さい砂浜に、午後は反対の海側にいましたよ」と答えました。
かなり一生懸命探していたようで、それでもみつからず声をかけてきたようですが、気を取り直してまた探してきますと去って行きました。まあ、運がよければ管理人達みたいなタイミングもあれば、そうでない人もいる訳です。日が変われば、時が変われば、自分達がタイミングの悪いほうに回ることもあるので、ともかくそんな時は気落ちせずにいることが肝要だなと思いました。きっと若い同好の士はコクガンをみつけることが出来たと信じています。
さて、
スズガモ メス 沢山いますが、顔の前面の白さが中々見事だったので。
いわずと知れたビロキン。午前中はあまりにも遠くて観察すらも容易ではなかったのですが、午後になってかなり近づいてきてくれました。一眼で撮ってかなりトリミングしましたが、この程度写ってくれれば、無理にデジスコを使わなくても管理人的にはいいかなと思いました。
さらにトリミング。
三番瀬ではお馴染み、ミヤコドリ、正面から。この日は群れは沖の方に固まっていたようです、数羽が海浜に来ていました。
嘴の色が鮮やかですね。
ミユビシギ。ぱっと見るとね、勘違いしたくなるんですよね(笑
こちらも毎度お馴染み、ハマシギ。
ヒドリガモのツーペア。
たまには飛ぶぜ・・・
まさに証拠写真、ホオジロガモ。
さらに拡大
おまけ。
その他、現地ではヒメウなども確認されたとのことですが、本日は確認できませんでした。まあ、来月も頭には一度は行くと思いますので、運が良ければだと思います。
ビデオもかなり録りました。そうそう、ビデオの場合は撮りましたではなくて録りましたが正解ですよね。それにしても編集が追いつきません。期待せずに後日のアップをお楽しみに。
余談になりますが、登山用品でストーブや食器を揃えて、砂防提の上でインスタント味噌汁、カップヌードル、自前のモツ煮込みなどを食したりして、これがまた格別にうまかったりするのです。まあ、冬の海浜の寒風吹き抜ける中(この日の風は特に強かったです)、これを一度やったら止められませんねって感じです(笑
来月もまだまだ寒いので現地で暖かいものが摂れるように準備をして行きたいと思います。まあ、今回の三番瀬はそんな食の暖かさもあって中身がそこそこには濃かったと思います。
明日はどこに行こうか・・・そんな次のことが頭をよぎりながら三番瀬を後にしました。
ビロキンですね。年内に残した探し物として忘れてはならないのは。先月の八日に行ったときは、フィールドスコープを持っていかなかっので目の前にいるスズガモの群れに撃沈されましたが、そのベンジでもあります。合言葉は「ビロキンを探せ」です。
強行軍の伊豆沼行きをものともせず実家の福島を朝の4時に出立。一路、三番瀬を目指します。ここに無理無理来なければ、伊豆沼でもう少しゆっくりできたのにと言う思いは実のところ微塵もありません。ともかく、年内にビロキンを探すことができなければ2009年は終われない、そう、有馬記念までにはなんとしても探すつもりでいます。ビロキンと有馬記念は何の因果関係もありませんけど。
日曜日の朝とあって東北道は空いていましたが、首都高に入って葛西JCを前にしていわゆる「東京ディズニーランド渋滞」にはまりました。それをなんとかパスしてようやく9時を結構過ぎた頃に三番瀬に到着。車を駐車場に放り込んで、機材をセットして一目散に船橋航路側の砂防堤を目指します。到着するとすでにかなりの人たちが船橋航路側にレンズを向けています。かく言う管理人も取りあえずフィールドスコープをセットします。
探すこと約一分位でしょうか。
あっさりとビロキンを発見。それからフィールドスコープにコンデジをセットしてデジスコにしてからシャッターを切ります。撮った写真を見ますと画質が今一ですが、なんとか初ビロキンをゲット。ナイキのマークのような特徴的な目の形が印象的です。それにしも鳥とは言え、この薮睨みみたいな表情は人間からすると結構挑発的に見えます。勿論、人間を挑発するほどビロキンは暇ではないでしょうけど(笑
その後は、一眼とビデオなども交えて撮影。一眼で撮るとこんな感じでスズガモの群れに混じってマッタリとしているのが分ります。
それにしても遠いのですが、まあ、飛んで逃げていくこともなさそうなので、のんびりと撮影です。最初のうちはとりあえず姿が撮れれば良かったのですが、そのうち、羽を広げろだの、泳いでみろだの、となってきます(笑
一眼で撮るとやはり遠いですね。
フィールドスコープで観察しますと、確かにビロードのような質感があります。それで、いろいろな人の話を総合すると、このビロキンはここ四、五年同じ固体が越冬しにきているのではないかとのことです。真偽のほどは分かりませんが。
さて、動きがそれほどありませんでしたが、ビデオもそこそこには回しました。これも後日アップということになるかと思います。
さて、ビロキンも撮ったしこれで心置きなく年末を迎えられ、有馬記念も馬券が買えるとホットして、砂防堤から引き上げることにしまた。機材を担いで連れ合いと海浜沿いを出口に向かって歩いていたところ、連れ合いが、
「足の悪いヨロネンだ!!!」
と声を上げるなり、管理人の存在など忘れたかの如く、脱兎の如く(それほど足は早くないが)突進していきしまた。なんてひどい奴だと思いながら、こちらもおっとり刀で件の場所にビデオとカメラを持って向かいました。
以前、片足の無いトウネンをヨロネンではないかと勘違いしたこともありましたが、今回はどうやらビンゴのようです。
左にいるのがヨロネン、右が、ミユビシギ。ミユビシギは単独でいると紛らわしいのですが、並んでいれればなんとなく分かりますね。
ハマシギと並ぶと嘴と体の大きさが違うのが分かります。
全体に華奢で足が細いですね。あと連れ合いが言うには「目」が眠そうだとか(笑
悪い足を引きずりながらひょこひょこと歩き回って餌を啄ばんでいますが、この広い三番瀬で見つけようと思っても中々見つけられませんでした。まあ、狙って撮るというよりは、偶然を期待するしかないのですが、それでも海浜を歩いているときは、目配り、気配りを忘れないことが肝心のようです。それにしても、見つけた連れ合いの執念は相当のものだと管理人も半ば呆れ、半ば感心しました(苦笑
そんな訳で今回の三番瀬は計らずとも、「ビロキンを探せ」と「ヨロネンを探せ」が偶然とは言え、出来たことは年末に向けてちょっと嬉しい出来事でもありました。