485 「ゆう」 貨物線の旅

鉄道マニアの間では鶴見は重要な地域となっているようだ。東海道線、横須賀線(品鶴線)、京浜東北線、鶴見線、そして(普通の人にはあまり)知られていない東海道貨物線。ついでに、私鉄ではあるけど、京浜急行本線。そして、新鶴見信号所がある。

あまり知られていない貨物線の話になるが、鶴見で武蔵野貨物線と東海道貨物線が合流する。この東海道貨物線というのは南部支線から八丁畷あたりで東海道(旅客)線と平行に並んで走るようになる。通常の時刻表には載らないダイヤの世界があるようだが、まあ、知っていたからと言ってどうと言うこともないのだが、興味をかなりそそられた。

そんな訳で前置きが長くなったが、『お座敷列車「ゆう」で行く貨物線の旅』を撮ってみた。JRのHPにもあるように、485系のジョイフルトレインはJR関東圏内では9編成あり、それぞれに名前が付けられている。その中に今回の貨物線の旅の供をする「ゆう」がある。

鶴見駅通貨。東海道貨物の上り

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東高島駅。ここで停車。踏み切りが開いたところ。

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正面から。
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踏み切りを悠々と通過する「ゆう」。
チビ鉄たちが嬉しそうに写真を撮っている。手前に廃線になった鉄橋。後ろにベイブリッジ。

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先頭車両に乗っている乗客が見えるが、おそらく筋金入りのテッチャン達と推察される。

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東高島駅近くにある、廃線になった鉄橋。これはこれで結構有名らしい。

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廃線の鉄橋の上を走っている訳ではありません。

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車両編成の撮影にあまりこだわりの無い管理人としては、この東高島駅付近の画が一番気に入っている。踏み切り自体は私達にとって大概は不便な存在だが、何故か懐かしい風景である。特にベイブリッジが背景に写る踏み切りは恐らくこの辺りしかないだろうから、それなりに貴重なロケーションだと思う。

さて、めぐり巡った「ゆう」は何故か南武線支線の尻手駅(尻手短絡支線)を通過して新鶴見信号所に向かう。これは浜川崎からの戻りなのであるが、ここを旅客列車が走ることは滅多にないそうだ。

先頭車両でカメラを構えているのが見える。

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待機する南部支線浜川崎行きの横を通過する。

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新鶴見信号所で向きを変えた「ゆう」が武蔵野貨物線から東海道貨物に入線し、鶴見駅を通過。この後東海道線に入線して横浜到着となる。

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知り合いのテッチャンに教えてもらって今回の貨物線の旅の列車の撮影をしてみたが、ともかく最初にその回るルートを理解するのに苦労した。そして何回も鶴見駅を通過するのだが、このあたりの貨物線を含めた路線レイアウトが分かっていないとどこを走るのか理解できないだろう。おかけでいままで知らなかった路線の仕組みが分かったのが今回の撮影の一番大きな収穫だったような気がする。

以下簡単に「ゆう」の経路を記す。

横浜~鶴見~新鶴見信号所~横浜羽沢~相模貨物~根府川~茅ヶ崎~大船~桜木町~東高島~鶴見~川崎新町~浜川崎~川崎新町~尻手~新鶴見信号所~鶴見~横浜

※横浜始発、横浜着。茅ヶ崎では下車することが可能だったようだ。

185 踊り子号

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185系 踊り子号

首都圏の住民にとって伊豆はリゾート地なんですね。踊り子と言って、「伊豆の踊り子」がすぐにイメージできる人達はある一定以上の年代でしょうが、川端康成の名作を読んだのは中学生位のころでしょうか。

管理人の世代は、「山口百恵」だし、その上の世代は「吉永小百合」なんでしょうね。個人的には山口百恵より吉永小百合に憧れましたが(笑

バリ鉄アングル・・・ニワカ鉄のナンチャッテ鉄道写真

 最近鉄道写真を題材にしたCSの番組を観ていたら、「バリ鉄アングル」なる言葉が出てきました。言ってみれば、車両編成全体を入れた写真のことで、おなじみと言えばおなじみのアングルです。ちなみにバリ鉄アングルで撮った写真は「バリ鉄写真」だそうです。バリ鉄の意味は特に活動的な撮り鉄のことを言うそうですが、まあ、ばりばり鉄道写真を撮るくらいの意味なんでしょう。鳥を撮るのだって撮り鳥、バリ鳥とか言ってもいいかもしれませんね。さしずめバリ鳥アングルとは、飛翔、目がきっちり入っている、ついでにドアップみたいな感じでしょうか(笑

そんな訳で最近は野暮用の多い管理人はろくに(ろくな?)写真を撮っていませんが、日曜日の午前中ちょいと時間があったので、鶴見ローカルでの鉄道を撮りに行ってみました。鉄道自体は子供の頃から好きでしたが、改めて写真で撮ると言うのはしていませんでした。所謂、「バリ鉄写真」をですが。

知り合いのバリ鉄さんに聞いたら実は鶴見近辺は路線も豊富ですし鉄道関係の施設も多いので鉄道写真を撮る場合には避けて通れない場所らしいですね。ただ、管理人もざっと見て回った感じでは、ともかく柱やなんやら障害物が多くて撮影に適した場所となると探すのがかなりシンドイ感じですね。それに当然のことですが、安全確保のために、運行列車の近くには立ち入れないような配慮がいたるところにあります。まあ、もっとマメに探せばポイントはあるんでしょうけど、長閑に走る田舎の単線列車みたいな撮影場所はこのあたりは皆無なんでしょう。

一番簡便なのは駅撮りでしょうか。駅から撮るので撮影の効率はいいでしょうね。まあ、比較的列車の近くにも寄れるし、管理人みたいなニワカ鉄にはここらあたりでお茶を濁すのがいいのかもしれません。そんな訳で色々回った挙句、新子安の駅に到着。三名ほどの先客がいましたが、その中の小学生と思しき男の子に「何か珍しいのでも通るの?」と声をかけたら、すかさずバックから時刻表を取り出し「伊豆急、踊り子号が通ります」と教えてくれました。横浜着、11時46分とも教えてくれて、ここらあたりは、40分過ぎくらいに通るとのこと。管理人も実は同じ年の頃に時刻表を買って読みふけっていた時期がありました。当時は子供がカメラを持つなんて殆ど有り得ませんでしたから、写真は撮れませんでしたが、横浜駅でブルートレインを見るのが楽しみだったことを思い出しました。

さて、写真の方なんですが・・・

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まあ、ご愛嬌といったところでしょうか。鉄道だから、野鳥撮影なみの望遠やトリミグは無用だと思っていたのですが、撮影の障害物の多い東京近郊は(野鳥撮影なみの)望遠やトリミングが必要になる機会が多いのではと感じました。少なくてもバリ鉄アングルに関しては200ミリ程度では全然足りない感じです。(注EOS 7DはAPS-Cですから、換算320mmでも足りないと言うことです。ちなみに、EF70-200mm F2.8使用)

少々大げさかもしれませんが、EF 100-400mmを持っていけば良かったかなとも思いました。まあ、連射で動き物を撮るのはそれなり慣れているつもりでしたが、駅構内は三脚を使えませんので、その分ハンディはあります。それに駅構内でなくても東京近郊ではやたら三脚を立てての撮影は難しいのかもしれませんね。まあ、鳥もそうですが、場所探しがともかく大変そうです。もっともバリ鉄写真ではなく風景写真としての鉄道ならまた違った撮り方になりますから、場所の限定はもう少し緩やかになるとは思います。まあ、とりあえずバリ鉄写真をもう少し齧ってみようかと思っています。