桜日和・・・目黒川から乾門通り

春爛漫、いい陽気になりました。桜便りも頻繁に耳に入ってきます。

例年より大分早い桜の満開につられて本日は鳥撮りは止めて花見に出かけました。まあ、この時期は猛禽詣は一休みの時期ですからね。

さて、問題は何処に行くかです。管理人の地元は大岡川や三ツ池公園と言ったところが有名ですが実は横浜は満開には少し早いのです。

そこで一度も行ったことが無い東京の名所に行こうと言うことになりまして、第一候補は目黒川、第二候補が皇居の乾門通りとなりました。

それじゃ、2つ回ろうかと言うことになり、ミラーレス一台を持って出かけてきました。

東横線の中目黒駅に到着したのは8時45分頃。

目黒川にはほど近く便利が良いところですね。すでに結構な人混みです。

地元の大岡川もそうですが街中では川沿いの桜並木が人気になるようです。川が桜の美しさを引き立ててくれるからでしょうか。

この桜を利用して上手く鉄撮りも出来そうですね。管理人はあまり上手く利用出来ませんでしたが。

地元の大岡川と比べるとちょっと残念ですがこちらの方が桜の咲きっぷりは良いように感じます。桜の木の並びが均等で木の生育も揃っていて花の咲き具合も揃っているように思います。

まあ、比較してどっちが上だ下だとするのは野暮な話です。それぞれにいいところがあり、人の眼を楽しませてくれます。

ちなみに目黒川沿いの桜並木は約4キロ、桜(ソメイヨシノ)の木は約800本だとか。単純に計算すれば両岸に10メートル間隔で植えられていると言うことになるのでしょう。だから揃って綺麗に見えるんでしょうね。おそらくは比較的同じ時期に植えられたのでしょう。そして今が丁度桜の木としては壮年期にあたるのではないでしょうか。だから、これだけ見事に咲き並ぶような気がします。

人混みが段々と凄くなって来ました。

ゆっくり一回りして移動することにしました。都内の移動は軌道敷を利用するに限ります。特に地下鉄は必須の交通機関ですね。

東横線で中目黒から日比谷線で茅場町に出て東西線に乗り換えて竹橋に向かうことにしました。ここで大きな間違いをしてしまいました。そうです乾門通りと言うので乾門の方に向かってしまったのです。よくよく考えてみれば警備の問題があり、乾門からの入場はそのスペースから言って無理な話です。一般参賀もそうですが入場時のセキュリティチェックは皇居前広場の方で無ければスペース的に出来ません。

そんな訳で竹橋駅から一駅戻って大手町駅から坂下門を目指します。

昼も近くなりここも結構な人出です。皇居に入ると食事を中でする訳にはいきませんので済ませておいた方がいいでしょう。管理人達は駅で済ませました。

渋谷のDJポリスが有名になりましたが、警視庁のこの手の警備はスマートになりました。強権的になるでなくソフトな口調で誘導します。それでいて安全は確保する。警察は色々と言われることもありますが、大したものだと思います。

追記:
日曜日で好天とあって入場者は6万人を超えたとか。

人混み警備は不測の事態が起きないよう予防的措置が大事なんでしょうね。整然と並ぶように誘導してお年寄りや子供などが怪我をしないように配慮しています。また、ベビーカーや足下の不自由な人は並ばずにショートカットして入場できるような配慮もありました。

警察犬もいます。突然の不審者に対応する為なんでしょう。まあ、皇居ですから普通の日本人なら天皇陛下は敬愛の対象ですから不心得者はいないと思いますが万が一があってはいけませんからね。

入場するまで30分位はかかったでしょうか。検査も無事通り坂下門からようやく乾通りに入ります。

桜の木の数で言えば目黒川の比ではありませんが、種類はこちらの方が多いですね。なんでもリニューアルして大分種類が増えたとか。

ただ、写真を撮るのに夢中になって往来の真ん中で立ち止まると人の流れが止まります。中で職員が左右に寄って人通りを停めないように撮影をするよう所々でお願いしていました。

距離にすると750メートル位だとか。待った割りにはすぐに終わった感がありますが、皇居の中ですからこのような機会でも無いと立ち入って桜を愛でることは出来ません。陽気もいいし、一度は来てみる価値はあるのではないでしょうか。

さて、さて、陽気もいいですが花粉も相当飛んでいます。眼がショボショボしてきました。そんなわけで昼を過ぎた頃に撤収と相成りました。

春ですね・・・三番瀬

先週までは冬の猛禽達が観察の中心でした。というより、そればかりでしたね(笑

3月も中旬になり涸沼のオオワシはさすがにいないと思います。また、浮島湿原辺りの猛禽達もぼちぼちと渡っていくでしょう。

そう季節は春のワタリのシーズンにかかって来たようです。

そんな時はいつもの定点観測がいいですね。まあ、今まで結構遠出が多かったので今週は比較的近場となりますが、いつもの三番瀬に出張ることになりました。

ここは猛禽が(主にハヤブサですが)でるとシギチ達が一斉に散ってしまい、観察も何もあったもんじゃなくなります。まあ、今回はなんとか現れないでいて欲しいと願い出立です。

北関東猛禽詣と違ってそれほど早く出かける必要はありませんが、あまりのんびりするとディズニーランド渋滞に巻き込まれます。

現着は6時少し前。もう既に明るいです。

まずは船橋航路側の堤防に移動。大分スズガモ達の数も減っているようです。残念ながらここのところピロキンが居ないとか。去年の暮れに来た時は相変わらずの姿を見ることが出来たのですが・・・

来シーズン会えることを期待したいですね。

さて、堤防から眺めていると・・・

ウミアイサの雌です。オスは見当たりませんでした。

ワタリとは殆ど関係ないツーショット。堤防の船橋航路側は超がつくほどの逆光です。市川航路側はその反対です。堤防までわざわざ歩くのは市川航路側が順光で広く見渡せるからです。

アオサギは見慣れた野鳥ですが、よくよく見ると怪鳥とまでは言いませんが特異な姿ですよね。

それに比べるとカモメの類いは実にシンプルな姿です。この対比が結構面白いです。

丘にあがったスズガモ達。後ろに見えるゴミと妙に白いお腹のスズガモが妙なコントラストを醸し出している感じがします。これも三番瀬ですね。

さて、堤防から眺めていると・・・

結構な数の野鳥の群れです。まあ、三番瀬ですから大して珍しくもないと思いますが、よく見るとこれはハマシギではなくミヤコドリの群れです。

もう少し寄って撮るとはっきりしますが、ミヤコドリのこれだけの数が飛んでいる群れはいつでも見られるとは限らないと思います。管理人などは年数回程度しか来ないから何年ぶりみたいな感じです。

首都圏でこれだけのミヤコドリが見られるのはおそらく三番瀬を置いて無いでしょう。これだけでもここに来る価値はあるでしょう。

三番瀬名物ハマシギと思いきや、一部ミヤコドリが混じった群れ。

こんな感じで潮が引くのを待っている。今日は大潮。満潮は5時43分位なので今は引き潮の状態です。もう少しすると引いた干潟にシギチが集まって来ます。

引き始めたところに餌を求めて集まって来ました。

特段珍しいものはいないようですが、数は圧倒的に多い三番瀬ならではの光景でしょう。ダイシャクシギが入った話もあったのですが本日は見当たりません。

シロチドリでしょうか。

東京ディズニーランドの近くにこんな場所があるなんて案外野鳥に興味の無い人達は知らないかもしれませんね。でも間違いなくここは都会の中ですね。

なんとも背景がミスマッチな感じですが全国的にみてもこれだけの干潟が残っているのも貴重ですが、都会の中にある貴重な自然を残しておきたいと思います。思えば返す返す残念なのは羽田の沖合展開でしょうか。今更どうこう言っても遅いのですが。

さて、帰りに葛西臨海公園に久しぶりに寄ってみました。そしたらここでは珍しいと思いますがオシドリがいました。

居着きとは思えないのでワタリの途中なんでしょう。メスが見当たりませんでした。新宿御苑では遠かったりしますがまあまあ比較的近くにも出ていました。

日曜日の午前中の近場回りですがそれなりにいい光景を見ることが出来ました。午後から野暮用もあるので昼頃には撤収と相成りました。

東京競馬場・・・サラブレッドで試し撮り

管理人が野鳥の観察・撮影を始めて今年で10年になります。野鳥の撮影としては2008年10月12日に葛西臨海公園に行ったのが記念すべき第一弾として写真が残っています。

追記:初めて見たセイタカシギの印象は今でも忘れません。なんとも言えない不思議な感じでした。葛西臨海公園ではよくみかける野鳥ですが、やたらとどこにでもいる野鳥ではないですよね。今思えばその不思議な感覚に引きずられて野鳥の観察や撮影をしているのかもしれません。

ブログは始めていましたが、記事にはしていません。

よくよく調べると野鳥を撮っている写真となると、三ツ池公園のユリカモメが最初の記事になるようです。この頃どれほど野鳥の観察や撮影を意識していたか定かではありませんが、全く興味が無かったということはないと思います。デジタルカメラを購入してから色々な被写体を撮っている中での一枚かもしれませんが、そんな中から興味が沸いたのかもしれません。

そしてそれ以前から望遠レンズを使って撮っていたのがサラブレッドでした。つまり競馬場での撮影です。

当時はブログは始めていませんでしたが写真としては、2007年9月9日の中山競馬場で撮影した写真が残っています。


当時使っていたカメラとレンズは動体向きではありませんでした。

そして動体撮影にもう少し向いている思われる別のメーカーのカメラとレンズを買い増して同じ年の10月28日に東京競馬場で撮影した写真が残っています。

写りそのものは大差はないですが、狙って撮るとなると歩留まりの差が出てきました。

懐かしい思い出でもありますが、今でも年に何回かは競馬場に行きます。カメラを持たないで行くときもありますが、今回は久しぶりに機材を持って行こうということになりました。まあ、被写体が野鳥の場合と違って遭遇しないということがありませんので、競馬場の方が試し撮りなら向いています。

競馬場で撮影するカメラマンならご存じでしょうが、広い東京競馬場でも600ミリは少し長いと思います。大雑把ですが、中山競馬場なら300~400ミリ、東京競馬場なら400~500ミリ。これくらいが手頃な焦点距離だと思います。また、仕事で撮影しているカメラマンは複数の機材を持ち歩くためなのかどうかは分かりませんが、長いのは500ミリが主流のようで600ミリは見かけません。まあ、取り回しが大変ですからね。

そして今回は夫婦共々の試し撮りです。連れ合いは500ミリを新調、ボディは一世代前で換算650ミリ。管理人はフルサイズ機で600ミリの試し撮りとなりました。

最初のレースはダートなので、4コーナーの付近、メモリアルスタンドの左から。

雪が残っているのが分かります。未勝利戦。馬場は不良。

次もダート。新馬戦です。馬場はやはり不良。撮影は馬場内から。

3レースもダート。未勝利戦。馬場は不良。フジビュータンド三階付近から。

4レースは芝未勝利。馬場は稍重。同じくフジビュータンド三階付近から。

5レースは芝で新馬戦。馬場入場。1コーナの奥から。

新馬戦だけあって馬場入場を撮ろうとカメラマンがこのあたりに集まります。

海老名騎手騎乗のイルーシヴゴールドは7着でした。

さて、肝心のレースですが、試し撮りならではということなのですが、1コーナの奥に向かって走ってくる馬群を正面に見るわけですが、これが撮れるか撮れないか。

最後のたたき合い。

ゴール通過。完全に気を抜いてます。ちなみに勝ち馬は8枠16番フィエールマン(単勝1番人気)、鞍上は石橋脩でした。

競馬場では馬が主な被写体になります。馬は鳥と比べると大きいし動きの素早さも緩いので撮影としてはやや楽かもしれません。しかも確実に走ってくれるので被写体との遭遇に苦慮することもありません。

だからと言って競馬場の撮影が楽かと言えばそんなことはありません。今の時期は観客も少なく場所取りは楽です。移動しての撮影も苦になりません。しかしGⅠ開催日ともなると混雑の度合いが違います。移動もままならず、場所取りも大変厳しくなります。

ようやく場所を確保しても大勢の観客に取り囲まれますので撮影が無理な場合もあります。勿論、混雑した競馬場で大きなレンズを振り回す方が常識を疑われる場合もあります。

まあ、仕事で取材パスを持っていればこんな困難はないでしょうが、アマチュアはアマチュアでそれなりの苦労があると思います。それでも自分のお気に入りの馬がいれば、走っている姿を写真に収めたいと思う人達が結構いるようです。

管理人も昔は追いかけていた馬がいましたが、今はそれほどの情熱を傾けることはありません。それでもこうしてたまに競馬場に来て写真を撮ってみるとれなりにいいものだと感じます。

まあ、混雑が酷いときはそれを避けた撮影と言うのもありで、常にゴール板付近に屯するというのは一般のお客さんから顰蹙を買うこともあるでしょう。その辺りは、撮影する側として心得ているべきだと思いますけど、どうでしょうか。

写真ばかり撮っていた訳ではなく、馬券も少しは獲りました。収支は若干ですが今回は黒字でした。大概は赤字で「楽しみ代」としてJRAにささやかですが献上しているのですが、まあ、たまにはこんなこともあります。

さて、試し撮りですが、取り立ててどうこうはありません。普通に撮影できた、それで十分です。そしてかなり寒いのでメインレースは家でテレビ観戦にしようということになり、撤収と相成りました。

夏の思い出・・・コアジサシ雛かえる 2011 夏

夏が来れば思い出す・・・童謡「夏の思い出」の出だしのフレーズは、大人の日本人なら知らない人はいないと思います。様々な季節の思い出がありますが、このフレーズに具現される思い出はおそらく日本人共通の原体験に根ざしているところがあるような気がします。何故ならそれは子供の頃の夏休みの体験に基づいているからだと思うのです。

大人になるとさすがにあれほど休むことは出来ません。それでも夏は生きている限りは巡ってきます。そして大人になってからもささやかもしれませんが、夏の思い出が出来ることがあるでしょう。管理人にとって、そんな大人になってからの「夏の思い出」の一つに、コアジサシの雛たちがいます。

わずか2シーズンしか見ることが出来ませんでしたが、それを拙いかもしれませんが映像として残してあります。最近は滅多に見ることがなくなりましたが、ふと夏の寝苦しい夜に目が覚めて、自分のチャンネルを見たら、久しぶりにスクリーンショットをみつけました。思わず見入ってしまいました。

作品の出来映えはさておき、いい年をしたおじさんがコアジサシの雛たちを本気で応援したくなる心持ちになっていたことは思い出しました。

あの時の雛たちはどうなっているのだろうか。すでに6年もたっているので確かめようもありませんが、しっかりと懐かしい夏の思い出になっていました。

この動画は鳥たちとの出会いは管理人にとって「思い出」と言う名の大切な財産であることを思い出させてくれました。

春の海浜回り・・・三番瀬から葛西臨海公園

桜もぼちぼちと咲き始めました。春本番ですね。そうなるとワタリもいよいよ賑やかになってきます。ここは無難に海浜回り、「三番瀬辺りから葛西臨海公園だな」となりました。

三番瀬に到着したのは6時15分頃。潮の加減もありますし、遅くなるとディズニーランド渋滞もあるので、そこそこ早い時間です。鳥の方もあまりおそくなると「まったりタイム」になってしまうのもあります。さて、到着して沖眺めるともの凄い数のスズガモの群れです。

これは越冬組ではなくワタリ組でしょう。それにしても凄い数。昔は行徳あたりを含めるととんでもない数のスズガモが越冬していたそうですから、それから比べると今は随分と減ったそうです。そうなるとワタリも相当減っていると考えていいのでしょうか。

ハマシギが餌を啄んでいます。少しだけ夏羽模様が出ているものいます。

ウミアイサが比較的近くに出ていました。

これは求愛のディスプレイでしょうか。いつか見たのとは少し違うようですが。

ほどなく飛び立って行きました。ワタリの途中だったのでしょうか。

さて、さきほどのスズガモが7時過ぎくらいに一斉に飛び立ちました。こんな数のスズガモが一斉に飛び立つ風景は初めて見たと思います。いつからいたのかは分かりませんが、これから繁殖地を目指して長い旅になるのでしょう。

それにしても凄い数です。日本各地からここに集まってきたのでしょうか。羽を休めて餌を得るには好適な場所なんでしょう。ワタリの水鳥にとってここはなくてはならない場所なんでしょう。

ワタリでなくてもいつものミヤコドリもいました。

さて、遅くなると帰りが混むので早々に葛西臨海公園に移動です。西なぎさに「ヘラサギとクロツラヘラサギ」がいるとの情報がありましたので出張ってみました。

西なぎさに行ってみるとあっさりと確認出来ました。それも結構近いですね。普通のサギに混じって捕食をしていましたが、そのうち二羽で並んで捕食していました。いくら種が近くても別物だと思うのですが、ここでは少数派同士ということで、つるんでいるのでしょうか。カメラマンが結構います。

逆光です。沖に出て回り込んで撮るわけにはいきませんので、致し方ないですね。

眼の先から顔の黒い方がクロツラヘラサギなんでしょう。似ていると言えば似ています。さて、道路が混まないうちに早めに昼飯を摂って撤収ということに相成りました。


追記:
昼飯を葛西臨海公園で摂って昼には出たのですが、湾岸線は渋滞していました。年度末、春休みのの大移動なんでしょうね。ここのところ昼頃の帰りでも混まれています。