サシバは遠かった・・・菜の花台 Part1

一昨年、昨年も春のワタリを観察するために菜の花台に行きましたが、先週すでに里山でサシバの到着を確認しているので今更という気持ちも無い訳ではありませんが、ワタリはワタリです。

特に春のワタリは管理人的にはここ最近の話で馴染みがありませんでした。秋と違って大量移動は望めませんしコースも今ひとつ解明されていないので観察することが難しい現実もあります。

ですが一昨年・昨年と菜の花台で数は少ないですが春のワタリを見ることが出来ました。そんな訳で今年もやはり行かねばと言うことになり出張ることになりました。

一昨年は4月10日、昨年は4月16日と大分日が経ってからでしたが、今年はいくらか早めの出張りとなりました。

到着は6時30分頃。天気は上々です。

そして何と今年はすでに桜が散っていました。一昨年、昨年に比べると随分と早い開花ですね。もっともここだけではなく全国的に今年は桜の開花が早かったので致し方ないところです。

さて、肝心のサシバですが状況からすると今日飛ばなくていつ飛ぶんだみたいな状況なんですが、まず8時17分に2羽のワタリを確認。

幸先の良いスタートと思ったのですが・・・後が続きません。

観察の途中にウソとオオルリが現れました。

そしてようやく昼近くになってワタリを確認。風が強くて横飛していました。

それにしても先週あれだけ近かったサシバの遠いこと。ワタリですから観察の距離は遠くて当たり前なのですが・・・それでも渡って行く姿が見られたのは良かったですね。

この日は都合4羽のワタリを確認して昼頃撤収しました。昨日は雨が降って天候が回復していい日和だと思ったのですが・・・

最終的に4羽のワタリで終結したようです。風がいけなかったのかなと感じますが在庫が払底したのかどうか分かりませんので明日も引き続き観察に訪れる予定です。

サシバがやって来た・・・里山の春 ビデオ編 

自然の摂理とは言っても卵を孕んだカエルを捕食するのは少々残酷に見えます。

サシバだってカエルを絶滅させる程獲って食べてしまってはいけないはずですから、その辺りはちゃんとバランスがとれているとは思いますが・・・

何はともあれ里山は生き物たちが子孫を残すために動き出していました。

サシバがやって来た・・・里山の春 Part2

本日は日曜日。夕方前には自宅に戻りたいので昼頃まで回ることにしました。

本日も良い天気です。

中々見事なコブシの木です。田んぼは水が張られていないのでむき出しの土色です。

さて回り始めて早々に電柱サシバを発見。どうやら餌を啄んでいるようです。

はじめは車の中からミラーレスで餌を啄んでいるシーンを撮影しました。後でみると粒のようなカエルの卵であることが分かりました。つまりカエルのメスを捕食したのです。写真でも口元に粒のようなモノが付着しているのが見て取れます。カエルが冬眠から目覚めてどれほど経ったか分かりませんが子孫を残すこと無くサシバの餌となってしまいました。残酷に見えますがこれも自然の摂理でしょう。

桜の花に溶け込んでいるサシバを見ていると先ほどカエルを食していたとは思えないような長閑さを感じます。まあ、これも里山ならではの風景ですね。

そんなして回っていると更に電柱に止まっているサシバが現れます。それこそ長閑な農道みたいなところを走っているとよくあることです。

似たようなアングルですが、上が車窓越しにミラーレスで撮影したものです。下は車から降りて手持ちで600mmで撮影したものです。確かに下の方が絵がクリアですし背景のボケもいいですが値段を考えるとミラーレスも条件が良ければかなり健闘しています。それに車窓からですと車がブラインドになりますので撮影の成功率がかなり上がります。とりあえず車窓から証拠撮りをしてチャンスがあれば車から降りてみるといった感じの撮影に今回はなりました。

追記:
通りすがりの電柱に止まっているサシバですが下りの坂道で撮ったので高さが目線でした。とりあえず直ぐに撮ろうということで車の中から手持ちでミラーレスでとりあえず撮ったということなんですね。大きなレンズの方は車から降りて手持ちで撮りました。幸い車から降りてサシバが逃げなかったので同じようなアングルで撮ることが出来たのです。逃げられてしまうことが多いのですがラッキーだったようです。

さて、陽も上がってきてかなり気温も上がってきました。最後にちょっと回ってSLを見て帰ることにしました。

なんとDE10との重連でした。茂木からの帰りはPUSH PULLになるのでしょう。どうやら乗客が多いと動力不足になるようです。撮影的にはちょっと残念な感じです。去年初めて乗った時はC11単独だったのですが、ゴールデンウィークも明けていたので乗客が少なかったんでしょうね。蒸気機関車だけで撮りたいならその辺りを考慮しないといけないかもしれません。

追記:
DE10の名誉の為に書きますが、鉄道(写真)好きの中には貨物が好きな人も多く、その中にあってDE10はそれなりに人気があります。管理人も決して嫌いではありません。

そろそろ撤収の時間になりましたが、里山の春を堪能した感じです。土筆も春を告げています。

さて、今回はサシバの来訪を確認するのが目的でしたがそれは達成されました。巣作りはこれからでしょうが今年もちゃんと繁殖して欲しいものです。そんなことを念じながら撤収と相成りました。

追記 :
タカの渡り全国ネットワークによると3月28日に静岡、神奈川あたりでかなりのワタリが確認されていました。その一群が3月の末頃に里山に到着したのではないかと思います。本当に来たばっかりだったようですね。

サシバがやってきた・・・里山の春 Part1

例年より少し早いですが桜が満開です。本格的な春の訪れ。

冬の猛禽達はすでに北へ帰っていることでしょう。そして入れ替わるように日本で繁殖する猛禽達が渡って来ます。その中で管理人達が特に気に掛けているのがサシバ達です。

いつもの里山に無事に辿り着いただろうか・・・それを確認したいと思う3月最後の日。心待ちした季節がやって来ました。

この日は思いの外冷えました。それでも冬の猛禽詣に比べれば楽勝な陽気です。すこしゆっくり目の出立でしたがいつもの里山には8時45分頃到着。上々の天気です。

朝方は空気がひんやりしていますし少し風もありますがサシバ日よりではないでしょうか(笑

とは言いながらこの時期ですとどれくらい渡って来ているか不明です。以前も3月中に訪れたときはまるで不発でした。大概は4月中旬を過ぎたくらいから通うのですが、桜の開花が早かったのにつられて例年より早めの出張りとなりました。

と、不安もありながら到着すると即、電柱サシバを確認。写真は撮りませんでしたが去年の営巣地の近くで第1号を発見出来たのは幸先の良いスタートとなりました。

それから写真にはならずとも別個体を2羽ほど確認。今日は期待出来そうな予感がしてきました。

そして写真第1号。これはオスのようです。

後ろ姿ですが、電柱の先の更にその先の鉄柱に止まっていました。後ろから静かに寄ってシャッターを切ります。

そして更に別場所で別個体。メスです。

続いても別場所の別個体。これもかなり遠いですがメスです。

巡りがいいといいましょうか、回るところ回るところに別個体がいる感じです。かなり渡って来ている感触です。

これはオスでしょうか。これも別場所です。

このサシバは飛び出しが撮れました。このような飛翔シーンは秋のワタリの時には中々撮れませんね。

別場所の電柱サシバならず電線サシバ。これはメスでしょう。

この個体が森の中に飛んで行ったのですが・・・

2個体いるのが分かるでしょうか。おそらくはオスがいて交尾のような動きをしていました。恋は成就したかは定かではありませんが、1羽がすぐこの木から離れて行きました。

巣を作るまでは至っていませんが、繁殖の準備は少しずつかもしれませんが進んでいるようです。

比較的午前中は動きがあったのですがこれ以降まったり時間になったのでしょうか、姿を見せなくなりました。

一回りして午後の時間を潰しているとようやく電柱サシバを発見。これもいままで見てきたものとは別個体だと思われます。

が、後ろからそーっと寄ったのですが気配を感じられてしまったのか後ろ姿しか撮れません。

車で近づいても逃げることはないのですが、ドアを開けて人が降りていくとサシバによってはすーっと逃げていきます。まあ、電柱に止まっているサシバですからそれほど警戒心の塊と言うほどではないようですが。

先ほど後ろ姿のサシバですが近くの電線に止まりました。

回りをキョロキョロしていたのですが、レンズを構えている管理人達を発見したからでしょうか・・・

怖い眼で睨まれてしまいました。そしてそのご直ぐに飛び立ちました。

春のワタリですから成鳥しかいないのですが、その中でも比較的若い個体のような気もします。昨年ここで孵った雛が帰ってきたとしたら嬉しい話です。

どこかに行ったと思いきや、少しばかり離れた木の上で佇みだしました。

そしてこの個体が佇んでいる間、この上空を3羽ほど飛んで行きました。

かなり高いところを飛んでいます。飛んでいると言うより滑翔に近い感じがします。ことによるとここに留まるのでなくワタリの途中の個体かもしれません。

その後少し離れたところで2羽の個体がディスプレイフライトをしていました。

巣作りも近いでしょう。もう少しすれば巣材を咥えて飛んでいるサシバが見られるようになるでしょう。そうなれば本格な繁殖の始まりですね。

さて、本日だけで20回近くは出現の機会がありました。出現がダブった個体も少しはあるのですが、おそらくは12~15位の個体を確認出来たのではないかと思います。案外今日渡って来たと言う個体が多かったかもしれませんし、ワタリの途中の個体も混じっているかもしれません。

正確なことは分かりませんが多かれ少なかれこの里山に繁殖の季節が到来したことは間違いないようです。

本日は泊まりで明日も観察をもう少し続けたいと思い、宿へと撤収と相成りました。

春ですね・・・三番瀬

先週までは冬の猛禽達が観察の中心でした。というより、そればかりでしたね(笑

3月も中旬になり涸沼のオオワシはさすがにいないと思います。また、浮島湿原辺りの猛禽達もぼちぼちと渡っていくでしょう。

そう季節は春のワタリのシーズンにかかって来たようです。

そんな時はいつもの定点観測がいいですね。まあ、今まで結構遠出が多かったので今週は比較的近場となりますが、いつもの三番瀬に出張ることになりました。

ここは猛禽が(主にハヤブサですが)でるとシギチ達が一斉に散ってしまい、観察も何もあったもんじゃなくなります。まあ、今回はなんとか現れないでいて欲しいと願い出立です。

北関東猛禽詣と違ってそれほど早く出かける必要はありませんが、あまりのんびりするとディズニーランド渋滞に巻き込まれます。

現着は6時少し前。もう既に明るいです。

まずは船橋航路側の堤防に移動。大分スズガモ達の数も減っているようです。残念ながらここのところピロキンが居ないとか。去年の暮れに来た時は相変わらずの姿を見ることが出来たのですが・・・

来シーズン会えることを期待したいですね。

さて、堤防から眺めていると・・・

ウミアイサの雌です。オスは見当たりませんでした。

ワタリとは殆ど関係ないツーショット。堤防の船橋航路側は超がつくほどの逆光です。市川航路側はその反対です。堤防までわざわざ歩くのは市川航路側が順光で広く見渡せるからです。

アオサギは見慣れた野鳥ですが、よくよく見ると怪鳥とまでは言いませんが特異な姿ですよね。

それに比べるとカモメの類いは実にシンプルな姿です。この対比が結構面白いです。

丘にあがったスズガモ達。後ろに見えるゴミと妙に白いお腹のスズガモが妙なコントラストを醸し出している感じがします。これも三番瀬ですね。

さて、堤防から眺めていると・・・

結構な数の野鳥の群れです。まあ、三番瀬ですから大して珍しくもないと思いますが、よく見るとこれはハマシギではなくミヤコドリの群れです。

もう少し寄って撮るとはっきりしますが、ミヤコドリのこれだけの数が飛んでいる群れはいつでも見られるとは限らないと思います。管理人などは年数回程度しか来ないから何年ぶりみたいな感じです。

首都圏でこれだけのミヤコドリが見られるのはおそらく三番瀬を置いて無いでしょう。これだけでもここに来る価値はあるでしょう。

三番瀬名物ハマシギと思いきや、一部ミヤコドリが混じった群れ。

こんな感じで潮が引くのを待っている。今日は大潮。満潮は5時43分位なので今は引き潮の状態です。もう少しすると引いた干潟にシギチが集まって来ます。

引き始めたところに餌を求めて集まって来ました。

特段珍しいものはいないようですが、数は圧倒的に多い三番瀬ならではの光景でしょう。ダイシャクシギが入った話もあったのですが本日は見当たりません。

シロチドリでしょうか。

東京ディズニーランドの近くにこんな場所があるなんて案外野鳥に興味の無い人達は知らないかもしれませんね。でも間違いなくここは都会の中ですね。

なんとも背景がミスマッチな感じですが全国的にみてもこれだけの干潟が残っているのも貴重ですが、都会の中にある貴重な自然を残しておきたいと思います。思えば返す返す残念なのは羽田の沖合展開でしょうか。今更どうこう言っても遅いのですが。

さて、帰りに葛西臨海公園に久しぶりに寄ってみました。そしたらここでは珍しいと思いますがオシドリがいました。

居着きとは思えないのでワタリの途中なんでしょう。メスが見当たりませんでした。新宿御苑では遠かったりしますがまあまあ比較的近くにも出ていました。

日曜日の午前中の近場回りですがそれなりにいい光景を見ることが出来ました。午後から野暮用もあるので昼頃には撤収と相成りました。