タカのワタリ 2018 Part8・・・白樺峠

今季2回目の白樺峠。1日目(9月22日)

18日の午前中に撤収したらその後1日半ほどサシバの今季最大のピークが訪れました。

天候の回復からすると少しピークが遅い気もしましたがこれも致し方ありません。

速報を見ながら地団駄を踏むより次の予定を立てろとなりました。

問題は天候と宿の確保。

18日の帰宅時点では20日から22日にかけてが雨の予報です。土日祝日にかけて宿を確保しなければならない感じです。

問題は白樺峠に付近で宿が取れるか・・・です。

なんとか付近に宿を取り、土曜日を待ちます。

土曜日は4時頃に出立。あまり早く着いても雨の可能性があるので比較的遅い出です。

今回はよくよく天気に恵まれないようで、24日早々には天気が下り坂になる見込み。

そうなるとチャンスは日曜日のみみたいな感じになって来ました。

白樺峠に到着したのは8時過ぎです。

結構しっかり雨が降っています。

車の中で待つこと暫し。

ようやく雨が上がり鷹見の広場にあがったのが10時半頃でした。

雨はなんとか上がっていますが雲が広く立ちこめています。所々に青空が少し見えますが観察のコンディションとしてはあまり良くありません。

第1便はやはりハチクマです。結構遠いですね。

ポツリポツリとハチクマが飛んできます。

サシバは全くと言っていいほど見当たりません。一体いつになったらサシバの集団に会えるのか。

日中はそれでも天気が回復してきて結構暑くなって来ました。

やはり相変わらずハチクマです。

そしてハチクマが少数ですがタカ柱を作りました。

そんな中ホシガラスが突然の登場。

偶然にも飛びだしを捉えることが出来ました。此奴はいつも唐突に現れ動きが速いので案外撮るのが難しいですね。

タカはあまり飛びませんがいつの間にかの青空です。

結構粘りましたがやはりハチクマがたまに飛んでくる・・・そんな感じですね。

まあ、本日は明日のために無理無理出かけてきた感じではあります。明日は日曜日で最後のチャンスかもしれないので相当な混雑が予想されます。

白樺峠ですから車が止められないと言うことは無いでしょうが、やはり鷹見の広場相当な混雑になりますので、あまりのんびりとは出てこられません。

そうなると近くに宿を取って早出をした方が体が楽です。

前日の前乗りくらいの感じで今日は終わったとしてもそれはそれで良しとしました。

9月22日 白樺峠タカの渡り・2018速報より

サシバ   63
ハチクマ 136
ノスリ    4
ツミ    10

数字としてはかなり不調ですが、それでもハチクマは結構飛んでくれました。サシバが僅かですが飛んでいるようですが、鷹見の広場からは殆ど見えていないと思われます。

・・・続く。

タカのワタリ 2018 Part7・・・白樺峠

白樺峠3日目。(9月18日)

本日は自宅に帰るので午前中のみの観察になります。

天気は上々です。平日にも関わらず結構な数のウォッチャーが鷹見の広場に集まっています。

第1便は7時30分頃。前の山からハチクマが上がってきました。

そのうがかなり膨らんでいます。出足がいいので本日は期待値は限り無く大です(笑

このハチクマ、ゆるゆると目の前を回っていたらだんだん近づいて来て・・・

オスの成鳥ですね。成鳥がこんなにちかくに飛んでくるのは案外珍しいと思います。結構ギャラリーは湧きました。

ツミも渡って行きます。

ハチクマは相変わらずコンスタントに渡って行きます。

サシバの出番が・・・無いですね。ハチクマも勿論いいのですがやはり数出るサシバの一群も見てみたい・・・素朴なウォッチャーの願いです(笑

願いはむなしく飛んでくるのはハチクマです。

それにしてもハチクマの色彩はバラエティに富んでいますね。

これもそのうが膨らんでいます。

ノスリもポツリポツリと飛んできますが・・・人気ないですね(苦笑

10時29分。

ようやくサシバが飛んできました。

メスの成鳥ですね。

続いて・・・

若です。管理人達にとっては今年の白樺峠で初の若との対面です。白樺峠は比較的成鳥が多いのですが、頑張って山越えをしていって欲しいですね。

ぼちぼちと飛んでくるのですがまとまらない。タカ柱が上がることも無い。そんな感じで時間が過ぎて行きました。

あまり動きが無いので早くも10時30分過ぎには撤収作業に入りました。

雨上がりの2日目なので動いてもいいと思ったのですが塒立ちも無く数も期待外れと言ったら言い過ぎかもしれませんが、少々残念な感じが残りました。

帰りは昼間の移動なので時間が掛かることもあり早めの撤収となりました。

お土産を買い求めましたが、このままでは白樺峠は終われない・・・そんな思いを胸に秘めて帰路につきました。

9月18日 白樺峠のタカの渡り・2018速報より

サシバ  1178
ハチクマ  300
ノスリ    16
ツミ     26

追伸:
管理人達は午前中に早々に撤収しましたが、この数は16時以降に出た模様です。やはり集団が移動はしていたようです。
加えて翌日(9月19日)は

サシバ  3907
ハチクマ  163
ノスリ    26
ツミ     34

今季一番のサシバの大集団が来ました。

天候に左右されるタカの渡りですが、特にサシバの集団性は天候に左右されやすく大当たりか外れみたいな感じになりがちです。
その伝で言えば、今回の管理人達は外れでしたね(苦笑

毎度毎度当たりはありませんが、このままでは終われないと言う思いは速報の数字を見ながら一層強くなりました。

タカのワタリ 2018 Part6・・・白樺峠

白樺峠2日目(9月17日)。

曇りです。雨は降っていません。

今日は祭日なんですが、比較的車は少ないようです。

比較的ウォッチャーの期待値が低いんでしょうか。雨が降って明後日ですから、期待値は高くなると思っていたのですが。

鷹見の広場からの景色は雲が低いですが比較的明るいですね。

さて、さて、天気はまあまあ、期待値も(管理人は)そこそこ高いのにタカは飛びません。

アサギマダラは飛んでいますが・・・

エゾビタキも出てきました。

ようやく初渡りはハチクマでした。

アマツバメもこの季節ならではですね。

ハチクマはそこそこ出ますが、サシバはサッパリですね。

ノンちゃん(ノスリ)も出てきましたが、シャッターを切ってもノンちゃんと分かった途端にすぐ皆さん止めてしまいます(苦笑

天候は雨は降らずそこそこの青空でしたが、ワタリはどうもイマイチでした。

どうも調子が出ません。あまり粘ってもどうかと思って15時30分頃に鷹見の広場から撤収となりました。

後で定点報告には16時以降に少しばかり出たそうで、カウントされたタカは夕方に出たものだそうですから、いかに日中出が悪かったと言うことになりますね。

9月17日 白樺峠のタカの渡り・2018速報より

サシバ  125
ハチクマ 170
ノスリ    7
ツミ     6

まあ、いつかは渡って行くのだから、そのうち当たるだろうと思い明日に期待を込めて宿に向かいました。

・・・続く

タカのワタリ 2018 Part5・・・白樺峠

今年は白樺峠に2回遠征しました。それで今ワタリの速報を眺めながら思い出しています。

最初の遠征は9月16日~18日でした。

最初は14日~16日に宿を予約していたのですが、15日が雨になりそうなのでなんとか予定を2日ずらしました。

連休でもあるので常宿を半年くらい前に予約していたのですが、それを変更することが出来ずキャンセル。なんとか見つけた宿に予約を取ったのが出立3日前という慌ただしさでした。

今年は天候には泣かされました。

さて、出立は16日の3時20分頃。こちらは雨は降っていません。

中央道原PAに5時40分到着。ご覧のとおり地面が濡れています。

白樺峠に到着したのは8時10分頃。

雨は降っていません。なんとか青空も見えています。正確に気温は分かりませんが体感では14~15度くらいの感じでしょうか。半袖では寒いですね。

ギャラリーは日曜日なのでそれなりです。

10時04分頃、最初に頭の上を通過していったのはハチクマ。

遠いですけどようやくと言った感じです。

なにせここに来るまで連敗続きでしたからね(苦笑

水戸でも山本山でも雨に祟られて青空のワタリはこれが初見となりました。

そして更に近くに飛んできたハチクマ。

虹彩が赤いのと全体の感じからオスの成鳥のようですが、首をこちらに捻りながら飛翔していきました。若ではなく成鳥がこんな感じで近寄ってくるのは珍しいのかもしれません。

その後もハチクマの飛翔が続きます。

ちなみに16日のワタリは・・・(白樺峠のタカのワタリ・2018年度速報より)

サシバ  422
ハチクマ 616
ノスリ   19
ツミ    16

数字の通りハチクマデーです。サシバは422となっていますが、鷹見の広場からは殆ど見えません。

一時は青空も見えましたが、基本は曇りです。写真を見て貰えばわかると思いますが。

まあ、鷹見の広場は10時頃から14時過ぎくらいまでは数はともかくハチクマ基本で間断無くと言った感じでした。

・・・続く

タカのワタリ 2018 Part3 & Part4・・・山本山展望台

今年は9月の最初から天気が悪いですね。先週の水戸も雨に祟られました。今週は新潟の山本山高原に出張りますが、やはり天気は芳しくありません。

朝の5時36分頃の駒寄PAです。晴れています。天気予報はかなり微妙で新潟に向かうほどに悪くなる感じです。

新潟に入り大和PA。時刻は6時49分。完全に地面が濡れています。雨も大げさには降っていませんがそれなりです。

そして山本山展望台到着。7時25分です。

ご覧のとおりの靄と霧雨です。ともかく視界が悪い。

視界が良いとこんな感じです。(一昨年)

そして展望台から天気が良ければ・・・(昨年)

こんな感じです。ここは360度の展望、眺望が売りですね。

続いて翌日も・・・

結局三脚を出すこと無く宿に泊まって帰って来ただけ・・・みたいなことになってしまいました。

しかしこれでは話にならないので、一昨年、昨年の観察、色々な人から聞いた話、などを思い起こしてこの時期の山本山とタカのワタリについて考えてみることにしました。

まず山本山展望台の位置ですが、関越の越後川口ICから車で10分位でしょうか。山本山高原にある展望台ですが、タカのワタリの観察場所として知られています。

前のブログにも書きましたが、ここでサシバとハチクマのルートが重なると言われています。

そしてここから大雑把に言えば国道117号線沿いに松本方面に向かって行きます。途中、浅川大池で観察している人達もいるようで、浅川大池から白樺峠まで約2時間程度で到着するようです。

山本山から白樺峠まで大雑把にみて約200キロ。浅川大池はこれも大雑把にみて中間点にあると言えるでしょう。

これも単純な計算ですが、山本山から朝飛び立ち休まずに飛べば浅川大池まで2時間、白樺峠まで約4時間。

あくまで机上の計算です。

ここで種明かしをすると実は9月23日に管理人達は白樺峠にいました。その時、11時頃浅川大池を600から800位のサシバの集団が通過したという情報が入りました。

その集団が白樺峠に現れたのがおよそ13時。勿論かなりの集団ですから通過するまでにそれなりの時間が掛かりました。

察すれば朝の8時から9時ころに山本山を飛び立ち、浅川大池を10時から11時位に通過し、白樺峠に13時から14時位に到着したと見ています。そしてその集団は滑翔して渡って行きました。

翌日の出現を見ると白樺峠付近での滞在組の残りが午前中に渡っていったようですが、数はあまり多くありませんでした。

23日の午後から24日の朝にかけて合計で約1500羽程度のサシバが渡っていったことになります。浅川大池の連絡のあった数字より大分上積みされているのは、途中集団がだんだんと大きくなっていったからでしょうか。

このあたりのサシバの集団性がよく分からないところですね。

管理人も山本山で観察は出来ませんでしたが、雨の中電柱に佇んでいるサシバや、低いところを飛んでいるサシバを見ています。つまりサシバ自体は山本山付近で天候待しているかのようでした。

新潟はサシバの一大繁殖地です。田植えの時期も北関東ほどではありませんが東北地方に比べればいくらか早い感じもします。また、田んぼの面積が北関東などに比べると多く、密度はともかく全体ではかなりの数が繁殖していると思われます。新潟以北の山形、秋田の日本海側のサシバもこのルートに乗ってくるようです。

白樺峠での観測数はこれも大雑把に言って例年約1万くらい。勿論誤差はあるにしても白樺峠の観測体制からすると信憑性の高い数字だと思われます。

ここでこれもかなり大雑把にみますが、九州の金御岳はバラツキはあるにしても約2万として、白樺ルートと関東通過ルートとで2分しているようにも見えます。

まあ、観測場所の観測体制や年ごとの違いなどもあり一概に断定は出来るモノではありませんが、大雑把な目安として管理人はそんな風に見ています。

これはサシバのワタリのがいまどの辺りに来ているかの目安にしているのです。

白樺ルートは約一万が目安でこの付近にくれば次は東海道ルートの始まり。そして金御岳の数字の積み上がりが(サシバの)ワタリの日本国内でのバロメーターみたいな感じですね。

簡単に流れをまとめると、

山本山     9月10~ 
浅川大池
白樺峠     ~9月25日
滋賀
瀬戸内海付近
大隅半島
金御岳    10月上旬
沖縄

関東エリア  9月25~
伊良湖岬   ~10月上旬
瀬戸内海付近
大隅半島
金御岳    10月中旬
沖縄

管理人などは機動観察をするならこんなスケジュールになるように考えています。

つまり流れとして途中で突然サシバが現れるの訳も無く、その前触れが必ずあると言うことです。例えば関東エリアが大きく動いていないのに伊良湖岬でピークを迎えることは無い、みたいな感じですね。そして九州に行くにはまず白樺のピークが過ぎてからというのがなんとなくこれで見えてきます。

年ごとの天候によりルートがどのように変化するのかも分かりませんし、各場所の観測体制もバラツキがあるので数字のまとめも大雑把ですが、天候に左右されやすく季節性の高いタカのワタリを効率よく観察するならそんなことを頭に入れておくのもいいのかもしれません。


平成29年(2017)9月9日 山本山展望台