ヤマセミとカワセミ

先週に引き続き、今週もヤマセミに逢いに行きました。今週は梅雨が明けていい天気になりましたが、暑くなりそうなのでそれが気がかりです。

さて、先週の場所は朝だと逆光が酷かったので、場所を変えてみました。ここは朝は順光になるので、写り的にはいいはずなのですが、どうでしょうか。

先週は到着後すぐに声が聞こえて発見出来たのですが、今日も声は聞こえましたが、中々姿がみつかりません。待つこと一時間位でしょうか。それこそはるか遠くにようやく発見。

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遠いことは遠いですが、光の加減は良さそうです。感じからすると朝飯を狙っているのでしょうか。そうだとすれば飛び込みが見られるはずです。しばし待ちます。しばらくすると移動しました。

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何か気配が違います。視線の先には何があるのでしょうか。そして二、三分すると・・・飛び出しました。

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水面めがけて一直線といった感じです。

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水に飛び込みます。

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反転。戻りです。

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そして元の枝へ。

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どうも餌取りには失敗したようです。

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また枝に止まり次を狙っているのでしょうか。

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実は目を少し離している隙に次を試みてなんとか餌をゲットしたようです。その後すぐにここから去って行きました。

しばらく待ちましがここには戻ってこないようなので、先週の場所に戻ってみました。すると・・・

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たぶんさっきの個体だと思うのですが、こちらの日陰で佇んでいました。先ほどの場所は日当たりがよく、暑いですから、とっとと退散したのでしょうか。しばらくすると・・・

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幼鳥なのかメスなのか分かりませんが、二羽になりました。先週も二羽いるのは確認していたので、たぶん同じ個体同士なのかもしれません。先ほどよりは近いですが、ここは暗いのでここも写真的にはかなり厳しいですね。

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揃って同じ方向を見ています。このときトビが近くを飛翔しました。トビはヤマセミを襲うことはないと思うのですが、猛禽に対する警戒心の表れなのかと思います。

さて、こちらでも餌取りの為に飛び込みました。

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こんな感じで羽をすぼめるのですね。

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今度はうまくいったのでしょうか。

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小さいですが、何か口に咥えているようです。

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水位が低いためか、あまり大きな餌がいないようです。そのせいか、カワセミが餌取りに来ていました。ヤマセミとカワセミのツーショット。

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カワセミやヤマセミは縄張り意識が強いはずなのに同じカワセミ科どうしでもヤマとカワではあまり対立することはないのでしょうか。興味深いですね。

さて、このあとヤマセミの方は再びトライしましたが、滑空していった先に餌が無かったようで、Uターンをしていました。

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視線が水面下を狙っている感じなのですが、その先に餌は無かったようです。

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急に水平飛行になり、飛び込みをキャンセルしたようです。

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水面すれすれを反転するような飛翔ですが、中々ダイナミックな動きに見えました。

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羽の先がぎりぎり水面につかないでかわしています。こんなことが出来るのかと感心します。

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なんとか体勢を立て直して水面から離れて行きます。

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通常の餌取りのための飛び込みも面白いですが、こんなのもアリなのかと思いました。ヤマセミにしてみれば餌もいないのに水に飛び込むのは労力の無駄だということなのでしょうか。

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この後も餌取りのための飛び込みをしていました。飛び込みシーンはタイミングが合わず写真的にはあまり見栄えがよくないので割愛しますが、どうやら餌をゲットした模様です。

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本日も中々楽しめたようです。ヤマセミはまだ目の前にいるのですが、あまり暑くなる前に撤収することにしました。粘れば太陽の位置が上がり、ここでのコンディションも良くなると思うのですが、熱中症になっては元も子もありませんからね。次回はもう少し涼しくなってから来たいですね。

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ヤマセミに逢いに行こう

今年の春のシーズンはアカショウビンにも逢えたし、赤と言えば、オオアカゲラ、アカゲラの営巣も観察出来た訳で結構楽しかったと思います。それで梅雨が明けませんが、かなり暑い日もあり夏本番に近く鳥見の方は静かになってきました。繁殖も一段落してこの時期は森が静かになりますが、暑いこともあってこちらも出歩かなくなり、鳥との出会いもめっきり減る時期です。

そんな時期ですが、そういえば未だヤマセミにまともに逢っていないことを思い出しました。それならヤマセミに逢いに行こうとなり、実は先週からリサーチを開始して今週も出張ってみました。結果は・・・

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なんとか逢うことが出来ました。その気にならないと逢えない鳥かなと思っていましたが、その気になったので出逢うことが出来ました。当然ですが、かなり遠いです。

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たぶんオスですね。それにしてもブラインドもせずにお気楽に撮れるのですから、その遠さは半端ではありません。でも声を頼りに探していると、なんとか見つけることが出来ます。

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嬉しいのは遠くても撮り放題状態にしばしばなったことです。しかも廻りに他のカメラマン無し。連れあいと二人だけで、あっちウロウロ、こっちウロウロしながら撮りました。

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遠いなら遠いなりに、相手の警戒心は薄いようです。

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あと今回は新規に購入したミラーレス一眼のテストもしてみました。上と下の二枚の写真がそうですが、激しい動き物は苦手ですが、手持ちで動かない遠い物を撮るなら中々戦力になりそうです。

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ミラーレス一眼はそれなりに弱点もありますが、通常の一眼レフには無い機能も沢山あります。使いどころが適切ならば軽いし機動性は高いですから、かなり戦力になると思います。

それにしても遠かったですが、おかけでブラインド無しで楽しめたのですから文句はありません。ヤマセミは留鳥なので通年楽しめる訳ですからちょくちょく通うことになりそうです。

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猛禽に逢いに行こう

夏の猛禽に逢いたくなり逢いに行って来ました。奥只見あたりがいいかなと思い初めて出張りました。

ともかく雨にたたられました。しょうが無いですね。梅雨ですから。

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最終日になって雨が上がってようやく少しばかり逢うことが出来ました。

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ハチクマの番のようです。シルエットなってしまいました。かなり露出補正したのですが、未だ足りません。可能な限り露出補正してみました。

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暗色型のオスがなんとか識別出来る程度に撮れました。未だ今年生まれた若鳥は飛んでいないようなので、もう少しするとちょっと賑やかになるかもしれません。

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ノスリもいました。これも非常に遠いのです。

あと、サシバも確認出来たのですが、証拠写真にもならない程度なので割愛します。

ダムサイトではミサゴが確認出来ました。このときは生憎望遠を持っていなかったので撮れませんでした。

イヌワシやクマタカは全く姿が見えず。まあ、そうは簡単に逢えるものではないのでガッカリはしていません。

ともかく天候に恵まれなかったのでそれだけが残念でした。もっとも天気が回復するとよく飛ぶ場合があるので、そこそこは期待もしましたが、それほどではありませんでした。

あと、小雨の中、遠目にヤマセミらしきものが飛んで行くのを二、三度見ましたが、写真は全く無理でした。

何せ辺鄙なところですが、自然の豊富なところではあるようです。

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冬になると閉ざされるので短い夏を楽しむのもいいかもしれません。何せ道路脇の雪の為のポールの高さが半端ではありません。凄い豪雪地帯なんでしょうね。まあ、冬には間違っても行くことはあり得ませんから確認のしようもありませんが。

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アカショウビンに逢いに行こう

今年の夏の繁殖シーズンもどうやら終盤模様にさしかかり、何か無いかなと思案中、戸隠では見ることが出来なかったアカショウビンに逢いたいなと連れあいと意見が一致しました。そんなこんなで急遽アカショウビンに逢いに行こうとなりました。

そして色々とありましたがなんとかアカショウビンに逢うことが出来ました。

アカショウビンが居る場所は薄暗い森の中。撮影はかなり苦労しました。なにせ暗くて遠いのでオートフォーカスは殆ど頼りになりません。こうなるとマニュアル合わせのライブビュー撮影が頼りになりますが、普通の一眼レフでこれをやるのはやはりしんどいなと感じた一幕でした。

それで何とか合わせて撮ったファーストショット。

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アカショウビンの右側にある泡みたいなものが、モリアオガエルの卵とのこと。よく見ると卵の上にカエルがいます。これを狙っているんですね。

カエルからみればアカショウビンは天敵になるわけですが、アカショウビンも安閑としてられません。どうやらこの森にサンコウチョウが入ってきたので、それとの確執といいましょうか、縄張り争いのようなものが勃発しているようです。

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あまり画質は良くないですが、絵的には凄いことになっていると思います。こんなツーショットはまず普通はあり得ません。写真的にはインパクトはあるかもしれませんが、この(縄張り)争いにアカショウビンが負けてしまうとこれはこれでやっかいなことになりかねないようです。つまり森から追い出されると、今後定着しなくなってしまう可能性があるらしいのです。野鳥同士の争いですから、人が手を出すわけにもいきませんが、なんとも悩ましい話です。

さて、肝心のアカショウビンですが、当然ですが、あまり近くには寄ってくれないので相変わらずライブビューで格闘しながらの撮影になります。

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図鑑によるとアカショウビンは雌雄同色となっていてオスメスの見分け方はあまり書かれていません。色々と調べたところ、下腹部が赤褐色のものがオス、白っぽい淡褐色がメスとのこと。

するとこれはメスになるのでしょうか。

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そして先ほどのモリアオガエルをとうとう捕食したところ。結構これが残酷なんですね。

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ご存じの通り、カワセミなどは捕った小魚をたたきつけて骨を砕いて食べますが、アカショウビンも同じ習性を持っていてこのカエルを散々打ち付けてから食していました。

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カワセミの時もそうでしたが、生まれ変わったらカワセミ科の餌にだけはなりたくないと心底思います。ちなみに日本でよく見られるカワセミ類はカワセミ、ヤマセミとこのアカショウビンがいますが、アカショウビンだけが渡り鳥ですね。

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そうそう、一瞬ですが、羽をひろげた腰の羽の水色が見えました。

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今回はミラーレス一眼が必要だと思いました。特にビューファインダーの性能の良いものがいいですね。管理人はキャノン機を使っていますが、キャノンのミラーレスは初代の物とEFマウントを付けるためのマウントアダプターも持っているのですが、今回は使えませんでした。キャノンのミラーレスは最新の物は外付けのビューファインダーを付けられるようになっていますが、初期型はこれが付けられません。ましてやこれをつけるとホットシューをふさぐので、照準器の取り付けが面倒です。

余談ですが、キャノンのミラーレス一眼はミラーレス一眼しか出していないメーカーと比べると大分機能が劣るので他社のミラーレス一眼の購入を視野に入れざる得ないかと思っていた矢先、このようなデジスコ的な撮影に苦労するとその思いが一層強くなります。なんとかお願いしますよキャノンさんといった心境ですね(苦笑

さて、これから雛が孵るようなので、孵ればもっと活発に動くのではないかと思いますのでこれに懲りずに又行きたいところです。

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