サンコウチョウの森 2016 Part4

今年も早いものでサンコウチョウの森のシーズンも終盤となりました。今日あたりはうまくいけば巣立ち後の雛が拝めるんじゃないかと期待して行ったのですが・・・

まず管理人が確認したうち真ん中にあった巣はどうやら放棄されてしまったようです。放棄の理由は分かりませんが、残念でした。二時間程度観察していたのですが、親鳥の声がして近くに来ても巣に寄りつきません。こうなると駄目なんでしょうね。

2016-06-26_07.45.59_1I1A2115

続いてさらに奥にある巣です。

2016-06-26_10.08.56_1I1A2121

歩道からよくよく見たら巣が確認出来たので証拠程度ですが撮ってみました。先週は雛が孵っていたらしいですが、ここももぬけの殻になっていました。巣立ちは出来なかったようだと常連さんの話ですが、どうも管理人の勝手な憶測ですが、タイワンリスにやられたのではないかと思います。この付近はタイワンリスが多く、高い場所にある枝でもリスが渡っていく様を何回も目にしました。これでは巣どころか、成鳥でもうかうかと枝に止まれないですね。由々しきことですが、これが森全体に広がれば、貴重な県内の繁殖地は絶滅の危機に瀕する可能性も排除できないように思います。

タイワンリスの動向を気にしながら観察をしていたらオスが回って来ました。

2016-06-26_10.33.27_1I1A2134

近くに巣があるのですが、親は寄りません。雛が孵っていて巣立っている気配もありません。新しい巣を架けるでもなく、単にこのあたりを周回している感じです。

2016-06-26_11.33.10_1I1A2166

管理人達の頭の上でも枝止まりしました。暗いし逆光ですが、比較的近い距離にいました。

2016-06-26_11.33.45_1I1A2176

しばらく観察を続けてみましたが、ここもどうやら無事な巣立ちの可能性は薄いと言わざるを得ない状況でした。

そして帰路の途中、一番手前の巣近くで大勢のカメラマンが待機していました。こちらはかなり活発に親鳥が動いてくれているようでした。ここの巣は巣立ちはなんとかかなったようなので、近くに雛がいて、その餌集めに親が奔走しているのかもしれませんが、親が餌を咥えているのと雛は確認出来ませんでした。

2016-06-26_12.21.33_1I1A2190

理由は色々と考えられるのですが、人との距離がかなり近いところに寄ってくることがあります。

2016-06-26_12.21.33_1I1A2192

ここもそのような状況になっていたのかなと思いました。ひょっとしたら二回戦目を目論んでいるのかなとも感じるのですが、どうでしょうか。

2016-06-26_12.22.43_1I1A2203

写真だけを撮るならこの場所が今日は最適だったかもしれませんね。それでもあちこちと観察をするのは楽しいものです。色々と残念なことにも遭遇しますが。そして今年はこれが最後になるかもしれないと思いつつ撤収となりました。

サンコウチョウの森 2016 Part3

6月12日もサンコウチョウの森に行って来たのですが、時間があまりなく、Part3として上げるほどでもないので、今週分とまとめてPart3にしたいと思います。

12日は営巣開始の時期からみて雛が孵っているのではないかと期待したのですが、どうやらまだ早かったようです。

2016-06-12_06.36.17_1I1A1974

まだ、卵を抱いている感じですね。

そして、19日です。とりあえず未確認の営巣が二つあるのでそちらを先に見て回ることにしました。まず、奥部にある営巣ですが、どうやら雛は孵っているようなのですが、巣は撮りませんでした。あまりロケーショが良くないので、無理をしませんでした。その代わり周回ルート付近で待機してみました。

2016-06-19_08.08.51_1I1A1988

枝被りですが、オスを確認することが出来ました。そしてさらに待つことしばし・・・

2016-06-19_08.09.02_1I1A1992

これは巣から餌を求めて出てきたところなので、口に餌を咥えてはいないですね。この逆を撮りたいのですが、どうもうまく回ってくれません。

そして次の営巣ですが、これは抱卵中のようです。

2016-06-19_09.59.22_1I1A2063

オスは一度見たきりで写真には撮れませんでしたが、メスが頑張っているようです。

2016-06-19_09.37.52_1I1A2048

そして最後に先週雛が孵っていなかった営巣ですが・・・

2016-06-19_10.51.28_1I1A2091

餌を咥えています。すこし角度を違えると・・・

2016-06-19_10.51.32_1I1A2103

雛に餌をやっている決定的な瞬間が撮れていないので、断言は出来ませんが、孵っているとみていいのではないでしょうか。

2016-06-19_10.44.17_1I1A2076

あまり長い時間観察してないですが、抱卵しているようには見えません。

2016-06-19_10.27.03_1I1A2069

営巣開始の時期からみて孵っていていいはずですから、来週あたりはいくらか成長した雛の姿を確認することが出来るかもしれません。ただ、観察者や撮影者がかなり多く出てきているので、通行の邪魔にならないように配慮しなくてはならないでしょう。

一応管理人が存在を確認出来たのは三つの営巣で、一つは撮影はしていません。まあ、巣に無理に近寄らなくても周回ルート付近で待っていれば、写真は結構撮れるものです。それに巣の近くで長時間大挙して人がたむろするのは営巣の放棄につながる危険もあると言われるので、少し距離をおいて観察・撮影するのもいいと思います。実際問題、巣のより近くでは巣を見上げることになるので、雛の確認は困難になります。遠ければ枝が被ったりしてそれはそれで難しいですが、単純に近ければいいと言うものではないと思います。

いずれにしても営巣の放棄などの事態になれば、元も子もありません。しかも頭のいいカラスは嘘か本当か分かりませんがレンズの先に巣があることを知っているとも言われます。実際カラスにやられた営巣がサンコウチョウの森でもありましたから、あながち嘘でもないような気もします。

戸隠森林植物園 2016 Part5

今回は戸隠に合計で三泊五日の滞在となりました。お目当てのアカショウビンは観察は出来ませんでしたが、フクロウ、オオアカゲラ、アカゲラ、ニュウナイスズメ、ゴジュウカラ、コサメビタキなどの営巣を観察することが出来ました。

IMG_4878

ここは自然が近いので、立ち入る人間は心してないと、とんでもない目に遭うかもしれません。その例の一つが熊の出没です。

2016-06-03_16.30.31_0053

管理人も今回は熊鈴を買い求め携行しました。スター熊よけ鈴 熊に金棒と言うヤツです。人が多く居るところでは、音が出ないようにして使えるところが気に入りました。このような鈴は役に立たないと言う人もいますが、気休めかもしれませんが、無いよりましだと思っています。

2016-06-03_16.30.09_0051

最終日は軽く園内を一周して終わりましたが、先ほどのコサメビタキ、その他、アカゲラ、ミソサザイ、キビタキなどに遭遇しました。

2016-06-04_10.09.33_1104

2016-06-04_09.38.07_1090

2016-06-04_10.28.35_1117

キビタキは葉の間からやっと撮れました。餌を咥えているので、子育ての最中と思われますが、葉が大分茂っているので、声はすれども姿は見えずといったところでした。先日の福島もそうですが、この時期になると森の茂みがうまい具合に姿を隠してくれるのです。外敵の目を避けるには丁度いい訳です。観察には辛いですが(苦笑

そんなこんなで、楽しい戸隠行きでした。これに懲りずに来年も行きたいです。アカショウビンは少しは期待しますけど、いなくてもそれなりに楽しめると思います。

戸隠森林植物園 2016 Part4

さて、前回ここに来た時、メインで撮っていたのがオオアカゲラの営巣でした。ブログにも書きましたが、その時には理由は分からなかったのですが、ニュウナイスズメが営巣の近くをウロウロしていたのです。そして、何故そのような行動を取ったかが、今回来て分かりました。そうです、巣が空くのを待っていたのです。

2016-06-03_09.02.15_1I1A1737

巣材を運び入れているところですが、そのまま使うのではなく、自分たちでそれなりに巣作りをするようです。でも、この穴の上にやはりかつて営巣したと思える穴があるのですが、そちらに巣は作りませんでした。

2016-06-03_09.02.41_1I1A1741

いずれにせよ、巣のリサイクルなのでしょう。都会で見るスズメは建造物の間に良く巣を作りますが、このような自然の中で自ら木に穴を開けられなくても、他の野鳥が営巣したものを空いたら利用するのです。賢いと言うべきか自然の摂理と言うべきか分かりませんが、うまく出来たものです。

ニュウナイスズメの次はアカゲラの巣です。前回はオオアカゲラ、今回はアカゲラとなりましたが、この辺りはよくアカゲラを見ます。

2016-06-03_09.19.12_1I1A1756

雛が孵っているかどうかは確かめようもありませんが、頻繁に親鳥が出入りします。

2016-06-03_09.29.19_1I1A1767

近くの枝で羽繕いも見ることが出来ます。

2016-06-03_09.32.39_1I1A1817

ついでに飛び出しも狙ってみます。

2016-06-03_09.33.14_1I1A1829

陽の加減で影が入り、目にも光は入りませんが、なんとかゲット。

2016-06-03_09.33.14_1I1A1830

目に光が入って羽を広げたバージョンは残念ながらピン甘になってしまいました。

2016-06-03_09.33.14_1I1A1832

それでも結構これは楽しめました。管理人の地元ではどうあがいても撮れないというより、まずお目にかかれませんから結構貴重な体験でもありました。

アカゲラの次はゴジュウカラ。ここではゴジュウカラは本当によく見ます。

2016-06-03_11.02.32_1I1A1881

口に餌を咥えいるので、雛が孵っているのでしょう。こちらも頻繁に巣に出入りします。

2016-06-03_11.03.00_1I1A1891

こちにら目線を呉れているような感じですね。所謂、「ガンをとばす」と言った感じでしょうか(笑

2016-06-03_11.17.18_1I1A1910

こちらは違う巣から首を出している雛ではないかと思います。園内至る所に営巣があるような感じですね。

最後はカルガモの親子です。

2016-06-03_11.31.07_1I1A1924

これ一つの番から全部生まれたのかと思うくらい沢山の小ガモを引き連れています。まさにこの時期は繁殖のシーズンたけなわと言った感じですね。

戸隠森林植物園 2016 Part3

さて、三日空いただけで、平日の木曜日に出立です。有給休暇が余りに余っているので、無理矢理消化する意味もあるのですが、営巣の観察は今の時期ならではなので、あまり間を開けたくなかったのもあります。と言うよりは、先週末は急遽下見といった感じでした。つまり今回が本番なのですが、どうでしょうか。

2016-06-02_08.34.04_0018

前回はナビの指示通りで、長野インターからのアプローチでしたが今回は無視して信濃町インターからのアプローチになりました。早朝などで空いている時間帯ならばわずかに長野インターで降りた方が早いし距離も近いかもしれませんが、市内をウロウロと走っていくのは面倒です。時間的には殆ど変わりません。

2016-06-02_09.34.41_0020

さて、今回は平日の出立ということもあり、やや、遅めの到着となりました。朝早くから無料の駐車場が満車になることもなく、九時半頃到着。今回は神社の入り口の方の駐車場ではなく、森のまなびや側の駐車場に停めました。どうやらバードウォッチングが目的の人はこちら側に停める人が多いようです。

さて、軽く園内を周回してみました。

2016-06-02_10.25.37_1003

いきなりキバシリが目の前に現れました。動きが速くて見るのも撮るのも大変ですが、なんとかゲット。いや、最近のレンズとカメラは性能がいいですね(笑。管理人の腕でもなんとか撮れるのですから有り難い限りです。

2016-06-02_10.26.49_1016

続いてはミソサザイ。残念ながら囀っているところではありませんが、案外近くに出てくれます。園内を回っていると頻繁に声を聞きますから、注意深く観察していれば、撮影の機会にはそこそこ恵まれるのではないかと思います。

2016-06-02_10.30.29_1035

違う場所で今度は囀っているところ。光の加減で影が出てしまいましたが、まあ、色々と制約のある森の中ですから、致し方ありません。

2016-06-02_10.27.58_1025

繁殖の時期だとソングポストで囀ることが多くなるのでしょうか。これも場所が違いますが、囀っています。

2016-06-02_10.58.11_1048

キセキレイもいました。こうして森の中で見ると、家の近くで見る鳥とは別物のような気もします。

2016-06-02_11.11.23_1052

何故かキンクロハジロ。まなびやの近くにあるみどりが池なのですが、いくら長野とは言え六月なので居着いてしまったのでしょうか。数羽程度いるのですが、その可能性もあるかもしれません。

軽く周回してから、車で戸隠を回ることにしました。

2016-06-02_14.46.58_0031

鏡池。秋の紅葉の時期は特に綺麗だと思います。風があって水面があまり綺麗に写しが出ませんが、風の無いときがお勧めでしょうか。

2016-06-02_15.13.51_0039

戸隠スキー場。一時のスキーブームは去ってしまったようですが、未だに健在のようです。戸隠のスキー場は静かで年配者が多いとか。かつてのスキーブームの頃に腕を鳴らした人達が未だに足繁く通ってくるのでしょう。ただし、かつてほど冬場は盛況にはならないようです。

2016-06-02_15.14.21_0041

設備もそれなりに揃っているようで、苦戦しているスキー場が多いなか健闘しているのでしょうか。もっとも管理人は間違っても冬は来ませんけど、夏にはこれからは来たいですね。

2016-06-02_15.20.53_0043

さて、先ほど森のまなびや近くの駐車場にバードウォッチングをする多くの人は車を停めると書きましたが、その理由と言えるかどうかは定かではありませんが・・・

2016-06-03_16.31.27_0056

入り口付近に大きな巣箱が架かっている木があります。一体何が営巣しているのかと言えば・・・

2016-06-02_15.58.52_1I1A1678

昨年は営巣しなかったそうですが、今年は三羽雛が孵っているそうです。そしてどうやらこれが最後の居残りらしいのですが、当然、親が来るのではないかと期待します。結論から先に書いてしまいますが、三日間いましたが、親を見ることは出来ませんでした。しかも、雛が顔を出したのが、初日の夕方の僅かな時間だけだったようで、かなり観察も撮影も厳しいと言わざるを得ません。もう少し早く管理人もここに来ていれば、親との遭遇もあったようなのですが、残念ではあります。前回来たときはオオアカゲラに気を取られてこちらまで足が回らなかったのです。また、来年に期待です。