里山に行こう Part2 あいらぶサシバ その1

念じたらサシバに会えるかも。そんな感じの里山です。

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棚田というのは生き物にとってなかなか良さげな環境をもたらすようです。棚田というのはどうやら近畿地方の呼び名で関東地方では谷戸田(やちだ)、もしくは谷津田とも言われています。

こんなところでサシバなんかいたらいいなぁと念じてみたら、とりあえず頭上を飛んでいました。

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いやぁ、ワタリと同じで相変わらず遠いなと思い、ちかくにある電柱にでも止まってくれたらいいのになと念じてみたら、止まってくれました。厳密には電柱にあるアンテナのようなものにですが。

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なかなか良さげな顔つきではありませんか。念じればこんなこともあるものだと妙に感心してしまいました。飛び出しは撮れずに程なく飛び去ってしまいました。

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電柱に止まってくれたのはいいけど、今度は飛び出しを撮りたいなと念じてみました。ちょっと移動して見回したら、

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ちょいと斜(はす)に構えて、中々いい表情ではありませんか・・・(続く)

里山に行こう Part1

里山の里は人が住むという意味があると思います。つまり里山とは人が住む山。もう少し意味をたぐれば人の手がある程度加わった自然環境と言う意味にもなるかもしれません。

自然とは案外残酷で冷酷なものです。自然が良いなんて言われますが、自然とは本来過酷な環境を内包するもので、おいそれと人が何もせずに生きていける環境ではない場合が多いはずです。

まあ、あまり話を大きくすると管理人などには語りきれませんが、とりあえず無垢の何も手を加えられていない自然環境と言うのは今の日本には極めて限定的に存すると思われますが、それは激減している状況です。そして自然環境に若干の人の手を加えられた里山も減少しています。

どうやら人間以外の生き物にとってもこの里山と呼ばれる環境は無垢の自然より生きやすい場合もあるようです。それは人の手によって管理されている場所が餌場として安定している場合もあるからです。

また、自然の災害によって破壊された環境を修復することも人にはある程度可能です。まあ、やりすぎは何事もいけませんが、人が生きる為に必要最低限の人工的な作為は我々にとっても不可欠ですから、その作為は持続的且つ永続的なものであるにこしたことはないはずです。

そんなわけで少しばかり長い休みが取れたのでそんな里山を探しに行ってみたいと思います。

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春のサシバ

サシバ

ようやくと言いましょうか、やっとと言いましょうか。秋のタカのワタリを観察し始めてから早五年。猛禽観察は秋のワタリだけではないと分かりつつも中々出来ずにいましたが、今年はなんとか春からスタート出来ました。

秋に越冬のため日本を離れ春に日本に繁殖に来るのです。サシバの観察をするなら本来は春からスタートすべきですが、管理人はサヨナラのシーズンだけを観察をしていたわけです。

色々とこちらも大人の事情があり春から観察を始めるのが出来ずにいたのですが、今年はなんとか時間を作り、春のワタリを含め、繁殖シーズンを通し、そして秋のワタリへと観察の時間を大幅に増やしたいと思っています。春から通して観察して、ファイナルステージが秋のワタリといった趣なのですが、どうなることやら。

その第一弾が、遠いですが啼いているサシバの写真です。口を開けています。

秋のワタリではまず聴くことの出来ないサシバの鳴き声を初めて聞きました。始めはすぐに分かりませんでしたが、なれてくれば声で個体の存在を知ることが出来るようになります。鳴き声が聞こえてきたら頭上をまず見てみる。すると案外簡単に視界に捕らえることが出来ます。

管理人は猫の鳴き声に似ているなと思いました。猫はいることはいますが、空から聞こえてくるのです、まず間違えることはないでしょう。しかも、営巣が始まれば、これまた身近で観察することが出来るでしょう。なにせ、餌が豊富にある場所は限られていますから、場所を適切に設定すれば営巣の邪魔にならない程度に遠くからでも十分観察出来ると思われます。

横浜辺りでサシバの営巣が観察できる場所があれば近くて楽なのですが、もし仮にそんなところがあったりしたら、大挙カメラマンが押し寄せて、営巣の妨げになるような気もします。そんなわけで、少々、手間と時間と費用がかかりますが、当面は遠征するつもりです。

実は今回は二回目の遠征です。一回目の遠征は三月下旬でしたが、その時はサシバは確認出来ませんでした。ここでは四月に入ってからが本番と言ったところです。あまり春のワタリは秋ほど全国的な観察はされていませんが、それでも数少ない観察のレポートがそれを裏付けているようです。