金御岳3日目
本日は4時30分起床。
やはり真っ暗ですが、今日は平日(火曜日)なのでさすがに祝日ほどは混まないだろうと思い少し遅めの出立。
5時30分頃到着。
昨日より30分ほど遅い到着ですが、平日でも混み具合はあまり変わりません。
昨日の場所の隣くらいの位置を確保。
それでも日の出まで結構な時間があります。
日の出頃の風景。
もう少し拡大すると・・・
良い陽気です。天候も上々のようです。今回の金御岳はともかく天候には恵まれました。
さて、第1便は・・・6時10分頃。写真にはなりません。
ようやく6時30分ころまだ西側の暗い空にシルエットが見えました。
そして東の空を見ると・・・
すでに多くのサシバ達が飛び出していました。渡って行くと言うよりは塒から出てきたと言った感じです。
この時間から活動すると言うことは今日は何処まで飛んで行くつもりなんだろうかと思います。回りの人の話だと洋上飛行にはなるらしいですが、はっきりとは分かりません。
メスの成鳥。結構近くを飛んで呉れました。
都城の街を背景にタカ柱が上がって行きます。なかなかの光景です。
若ですが、谷底から飛んできて・・・
松の木に止まります。そして次から次へと似たように飛んできては止まります。
これも若ですね。
一枚の絵の中にこちらは7羽ほど止まっていますが、こんな感じで何十羽と回りの木にサシバが止まっています。昨日どころの数ではありません。はるかに多いです。
殆ど若のようです。初めての渡りで珍しい光景に興味津々なのか・・・まあ、今までに見たこと無い景色であることは間違い無いでしょう。
それにしても本当に凄い光景でした。
この密度で止まっているって繁殖地でもなかったですね。巣立ちの後しばらくは若達が3羽位は近くに止まっていることはありましたが。
追伸:
金御岳サシバコメントより引用させてもらいます。
2018年10月9日(火) 快晴 のち 晴れ 気温20℃(6:30) 東の風・弱
金御岳のサシバとしては歴史的な凄い日となった。6時、雲海が市街地の上に薄い層をなしている。霧島山の新燃岳の吹き出す水蒸気の高さがいつもよりはるかに高く、その高さ300m。何とビックリ! ギャラリー前の谷の斜面とその稜線、稜線裏の谷に50羽、更にカウント展望台の右横の谷にも50羽程が留まっている。金御岳で100羽ものサシバが留まっているのを見るのは過去34年間で最高。
・・・略金御岳とは言えこんな光景は滅多にないと言うことでした。(と言うより観測開始以来初めてのこと)
朝日を浴びて渡っていくサシバ。これは成鳥(メス)でしょうか。
まあ、写真に撮ると言うよりは回りがサシバだらけになっているのを楽しむと言う感じです。写真的には必ずしもいい光加減でないのですが、明るい空にサシバ達が溶け込んでいく風景はなんとも言えない感慨があります。
飛んでいる途中に飛んでいるバッタ(?)を捕まえた瞬間。いぁ、これだけ飛んでいるとこんなシーンにも遭遇する確率は高くなるんですね。あら、珍しやです。
首を捻りながら器用に飛んでいる姿。これさっき獲った虫を食べているようです。本当に器用なサシバですね(笑
所謂「背打」です。
この頃になるとタカ柱を見ても写真に撮ろうとは思わず結構動画で撮ってみました。あまり上手くは撮れていないですが、やはり写真より雰囲気は伝わるかもしれませんね。そのうち編集してまとめたいと思っています。
タカ柱は次から次へと上がります。今日もかなりの数が渡っていくようです。
本当は写真なんかに夢中にならずに直に目で見てこの光景を脳内記憶に焼き付けた方がいいのかもと思いながら、悲しい性ですね・・・やはりシャッターは切ってしまうのです(苦笑
タカ柱用に焦点距離の短いカメラも持って来ましたが、金御岳は写真をとるならこれは必携ですね。まあ、駐車場が観察・撮影の場所なので機材が多くても苦にはなりません。
渡りの場所としてはそこそこ近い個体もいてくれました。まあ、大接近戦は無かったですから、それに関して不満があるカメラマンもいるかもしれません。が、あの夥しいサシバの飛来を見ているとそんなこと忘れてしまうのではないでしょうか。
ここでなければ見られない風景が確実にあると感じた次第です。まあ、観察隊の方も言っていましたが、金御岳でもこんな光景は初めてとのことですから、これを当たり前に思ってはいけないのでしょうけど。
それにしても堪能しました。飛行機の時間も気になりますので11時少し前には名残惜しいですが、空港にレンタカーを返しに行くことにしました。
10月9日 2767 累計 17399
管理人達が滞在した3日間で1万に近いサシバが渡ったことになります。
こうなると今回の金御岳行きは今までの外れを何倍もの利息を付けて返して貰ったような渡りのウォッチングになりました。
おそらく生涯でこんなことは最初で最後だと思うのですが、人間は欲深い生き物です。また、来年・・・そうは問屋が卸さないと思いながら、ふとそんなことを思いながら、宮崎の地を後にすることになりました。