タカの渡り 2018 Part18・・・金御岳

金御岳3日目

本日は4時30分起床。

やはり真っ暗ですが、今日は平日(火曜日)なのでさすがに祝日ほどは混まないだろうと思い少し遅めの出立。

5時30分頃到着。

昨日より30分ほど遅い到着ですが、平日でも混み具合はあまり変わりません。

昨日の場所の隣くらいの位置を確保。

それでも日の出まで結構な時間があります。

日の出頃の風景。

もう少し拡大すると・・・

良い陽気です。天候も上々のようです。今回の金御岳はともかく天候には恵まれました。

さて、第1便は・・・6時10分頃。写真にはなりません。

ようやく6時30分ころまだ西側の暗い空にシルエットが見えました。

そして東の空を見ると・・・

すでに多くのサシバ達が飛び出していました。渡って行くと言うよりは塒から出てきたと言った感じです。

この時間から活動すると言うことは今日は何処まで飛んで行くつもりなんだろうかと思います。回りの人の話だと洋上飛行にはなるらしいですが、はっきりとは分かりません。

メスの成鳥。結構近くを飛んで呉れました。

都城の街を背景にタカ柱が上がって行きます。なかなかの光景です。

若ですが、谷底から飛んできて・・・

松の木に止まります。そして次から次へと似たように飛んできては止まります。

これも若ですね。

一枚の絵の中にこちらは7羽ほど止まっていますが、こんな感じで何十羽と回りの木にサシバが止まっています。昨日どころの数ではありません。はるかに多いです。

殆ど若のようです。初めての渡りで珍しい光景に興味津々なのか・・・まあ、今までに見たこと無い景色であることは間違い無いでしょう。

それにしても本当に凄い光景でした。

この密度で止まっているって繁殖地でもなかったですね。巣立ちの後しばらくは若達が3羽位は近くに止まっていることはありましたが。

追伸:

金御岳サシバコメントより引用させてもらいます。

2018年10月9日(火) 快晴 のち 晴れ  気温20℃(6:30) 東の風・弱
 金御岳のサシバとしては歴史的な凄い日となった。6時、雲海が市街地の上に薄い層をなしている。霧島山の新燃岳の吹き出す水蒸気の高さがいつもよりはるかに高く、その高さ300m。何とビックリ! ギャラリー前の谷の斜面とその稜線、稜線裏の谷に50羽、更にカウント展望台の右横の谷にも50羽程が留まっている。金御岳で100羽ものサシバが留まっているのを見るのは過去34年間で最高。
・・・略

金御岳とは言えこんな光景は滅多にないと言うことでした。(と言うより観測開始以来初めてのこと)

朝日を浴びて渡っていくサシバ。これは成鳥(メス)でしょうか。

まあ、写真に撮ると言うよりは回りがサシバだらけになっているのを楽しむと言う感じです。写真的には必ずしもいい光加減でないのですが、明るい空にサシバ達が溶け込んでいく風景はなんとも言えない感慨があります。

飛んでいる途中に飛んでいるバッタ(?)を捕まえた瞬間。いぁ、これだけ飛んでいるとこんなシーンにも遭遇する確率は高くなるんですね。あら、珍しやです。

首を捻りながら器用に飛んでいる姿。これさっき獲った虫を食べているようです。本当に器用なサシバですね(笑

所謂「背打」です。

この頃になるとタカ柱を見ても写真に撮ろうとは思わず結構動画で撮ってみました。あまり上手くは撮れていないですが、やはり写真より雰囲気は伝わるかもしれませんね。そのうち編集してまとめたいと思っています。

タカ柱は次から次へと上がります。今日もかなりの数が渡っていくようです。

本当は写真なんかに夢中にならずに直に目で見てこの光景を脳内記憶に焼き付けた方がいいのかもと思いながら、悲しい性ですね・・・やはりシャッターは切ってしまうのです(苦笑

タカ柱用に焦点距離の短いカメラも持って来ましたが、金御岳は写真をとるならこれは必携ですね。まあ、駐車場が観察・撮影の場所なので機材が多くても苦にはなりません。

渡りの場所としてはそこそこ近い個体もいてくれました。まあ、大接近戦は無かったですから、それに関して不満があるカメラマンもいるかもしれません。が、あの夥しいサシバの飛来を見ているとそんなこと忘れてしまうのではないでしょうか。

ここでなければ見られない風景が確実にあると感じた次第です。まあ、観察隊の方も言っていましたが、金御岳でもこんな光景は初めてとのことですから、これを当たり前に思ってはいけないのでしょうけど。

それにしても堪能しました。飛行機の時間も気になりますので11時少し前には名残惜しいですが、空港にレンタカーを返しに行くことにしました。

金御岳サシバ渡り情報より

10月9日 2767 累計 17399

管理人達が滞在した3日間で1万に近いサシバが渡ったことになります。

こうなると今回の金御岳行きは今までの外れを何倍もの利息を付けて返して貰ったような渡りのウォッチングになりました。

おそらく生涯でこんなことは最初で最後だと思うのですが、人間は欲深い生き物です。また、来年・・・そうは問屋が卸さないと思いながら、ふとそんなことを思いながら、宮崎の地を後にすることになりました。

タカの渡り 2018 Part16・・・金御岳

タカの渡りも本州ではそろそろ先が見えてくる10月上旬。シメは九州・金御岳に行こうと半年以上も前から旅行会社に予約を入れて準備していました。

3連休に合わせて10月6日から8日の予定でしたが・・・そうです。台風24号がやってくるのです。

台風23号・24号と毎週台風がやって来るこの状況。今年はどうなっているのだと困惑されているタカの渡りのウォッチャーも多いかと思います。

九州くんだりまで出張って、悪天候に祟られたんじゃたまらないなぁなどと、ため息交じりにネットの天気予報と睨めっこが続きました。

航空券・宿・レンタカーとパックにした予約なので変更は一切出来ず、キャンセルのみ可能となっていました。

キャンセルはかなり高額な違約金がかかりますし、すでに10月に入ってから新たに予約を取るのはほぼ不可能と思えました。

実は10月2日、3日と7日から予約が取れないか挑戦してみたのですが、いずれもレンタカーの予約が不可でした。

台風はどうやら6日の九州行きにダイレクトに影響しそうな予報でした。

そして4日になって、なんと宮崎空港発着の便が条件付きが予想されキャンセル可能となりました。

つまりこの時点で旅行をキャンセルしても違約金は払わずに済むと言うことです。

しかしキャンセルしても先に書きましたが次の予約が取れるかどうか分からない(と言うより無理な)状態でした。

今回の金御岳行きに際して、9日の火曜日も予備日として仕事を休みにしてあったので何とか行けないものかと算段はしていたのです。

ですが、4日の午前中にキャンセルすることになりました。

そしてダメ元でもう一度7日から9日の予定で同じ旅行会社でネットで予約を試みてみました。

同じ旅程で1日ずらした格好になりましたが、どういう訳か今度は7日から9日で予約が取れるではありませんか。

旅行代金は直近の為でしょうか、航空運賃が高くなったようです。

思うに、管理人と同じように台風に影響で旅行をキャンセルした人がいてそれでレンタカーの空きが出たのかもしれません。

まあ、考えてみれば管理人もキャンセルしているのでその分はレンタカーに空きが出ているはずですからね。

今年はともかく天候に振り回されています。紆余曲折ありましたが、なんとか日延べして予定通り金御岳に向かう準備が出来たのです。

そしてこの1日延びたことが・・・まあ、これは後のお楽しみと言うことで(笑

で、結果的には6日も多少遅れはあったようですがフライトは問題無かったようです。ただし、6日はあまりコンディション的には良くなかったようです。

さて、7日の朝に定刻通りに羽田を発って、定刻に宮崎に到着。

空港でレンタカーを借りて金御岳に向かいました。

金御岳に到着したのが10時をかなり回った頃でした。

グーグルマップで下調べをしていたので迷うことはありませんでした。そして予想通りかなりの車が既に止まっていました。

最初に金御岳公園の展望所みたいなところに行ってみました。取りあえず初めての場所で、かなりの急斜面を登るようなので双眼鏡だけの軽装でした。

そしたらすぐに目の前の空にタカ柱が・・・いぁ、いきなりこれかよぉと思わず笑みが漏れてしまいました。

ここでは写真は撮りませんでしたが、ひとしきりタカ柱を堪能した後に車に戻りさらに先に移動することになりました。

「サシバの館」と呼ばれる建物があり、そちらの方にも駐車場があります。

先の公園の展望所では殆どいなかった重たい機材のカメラマンはこちらに屯していました。

そしてここからの眺望は抜群で都城の街が眼下に広がります。

高度もあり遠いですが管理人もサシバもようやくここまで来たかと言った感ではないでしょうか(笑

そしてサシバの方ですがピークは過ぎたようですが、ぽつりぽつりと現れます。

この時期は若が多いようですが、遠いのでよく分かりません。たまに少し近くに来たのを見ると

成鳥のメスでした。

それでもたまにタカ柱が上がります。

やはり活発に動くのは午前中のようですが、時期的に渡りのピークですからそこそこ途切れることはありません。

動きも一段落してから、渡りのカウントしている方から明日は駐車場の縁の方で撮られた方がいいですよとアドバイスを頂き、早起きしなければならないと思いました。

いままでからしてみればあっさりとサシバ達と遭遇出来たので(嬉しい)拍子抜けした感じでしたが、明日以降がこれで楽しみなりました。

カウントの方ですが・・・

金御岳サシバ渡り情報より
10月7日  3972 累計 11507

今季一番の数字になったようです。管理人達は途中から来たのであまり実感がありませんが、それでも濃い感じはしました。まあ、全般的に少し遠かったようですが。

さて、初日と言うこともあり、あまり粘らずに15時頃の撤収となりました。

・・・続く

タカの渡り 2018 Part14&Part15・・・武山

苦い伊良湖岬から帰ってきて何処に行こうか悩みました。

せっかく今週は休みにして自由に動けると思っていたら天候が悪く出足を挫かれました。

火曜日になって天気が回復しました。こうなると遠くには行けないので久しぶりに地元の武山に行くことにしました。

武山は管理人達がタカの渡りの観察を始めた場所です。ここのところ大分ご無沙汰してます。

自宅から近いし車から歩かないし観察場所としては負荷のかからない場所なのですが、難点もあります。

それは武山に車で上るために通り道が極めて狭いのです。

慣れてない人はかなり戸惑うでしょう。慣れていても嵌まると大変な目に遭うこともあります。

今日は対向車も無くスムーズに上がることが出来ました。

武山にある展望台はアゼリアハウスと呼ばれています。最近は木が成長して三浦富士の方の眺めがやや悪くなりましたが、眺望は良いです。

ここには一応ローカルルールがあって最上階の展望台は観察のみに限定されています。撮影をしたい人達はその下の中段の展望台で機材をセットします。

のんびり出たので到着は9時近くになってしまいました。数台の車が止まっています。

今日は平日とあってあまり混雑はしていないようです。

まずはエゾビタキが現れました。

9時53分頃、サシバの群れを発見。遠いですがかなりまとまった集団です。

武山は9月28日にサシバ296羽渡って行きましたが、それ以来の集団でしょう。

撮影的には遠くて絵になりませんが、久しぶりに見る武山でのサシバの群れです。結構ギャラリーは盛り上がりました。

一群が通り過ぎると静かな展望台です。

11時16分ころようやく少しだけ近くをサシバが通って行きました。

12時30分に観察終了。

2018年 秋期 タカの渡り報告(武山)によると
10月2日

サシバ 53
ツミ   2

となっていました。報告にあるように稲村ヶ崎では300ですから相当見落としたことになるようですが、管理人もそんなに見落としかなとちょっと不思議でした。

翌日も武山に出張ることに。

なんでも2日は朝方に塒立ちらしきサシバが飛んだとかで、少し早めに出てきたのですが、なんとも反応はありません。

本日はエゾビタキが少し近いところに止まってくれました。

番なんでしょうか。これはこれで少し珍しい光景です。

結局10月3日は・・・

サシバ  0
ハチクマ 0
ツミ   0
ノスリ  0

つまりオールゼロでした。坊主と言うヤツですね(苦笑

昨日の一群が2回目のピークとなったようです。ワタリ自体はそれなりに順調に進行しているようです。

ここからが後からの話になりますが、10月8日にはサシバ162羽、9日は29羽と積みまして最終的にはサシバ576羽に達しました。

もっと多いときもあったように記憶しますが、まずまずではないかと思います。

稲村ヶ崎での数を見ればもっと渡っているように思いますが、まあ、こればっかりは致し方ないところでしょう。

さて、今週末はいよいよ待望の金御岳ですが、台風25号が接近しています。2週続けての台風で本当に今年は天候に虐められている感が強いのですが一体どうなることやら。

そんな期待を胸に午前中での撤収と相成りました。

タカの渡り 2018 Part11&Part12&Part13・・・ 伊良湖岬

自然相手のタカの渡りの観察ですから、良い時もあればそうで無い時もあります。多分にそうで無い時の方が多いですが(苦笑

今年はブログに上げるのが遅くなっているので後からの紀行文みたいな感じになっています。

そうするとPart11からPart13までの伊良湖岬は実はあまり書きたくない・・・なぁんて少しばかり思ってしまうのです。

ただ、管理人にすればワタリの基本を思い出させてくれた苦い紀行になったという実感があります。

前書きはこの位で話を始めると・・・

9月27日(木)4時頃出立。天候が芳しくないのでやや遅めです。

神島に渡ってみようと考えて岬に行かずフェリーターミナルに到着したのが9時過ぎ。

フェリーは10時発があるので十分間に合います。

それでターミナルに行って乗船券を求めたのですが・・・

受付では暫く待ってくれとのこと。

あれれ???なんて思ってロビーで待っていたら、フェリーの船長さんらしき人が現れて、要するにありま条件が良くないので渡航は見送った方がいいですよみたいな話。

天候の問題なのかその他の問題なのかその時はよく分からなかったのですが、無理に出かける程でもないので予定はキャンセルしました。

追伸:
あくまでも管理人個人の見解ですが、その時の乗客は管理人と連れ合いの二人だけ。この便に乗せて行くと予定通り全ての往復ダイヤを運行しないといけなくなるのでしょう。たった二人の乗客のために無駄な燃料代は使いたくなかったのかなと思います。あちらも商売ですから、まあ、気持ちは分かります。

ただ、今回の管理人達と似たような状況の場合、正直よく分からない理由で渡航をやんわりとしない方がいいですよみたいな場合もあるかもしれませんので、神島にワタリの観察にでも渡航しようかと思った場合、その辺りを含んでおいた方がいいかもしれません。

まあ、天気も良くてお客さんもそこそこいればそんなことはないのだと思いますが。

伊良湖岬の恋路ヶ浜の駐車場に回ります。

ご覧のとおりの曇天模様。風自体はそれほど悪くないと思いますが、どうにも飛ぶ感じがしない空です。それでも去年はこんな天候で結構なタカ柱が上がったのですが。

それでワタリの速報によれば27日は天候不順のため観察は中止でした。

管理達はそれでも観察していたのですが・・・やはり飛びません。遠くにハチクマが1羽くらい飛んだのですが、まあ、0と言ってもいいのかもしれません。

続いて2日目は、期待したとおりの晴天。

さあ、今日は飛ぶぞと意気込んだのですが・・・

かなり渋い出です。まとまって飛ぶことはありません。単発的かせいぜい2羽くらいでのワタリです。これが前触れかと期待もしたのですが、あとがまるで続きません。

ようするに移動している集団が近くには居ないということなんでしょう。

9月28日目 タカの渡り速報 伊良湖岬より)

サシバ  91
ハチクマ 12

正直言って伊良湖岬の晴天としてはかなり物足りない感じでした。

そして3日目も初日と同じように悪天候で定点観察は中止です。

朝方少し粘ってみましたが飛ばないし雨は降るしで早々の撤収となりました。

帰りにはホテルで宿泊のお土産にメロン狩りが出来たのでそれによって早々の帰宅と相成りました。

さて、ここからが実は本題です。

管理人達が伊良湖岬で悪天候に泣かされていた頃、関東ではサシバの大きな移動がありました。関東付近の定点観測の速報値はピークを思わせる高い数字を記録したのです。

9月28日 サシバ (タカの渡り速報より)
武山    296
権現山   403
明星山  1716
平林林道 1145

参考までに・・・

伊良湖岬
10月2日  895
10月3日 2641

伊良湖岬に今年早めに行ったのは去年のことが頭を過ぎったからです。9月の最後にピークが来たのでと少々焦った感がありました。

そして今年は最も基本的なことを忘れていたのです。

それは

「関東エリアのピークのあとに伊良湖にピークが来る」

東海道ルートのメインストリームは伊良湖岬です。ここに東海道ルートのサシバ達が集まる傾向があります。

当たり前ですが、集団は突然には現れません。必ず予兆があるはずなのです。

去年も伊良湖のピークの前には関東・静岡あたりで大きな動きがありました。

天候によって移動の時間は変わりますが、この順番は狂うことは無いはずです。

それにしても下手を打った感じが今でも拭えません。こんな基本的なことを忘れてわざわざ横浜から伊良湖岬まで出張ってしまうなんて。

伊良湖岬が地元なら定点観察で分かるのですが、はるばる遠方から労力をかけて行くことはなく、関東の地元でじっくりと動きをみるのが常套であったと思います。

白樺ルートも浅川大池の事例もありました。それでも白樺峠は予兆の情報が入りづらいところもあります。

しかし伊良湖岬はまず管理人達の住んでいる関東エリアから流れて行くわけですから十分に情報が入るはずですね。

まあ、この辺のことをよく踏まえて来期からは機動観察のスケジュールを組まないと無駄な労力を払い、肝心なところに居ないみたないことに又なってしまいます。

集団は突然現れない、必ず予兆がある。

こんな基本的なことを思い知らされた今回の伊良湖岬行きでした。

タカのワタリ 2018 Part10・・・白樺峠

今季2回目の白樺峠。2日目(9月23日)

13時を過ぎてくると段々秋のワタリの雰囲気が盛り上がってきました。

単独の比較ならハチクマの方が人気があるかもしれませんが、ワタリの醍醐味に限って言えば、これはサシバの数は圧巻ですね。

若です。

ハチクマの繁殖はよく分かりませんが、サシバは大概は3羽くらいの雛が孵っているようですから、単純に考えれば5000番(10000羽)渡ってくれば25000羽になって帰っていく計算です。

勿論こんな単純な話でないでしょうが、金御岳のワタリの総数が約2万くらいですから、逆算すると春は最低でも5000番位は渡って来ているような気がします。

それでもかなり生存率は厳しいですよね。

こちらは成鳥のメスです。

柱という具合には中々ならないワタリですね。お高さん方からそれなりの高度で間断なく流れてくるのですが、すでにそれなりの高度で頭の上を通過していきます。

柱になる一群も間々あります。ただ、圧倒的な数と言う感じでありませんが、それなり風情のある景色です。

サシバの流れの中でもマイペースでハチクマは渡って行きます。案外距離が近いです。

ギャラリーも管理人が知る限りでは今日が最高です。

よくよく考えればワタリのポイントになるところは上昇気流があってワタリのタカたちが労せずに高度を得られて滑翔の距離が稼げる場所になる訳です。

つまりギャラリーからみれば高いところを通るのが当たり前の場所なんだろうと思います。

それでも中には近い所を飛んで行くのも数は少ないですがいます。

カメラマンは数より質だと言う人が結構いますが、そもそも論で言えばワタリのポイントで接近戦を望むのは矛盾しているようにも思いますけどどうでしょうか(笑

接近戦を望むなら繁殖地へ行って狩り場を探した方が確実なような気がしますね。

さて、至福の時間は1時間半位でしょうか。一群が過ぎてしまうと静かな秋の鷹見の広場になりました。

それでも今季も良い体験が出来ました。

随分と若が混じっていたのは嬉しいですね。ただ、先に上げた数字からすると若の帰還率はかなり厳しいものなんでしょうね。

管理人達の白樺峠でのワタリの観察は終わりましたが、ワタリ自体が終わった訳ではありません。

考えるまでもなくサシバ達にとって白樺峠は(山で言えば)3合目くらいではないでしょうか。安全で餌も取れる陸地の移動ですからここら辺りで脱落していては先が思いやられるのでしょう。

さすがに今ではないそうですが、宮古島では渡って来たサシバがいとも簡単に捕まえられて、それを自然の恵みとして食用にしたり子供のペットにしたりしていたとか。

繁殖地で見るサシバはそんな簡単に捕まえられる代物ではありません。つまりそれだけワタリが過酷で宮古島に辿り着く頃には人の手で簡単に捕まえられるくらいヘロヘロになっていると言うことですね。

まあ、宮古島とサシバの話は調べると色々なことがあって面白いです。

さて、良いものを見たので今日は温泉にのんびりと浸かりたい気分なのでちょっとだけ早めに撤収することにしました。

今季2回目の白樺峠。3日目(9月24日)

今日は峠には登らす朝方4時30分頃には宿を出ました。多少心残りもありましたが、明日から仕事なので早めに帰宅することにしました。

今シーズンはいくらか平日も休んで観察に出かけています。完全にサンデー毎日になるにはまだ数年はかかるのですが、それでもいくらか融通は利くようになりました。

実は来月の6日から8日にかけて金御岳を予定していますが、その前に何処に行こうか・・・まあ、じっくりと考えながら帰ることにしました。

9月23日 白樺峠タカの渡り・2018速報より

サシバ  1388
ハチクマ  160
ノスリ    14
ツミ     30

9月24日
サシバ   147
ハチクマ  103
ノスリ    15
ツミ     40