冬の猛禽達・・・浮島湿原(付近) Part13

今日は(2月11日)は暖かいためか、空気の揺らぎが出てきました。

少し遠くなるとピントが合いません。これはこれでしょうがありません。

昼頃になるとさらに暖かくなりました。

追記:後日調べたら最高気温は同じくらいでしたが、最低気温が4~5度ほど高かったようです。日中は暖かく感じました。

モズもここにはいます。まあ、人によっては小さな猛禽と言う人もいますから、この葦原の住人に加えておきましょう。

チョウゲンボウも止まり木で(木ではないけど)一休み。

ここにくればチョウゲンボウのホバリングを撮るのは比較的容易ですね。

先ほどよりもう少し近い距離でホバリングしてくれました。曇りなので背景が色彩的にはイマイチですが写真を撮るのにはチャンスが多いですね。

ハイイロチュウヒのオスもゲリラ的に飛ぶこともあります。葦原では無く裏の田んぼに突然と現れました。いそいで機材を担いで移動するカメラマンもいますが管理人はひっくりかえしたりするのが怖いので移動せずにシャッターを切ります。

写真的にはこれもイマイチですが要するに機会が増えればチャンスも増えると思っています。こんシーズンはここが当たりだったと感じるのは、シャッターをきる機会が多かったと感じるからでしょう。
あとどれくらいいるのか分かりませんが、もう少し楽しめるのではないでしょうか。

そして今日は比較的早い時間にコミミズクが出てきました。(15時51分)

単独のようですが結構飛び回っています。まあ、それなりに遠いですけどね。

それにしてもこの葦原にこのコミミズクの色はオートフォーカス泣かせですね。もう少し研究の余地があるのかもしれませんが、結構厳しいモノがあります。

先ほどより時間が経ってISOを1600にしました。これくらいなら許容範囲でしょうか。それでもシャッタスピードは1/500ですからギリギリと言ったところでしょうか。

暗くなっても飛んでいましたが、写真にはならないので撤収となりました。観察は結構堪能しました。

翌日の朝。

昨日はあれほど活発に飛んでいたコミミズクの姿はまったくありません。チュウヒはハイイロチュウヒのオスはおろか何も飛びません。昨日に比べると随分と静かな朝です。気温は昨日より少し低いですが、随分と寒く感じます。陽気の変動にここの住人達も影響されるのでしょうか。

まあ、先にも書きましたがもう少し楽しめるのではないかと思っていますのであまり粘らずに早々に撤収となりました。次回は再来週あたりに、またまた泊まりでと考えていますが、天候次第でしょう。

冬の猛禽達・・・浮島湿原(付近) Part11

冬もたけなわ。寒い日が続きます。しかし日差しは確実に強くなっています。春が静かに近寄って来ているのでしょう。

春のワタリまでもう少し。残り少ない冬の猛禽達をもう少し見てみたい。そんなこんなで今回は泊まりでの出張りとなりました。

天候が良ければ連泊にする予定です。

さて、朝は4時起床。相変わらずの時間ですが、現着する頃は結構明るくなってきました。これも春が近い証拠なんでしょうね。

到着後、音沙汰無しでしたが、7時21分頃、ハイイロチュウヒのオスの第一弾。

突然、目の前を通っていきました。土曜日の朝の割にはカメラマンも少なかったのですが、人が少ないと少しだけですが距離が近くなる感じです。

朝日を浴びて影が出てしまいます。

この時は狩りもせずにただ目の前を通ったキリでした。

しばらくするとメスの若だと思いますが、半身上が白いチュウヒです。管理人達は「シロチュウ」と呼んでいます。この個体もおなじみになりしまた。

最初見た頃より随分と半身上の色が濃くなってきた感じです。ここに来てすでに3ヶ月程は経つでしょうから成長の証なんでしょうか。

朝はコミミズクは出ません。と言うよりはこのあとめっきり静かになってしまいました。ただ気のせいか先週よりは僅かですが暖かい感じがします。
午前中は車の中で仮眠したりして時間を潰していました。

昼過ぎにようやくチョウゲンボウのお出ましです。

このチョウゲンボウは気が向くとよくホバリングをしています。ただし、餌を獲った瞬間は残念ながら見たこともないし撮ったこともありません。案外捕獲の成功率はかなり低いようです。

15時40分位になってからハイイロチュウヒのオスが塒入り前の狩りを始めました。ただし、これが又遠い。朝の飛翔に比べるとどうにもなりませんって感じの距離ですね。

この時間になるとカメラマンの数も随分と増えています。寒いからでしょうか、朝の出足は皆さん少々悪くなっているのかもしれません。

さらに時間が過ぎると先ほどのチョウゲンボウが再びホバリングです。今度は先ほどより大部近いですね。

チョウゲンボウはハヤブサ目、ハヤブサ科ですから、ハヤブサに似ているのは当然です。飛翔はやはり速いですね。写真を撮るのは中々苦労します。

図鑑で調べると亜種チョウゲンボウ、幼鳥みたいな感じでしょうか。

夕暮れも近づいて撤収時刻に近くなってからです。

とんでもなく遠いところにポツンとコミミズクが単独で現れました。ここのところの観察で3羽は確認しているのですが、出てきたのは1羽だけのようです。それにしても遠い。

そして程なくして何処かへ飛び去りました。

どこかに狩りに行ったのか定かではありませんが、時間的にもこれ以上粘っても観察や撮影は無理な状態になってきました。日が落ちると寒さも一入です。

そんな訳で真っ暗になる前に宿へと撤収と相成りました。

やっとコミミズク・・・浮島湿原(付近) Part7

忘れていました。コミミズクのことを。先週得た情報ですがこの葦原にコミミズクがいると言う話。

追記:コミミズクがいるらしいと言う話は以前から聞いていました。ただし、居るらしいという話を聞いたという伝聞でしたが今回はもう少し信憑性が高い話ということです。観察場所によっては全然姿を見ることが出来ませんので、ここに出張って来ている人でも見ていない人は結構多いかもしれません。管理人達もその組でした。

実は朝の観察位置はそのことをすっかり忘れていたのです。と言っても、とんでもなく的外れな場所では無かったのですが。

翌日の朝、そのことを思い出して最終ポイントに接岸しました。(別に船ではないのですが、そんな感じの車の止め方なんですよね)

それは一番人だかりのする場所なのです。今シーズンは割と早くからこの葦原にハイイロチュウヒのオスがいることは了解していたので人だかりが出来る前から通ってはいました。

ある時期を境に人が多くなりその場所は当初は限定されていました。その状況は知っていましたがタバコの煙が苦手な管理人達は人混みを避ける場所選びをしてきました。

そして最後に残された場所がその「苦手な場所」なのです。人が集ると言うことはそれなりの理由があることは察知していました。ただ、そこに行かずとも何とかなるなら何とかしたい、そんな思いがありました。

連れ合いもそうですが、タバコの煙は苦手です。それが嫌で良さげな場所に近づかない時も間々あります。近頃のタバコを吸う人は気を遣って呉れる人も多く、離れた場所で吸う人もいますが、人数が多くなれば辛いときもあります。そして足下に吸い殻を捨てる人が多く集まるような場合は管理人達の観察は無理です。吸うなとは言えませんから黙って離れるしかありません。

管理人もタバコを二十年以上吸っていました。だからタバコを吸う人の気持ちも分かります。年若い頃はそれこそ回りのことなぞ気にせず吸っていましたが・・・

ですが、短い時間なら我慢できるだろうといよいよ覚悟を決めて最後のポイントへと言うことになりました。

やはりと言いましょうか、当然いいましょうか、飛んでいました。写真的にはかなり厳しい状況ですが、これとてチャンスはここにありでした。偶然を待つにしてもやはりその飛ぶ範囲の中でないとそれは無理な話です。

自画自賛ですがこれいいよなぁと自分は思いました。コミミズクとチョウゲンボウが並んでいるだけでなく、相手を気にしているコミミズクの表情が遠目にもなんとなく分かる絵になっています。

いくら広い葦原と言え、多くの猛禽が共存共栄できるかは分かりません。しかしこれだけ近い距離で佇んでいるのですから諍いはないのでしょう。それを絵として切り取れたことは僥倖かもしれません。

写真だけなら渡良瀬遊水地で撮ったものがピカイチでした。

最短撮影距離(16mに設定)ギリギリに飛んでいったコミミズクをまぐれ当たりとは言えここまで撮れることも僥倖だと思います。

比較して優劣を付ける話ではないかもしれませんが、それでもノイズだらけで印刷して額に飾るような写真ではないですが、生き物としてどう自然と向き合っているかの一面を切り取れた写真に心が揺さぶられます。

2つの種類の違う猛禽がこんな形で互いに佇んでいる・・・これはある意味驚きでした。野鳥写真の経験が管理人なぞよりもっと深い人なら驚くほどのことはないのかもしれません。しかしサンデーバーダーでもこんな瞬間に立ち会えることが妙に嬉しいと思ったのです。

ええ、ハイイロチュウヒのオスも飛びました。写りはイマイチですが。

そしてこんなシーンも・・・

コミミズクと一緒に佇んでいたチョウゲンボウの後ろをハイイロチュウヒのオスが餌を探して飛んでいました。これはもう神様の呉れた贈り物としか言いようがありません。そして管理人は少しばかり欲が出てきました。困難な状況でももう少しちゃんと写るカメラが欲しいかなと。

追記:誤解が生じる書き方をしたので訂正しました。

コミミズクと一緒に佇んでいるチョウゲンボウの後ろを
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コミミズクと一緒に佇んでいたチョウゲンボウの後ろを

ハイイロチュウヒが後ろを飛んでいるときは、コミミズクはポールには留まっていませんでした。コミミズクが留まっていたらそれを外すようなトリミングはしませんよね。ブログを書く時にそのことを失念していたようです。

レンズはそこそこいいものを使ってはいますがカメラはAPS-C機です。高感度はこれが限界だと思います。勿論、この粒子の荒れた感じはそれはそれで味があると思いますが、もう少しでいいから表情を鮮明に切り取りたいと思いました。うーん、いろいろ言い訳をして、所謂「プロ機」と言われるマシンは避けて来たのですが・・・

いつもこの場所に陣取っている常連さんは酷い「煙害」も無く不快な思いはありませんでしたが、短い時間の割にはいいものを見られたので長居は無用と思い早々に撤収することに相成りました。