戸隠森林植物園 2018 Part2

昨年、一昨年とフクロウの雛は見ることが出来ましたが、親はまだ見ていません。夜行性なので昼間は観察は難しいですが、それでも巣の近くにはいるだろうと思いのんびりと構えて待つことにしました。

まなびやに戻ると数人の観察者・カメラマンがいました。まあ、ぼちぼち雑談などをしながら待っていると・・・

頭上に猛禽の影が。それも二つです。

こりゃ、こりゃ、なんだよと思わず皆で上を仰ぎ見ると・・・

りっぱなハチクマの成鳥ではありませんか。一見したときはクマタカにも見えたのですが・・・期待外れと言ったらハチクマに失礼ですね(笑

実際ワタリの時期に遠くに見えるクマタカをハチクマと思い込んで見逃す場合もありました。後で撮った写真を見て驚いたことも2、3回あったように記憶します。

こうやって後で補正していますからなんとか同定出来ますが、現場ではほぼシルエット状態でした。ただ、比較的低い飛翔だったのでそこそこには写っているようです。飛翔の低いのは曇り空の所為でしょうか。二羽いましたからディスプレイフライトなのかとも思いますがどうでしょうか。案外ワタってきたばかりかもしれません。2、3分ほど飛んでどこかに行ってしまいましたが、この近くで繁殖するのでしょうか。そちらの方が気がかりですね。

それにしてもフクロウは動きが少ないですね。まあ、昼間は仕方ないですが・・・

何人かいた人達もあまりにも動きが無いので次の場所へ移動しました。管理人だけが寂しく1人で残ることになりました。

半分居眠りをしながら観察になってしまいました。まあ、朝早かったと言うより殆ど夜中に出てきたから当然でしょうか。

うつらうつらしながらたまに目を覚まして巣箱を見てみるそんな状態が暫く続いたのですが・・・

親の「ほー、ほー」という鳴き声が聞こえました。眠気が飛んで巣を見てみると・・・

ありゃゃ、結構雛は大きくなっているではありませんか。巣立ちが近いような感じです。

バタバタと親の姿を探しに出ると、とりあえず発見。しかしすぐに見えない所に止まり、その直後に地面向かって餌を獲りに飛び出しました。藪の中に飛び込むようにしてその後姿が見えません。

「こりゃ、巣箱に親が来るぞ」

と期待しながら待ったのですが・・・

当てが外れたのは管理人だけではなく雛も同様だったようです。顔を出していたのはせいぜい1分か2分程度。親が餌を持ってこないとなると顔を引っ込めてしまいました。

どうやら巣立ちを促しているのではないかと思います。それにしても雛は一羽だけなのでしょうか。それも気に掛かります。

結局は親の姿を捉えることは出来ませんでした。

うーん、今年も駄目なのかと諦めモードになりましたが、まあ翌日に期待してと言うことになり初日は撤収してホテルへ。

明けて翌日は結構気温が下がりました。暑かった昨日がウソのようです。

まなびやの朝の温度計は・・・

昨日の日中に比べると20度以上下がったことになります。風もあり体感温度はかなり低いです。

昨日と同じくオオアカゲラの巣からは雛の顔は見えませんでした。

気温が急に下がった所為か鳥たちの活性も低いように思います。

昨日はミソサザイも元気に啼いていたのですが・・・

今日は声が聞こえません。

そんな中ノジコが啼いていました。

あとまやびやの入り口のトイレの屋根下にキセキレイの巣がありました。

人が集って巣を観察していると餌を咥えた親は近くの木に止まって巣に入るのを逡巡していました。

観察圧力なのでしょうか。遠くから見ていると人がいなくなると巣に戻って餌を雛に与えていました。視界に人が入ると警戒するようです。やはり巣の近くに必要以上に屯するのは避けるべきだと感じます。

観察するならするで適当にカモフラージュするなど配慮が必要だと思います。

さて、本日はあまり動きがありませんでした。明日は更に寒くなるとか。

フクロウに出会えたら明日の朝は県庁のハヤブサでも見て帰ろうかと思っていたのですが、明日もこちらに来ることにしました。それと話によると今年のハヤブサの巣は見えないところにあるらしく雛たちの姿は見えないそうです。まあ、ハヤブサはご近所でも見ることがありますからね。

さて明日は寒さ対策を更に施さねば思いつつ撤収と相成りました。

・・・続く

戸隠森林植物園 2018 Part1

今年も戸隠に行きます。一昨年2回、昨年2回遠征しました。今年は諸般の事情により今回限りとなりますが、どうなるでしょうか。

一昨年初めて遠征した時は、アカショウビンが見られたらと思い遠征しました。が、植物園には現れませんでした。

現地の噂では2016年に県庁のハヤブサに襲われたとか聞くこともあります。2015年までは確認されているのですからあながち与太話でもないかもしれませんが、真偽は分かりません。

しかしアカショウビンがいなくても戸隠はやはり野鳥達を見るのに訪れたい場所の一つではあります。

今年は特に後ろ姿しか撮れなかったクロツグミとフクロウの親を見てみたいと思っています。

2時30分起床、3時出立。午後から雨の予想が出ていますので午前中だけでもと思い少し早めの出立となりました。平日なので現地での混雑は大丈夫だと思います。

夜明けが大分早くなってきました。甘楽に着いたときは(5:18)すでに陽が上がっていました。

植物園には7時40分頃到着。まなびやの森の駐車場は疎らでした。平日ですからね。

さて、まずフクロウの巣箱ですが・・・

おそらくは雛がいるのではないかと思われますがご覧のとおり顔は出してくれません。昨年はすでに巣立っており隣の林で巣立ちの雛を探すのにエライ苦労しました。今年はどうでしょうか。

まずは園内を一回りします。相変わらず熊の目撃情報もあります。人が出歩く時間帯になっていますので大丈夫だとは思いますが一応熊鈴も持参。

みどりが池を回ってとりあえず水ばしょう園に向かいます。途中木道が痛んでいるのか通行できない通路もありました。木製ですから痛みが激しいと歩くのに結構危ないですね。建造した時期が同じだと同じ頃にいたんで来るようで中々補修の手が(おそらく予算が)回らないようです。バリアフリーであることをアピールしていますが現状ではなかり難しい状況かもしれません。とりあえず些少ですが寄付はしました。

いつもならミソサザイのけたたましい鳴き声がするのですが今朝は静かです。道々カメラマンも見かけません。

水ばしょう園の少し手前のT字路に来ると数名のカメラマンが。レンズの先を見ると・・・

オオアカゲラのオスが餌を持ってきたところでした。オオアカゲラは昨年来たときはすでに巣立っており観察出来ませんでしたが、今年は間に合いました。一昨年の場所から比較的近いので同じ個体かもしれませんが、地元の人に聞いてもそれは分からないとのこと。さもありなんですね。

オスの後はメスが。

ちょいと飛び出しを狙ってみましたが・・・

イマイチピンが来ていないですね。

オスの飛び出しも狙ってはみました。

これもイマイチですね(苦笑

まあ、これにこだわると撮影枚数がやたら増えて後が大変なのでほどほどにしておきました。

オオアカゲラの営巣もここでは簡単に見ることができますのでやはりここは有り難い場所ですね。

オオアカゲラを撮っていたら近くでコルリの声がします。「何処だ、何処だ」と数名が集まり探していると・・・

三脚を持って移動できる場所ではなかったので手持ちでとりあえず撮影。ロケーション的にはかなり厳しい場所でシルエットしか見えません。写真を見るとあまり綺麗に色が出でいません。オオルリもそうですが、この手の鳥の色合いを綺麗に出すのはかなり難しいですね。

どんな鳥が啼いているんだみたいな話が連れ合いと出たとき、

「オオルリが小さくなったみたいな鳥・・・」

「それって素直に、コルリでいいんじゃない」

みたいな笑い話を連れ合いとしていました(笑

クロツグミの声もします。しかし相変わらず姿は見えません。しばらくはクロツグミも期待していたのですが声もしなくなりました。

さて、午後からはフクロウ番でもしようかと思いまなびやに戻ることにしました。

・・・続く