Part3の写真を整理する前にとりあえずビデオを作ってしまいました。
春からサシバを見ていた管理人達としては秋に彼らを見送る心境を聞かれれば
「来年また帰って来いよ」
としか言いようがありません。厳しい自然界の現実は彼らに過酷なことを要求しますが、それを承知してもそう思わざる得ません。
その思いが少しでも伝わればと・・・拙い編集をしてみました。
ある管理人の生息領域の撮って出し
Part3の写真を整理する前にとりあえずビデオを作ってしまいました。
春からサシバを見ていた管理人達としては秋に彼らを見送る心境を聞かれれば
「来年また帰って来いよ」
としか言いようがありません。厳しい自然界の現実は彼らに過酷なことを要求しますが、それを承知してもそう思わざる得ません。
その思いが少しでも伝わればと・・・拙い編集をしてみました。
今日は日曜日。天気も昨日よりかなり良いようです。ならば早起きして(年のせいか勝手に目が覚めるのですが)出立の準備です。
朝ご飯は宿にお願いしておにぎりを作り置きしてもらいました。それを軽く食して5時ちょい過ぎには乗鞍の宿を出ます。
到着は5時30頃。枠の最後が空いていしまた。滑り込みセーフ。明らかに昨日より車の集積が早いです。しかし到着したばかりでこれから機材の準備をする人達がかなり見受けられます。
こちらは昨日の準備があるので到着後即機材を持って出立。6時少し前には峠に到着。人の集積は昨日の7時半頃よりは空いています。
天候は昨日より少しましですが靄がかなりかかっています。
実はこの時すでにハチクマが飛んでいたそうです。出足は早い。
そして8時前には遠いですがサシバが上がり出しました。
オスの成鳥が元気よく飛んでいます。
ついでと言っては何ですがツバメも飛んでいきます。
そしてハチクマ登場。比較的近かったです。若でしょうか。
まあまあの背うちのハチクマ。ここではあまり撮れない構図ですね。
下から撮るとこんな感じです。
ハチクマは相変わらずコンスタントに飛んで呉れます。サシバの出がイマイチな感じです。
そしてハチクマは若が多いです。
さて、こう言ってはなんですが、ワタリのハイライトはタカ柱です。これほどワタリを象徴するのもは他には無いと思うのですが、なかなか遭遇しません。タカ柱に限ればここでは主役はサシバ。
サシバの動きがイマイチですが、ようやく若が渡って来ました。
つづいて成鳥のメス。
その合間に何故か空を見上げるホシガラス。頭の上をワタリのタカが行き来していて気になるのでしょうか。
そして昼過ぎくらいから13時半くらいにかけて間断なくサシバのワタリが始まりました。
こうなると何をどう撮って良いのか分かりません。動きは動画に収めましたのでそちらで公開しますが、撮影すると言うよりは、それを眺めているだけで幸せといった少々大げさですが至高の時間となりました。
とはいいながら、ちゃっかり・・・
背うちを撮ったりもしています。数が出ますから近くに寄ってくる個体も出てくるから可能になるのです。
つられてかどうかは分かりませんがハチクマも近くに寄って来るケースが増えてきました。
サシバのタカ柱は遠いけど動画、ハチクマは近くに寄ってくるから写真・・・眺めているだけのつもりがいつの間にか、結構忙しくなりました。
サシバのタカ柱のピークは昼で、その後は15時台にもう一山ありました。
そんな中サシバのメス成鳥。
かなり近くに寄ってきたハチクマのメス、成鳥。
サシバの接近戦の写真が少ないのが残念なところもありますが、見事な流れるようなタカ柱と近くによってくるハチクマのオンパレード・・・まあ、贅沢を言ったらキリがありません。
本日のカウントはサシバが1697、ハチクマは226、その他合わせて2033羽のワタリとなりました。白樺峠では今期三番目の数です。
去年もピークの時にいましたが、数では少ないですが、距離のいくらか近いタカ柱が多かったように思います。
いずれにしても堪能しました。まあ、爆発の規模から言えばそれほど大きくないのかもしれませんが、秋のワタリを満喫出来たことに変わりはありません。
思えば、今日は日曜日なので混雑するから昼に帰った人達もいました。そうです、管理人も明日を休みにしなかったら・・・午後のワタリには遭遇しなかったことになります。
運がいいとき、悪いとき、色々あります。ああ、でも今日は良かったなと思いつつ、本日は撤収と相成りました。
タイトルからしてかなりテンションが高くなっていますが、今回の白樺峠は毎年のことといいながら、やはり一筋縄ではいきませんでした。
遡ること数ヶ月前。休日前の宿は早めに予約をとる必要があります。今年のカレンダーをにらむと9月16日から18日にかけてが狙い目になります。
白樺峠の前半のピークもこのあたりにくる傾向が過去のデータをみれば分かりますから当然そうなりました。宿には直接電話で予約をいれ、とりあえず秋を待つことになったのでしたが・・・
そうです。台風が来ました。それも大型の。それで3日ほど前にやむなく予定を23日と30日に分けて変更しました。土曜日の晩だけでも宿泊の予約を押さえておけばなんとかなると踏んだのです。
15日に最初のピークが来ました。渡り数はトータル2234羽です。次のピークは台風の去った後の19日。ここは2248羽。忸怩たるものがありましたが、どうにもなりません。今年はいろいろあって休みがとれずカレンダー通りにしか動けなかったからです。
しかしこの時点である決断をしました。それは25日を休んで23日~25日で連泊することに変更しました。かなり無理して休みを取ることになりましたが、これが明暗を分けることになったのです。
さて、23日の未明にかけて関東ではかなりの雨が降りました。天気予報では長野辺りもあるていど影響がでるようでしたが、日中に引きずることはない模様でした。
現地に7時半頃到着してみると雨が降った後が残っていました。シーズン真っ盛りの土曜日の朝の割には車が少ない気がします。天候のせいでしょう。車もいつもの枠の中に停めることが出来ました。
靄も立ちこめています。しかしこの後は天気が回復するとのことですから、期待して登り始めます。
峠の上も濃い靄に包まれています。天気は回復するようですが暫く待ちです。
待つこと3時間。ようやく最初の飛翔が・・・
サシバの成鳥です。単独で飛んできたようです。雲があるせいか比較的低いところを飛んできたようです。なんとか峠の上でワタリを見ることができてほっと一息です。
その後ですが、飛びはあまりよくありません。その後30分位してようやくハチクマの登場です。成鳥のオスでしょうか。
昼頃になってもまだ靄が立ちこめています。数は少ないですがそんな中でもハチクマがポツリポツリと飛んで行きます。若のようです。
それでもようやく晴れ間が見えるようになりました。「そのう」を膨らませた成鳥のメスです。白色型ですね。
ハチクマはサシバに比べると頑丈に見えます。天候が少し悪かろうがもろともせずに飛んで行く、そんな感じがします。オスの成鳥。頭が灰色ですね。
これは若のようです。下に目線を呉れています。下にいる観察者などの群れが珍しいのでしょう。
サシバのような大集団でのワタリはないですが、ハチクマは個体の違いがあるので数は少なくても見ていて飽きません。
あ、遠くにまたハチクマだと油断していたら・・・
かろうじてシャッターを切った・・・そんな感じです。たまに出ることはでますが、ここでクマタカとは中々粋な天の配剤ですね。このクマタカは雲の中に紛れてしまい、それっきり見えなくなってしまいました。こちらに寄ってくれれば大きなお土産になっのですが。
クマタカが出た後本日唯一と行っていい、タカ柱が遠くに上がりました。
大きなクマタカも飛びますが、ツミも飛びます。今年は成鳥のツミのワタリが多いとか。
遠くて動きが速いので写真には向きのタカではありませんが、元気に飛んで行きました。
そして珍しいと言えばこれも珍しいのですが、ミサゴが飛んできました。
16時近くなってきてそろそろ終わりかな思ったとき、単独でサシバが元気よく渡って行きました。
これはいい予兆かなと思いつつ、初日が終わりました。ワタリの速報によるとこの日は、サシバが85、ハチクマが70、そしてツミが44だそうです。ハチクマはまあまあ飛んでくれたかなといった感じです。
明日は日曜日。天気も良いようです。おそらく朝早くから観察者や撮影者が集まるでしょう。そして・・・「飛んでくれるよぁ」の期待を抱きつつ本日の撤収と相成りました。
昨日は新潟まで遠出したので今日こそは近場でということになりました。近場と言えば管理人の自宅から一番近いタカウォッチングと言えば武山です。車で約40分程度。
ただし、ここは少々やっかいなところで頂上の武山不動尊まで登っていく道は酷く狭く勾配がきついのです。途中すれ違いが不可能な場所も多々ありタイミングが悪いととんでもない目に遇う可能性もあります。シーズンになり来訪者が多くなると特にその危険度は増します。また、頂上付近は駐車スペースが限られており、変なところに停めるマナーの悪い人達がいると不動尊の方からワタリを観察しているグループが怒られたりします。まあ、ある意味とばっちりなんですが、結構揉めたこともありました。
そんなんで地方遠征が多かったせいもありますが、最後に行ったのは2013年の秋のシーズンでした。その間アゼリアハウスの改修もあり、ハウスの屋上が防水の施工がされたのと椅子が取り払われていたことが大きな違いでした。
天気はそこそこ良く視界もまあまあ。ただ、風向きがイマイチな感じです。
到着早々、いきなり頭の上を飛んで行く個体がありました。
突然だったのでバックショットになりましたが、最初はトビかと思ったのですがどうもお腹の模様が違うし顔つきも違う。それにトビにしてはすこし小さく見えました。写真を見る限りでは虹彩が黒いのでサシバの若に見えます。常連さんの話によればこの近辺で5羽ほどサシバの若が滞在しているとか。ワタリの群れを待っているんでしょう。
しばらくすると単独ですがサシバが遠いですが通りました。
これは渡らずにどこかに行ってしまいました。その次に現れたのはツミです。
次はノスリとオオタカ若のバトル。
そしてオオタカ若同士のじゃれ合い(?)
このじゃれ合いは結構長く続きました。
さて、肝心のワタリの方ですが、これは不調でした。酷い話で朝方ハチクマが2羽確認出来たので期待したら房総半島の方へ戻りでした。南風が入って渡る陽気はありませんでしたが、戻らなくてもと思いました(苦笑
それでもポツリポツリとタカの姿をみることは出来ました。案外近いところで飛んでもくれました。ここは比較的近くを通ることもあるので写真を狙う人が結構来たりします。カチッと車を停める場所が決まっている訳ではないので、分からなければハウスの一番上で観察している観察グループのメンバーに聞いた方がいいでしょう。うまく停めて台数を収容しないと山頂が車であふれてしまうこともあります。そしてそれがトラブルの原因になります。観察や撮影に来ている同士なら声を掛け合って上手く停めればトラブルも未然に防げると思いますのでぜひ協力をして欲しいと思います。
さて、南風が吹いて暖かい陽気では長居は無用ということになり昼には撤収と相成りました。いよいよ来週は白樺峠です。台風による天気の悪化が気になりますが、ともかく行くだけは行くつもりで
朝目覚めたのは3時45分。
天気は上々。
しかもまだ4時前。
うーん、白樺峠でも行って見るかとも思いましたが、白樺峠は来週行くし、そうだ去年9月の最初の土曜日に新潟の山本山展望台に行ったことを思い出しました。
本当は来週は遠出をするから近場でお茶を濁すかとも思ったのですが、南関東でのワタリはこれからといった感じであまり数は出ません。勿論、今の時期ですからどこでも似たような事情かと思いますが、山本山展望台ならば来週の白樺峠の前哨戦としては位置的には丁度いいと思ったのです。
方向から言ってここから白樺峠を目指すと思われますから、ここでの出現数、飛去数は白樺峠のワタリに直接影響を与えると思います。
さて、到着は8時10分ころ。快晴。風向きまあまあ、といった感じです。天気予報では10時頃から南風の成分が入る予定です。多分そこまでが期待できる時間帯でしょう。
それにしても眺めのいいところです。撮影が目的の人達は展望台に来る途中にある沢山ポケットパークで待機している人が多かったです。観察が目的ならやはり展望台の方が良いので、こちらで待機することにしました。
1時間くらい待ったら北西の空にハチクマが数羽のタカ柱を作りました。距離はありましたが、なんとか目で確認できます。
それからは単発だったり、数羽だったりと主にハチクマがよく出現しました。大概は渡っていったようです。
天気もよく、それに応じて高度もありどうしても遠いですね。展望台に人が大勢いるので警戒もあるのでしょうか。今日は観察に訪れるひとも多かったです。管理人達もその中に混じってますから、こればっかりは・・・何とも言えません。全員が迷彩のシートでも頭から被ればいいのかもしれませんが、それはそれで非現実的です。秋の晴れ渡った空をのんびりと見上げて渡っていくタカを見送る。まあ、それでいいじゃないですか、って感じですね。
光の加減や距離などもありまして、パシッと目が入るまでは至りません。それでも比較的近くを通るのはやはり若鳥が多いように思います。
ハチクマのバラエティに富んだ色合いを見ることは双眼鏡を使えば十分に出来ます。
真下からのショットもありです。
10時頃に風が変わりました。南風が入って気温も上がり出します。やはり飛ばなくなりました。空に上がっても渡らずみたいな個体もあります。天気は上々、しかし風悪しといった状態です。
ハチクマは約30、サシバは10~15といった感じでした。あくまでも感じです。サシバは遠くに数羽のタカ柱ができたりしたので、観測の実感より数は出ていると思います。
9月9日ですから、まだまだ前哨戦の感は否めませんが、先週の水戸に続いて中々手応えのある前哨戦でした。
山本山展望台は午前中がメインというのはその通りのようです。もう少し数がでれば下のポケットパークで撮影に臨んでみたいなと思いつつ、昼に撤収と相成りました。
追伸:
白樺峠は9月9日がサシバ 411、ハチクマ 70とこの時期にしては数が出てました。翌日の10日もサシバ 209、ハチクマ 41。滞在数もありますから一概には言えませんが山本山は土曜日より金曜日の方が飛んだのかもしれません。勿論、観察したデータがないので何とも言えませんが、要するにこの時期にしては出足が良いということになります。去年の悪天候でかなりルートの迂回などがあったように見えますが、今年はこのまま順調に推移してくれればと思います。