謹賀新年

 明けましておめでとうございます。

 平成二十二年(2010年)の幕開けです。今年も色々な場所に行って、色々なものを撮ってきたいと思います。

 そんなわけで昨年末にパソコンのOSが立ち上がらなくなり、その復旧をあわただしい年末にやりながらあっと言う間に新年になってしまいました。トンチでお馴染みの一休さんが言うには

 「門松や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」

 だとか。まあ、これをエスプリとみるか皮肉とみるかは人それぞれでしょうけど、管理人としてはなんとか一年生き延びたという実感の方が強いので「めでたくもあり」と言ったところでしょうか。

 それはさておき恒例の初詣ですが、あいも変わらず明治神宮から靖国神社のコースを辿りました。

 明治神宮は例年、参拝者が日本一を記録している名実ともに初詣の*総本山、メッカと言える場所でもあります。

* 総本山は仏教用語、メッカはイスラム教の発祥地ですから「神社に対して使うのは適切ではない」と言う突っ込みがあるかもしれません。それも理解出来ないことはないのですが、初詣は神社仏閣を問いませんし、私達日本人の宗教観は良くも悪くも適度に柔軟だと思いますから深く考えずに単なる表現の一つとしてご理解下さい。(笑

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 比較的ゆっくり目に出かけて、10時過ぎに原宿に到着。本殿には10時15分位に到着しました。元日の午前中は空いているので、ここ十年以上はこの時間帯に出かけています。以前は二年参りとか、昼から出かけたりしましたが、混雑していると一時間、二時間待ちと言ったこともざらにあったのでそれに懲りて参拝は元旦の午前中と決めてしまいました。それでも、手水をするのに長蛇の列で、手水は割愛しました。まあ、元旦だから神様も大目に見てくれるだろうと思ってのことです(笑

 テレビ局のクルー達もよく見かけます。まあ、元旦の初詣なんて暇ネタなんでしょうけど、彼らにしてみればお仕事ですから、管理人としてはこそっと後ろから撮る位で止めておきます。

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 明治神宮ではお賽銭だけを上げてきます。神社としては(営業)収入的にはお札が一番おいしいと思うのですが、明治神宮は人も沢山来るし、お札を貰う人も多いので、お札は靖国神社で貰ってきます。

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 参拝を終え、代々木駅方面に向かい、大江戸線から新宿線に乗り換えて九段下で下車します。

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 日も大分高くなってきたので、人出のほうもかなり多くなってきました。

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 まずは、古いお札を返して、参拝。それから新しいお札を貰います。交通安全やら厄除けやらその他諸々でそこそこの出費となります。普段は信心なんて縁遠い生活をしているのに、この時ばかりは一年分の信心を財布の中身と置き換えているかのようです。

 今年は寅年ということで、靖国神社の絵馬も寅の絵です。絵馬に寅の絵とは「なんでやねん」と突っ込みを入れたくなりますが、細かいことはおめでたいお正月ですからこの際抜きにしましょう。まあ、ものの本によりますと、室町時代くらいら色々な絵を描くようになったようです。真偽の程は分かりませんが(笑

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 さて、そんな恒例の元旦の初詣、神社回りも無事に終わり明日の初(鳥)撮りに向けて早めに帰宅します。明日の予定は言わずと知れた 「三番瀬」です。ここのところ月初めの休みに行っているので、この際渡りのシーズンまではこれで行こうということに家庭内衆議一決したのであります。家に帰ってバッテリーの充電なので準備をしなければならないので、寄り道はせずに直帰しました。

 

ビロキンを探せ!!!

 ビロキンですね。年内に残した探し物として忘れてはならないのは。先月の八日に行ったときは、フィールドスコープを持っていかなかっので目の前にいるスズガモの群れに撃沈されましたが、そのベンジでもあります。合言葉は「ビロキンを探せ」です。

 強行軍の伊豆沼行きをものともせず実家の福島を朝の4時に出立。一路、三番瀬を目指します。ここに無理無理来なければ、伊豆沼でもう少しゆっくりできたのにと言う思いは実のところ微塵もありません。ともかく、年内にビロキンを探すことができなければ2009年は終われない、そう、有馬記念までにはなんとしても探すつもりでいます。ビロキンと有馬記念は何の因果関係もありませんけど。

 日曜日の朝とあって東北道は空いていましたが、首都高に入って葛西JCを前にしていわゆる「東京ディズニーランド渋滞」にはまりました。それをなんとかパスしてようやく9時を結構過ぎた頃に三番瀬に到着。車を駐車場に放り込んで、機材をセットして一目散に船橋航路側の砂防堤を目指します。到着するとすでにかなりの人たちが船橋航路側にレンズを向けています。かく言う管理人も取りあえずフィールドスコープをセットします。

 探すこと約一分位でしょうか。

 あっさりとビロキンを発見。それからフィールドスコープにコンデジをセットしてデジスコにしてからシャッターを切ります。撮った写真を見ますと画質が今一ですが、なんとか初ビロキンをゲット。ナイキのマークのような特徴的な目の形が印象的です。それにしも鳥とは言え、この薮睨みみたいな表情は人間からすると結構挑発的に見えます。勿論、人間を挑発するほどビロキンは暇ではないでしょうけど(笑

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 その後は、一眼とビデオなども交えて撮影。一眼で撮るとこんな感じでスズガモの群れに混じってマッタリとしているのが分ります。

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 それにしても遠いのですが、まあ、飛んで逃げていくこともなさそうなので、のんびりと撮影です。最初のうちはとりあえず姿が撮れれば良かったのですが、そのうち、羽を広げろだの、泳いでみろだの、となってきます(笑

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 足は赤いようです。

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 一眼で撮るとやはり遠いですね。

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 フィールドスコープで観察しますと、確かにビロードのような質感があります。それで、いろいろな人の話を総合すると、このビロキンはここ四、五年同じ固体が越冬しにきているのではないかとのことです。真偽のほどは分かりませんが。

 さて、動きがそれほどありませんでしたが、ビデオもそこそこには回しました。これも後日アップということになるかと思います。
 
 さて、ビロキンも撮ったしこれで心置きなく年末を迎えられ、有馬記念も馬券が買えるとホットして、砂防堤から引き上げることにしまた。機材を担いで連れ合いと海浜沿いを出口に向かって歩いていたところ、連れ合いが、

 「足の悪いヨロネンだ!!!」

 と声を上げるなり、管理人の存在など忘れたかの如く、脱兎の如く(それほど足は早くないが)突進していきしまた。なんてひどい奴だと思いながら、こちらもおっとり刀で件の場所にビデオとカメラを持って向かいました。

 以前、片足の無いトウネンをヨロネンではないかと勘違いしたこともありましたが、今回はどうやらビンゴのようです。

左にいるのがヨロネン、右が、ミユビシギ。ミユビシギは単独でいると紛らわしいのですが、並んでいれればなんとなく分かりますね。

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 ハマシギと並ぶと嘴と体の大きさが違うのが分かります。 

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 全体に華奢で足が細いですね。あと連れ合いが言うには「目」が眠そうだとか(笑

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 悪い足を引きずりながらひょこひょこと歩き回って餌を啄ばんでいますが、この広い三番瀬で見つけようと思っても中々見つけられませんでした。まあ、狙って撮るというよりは、偶然を期待するしかないのですが、それでも海浜を歩いているときは、目配り、気配りを忘れないことが肝心のようです。それにしても、見つけた連れ合いの執念は相当のものだと管理人も半ば呆れ、半ば感心しました(苦笑

 そんな訳で今回の三番瀬は計らずとも、「ビロキンを探せ」と「ヨロネンを探せ」が偶然とは言え、出来たことは年末に向けてちょっと嬉しい出来事でもありました。

いざ、伊豆沼

 突然ですが、伊豆沼に遠征となりました。東北ではかなり有名な野鳥の観察場所なのですが、何せかなり遠いのでいままで二の足を踏んでいたのですが、ちょっとしたきっかけがあり今回の遠征になりました。ただ、時間的にも天候もかなり厳しい状況で、朝の8時頃から13時30分の滞在となりました。13時30分頃から雨が降ってきたので撤収となりました。

 車で一回りした後、伊豆沼野鳥観察館をベースにここで観察を始めました。

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 伊豆沼といえば、白鳥やガンの渡来で有名です。まずは、オオハクチョウですね。

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 これがまた、近いんですよね。後で内沼のハクチョウも出てくると思いますが、これが野鳥かと思うほど人馴れしています。かと思うと、多分GPSかなんかが付けられているんだろうと思います。見た目は良くないですね。

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 首輪のないのもあります。

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 地を這うオオバン。

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 カワラヒワ。

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 何もこんなところでと思いますが、スズメ(笑

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 子供とオナガガモ。

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 内沼では、オオハクチョウとコハクチョウがいました。

 嘴の黄色いところの先がとがって面積が大きいのがオオハクチョウ。

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 嘴の黄色ところが丸みを帯びて狭いのがコハクチョウ。

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 並んでいれば大きさが若干違うので分ると思いますが、単独だとぱっと見た目では識別が難しいかもしれませんね。それにしても、人馴れしているにも程があるといいましょうか。

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 オオハクチョウが追いかけっこをしていますが、まあ、のどかなもんです。猛禽はトビは飛んでいましたがその他は見当たりません。

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 もっと時間をかけてじっくりとまわりたかったですね。ビデオはマガモの大群を少しだけ撮ることが出来ました。それは後日ということで。

冬鳥達・・・

 近くにある某県立公園に久しぶりに行って来ました。そろそろ、越冬する鳥達が来ているのでそれを確認するためもあります。また、カワセミ達も元気にしているか気になるところです。

 まず下の池、毎度おなじみのキンクロハジロとユリカモメです。キンクロハジロは体の白いのが雄でそうでないのが雌ですね。ユリカモメで嘴の先が黒く、嘴が黄色いのが何羽かいますが、若鳥ですね。後ろにハシビロガモの雄が頭がちょん切れて写っています。

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 ユリカモメの成鳥と若鳥。

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 ユリカモメの成鳥の尾は白いです。

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 若鳥の尾には黒い模様があります。

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 成鳥は足が橙で若鳥は黄色です。

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 飛来した数をチェックするのも大事でしょうが、成鳥と若鳥の比率なんかもチェックすると繁殖の状態が推測できるかもしれませんね。

 良く見るユリカモメもちょっと注意深くみると違いを見つけることができました。これも探鳥の面白いところでしょうか。

 キンクロハジロの雌のアップ。嘴の根元辺りが少し白くなっていますが、スズカモほど鮮やかな白ではないですね。

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 ホシハジロの雄とキンクロハジロの雄。大きさはあまり変わらないですね。

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 その他、写真では撮り忘れたのですか、ハシビロガモの雄、雌がいました。今日はビデオも持参したのでビデオも結構撮りましたので、カワセミなどのビデオは後日アップ出来ると思います。といいつつ、結構忙しくてビデオの編集が追いつかないですが(苦笑

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