里山の春・・・雛が孵ったサシバの里 Part8

ようやく雛が孵りましたが、まだ一羽しか確認出来ていません。今週はどうなっているか。楽しみでもありますが不安もあります。

さて、到着して確認したところ、どうやら三羽の雛が確認出来ました。

先週よりかなり大きくなっているようです。巣から頭が出ています。小さく白い雛が元気に動き回っています。

暫く観察を続けていると親が帰ってきて獲った餌を食べさせます。

食べ盛りの子供が3人いるのと同じようなもので、この時期の親は人も鳥も大変ですね(笑

親鳥は餌取りに余念がありません。ひっきりなしに餌を獲りに行っているような感じです。オスメスと両方がいない時もかなりあります。もっともいずれも巣が見えるような位置にいる場合が多く、全くの留守と言うのは案外少ないようです。

このように電柱に止まって餌を探しているようです。田んぼにいる餌を探すのにこの高さの電柱は格好の観察台になるようです。勢いを付けて飛び出すのに好都合なんでしょう。見渡しの良さと初動の動きの良さが餌取りの確立を上げるのかもしれません。

さて、いつものことですが長居は無用。雛の成長を確認出来たら撤収です。

里山の春・・・雛が孵ったサシバの里 Part7

結論からです。管理人達が観察を続けているサシバの番の雛が孵りました。とりあえずは一羽のようです。まずは目出度し。

到着時、折からの雨で当初は車からの観察になりましたが、オスが餌を持ってきて雛に与えているところでした。雨がかなり強かったのでスコープだけ出しての観察になりましたが、少しですが雛の姿が確認できました。

こうなればなんとか写真に収めたいと思うのが人情です。巣からは離れているので機材をやりくりして焦点距離を稼ぎなんとか撮ることができました。

雛が一羽のようでそれほど頻繁に餌取りをする必要が未だ無いようです。朝方から3時間ほど待機してようやく餌取りでした。餌はカエルのようです。

餌を捕まえるところはさすがに写真に収めることは出来ませんでした。なにせ行動範囲が広いので狙って撮ろうと試みても思うに任せません。それなら巣に帰るところを待っていようということになりました。餌を捕って巣の近くの電柱で待機。そして巣に戻ります。

巣ではメスが雛とともに待っています。オスが近づいてくるのが分かるみたいですね。

餌を捕ってきたオスのご帰還です。なんとか仕事を果たしてオスもほっとしているのか、それともメスに遅いわよなんてしかられているのか・・・まあ、男は辛いよみたいな感じでしょうか(笑

実は電柱に止まっているオスを撮ろうとした瞬間餌を捕るために飛び出したのですが・・・

こっから先、レンズが追いつきませんでした。田んぼで捕獲する瞬間は角度的に無理なようで、どうしても撮りたければ待ち伏せをしないと難しいでしょう。ただし人の居る方には飛んできてくれませんので、ブラインドもどきが必要かもしれません。捕獲の瞬間は写真どころか観察もしてませんので、一度くらい見てみたいものです。

さて、これから二番子、三番子が孵化するのでしょうか。生まれれば更に喧しくなると思います。子育ての邪魔はしないように気を付けながらサシバの親子達の行く末を見守りたいですね。

本日の天候は雨のち曇りでしたが、暑くなくてかえって良かったです。写真的にも暑さによる空気の揺らぎがないためかクリアな感じがします。

なごり惜しいですが、長居は無用。餌やりが見られたので撤収と相成りました。

里山の春 Part3 & Part4 & Part5

ゴールデンウィークは休みが取れるのもうれしいですが、繁殖のシーズンが本格化する時期でもあります。実は渡良瀬遊水地の野焼き跡を見に行ったの(4月29日)は里山にサシバの営巣を見に行った帰りでした。4月28日に営巣は確認出来たのですが、動きが殆ど無く、写真的には証拠もないような状態でした。

そして5月の連休は福島に3泊4日予定でしたので、行きと帰りにそれぞれ里山のサシバの営巣を確認しに行きました。これが、Part4とPart5。ネタ的に特に無くても備忘録的な意味もありナンバリングしているのでブログ的には見えないところで結構動いていたりします。管理人としては、このブログが公式な野鳥観察の台帳でもあるのでこんな形式になっています。

とりあえず営巣は5月6日の時点では確認出来ました。ただ朝方靄がひどく写真では姿ははっきり分かりませんが、フィールドスコープで確認は出来ました。

今回はテスト的にミラーレス一眼にマウントコンバーターを使って普段使っている望遠レンズで撮影してみました。靄でよく見えませんが、現場では親鳥の姿が少しですが確認できます。雛はまだのようですね。

それにしてもここのところ続けて写真的には不調です。まあ、抱卵の時期なので動きが少ないの致し方ありません。それと管理人達は午前中の観察が多いので午後の状態がよく分かりません。サシバはどちらかと言えば南方系でしょう。東北地方が北限と言われているくらいですから、気温の低い時間帯は活性が低いのかもしれません。まあ、雛がかえる頃は気温も上がり餌取りが活発になるでしょうから、自然と動きが激しくなってくるでしょう。

芝桜が咲く頃・・・里山の春 Part2

芝桜を鑑賞した後にサシバを探して走ります。電柱、電線によく留まっているので脇見運転にならないようにゆっくりと走りながら探します。交通量は非常に少ないので迷惑になることありません。

大分通っているので大体コースは決まっています。なんとなくいそうな場所が分かってくるのでその辺りを特に気を付けます。勿論、油断はなりません。少しでもあれっと思えばすぐに車を止めて確認します。

長閑な里山ですから、のんびりと回っていてもなんともないのですが、希に車が後ろに来たりします。すぐに左に止めてやり過ごします。田んぼと田んぼを繋ぐ狭い道もありますから、ともかくのんびり運転が鉄則です。

さて、そんなこんなしているうちにチラッと視界に入った電柱サシバ。今日は活性が低いのか殆ど見かけなかったのですが、ようやくと言った感じでお目見えです。車を脇に寄せしばし観察。すると電柱から飛び出して稲が植わってない田んぼに餌を求めて滑翔して行きました。

そんなのをしばらく観察。この辺りを縄張りにしているようなのでカメラとレンズをセット。車を陰にして距離を置いて待ちます。遠くの桜の木の前の建造物に留まりました。後から見て分かったのですが口に餌を咥えていました。

どうもこの辺りに巣がありそうな感じがしました。さらにしばらく観察していると今度ははっきりと口に餌を咥えて飛んできました。

今度は反対から桜の木に向かって飛んで来ました。桜の木から姿が出て来るのを待っていると姿が見えません。少し角度が悪いようで、遠くから回り込んで後ろにある赤松を観察してみると・・・

はじめは巣だけかと思っていたのですが、動きがあったのでレンズを向けてみました。これも後で分かったのですが、この時は番でいたようです。暫く遠くからスコープで観察していると先ほど捕ったと思われるカエルをメスが食していたようです。カエルには災難ですが、これも食物連鎖です。

あまり巣に近づかないで遠くからの観察ですから、なんとも言えませんが抱卵していそうな感じです。

春から夏は繁殖のシーズン。繁殖する生き物はこれからが本番です。サシバだけではありません。

生きとし生けるものが戦い(やり)合う季節です。食物連鎖は一見残酷ですが生き物たちのぶつかり合いがあって自然が成り立つのです。優しさと厳しさに満ちている季節をまた過ごせるのだと思いながら撤収と相成りました。