恋の季節・・・サシバが里山にやって来た Part3

先々週は里山でサシバの到着を確認、先週は菜の花台でワタリを確認。

今週は先々週到着したサシバ達がどうなったかを観察に出かけるのが筋だと言うことで里山に出張りました。

少々肌寒い日曜日の朝、7時15分頃里山に到着。

さらっと一回りしたところ、電柱サシバを発見。

眉班からするとメスのような感じです。こちらを睨んでいる訳ではありません。餌を狙っていたようです。飛び出しは撮れませんでした。

別場所で別個体のオスを発見。これも餌を狙っていました。

静かに佇んでいるように見えますが・・・

餌を発見。飛び出しました。

餌を獲った瞬間は盛り土に隠れて撮れませんでした。残念。しかし餌はゲットしたようです。

うかつだったのは感度を上げるのを忘れていてシャッタースピードが全然足りてなかったです。流し撮りになってしまいました。

しかしそれはそれとして、この獲った餌の行き先は・・・

あれれ、って感じです。気がつかない内にサシバのメスが管理人達のかなり後方ですが電柱に待機していたのです。獲った餌はメスに与えていました。これって求愛給餌になるんでしょうか。

実はこのあと一回りして帰ってきたら同じ電柱で撮りはぐれましたが交尾をしていました。う~ん、いよいよ恋の季節いや、繁殖の季節が本格化した感じですね(笑

先ほどのオスですが距離が近いです。こちらから近づいていった訳ではなくあちらが勝手に近くの電柱に止まるのです。

管理人達は巣を確認してもその近くではへばり付きません。勿論サシバが営巣を放棄する危険を避けるためもありますが、巣の近くは写真的には面白みがありません。それよりも巣から少し離れた狩り場で待機した方が写真的にはいいように思います。ただ、光の加減やら餌の状況でどこにいたら良いかと言うのは中々難しいですが。

先ほどのメスは動きません。ひょっとするとすでに卵を宿しているのかもしれません。ただ巣材を運んでいるところは確認出来ませんので巣がどうなっているか分かりません。去年の古巣はあるにはあるのですが、それを使うかどうかも分かりません。

この場所のサシバはおそらく去年と同じ個体だと思います。巣の近くより少し離れた所の方が警戒心も薄くなるようで、平気で頭の上を飛んで行ったりもします。まあ、サシバから見れば管理人達は変な人に見えるかもしれませんが、人畜無害であることはサシバもよく分かっているのではないでしょうか(笑

その他の場所でもポツリポツリと個体を確認出来ました。ただし、繁殖気配を感じることが出来たのは1カ所にだけでした。まあ、これからでしょう。

距離はありますがサシバと桜。この辺りはまだ桜がいくらか咲いていました。ただ、青空でないので色は映えませんね。

さて長閑な里山の春。菜の花もまだ咲いています。

これは来週も里山に出張ることになるなと思いつつ、昼頃の撤収と相成りました。

サシバは遠かった・・・菜の花台 Part2

翌日は抜けるような空になりました。気温は昨日より大分低いですが、風がないせいか寒さは昨日より感じません。

今日は富士山がよく見えます。

秦野の町も一望出来ます。冬ならもっと見通しが良いのでしょうね。

昨日はウソやオオルリなども見かけましたが、今日はどうでしょうか。

さて、肝心のサシバの方ですが第1便は9時頃飛んできました。相変わらず高いところを飛んでいます。天気も良いので今日は尚更高いのでしょうか。

大量にと言う訳には行きませんが、ポツリポツリと飛んで行きました。昨日のように横飛びではなくスーッと綺麗に渡って行く姿が見られます。

写真だと遠すぎてどうにもなりませんが、観察していると青い空に溶け込んでいくように飛んで行く姿は秋とは違った風情を感じます。そうですよね。この時期は「お帰りなさい」だからでしょうか。

ツバメも渡って行きました。

さて、サシバの方は間隔はあっても間断無く渡っていきます。

数の上では秋に及ぶべくもありません。当然です。秋は生まれた子供達も一緒にワタって行くからです。ですがここで冷静になってみれば昨年の秋は最低でも2万羽程度が渡った記録があるにも関わらず、春はドーンと数が少なくなっています。勿論観測が不十分なのはありますが、秋の帰りは例年似たような数字あることを踏まえれば、生まれた雛の半数以上は戻ってこなかったことになるのではないでしょうか。

これも厳しい現実と言えば言えなくもありませんが、それでも戻って来た若鳥たちはこの国の何処かで繁殖して次に世代を繋いで行くのでしょう。

本日は最終的には37羽のサシバのワタリが確認されたそうです。1日の数から言えば菜の花台としては比較的多かったようです。

来週は里山に出張ります。そろそろ繁殖が始まっているのではないかと期待しています。そして今週とは違って近いサシバを観察できるのではないかと期待を込めて昼頃の撤収と相成りました。

サシバは遠かった・・・菜の花台 Part1

一昨年、昨年も春のワタリを観察するために菜の花台に行きましたが、先週すでに里山でサシバの到着を確認しているので今更という気持ちも無い訳ではありませんが、ワタリはワタリです。

特に春のワタリは管理人的にはここ最近の話で馴染みがありませんでした。秋と違って大量移動は望めませんしコースも今ひとつ解明されていないので観察することが難しい現実もあります。

ですが一昨年・昨年と菜の花台で数は少ないですが春のワタリを見ることが出来ました。そんな訳で今年もやはり行かねばと言うことになり出張ることになりました。

一昨年は4月10日、昨年は4月16日と大分日が経ってからでしたが、今年はいくらか早めの出張りとなりました。

到着は6時30分頃。天気は上々です。

そして何と今年はすでに桜が散っていました。一昨年、昨年に比べると随分と早い開花ですね。もっともここだけではなく全国的に今年は桜の開花が早かったので致し方ないところです。

さて、肝心のサシバですが状況からすると今日飛ばなくていつ飛ぶんだみたいな状況なんですが、まず8時17分に2羽のワタリを確認。

幸先の良いスタートと思ったのですが・・・後が続きません。

観察の途中にウソとオオルリが現れました。

そしてようやく昼近くになってワタリを確認。風が強くて横飛していました。

それにしても先週あれだけ近かったサシバの遠いこと。ワタリですから観察の距離は遠くて当たり前なのですが・・・それでも渡って行く姿が見られたのは良かったですね。

この日は都合4羽のワタリを確認して昼頃撤収しました。昨日は雨が降って天候が回復していい日和だと思ったのですが・・・

最終的に4羽のワタリで終結したようです。風がいけなかったのかなと感じますが在庫が払底したのかどうか分かりませんので明日も引き続き観察に訪れる予定です。

サシバがやって来た・・・里山の春 ビデオ編 

自然の摂理とは言っても卵を孕んだカエルを捕食するのは少々残酷に見えます。

サシバだってカエルを絶滅させる程獲って食べてしまってはいけないはずですから、その辺りはちゃんとバランスがとれているとは思いますが・・・

何はともあれ里山は生き物たちが子孫を残すために動き出していました。

サシバがやって来た・・・里山の春 Part2

本日は日曜日。夕方前には自宅に戻りたいので昼頃まで回ることにしました。

本日も良い天気です。

中々見事なコブシの木です。田んぼは水が張られていないのでむき出しの土色です。

さて回り始めて早々に電柱サシバを発見。どうやら餌を啄んでいるようです。

はじめは車の中からミラーレスで餌を啄んでいるシーンを撮影しました。後でみると粒のようなカエルの卵であることが分かりました。つまりカエルのメスを捕食したのです。写真でも口元に粒のようなモノが付着しているのが見て取れます。カエルが冬眠から目覚めてどれほど経ったか分かりませんが子孫を残すこと無くサシバの餌となってしまいました。残酷に見えますがこれも自然の摂理でしょう。

桜の花に溶け込んでいるサシバを見ていると先ほどカエルを食していたとは思えないような長閑さを感じます。まあ、これも里山ならではの風景ですね。

そんなして回っていると更に電柱に止まっているサシバが現れます。それこそ長閑な農道みたいなところを走っているとよくあることです。

似たようなアングルですが、上が車窓越しにミラーレスで撮影したものです。下は車から降りて手持ちで600mmで撮影したものです。確かに下の方が絵がクリアですし背景のボケもいいですが値段を考えるとミラーレスも条件が良ければかなり健闘しています。それに車窓からですと車がブラインドになりますので撮影の成功率がかなり上がります。とりあえず車窓から証拠撮りをしてチャンスがあれば車から降りてみるといった感じの撮影に今回はなりました。

追記:
通りすがりの電柱に止まっているサシバですが下りの坂道で撮ったので高さが目線でした。とりあえず直ぐに撮ろうということで車の中から手持ちでミラーレスでとりあえず撮ったということなんですね。大きなレンズの方は車から降りて手持ちで撮りました。幸い車から降りてサシバが逃げなかったので同じようなアングルで撮ることが出来たのです。逃げられてしまうことが多いのですがラッキーだったようです。

さて、陽も上がってきてかなり気温も上がってきました。最後にちょっと回ってSLを見て帰ることにしました。

なんとDE10との重連でした。茂木からの帰りはPUSH PULLになるのでしょう。どうやら乗客が多いと動力不足になるようです。撮影的にはちょっと残念な感じです。去年初めて乗った時はC11単独だったのですが、ゴールデンウィークも明けていたので乗客が少なかったんでしょうね。蒸気機関車だけで撮りたいならその辺りを考慮しないといけないかもしれません。

追記:
DE10の名誉の為に書きますが、鉄道(写真)好きの中には貨物が好きな人も多く、その中にあってDE10はそれなりに人気があります。管理人も決して嫌いではありません。

そろそろ撤収の時間になりましたが、里山の春を堪能した感じです。土筆も春を告げています。

さて、今回はサシバの来訪を確認するのが目的でしたがそれは達成されました。巣作りはこれからでしょうが今年もちゃんと繁殖して欲しいものです。そんなことを念じながら撤収と相成りました。

追記 :
タカの渡り全国ネットワークによると3月28日に静岡、神奈川あたりでかなりのワタリが確認されていました。その一群が3月の末頃に里山に到着したのではないかと思います。本当に来たばっかりだったようですね。