戸隠森林植物園 2017 Part4 番外 ハヤブサ編

戸隠森林植物園で長野市内でハヤブサの雛が孵ったという情報をもらいました。朝森林公園で撮影を終えてホテルで朝食を摂ってから長野市内まで出張りました。

雛が孵った後6月6日に地元の新聞に写真付きで紹介されていましたから地元の人にとっては周知のことですね。その新聞を見せてくれたカメラマンの方もいました。

さて雛が孵ってもまだ巣の周りにいてバラバラにはなっていませんでした。親が餌を与えていましたから、もうしばらくはこの辺りにいるのではないかと思います。

おそらく一番子だと思いますが高い鉄塔の上からガンガンに飛んでいました。餌取りはまだ出来ないようですが、結構達者な飛びっぷりです。親から空中で餌をもらっていました。単独で狩りが出来る日も近いでしょう。

元気な一番子もいますが未だ引きこもり状態の子供達もいます。

やる気がないのか岩の上に寝そべっている子供もいます。結構照り返しで暑かろうにと思うのですが。生まれた順番で結構体の大きさが違うのがなんとなく分かります。のぞき込んでいるのは二番子、寝ているのが三番子でしょう。

この二番子は結構親から挑発されています。

何回か挑発されても中々飛び立とうとはしません。親は子供の成長を待ちわびているのは人間も鳥も一緒だなぁと妙に感心しました。未だ引きこもっていてもやはりハヤブサの子。中々いい面構えではないでしょうか。成鳥になるのが楽しみです。

子供達にハッパをかけながら餌取りもする。親は大変です。

一回りしてきてまた子供にハッパをかけています。「いい加減飛び立てや~」とか凄んでいるのでしょうか(笑

お母さん(多分)にせき立てられてもまだまだその気にはならないようです。こんな表情をみせるとまだまだ子供だなと思います。

連れ合いがキビタキの巣を撮り損ねていたので戸隠森林植物園に戻りました。明日は帰りなので朝、もう一度寄ろうと思っています。

戸隠森林植物園 2017 Part3

遠路はるばる戸隠森林植物園に到着したのは7時30分位でした。日曜日なので駐車場は混んでいるかなと思いきや、ガラガラでした。まあ、ゴールデンウィークとか夏休みでもなければこんなもんなのかもしれません。

天気は晴れ。ともかくいい天気です。

さて前回来たときに見付けたキビタキの巣ですが・・・残念ながら放棄してしまったようです。その代わりと言っては何ですが違う営巣を見付けました。これが随分と低いところにあります。

地面にかなり近い場所です。人の背よりもかなり低い位置です。小動物などに襲われないかと不安に思いますが、今のところ大丈夫みたいです。

オスはあまり来ませんね。やはりメスの方が頑張っているようです。

雛はこんな感じで親を待っています。

親が来ると嘴を開いて催促するかのようです。

このキビタキの巣の近くにアカゲラの巣もあります。雛は孵っていないようなのでそれじゃ飛び出しでも撮りますかと言うことになりました。

日の加減で陰が出てしまいますが、何回か飛び出してくれました。

口に餌を咥えています。エゾハルゼミなんでしょうか。

翌日も違う場所でアカゲラの巣で飛び出しを撮ってみました。こちらも同じような餌を咥えて巣に入って行きました。

巣から飛び出る瞬間は当たり前ですが羽をすぼめています。

飛び出しは一瞬のことなので置きピン撮ることにしました。この手の小さい鳥はまともに飛んでいるところは中々撮れませんから、管理人の腕ならその方が無難です。少し絞り気味して撮ってますが、それでもピンがズレます。まあ、動き出しなのでピタッと止まっている感じより動いてる雰囲気は出るかもしれません。あくまでも自己満足ですが(笑

置きピンですから正面から近づいてくると合焦しません。こんな時はもっと感度を上げて絞るのも手だなと思いました。次に機会があれば試してみたいですね。

さて、戸隠森林植物園で常連さんからの話でハヤブサが長野市内で営巣していたとか。新聞にも載ったとのこと。雛は巣立ったようですが、巣近くにまだいるとのこと。そんな話を聞いてしまえばこれは見に行かねばなるまいと朝の観察・撮影が終わるとホテルで朝食を摂った後、現地に出張ることになりました。

里山の春・・・雛が孵ったサシバの里 Part9

雛の成長は早いです。一週間も経つと驚くほど大きくなっているものです。当たり前ですが人間とはその辺りはまるで違います。

さてどれほど成長したか楽しみな一方無事に育っているかの不安もあります。そんな思いを抱きながら一週間ぶりのご対面です。

朝方、靄が掛かっていて視界が悪いですが、かなり成長した雛の姿を確認することが出来ました。

もう少し拡大してみると・・・

頭一つ、かろうじて巣から見えていたのが、あきらかに大きくなっている様子が窺えます。それに三羽とも元気そうですね。おそらくは一番子だと思うのですが、これが結構危ない動きをします。

よくよく見ると真っ白から少し茶色い模様が見え始めています。だんだんタカらしくなっていくんでしょうね。

朝方は逆光ですし靄もかかりやすいので視界がいまいちなんですね。そして日中気温があがると空気の揺らぎがひどくなってこれまた望遠泣かせの状態になります。薄雲の風がない状態がいいようですが、中々そうはなりません。それでも日中もう少し視界が良くなってから撮り直してみました。

いくらかましでしょうか。

そしてこの頃になると餌を殆ど一口で食べているようです。餌の摂取量が格段に多くなっている感じです。それだけ成長も早いのでしょうね。

毎度毎度同じことを書きますが、親は餌取りに奔走している感じです。

回りを見渡すにも忙しそうです。

この日は風が強く珍しく低い位置からの餌取りもありました。

何か餌を見付けたのでしょう。低い滑空です。

そして餌めがけて着陸・・・

しかし残念。餌は捕れなかったようです。


追記:
餌を足で捕まえてるのではないかと思う方もいるかもしれませんが、このあとすぐに次の獲物を求めて飛び立ちました。そして次の成否は分かりません。


こうしてみていると餌取りは楽ではないなと感じます。自分たちが食べる分だけなら訳もないかもしれませんがプラス育ち盛り三羽分となると容易ではないでしょう。今回のような餌取りに失敗することかなりあるようなのでいつもいつも満腹ということにはならないのかもしれません。

さて、そんな親の苦労も知らず三羽は巣の上で元気で過ごしているようです。名残惜しさは一入ですが次回逢うのを楽しみに撤収となりました。

里山の春・・・雛が孵ったサシバの里 Part8

ようやく雛が孵りましたが、まだ一羽しか確認出来ていません。今週はどうなっているか。楽しみでもありますが不安もあります。

さて、到着して確認したところ、どうやら三羽の雛が確認出来ました。

先週よりかなり大きくなっているようです。巣から頭が出ています。小さく白い雛が元気に動き回っています。

暫く観察を続けていると親が帰ってきて獲った餌を食べさせます。

食べ盛りの子供が3人いるのと同じようなもので、この時期の親は人も鳥も大変ですね(笑

親鳥は餌取りに余念がありません。ひっきりなしに餌を獲りに行っているような感じです。オスメスと両方がいない時もかなりあります。もっともいずれも巣が見えるような位置にいる場合が多く、全くの留守と言うのは案外少ないようです。

このように電柱に止まって餌を探しているようです。田んぼにいる餌を探すのにこの高さの電柱は格好の観察台になるようです。勢いを付けて飛び出すのに好都合なんでしょう。見渡しの良さと初動の動きの良さが餌取りの確立を上げるのかもしれません。

さて、いつものことですが長居は無用。雛の成長を確認出来たら撤収です。

戸隠森林植物園 2017 Part2

さて、二日目は天気が怪しくなりそうです。早朝は良いのですが昼頃まで雨模様と天気予報で伝えてました。言うまでもないですが昨今の天気予報の精度はかなり高いですから、覚悟しておくべきです。

朝方は少し日がさしています。とは言え信州戸隠の早朝はかなり冷えます。どうやら10度は下回っているようです。そんな中6時少し過ぎに森林植物園到着。

まずお出迎えは・・・

ミソサザイの囀りです。

お次はアカゲラ。

6月に入ると囀りはかなり減ったようです。来訪者も昨日などは平日とあってあまり多くありません。そうなると情報収集があまり出来ず適当に歩き回ることになりますが、ここは野鳥を見付けるのには苦労は少なくて済みます。ただ、営巣を見付けるのは容易ではなく昨日のキビタキの巣くらいしかまだ知りません。まあ、これからですね。

アカゲラが結構うろうろしています。緑にこの色は映えますね。

森の深さと木道の仕切りのおかげで巣を人の目に付くところにでも平気で作るのがここの特徴です。ただ、あまり近いと人が通る際それを避けるので写真的には逆に撮りづらくなります。が、本日は平日ですから人通りも少なく撮影をするには情報が少ないのがたまにキズですがやりやすいですね。

アカはアカでもアカショウビンは今年も戸隠森林植物園には繁殖には来ていないようです。もし来ていれば今日辺りでも結構な人出になるでしょうが、至って平穏。強がりで無くここはこんな風に静かな方がいいと思います。勿論、来たら来たでうれしいと思いますが。

ニュウナイスズメのオスはキレイな色をしています。メスに比べると別の種類に見えますが、嘴の形状などは同じですね。ここではニュウナイスズメは珍しくありませんが、横浜辺りではまず見かけません。

エナガの巣がありました。よく言われるエナガダンゴはこれからのようです。親は頻繁に出入りしていました。

エナガの巣を撮影していたらやたらアカゲラが餌を咥えて飛んできます。この辺りに巣があるのは間違い無いと思いますが、それが分かりません。しばらく観察していたのですが巣に入るところは確認出来ませんでした。うーん、こんなに近いのにどうしてだろうと少々疑問です。


追記:
次の日地元の人に教えてもらって分かったのですが、原因は管理人がアカゲラの巣の下でエナガの巣を撮っていたからでした。木道のすぐ脇の木に巣があり、その木の近いところで撮影していたのでアカゲラが巣に入るのを躊躇っていたようです。ここは巣と距離が近いのが特徴ですが近すぎてこんなこともあるのだと少々驚きました。分かってしまえば簡単で少し距離をおいて観察していたらすぐに巣が見つかりました。ここの野鳥は比較的観察圧力には強いようですが、さすがに巣の直下に人がいるのは煩わしかったのでしょう。

周回しているうちに顔見知りになった人からみどりが池で巣立ったフクロウを撮ったよと教えられました。午前中の話だとか。それならばとみどりが池に向かって教えてもらった場所に来てみたのですが・・・いません。フクロウは知っての通り夜行性ですから昼間はあまり動かないはずなんですが、どうやら移動してしまったようです。連れ合いは諦めてノジコを撮りに行くといってどこかに行ってしまい、しょうが無いので管理人一人でフクロウ探しを始めました。

一人で探すこと約1時間くらい。いい加減諦めかけていたら、ふと妙な羽の塊のようなモノの発見。

少し分かりづらいですが二羽います。巣立って二三日らしいです。昨年と同じ巣箱で孵ったと聞きましたが、親の声が聞こえたので少し粘ることにしました。

粘ってみたのですが、音沙汰無し。ご覧のとおり子供達は寝ています。

たまに物珍しげにこちらを見ていることもあります。

背の高い木に高止まりしてますから、少し角度が違うと枝と葉が邪魔して見えません。少し動いただけですが、発見は容易でなかったことを考えるとフクロウ達にとってこの森は安全な場所であることは間違いないようです。

今年もなんとかフクロウの子供の顔が見られたことは良かったです。ただ、昨年も今年もついに親の顔は見ることが出来ませんでした。来年以降の課題の一つになりました。

それとアカゲラは随分と色々な場所で色々な個体を見ることが出来ましたが、オオアカゲラはついぞいちども見ることは出来ませんでした。話によると管理人達が来る前日あたりに巣立ちをしてしまったとか。今年は一歩遅かったようです。

さて、今日をもって戸隠森林植物園第一弾は終了となります。明日はサシバの里に向けて早朝に出発するつもりです。

6時少し前にホテルに引き上げ戸隠連峰を望むとまだまだ明るいです。これから戸隠連峰の夕暮れを眺めながらの夕食となりました。たまにはこんな日があってもいいですね。まあ、命の洗濯と言う奴ですか。飲み過ぎないように注意です(笑