スーパーレールカーゴ 東京貨物ターミナルへ

東京・大阪間と言うのは日本の輸送の大動脈であることは説明するまでもありません。この路線に運送会社大手の二社が専用列車を仕立てているのですが、その先駆者が、佐川急便専用貨物列車、スーパーレールカーゴ(SRC)です。

いくら高速で列車を運行させたとしても、その荷物の積み卸しに時間がかかっては何にもなりません。いわゆる、リードタイムを短縮しなければならないわけで、走る姿ばかりにこだわっていては本当の意味での鉄道貨物輸送を理解することは出来ないと思います。

なんて、堅い話は抜きにして、東京貨物ターミナルでのあれやこれやは一見の価値ありだと思います。まあ、難点を言えば、スーパーレールカーゴやレールエクスプレスの荷下ろしを見ようと思うと、相当な早起きをしなければならないことでしょうか。でも暑い夏なら早朝がお勧めです。

福山レールエクスプレス 東京貨物ターミナル編

東京貨物ターミナルです。いままで撮ってきた福山レールエクスプレスやSRCの上り列車はここを目的地としています。

旅客列車なら旅客の乗降にそれほど手間はかかりません。しかし、貨物列車はそうはいきません。しかも、この荷物を扱う荷役作業も含めて輸送なのです。どう言うことかと言うと、運送会社の事情を鑑みればモーダルシフトを実現するためには、走行時間の短縮だけではすまない、つまり荷役作業の効率化も考慮しなければモーダルシフトは実現しないと言うことです。

かつてのトラック輸送は国鉄のストライキで輸送量を劇的に伸ばした歴史的な事情があります。つまり輸送業者として先鋭的に対立していたのです。しかし、日本の物流事情を鑑みたとき、トラックと鉄道を複合的に効率よく運用するのが国益に適うのは説明を要しないでしょう。その具体的な事例一つが東京貨物ターミナルで実践されているのでしょう。

PS:08.08

福山レールエクスプレス 走行編 改訂版その2をアップロードしました。走行編の続きが東京貨物ターミナル編ということになります。

総武本線開業 120 周年記念イベント

総武本線開業120周年記念イベントが色々と行われていますが、その中の目玉である、120周年記念号を撮り鉄してみました。これが、なかなか粋な組み合わせて、

なんですが、別仕立ての二つの列車運行に見えますが、これは二つで一つの運行と見做していいと思います。回送からみるとかなり複雑なダイア(スジ)なので、これをいちいち説明するのは少々面倒なので割愛します。実は管理人も完全には把握していないので、知りたい方はもっと詳しい方のブログなどを参考にされることをお勧めします。

まずは、総武線の市川駅にむけて江戸川橋梁を渡っている日帰りの旅コース号の回送です。

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ごらんの通りDE10が牽引してEF64 1001 が後ろについています。Push-Pullの運行形態になっていますが、これは新金線を通ってくるためと、佐倉駅で向きを変えるためだと思われます。回送は東北貨物から常磐貨物を通ってきているため、総武線に入線するためには、新金線を通る必要があるのですが、田端側からの入線は金町で機関車の向きを変える必要があります。通常貨物などは金町駅で機回しをするのですが、Push-Pullならその必要はありません。

それで、新金線でこのPush-Pullを撮りたかったのですが、相当に朝早く通過してしまったようです。正確な時刻は分かりません。

それでも、江戸川の際にはかなりの撮り鉄が来ていました。

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つづいて佐倉駅の入線です。

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一見すると撮り鉄が見えませんが実は・・・

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公開しても差し障りのなさそうな写真だとこんな程度しか撮り鉄が写っていませんが、実際はもっと沢山いました。

次は物井駅から暑い中歩くこと10分くらいの場所に移動。いやいやすごい人出です。実はここがかの有名なモノサク(物井のモノ、佐倉のサク)です。

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あえて、左手に映り込んでいる撮り鉄たちを入れてみました。この場所だけで百名くらいはいたのでしょうか。モノサク全体では五百名程度かと思われますが、実際のところは分かりません。

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7月20日の朝からここら一帯で農薬散布が行われるという情報があったのですが、それは昼までだったのでなんとか影響を受けずにすんだようです。もっとも午前中の早い時間帯では結構トラブルがあったような話は聞きましたが、線路の周りの田んぼは私有地なのでそのあたりのマナーは気をつけないといけないでしょうね。

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それでも有名な撮影場所とあって、引いてよし、寄ってよし、焦点距離も短いのから長いのまでどれでもそれなりに撮れる場所ですね。人気があるのも納得しました。まあ、管理人も機会があればまた来てみたい場所ですね。

さて、モノサクまで出張ってみたのはいいのですが、さすがに疲れました。もうこれで終わりだろうと帰りの総武線逗子行きのなかで、新小岩に近づいたとき、話には聞いていたのですが、この青森行きのEF64 1001 を取り外して、EF81 138 に付け替えていました。しかも、EF81 の向きは千葉方面、つまり新金線に入るということになります。ここでようやく、新金線から常磐線、馬橋支線を経由して武蔵野貨物に入ることが理解できました。実はどこを通っていくかが、公表されておらず、モノサク以降は撮影を諦めていたのです。

この時点では管理人はいつ新小岩をこの列車が出るかを把握していません。

さて、あわてて新小岩で降りたのが、14時54分頃。新小岩の駅から付け替えが見えます。意を決してもう一度市川にもどることにして、車窓からとりあえずビデオを回しました。そして、さらに市川から新小岩に戻ってきたとき、すでに15時を回っていました。ただ、EF81のライトは付いていません。まあ、一か八か新小岩から新金線の撮れる蔵前橋通りの中川にかかる橋までタクシーを飛ばしました。到着は15時25分頃。見ると橋梁のたもとにすでに撮り鉄たちはスタンバイ状態。タクシーからおりてそくさく近づいて、カメラをセットしていると突然の機関車の音。あ、間に合わないか必死になってカメラを向けたら・・・

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そういえば、確かに単機で新小岩の留置線に止まっていましたが、いや、心臓に悪いこと。それでも周りにいる撮り鉄たちをみればまだ来ていない模様。ほっと一安心でした。

結果として新小岩を15時55分に出立。15時58分通過でした。

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まあ、大汗をかいただけのことはあったかなと思いましたが、なんとか撮影できました。実は、スカイツリーが後ろに写っているのもあるのですが、これだと柱に機関車の顔がかかってしまいあまり嬉しくない。こんな感じです。

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このアングルは写真より動画向きのようです。ビデオも回していますが、編集ができていませんのでそれは後日ということになります。

乗客に配られた時刻表がブログなどで公開された正確な時刻は分かりませんが、おそらくは16時はかなり回っていたのではないかと思われます。つまり15時頃は管理人などは到底知る由もなかったのは先に書いた通りです。それにしても、ずいぶんと停まる時間があるんだなと思いました。見ると大宮発18時11分ですから、大宮駅あたりは大騒ぎになっていたのではないかと思います。それと大宮の先もそこそこ撮れる時間帯なので東の方も結構撮り鉄が出たのではないかと思います。明日は休みですしね。

それにしても疲れました。でも、結構面白かった。まあ、努力が徒労に終わることもしばしばある写真撮影ですが、大汗をかいて夢中で走り回っているとこれがなかなか良いストレス発散になっているのかなとも思います。ともかく、帰宅後、夕食時のビールの旨いこと、旨いこと。これがあるから当分は止められないでしょうね(笑

馬入橋 SRC VS 福山レールエクスプレス

SRCと福山レールエクスプレスは朝の貨物列車の撮影には欠かせないです。

東海道貨物の上りを走ってくるのですが、朝が早い。今頃ならなんとか馬入橋あたりで撮影できるかなと思って出かけました。曇りがちの空ですが、ぎりぎり撮影出来たといった感じでしょうか。この時期ならではでしょう。

編成が比較的短いですが、速度はピカイチの早さです。

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バランスのとれた編成の長さと荷姿の美しさは管理人的には一押しです。
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おまけと言ってはなんですが、EF66 36 です。最近はEF66のゼロがかなり復活しているので、撮りやすくなっていますが、そうは長く運用されないと思いますので、今のうち出来るだけ撮りためておきたいですね。

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おまけのついでになりますが、EF200 17 です。大飯喰らいだとかいろいろ言われていいますが、実はこれも絶滅危惧種です。撮れるうちが花かもしれません。

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よこすかYYのりものフェスタ 2014

よこすかYYのりものフェスタ2014が6月14日から15日にかけて開催されました。興味があったのですが、サンコウチョウも気になり横須賀までは足を伸ばせませんでしたが、列車乗車体験会でかなり珍しい編成の列車が走ると聞き、サンコウチョウの観察を少し早く切り上げて、東逗子までその列車を見に行きました。

旧型車両の旅と銘打たれたこの催しは、昭和13年に製造された旧型車両をEF64の1001(鉄ちゃん用語だと千トップといい、茶色い機関車なので茶釜と呼ばれる)が牽引します。機関車による列車運行ですから、電車のように簡単に進行方向を入れ替えることができませんので、逆進用に最後尾にEF65の501が付きます。このような形態の運行をPush-pullと言います。

このような編成の列車自体が珍しいですが、それが横須賀線を走るとなるとさらに希有な出来事になります。そんな訳で当日は東京駅あたりから横須賀駅の間は撮り鉄たちが大挙して押しかける状態となるのです。

そうするとこの大挙して押しかけた撮り鉄たちが、さらに一般の人たちの興味を引き、場所によっては騒然となることが予想されました。JR東日本の職員の方は大変気を遣うこととなりますが、まあ、鉄道に関する一大イベント、お祭り状態と化する訳です。

何せ、当日はワールドカップにおいて日本の試合(それも初戦)と重なる時間帯に運行されていますので、これを撮りに来ると言うことは、サッカーより鉄道という人たちということになります。曰く、管理人もサンコウチョウの森と抱き合わせで見学に行ったので、人のことはどうこう言える立場ではありません(笑

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画面では一部撮り鉄たちが写っていますが、実際集まった数は100人は遙かに超え、200人以上はいたのではないかと思います。こう言っては何ですが、東逗子駅なんて普段は閑散として人の疎らな駅なんです。まあ、何ですが、珍しい列車や機関車を見るのも楽しいですが、野鳥の観察が身についているせいか、この撮り鉄たちの必死の形相や行動を観察するのも中々興味深いものがあります。

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少しは喧噪としましたが、事故やトラブルもなく列車が去ったあとは、次の撮影ポイントへ移動していったようですが、その速さは見事なものです。

管理人は東逗子でちょっとお祭りに参加した程度の感覚でしたが、結構楽しいものです。まあ、この日は所謂、鳥鉄で過ごした一日ということになりました。

そうそう、思い出しました。昨年の7月28日、高崎線130周年キャンペーンでも、この茶釜が走っていました。そのとき管理人はなんと北鴻巣まで見に行ってきたのですが、そのときもかなりの田舎にもかかわらず他県ナンバーの車が集まり、パトカーが出動する騒ぎになったことがありました。

まあ、野鳥でも鉄道でも熱心な人たちがいますが、一般の人たちに迷惑になるようなことは慎みたいですね。

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