バリ鉄アングル・・・ニワカ鉄のナンチャッテ鉄道写真

 最近鉄道写真を題材にしたCSの番組を観ていたら、「バリ鉄アングル」なる言葉が出てきました。言ってみれば、車両編成全体を入れた写真のことで、おなじみと言えばおなじみのアングルです。ちなみにバリ鉄アングルで撮った写真は「バリ鉄写真」だそうです。バリ鉄の意味は特に活動的な撮り鉄のことを言うそうですが、まあ、ばりばり鉄道写真を撮るくらいの意味なんでしょう。鳥を撮るのだって撮り鳥、バリ鳥とか言ってもいいかもしれませんね。さしずめバリ鳥アングルとは、飛翔、目がきっちり入っている、ついでにドアップみたいな感じでしょうか(笑

そんな訳で最近は野暮用の多い管理人はろくに(ろくな?)写真を撮っていませんが、日曜日の午前中ちょいと時間があったので、鶴見ローカルでの鉄道を撮りに行ってみました。鉄道自体は子供の頃から好きでしたが、改めて写真で撮ると言うのはしていませんでした。所謂、「バリ鉄写真」をですが。

知り合いのバリ鉄さんに聞いたら実は鶴見近辺は路線も豊富ですし鉄道関係の施設も多いので鉄道写真を撮る場合には避けて通れない場所らしいですね。ただ、管理人もざっと見て回った感じでは、ともかく柱やなんやら障害物が多くて撮影に適した場所となると探すのがかなりシンドイ感じですね。それに当然のことですが、安全確保のために、運行列車の近くには立ち入れないような配慮がいたるところにあります。まあ、もっとマメに探せばポイントはあるんでしょうけど、長閑に走る田舎の単線列車みたいな撮影場所はこのあたりは皆無なんでしょう。

一番簡便なのは駅撮りでしょうか。駅から撮るので撮影の効率はいいでしょうね。まあ、比較的列車の近くにも寄れるし、管理人みたいなニワカ鉄にはここらあたりでお茶を濁すのがいいのかもしれません。そんな訳で色々回った挙句、新子安の駅に到着。三名ほどの先客がいましたが、その中の小学生と思しき男の子に「何か珍しいのでも通るの?」と声をかけたら、すかさずバックから時刻表を取り出し「伊豆急、踊り子号が通ります」と教えてくれました。横浜着、11時46分とも教えてくれて、ここらあたりは、40分過ぎくらいに通るとのこと。管理人も実は同じ年の頃に時刻表を買って読みふけっていた時期がありました。当時は子供がカメラを持つなんて殆ど有り得ませんでしたから、写真は撮れませんでしたが、横浜駅でブルートレインを見るのが楽しみだったことを思い出しました。

さて、写真の方なんですが・・・

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まあ、ご愛嬌といったところでしょうか。鉄道だから、野鳥撮影なみの望遠やトリミグは無用だと思っていたのですが、撮影の障害物の多い東京近郊は(野鳥撮影なみの)望遠やトリミングが必要になる機会が多いのではと感じました。少なくてもバリ鉄アングルに関しては200ミリ程度では全然足りない感じです。(注EOS 7DはAPS-Cですから、換算320mmでも足りないと言うことです。ちなみに、EF70-200mm F2.8使用)

少々大げさかもしれませんが、EF 100-400mmを持っていけば良かったかなとも思いました。まあ、連射で動き物を撮るのはそれなり慣れているつもりでしたが、駅構内は三脚を使えませんので、その分ハンディはあります。それに駅構内でなくても東京近郊ではやたら三脚を立てての撮影は難しいのかもしれませんね。まあ、鳥もそうですが、場所探しがともかく大変そうです。もっともバリ鉄写真ではなく風景写真としての鉄道ならまた違った撮り方になりますから、場所の限定はもう少し緩やかになるとは思います。まあ、とりあえずバリ鉄写真をもう少し齧ってみようかと思っています。

葛西臨海公園・・・繁殖の夏 Part2

 先日の台風四号はこの時期にしては珍しく関東圏を直撃しまた。その後が気になり葛西臨海公園に出張ったのは先週の二十三日。この日はビデオしかもって行かなかったので写真は撮らずでしたが、生き残りの雛を三羽確認出来ました。親鳥達も数は少し減ったような感じでしたが、何箇所かでは抱卵をしているようでとりあえず一安心。

そして本日はビデオと一眼を両方持って出張りました。話が横道にそれますが、これらの機材を椅子代わりのアルミケースに入れるととっても重いのです。正直言って担いで歩き回る重量ではありません。それに三脚が加わり、さらに飲料水やよ食料やらと、重量は嵩むばかり。まあ、考えようによってはいいトレーニングではありますが、夏の暑い時期の移動はかなりシンドイですね(苦笑

さい、そんな愚痴は置いて、あれから雛達はどれくらい育ったかが楽しみです。まずは現地に到着すると数は先週と変わらない感じか、少し増えたのか、親鳥達が所々で抱卵をしていました。

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そして雛達はすぐに確認出来ました。なんとか今週も無事に育っているようです。

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先週は三羽確認できたですが、どうやら生き残ったのは四羽いました。そう言えば、六月十七日に来た時は四羽いたのです。どうやらその時にいた連中がなんとかあの台風にもめげず生き残ったのでしょう。何とも頼もしい連中です。

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(上空が気になる年頃になったようです。)

観察していると親鳥の餌遣の頻度は随分と少なくなっているような感じです。そろそろ自前でなんとかしろとのことなんでしょうか。ビデオでは撮れましたが、僅かですが飛翔もしていますから、自前で餌取りが出来る日もすぐでしょう。

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そう言えば観察中カラスが寄ってきました。この辺りは比較的カラスは来ないのですが、コアジサシが猛烈にモビングをしかけてあっと言う間に追い払いました。いや、すごい迫力でしたね。

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そうやって守られている雛達も最初に見た頃は親鳥の腹の下に潜り込んでいたのに随分と成長したなと思います。旅立ちの日も近いでしょう。

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親鳥たちも台風にめげずにまだまだ繁殖を続けています。去年は八月の中旬くらいまで雛が孵っていましたから、コアジサシの繁殖の夏はまだ当分終らないのでしょう。

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番外編 GW in Fukushima part3

キビタキの森はカタクリやユキワリイチゲなども群生しています。時期的に関東より大分遅いですが、丁度見頃な感じでした。

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横浜近郊ではあまりお目にかかりませんが、福島では普通の山野草ですね。

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ここには青いユキワリイチゲも群生していました。ちょっと珍しいらしいですね。

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植生についても時間があればもっと撮りたいと思うのですが、なにせ野鳥の撮影は暇(時間)がなければ、何ともなりますせん。まあ、これはいい訳ですが、ついでの植生撮影になり勝ちなのは、当分続くのかなと言ったところですね(笑

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原発事故のために、福島は散々な目に合っているのですが、自然の魅力が溢れる土地でもありますので、県外から何気に来て欲しいですね。

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繁殖の地 GW in Fukushima part2

 この時期の福島行きの主たる目的は、キビタキの繁殖地入りをして、それを観察することにあります。キビタキの繁殖地はそれ以外の鳥達も豊富で、横浜ではお目にかかれないものや、囀りを聴くことが出来ないものなどもいますので、それらにめぐり合えるかどうかも楽しみになります。

結論から先に書きますが、近年にない五月の大雨で予定を前倒しどころか、キャンセルさぜる得なくなりました。本当に天気に恵まれて、良いコンディションでは一日のみの観察となり、相当厳しい結果となりました。

そうは言いながら、まずは実家の近くに雉が出てきました。ここ数年は、ホロ打ちを見たことがなかったのですが、今回は頻繁に観察することが出来ました。

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そっぽを向いています。実はホロ打ちをビデオで撮りたかったので、あまり写真の方に手が回らなかったのですが、なんとかホロ打ちをビデオに収めることは出来ました。朝起きると、実家からほんの十数メートルのところにいたりするので、朝はまず実家周の観察から始まりました。

子供の頃、田舎に帰ると叔父さんが(母の兄)が猟銃で雉を撃ってきて、それを使って雉鍋を作って、それをだし汁にして手打ち蕎麦を振舞ってくれたことがよくありました。今時はそんなことをする人は田舎にもいませんが、懐かしい思い出ではあります。まあ、雉にしてみればとんだ話なんでしょうが。

キビタキの繁殖の森ですが、初日は天気もよく、活性が高いのか、森に入って一分とたたないうちにキビタキを観察することが出来ました。まあ、あれだけ囀っていたら、いやでも分かりますけどね。初日は様子見ということでビデオは持っていきませんでしたが、これは失敗でした。初日はあっさりだったので、次も楽勝だろうと楽観したのですが・・・

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翌日、翌々日と全く囀らなくなりました。雨も降って肌寒くなり、観察にもあまりいいコンディションではなく、観察三日目は大雨と言うよりは嵐に近くなり、予定を前倒して撤収となったくらいですから、天候には恵まれませんでした。

そんな中、ちょっと嬉しいこともありました。それは、いつもの遊歩道で警戒心の強いミソザザイの囀るところを撮れたことです。

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声はすれども姿は見えずの典型みたいな野鳥ですからね。何箇所かで囀りは随分と聞こえたのですが、まともに囀っている姿を見たのは今回が初めてです。

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実は神奈川県内で越冬しているミソサザイを撮ったことがありました。当時はあまり気にしていなかったのですが、要するに写真を撮りたい人が餌をまいて寄せていたんですね。厳密に言わなくてもこれで野鳥を撮ったとはちょっと言い難いかなと内心は思っていたので、あれはあくまでも知見を広げるための参考写真程度に考えていました。そんな訳で、これでやっとミソサザイが撮れたと思っています。

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翌日には別の場所で目を瞑っているところを撮りました。これは連れ合いが「かわいい」を連発していましたが、確かにかわいいですね。

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囀る季節と相俟って天気が悪くて人が居なかったのが何より良かったのではないでしょうか。写真には撮れませんでしたが、沢沿いに飛び跳ねて移動していくミソサザイの後姿を見ることが出来たことも良かったですね。

あとビデオではオオルリの囀りが撮れましたが、その他はこれといったものは撮れませんでした。

今回は先にも書きましたが、天候には恵まれず、その点では厳しかったです。まあ、天候に恵まれればもっと良く撮れたのかと言われれば、何とも言えませんが確率の問題として時間があった方が多少は有利でしょうね。これに懲りずに来年もゴールデンウィークは福島に行きたいと思います。

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瀧桜 三春町 GW in Fukishima part1

 今年の冬は特に寒い冬だったようで、桜のなどの開花がやや遅れ気味です。福島も例外でなく、通常より一週間から二週間程度遅れているようです。例年桜は、ゴールデンウィークには終っているのですが、今年は丁度見頃に当たりました。そんな訳でかねてより一度行ってみたかった三春町滝桜を訪れることにしました。

7時30分頃ですが、磐越自動車道の三春ICで降りる際、すでにICで渋滞二キロの状態でした。インターチェンジを降りるのに一苦労したら、今度は駐車場に入るのに大渋滞。インターから駐車場まで、2時間30分程度かかりました。いやいや、凄い混雑です。

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日和も絶好、花も見頃、これで混まない訳がないのですが、去年辺りは震災の影響もあってあまり人が来なかったようですが、今年は挽回したようです。それにしても暖かいと言うよりは暑いですね。後で知ったのですが、この日の福島の気温は31.8度とか。初夏を通り越して真夏並みの暑さです。実際、この日の暑さは半端ではありませんでした。

三春という名の由来ですが、「梅、桃、桜の花が一度に咲き、三つの春が同時にやって来るから三春と呼ばれるようになった」と言われています。北の地方は桜の花と色々な花が同時に咲くことがありますから、まあ、そうなんでしょうか。もっともさすがにこの暑さで梅は咲いてなかったように思いますが。

さて、滝桜です。国指定天然記念物にして日本三大桜に数えられるそうです。

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樹高13メートル、根回り11メートルの紅枝垂桜です。確かにでかいです。

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まあ、それにしても本日は最高の人出ではないでしょうか。人の列が切れません。

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実は夜はライトアップされるそうなんですが、さすがにそこまでは居れませんので割愛です。

ちなみに、滝桜観桜料として(中学生以下は除くそうです)一人三百円必要です。駐車場は無料です。

復興のシンボルとして取り上げられることも多い滝桜ですが、今年は何十年かぶりの寒い冬のおかけでこの時期に観桜することが出来ました。福島に人が来るのも復興のためには必要なはずなので、そんな人集めに一役も二役も頑張っている滝桜でした。

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