繁殖の地 GW in Fukushima part2

 この時期の福島行きの主たる目的は、キビタキの繁殖地入りをして、それを観察することにあります。キビタキの繁殖地はそれ以外の鳥達も豊富で、横浜ではお目にかかれないものや、囀りを聴くことが出来ないものなどもいますので、それらにめぐり合えるかどうかも楽しみになります。

結論から先に書きますが、近年にない五月の大雨で予定を前倒しどころか、キャンセルさぜる得なくなりました。本当に天気に恵まれて、良いコンディションでは一日のみの観察となり、相当厳しい結果となりました。

そうは言いながら、まずは実家の近くに雉が出てきました。ここ数年は、ホロ打ちを見たことがなかったのですが、今回は頻繁に観察することが出来ました。

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そっぽを向いています。実はホロ打ちをビデオで撮りたかったので、あまり写真の方に手が回らなかったのですが、なんとかホロ打ちをビデオに収めることは出来ました。朝起きると、実家からほんの十数メートルのところにいたりするので、朝はまず実家周の観察から始まりました。

子供の頃、田舎に帰ると叔父さんが(母の兄)が猟銃で雉を撃ってきて、それを使って雉鍋を作って、それをだし汁にして手打ち蕎麦を振舞ってくれたことがよくありました。今時はそんなことをする人は田舎にもいませんが、懐かしい思い出ではあります。まあ、雉にしてみればとんだ話なんでしょうが。

キビタキの繁殖の森ですが、初日は天気もよく、活性が高いのか、森に入って一分とたたないうちにキビタキを観察することが出来ました。まあ、あれだけ囀っていたら、いやでも分かりますけどね。初日は様子見ということでビデオは持っていきませんでしたが、これは失敗でした。初日はあっさりだったので、次も楽勝だろうと楽観したのですが・・・

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翌日、翌々日と全く囀らなくなりました。雨も降って肌寒くなり、観察にもあまりいいコンディションではなく、観察三日目は大雨と言うよりは嵐に近くなり、予定を前倒して撤収となったくらいですから、天候には恵まれませんでした。

そんな中、ちょっと嬉しいこともありました。それは、いつもの遊歩道で警戒心の強いミソザザイの囀るところを撮れたことです。

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声はすれども姿は見えずの典型みたいな野鳥ですからね。何箇所かで囀りは随分と聞こえたのですが、まともに囀っている姿を見たのは今回が初めてです。

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実は神奈川県内で越冬しているミソサザイを撮ったことがありました。当時はあまり気にしていなかったのですが、要するに写真を撮りたい人が餌をまいて寄せていたんですね。厳密に言わなくてもこれで野鳥を撮ったとはちょっと言い難いかなと内心は思っていたので、あれはあくまでも知見を広げるための参考写真程度に考えていました。そんな訳で、これでやっとミソサザイが撮れたと思っています。

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翌日には別の場所で目を瞑っているところを撮りました。これは連れ合いが「かわいい」を連発していましたが、確かにかわいいですね。

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囀る季節と相俟って天気が悪くて人が居なかったのが何より良かったのではないでしょうか。写真には撮れませんでしたが、沢沿いに飛び跳ねて移動していくミソサザイの後姿を見ることが出来たことも良かったですね。

あとビデオではオオルリの囀りが撮れましたが、その他はこれといったものは撮れませんでした。

今回は先にも書きましたが、天候には恵まれず、その点では厳しかったです。まあ、天候に恵まれればもっと良く撮れたのかと言われれば、何とも言えませんが確率の問題として時間があった方が多少は有利でしょうね。これに懲りずに来年もゴールデンウィークは福島に行きたいと思います。

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