春の足音・・・早咲き桜

 天気も良い日曜日の朝。遅い春の訪れを感じます。花粉が翔ぶにも絶好の日和。少々悩みましたが、出かけることにしました。

早咲きの桜でも見に行こうかと言うことになり、とりあえず駅まで。道中、鶴見川の欄干にいつものユリカモメ群れ。

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若が少ないような気がしました。原発事故の影響なのでしょうか。

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元気に飛び回っていますが、今年はいつまでいるのやら。

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さて、時間もやや遅いので新宿御苑に行くことにしました。新宿まで1時間程度のなので開園時間は回っています。あまり早く行くと開いていない場合がありますから要注意です。

まず、梅が丁度いい頃合でした。随分と遅い感じもしますが、今年はこんなものなんでしょうか。

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この時間ですとあまり人は多くありません。

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カイツブリもいました。

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オシドリもいたのでとりあえず撮ってみたのですが、遠くて暗いのです。ちなみに、本日は 70~200に1.4倍のエクステンダーを装着。PLフィルターもしているので、よけい遠くて暗くなってしまいました。

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さて、肝心の桜の方ですが、結構咲いていました。人もこの頃になると随分と出てきました。

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こうなると花だけ撮ってもつまらないですから、色々と小細工を弄してしまいます。そしたらこんな感じになりました。

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桜を撮るのに連射をかましている人が管理人を含めて結構いました。連れ合いもこれが撮りたくてここに来ているのですが、二人して結構な枚数を撮りましたが、中々これだというものは難しいですね。違う場所にあるもっと見事な桜の木にはヒヨドリが集っていましたが、どうもこれは絵になりません。ヒヨドリの色があまり映えないからでしょうか。体も目白より大きいので花びらとのバランスもイマイチ悪いような気がします。

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まあ、ヒヨドリが悪いのではなく、管理人の腕が悪いからなんでしょうけど(苦笑

それにしても、大砲を持ち出している人も結構いました。

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普段は大して関心を持たない野鳥でもこの時期、桜と絡めて撮るなるとこれはこれで中々難しいですね。まあ、花鳥風月とは良く言ったもので、いずれか二つ以上を絡めるとより様になるような気がします。鳥だけ、花だけ、よりも、組み合わせの妙と言う奴を狙ってみるというのもこの時期ならですね。

さて、新宿御苑にもこじんまりとして河津桜が植わっていましたが、来年当たりは本場の本物を見に行きたいですね。

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遅い春・・・芝離宮

 今年は特に寒い冬となり花の咲くのが結構遅れているようです。そうは言ってもすでに3月11日となり、ようやく梅の花が咲き出しました。遅い春の訪れですが、重い腰を上げて梅の花でも愛でに行こうかと、出かけました。

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一昨年に行ったきりの芝離宮でしたが、確かあれは2月14日。その頃は結構梅の花が咲いていました。福寿草や蝋梅なんかも見ごろだったように記憶します。さて、今年は約一月遅れとなった訳ですが、福寿草は終っていましたし、蝋梅は見ごろを過ぎていました。梅の方は木よっては六分咲きがあったり、未だ蕾だったりでかなりバラつきがありました。

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越冬している水鳥も一昨年に較べるといくらか少ないようです。特にこれといったものはいませんでしたが、ここは距離が近いので撮影には皇居なんかよりも具合が良い様に思います。ミコアイサなんかも入ったこともあるようなので油断は出来ないかもしれません。

ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、といったところですが、コガモも入っているようですが、確認出来ませんでした。

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一昨年来たときは、沢山のツグミを見たし、ジョウビタキ(オス)やらキセキレイなんかも見れたんですけどね。今年はツグミを一羽見ましたが、後は少々のムクドリ、ヒヨドリ、ジュウカラといったところでした。

真冬並みの寒さと天気予報は言っていました。確かに風の冷たさは冬を感じさせましたが、日差しはあきらかに春の日差しです。日が当たるところは春がかなり近いことを感じさせてくれます。今年の冬はしぶといかもしれませんが、確実に春は近づいていることを実感した昼下がりの芝離宮でした。

夏の終わり・・・

 八月最後の日曜日。渡りのシーズンが始まってます。そんな訳で取り合えず葛西臨海公園に暑い最中またまた出張ることにしました。本日はドックから退院してきた456で久しぶりの撮影です。ビデオは暑いし移動が大変になるので本日は割愛。実はそれが少々裏目に出るのですが・・・

いつものようにチャリンコを借りて取り合えずセンターに向かっていると、「オオタカの若が上の池の杭に止まっているよ」と教えてくれる人がいました。そのままセンターに向かうと結構な数のウォッチャーや撮影者達の懲りない面々がいました。見るとあら珍しや、いつもはカワウやサギ達のお決まりの場所にオオタカの若が鎮座ましましているではありませんか。

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管理人も随分とここに来ましたがこれは初めて見ました。恐らく成鳥ならまずこんなところにとまることはないと思いますが。それにしてもいくら若とは言えオオタカです。まさかこんなところでこんなツーショットを撮れるとは思いませんでした。

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どうなんでしょうか。オオタカもオオタカならアオサギもアオサギです。アオサギが若のオオタカを完全に舐めているのか、オオタカがまるで無関心なのか。いずれにしてもあまり見かけることのない光景ではないでしょうか。そして程なくオオタカは飛び去ります。まるでアオサギなんかには無関心のように。

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飛び立つ前にオオタカの目の前をセイタカシギが四羽ほどの群れで通り過ぎ行きました。その時も無反応でしたね。

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後で常連さんに聞いたのですが、この杭に止まる前にあまり大きくはないけど何かを捕食したようです。スズメかヒヨドリか何かは分かりませんが。まあ、ある程度腹は満たしていたと思われますが、それでもこんなことってあるんですね。それでもこのオオタカが成鳥になればこんなシーンは見ることは出来なくなるんでしょうけど。まあ、そうしたらいくら阿呆なアオサギでも近寄らないんでしょうけど。

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そんなひと悶着の後、今度はセンターの上で少し人だかりが出来ています。スロープを上がっていくとオグロシギが遠くに見えます。

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夏羽のようです。オグロシギは秋の渡りでないと見れないと誰かが言っていた記憶があります。春と秋では渡りのルートが違うからといっていました。秋は若が渡ってくるので確率的にも出会える機会が増えるようです。確かに管理人も春にはここいらで見たことはないですね。三番瀬はオオソリハシシギが大挙して渡って来ますがオグロシギはあまり見かけません。葛西では逆にオオソリハシシギは殆ど見かけることはないのですが秋はオグロシギに運が良ければ出会えます。

擬岩にはコチドリの若もいました。 現場で見た感じでは黄色いアイリングが白く見えたのですが、写真で見るとちゃんと黄色になっていました。

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ソリハシシギもいました。いつぞやは谷津干潟で遥か彼方でみたのですが、ここに居てくれればあっさりと近くで撮れます。

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ムクドリの若もいます。そういえばコムクドリが水浴びをしていたのですが撮りはぐれてしまいました。

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ついでにカマキリがセミを仕留めたシーンを皆さん結構撮っていしまた。連れ合いはカマキリやセミの類は大嫌いなのでシカトしていましたが(笑

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風がいくらかあって最盛期の暑さほどではありませんがそれでも汗は滴り落ちます。そろそろ撤収しようかと思い最後の一回りの後、カマキリを嫌って違う場所にいる連れ合いに「カエルぞ」と電話をしたら、「アカガシラが出ているよ」とのこと。とりあえずすぐに現場に急行しました。

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長い首を伸ばして、久しぶりにその姿を見ることが出来ました。どうやら冬羽にかなり換羽している模様です。六月頃から確認情報がありましたが、確認したのは初めてです。と言っても震災以来先々週に来ただけですけど。

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連れ合いは上手い具合に飛び出しを撮れたようですが、まあそれにしても相変わらず動きが無いです。近くにアオサギとホシゴイがいました。

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実はこの三羽を眼下に見下ろしている奴がいたのです。

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どうやら先ほど杭に止まっていたオオタカの若です。あれから大分時間が経っていますので腹も減って来たのかもしれません。これをウォッチしているギャラリーにも幾ばくかの緊張が走ります。

アカガシラサギは結構キョロキョロしています。

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それとは対照的にアオサギとホシゴイはあまり反応がありません。ホシゴイに至ってはオオタカに背を向けた状態です。二年ほど前に後ろから襲われたホシゴイの写真がセンターに展示されていましたが、これは稀有のシャッターチャンスを物に出来るのかなとほんの少しだけホシゴイの不幸を(多分ギャラリーの殆どが)願ってしまいました。そしてついに・・・

アカガシラサギはオオタカに向かってあきらかに警戒のポーズをとりました。

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そしてその瞬間オオタカは・・・・

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眼下に三羽も獲物がいたにも関わらずあっと言う間に飛び去ってしまいしまた。経験の少ない若だからなんでしょうか、ひびってしまったのでしょうか。それともまだ腹が満たされた状態だったのでしょうか。先ほどの杭から何もせずに飛び去った様子からして成鳥のようには未だ狩が出来ないのでしょうか。ただ、いずれかは成鳥になって獲物を狙うときがくるのでしょう。その時にアカガシラサギたちが無事で居られるかは保証の限りではありません。

秋のシーズンは三番瀬がいまだ立ち入り禁止なので海浜回りは葛西臨海公園が主になるでしょう。そんな人は結構多いのかもしれません。また冬羽になったアカガシラサギがこのまま越冬してくれれば、二年半前にハイビジョンで撮れなかったビデオに収めることが出来るかもしれません。カモ類やシギ類と猛禽達のスリリングなやり取りもここでは結構ありますので出来ればそんなシーンも収めてみたいですね。そうそう、出来ればミサゴの捕獲のシーンももう一度もう少し近くで撮りたいですね。あれはあれで結構凄いものがあります。

暑かったですが、それなりに色々なことがあった夏の終わりの葛西臨海公園でした。

暑い子育て・・・2011 夏 コアジサシ雛かえる 

葛西臨海公園でコアジサシの雛が孵っているとスタッフブログで知りました。

2月27日に三番瀬から葛西臨海公園を回って以来、つまり震災後初めて葛西臨海公園に来ました。未だに三番瀬は立ち入り禁止です。三番瀬が中心の海浜回りがこれで随分と減ってしまいました。谷津干潟、三番瀬、葛西臨海公園と千葉、東京をまたぐ海浜回りは、みなと横浜の市民としては中々そう簡単には行けません。本来は(海鳥の)海浜回りならみなと横浜あたりにあって欲しいところなんですが、この三つの総合力を越える場所は残念ながら知りません。

まあ、そんなちょっとした愚痴は置いといて、今年はサンコウチョウの雛を見ることは出来ませんでした。それで営巣場所と言うのはやたら近づくものではないし、これと言った場所も近場に見当たらないので、今年は繁殖を見ることは出来ないかなと半ば諦めていました。ましてやこの暑さ。出歩いて熱中症になっても仕方がないし、456もフードの不具合でドック入り。(追記:この撮影の帰りに目出度く退院しました)

まあ、おとなしくしていようと思っていました。そんな中連れ合いが先のブログで観察会を知り、管理人を差し置いて単独でそれに参加して来ました。寝た子を起こすような連れ合いの挑発的な行為に乗せられて、この暑いさなか久しぶりの葛西臨海公園行きとなった次第です。

それにしても暑いの一言。スポーツ飲料を凍らせて準備万端のつもりでしたが、吹き出る汗は止まりません。日陰のまったく無い渚ですからいたし方ありませんが、それでも懲りない面々が何人かいました。どうやら最盛期は過ぎたようですが、まだまだ雛達は走り回っています。そんな元気な雛達の姿をビデオに収められたので暑さもどうにか我慢できたようです。

現場はスタッフブログの観察会の案内がある位ですから、来る人は拒まずの状態ではあります。パイロンで囲った場所が一応立ち入り禁止にはなっていますが、その外でも雛がいます。また近くでカイトで遊ぶ人、海で遊ぶ人達がいます。繁殖の場所としてはかなり騒がしいと思います。野鳥の繁殖なんかには無関心な人も回りに沢山いるので意味がないかもしれませんが、極力雛にはある一定上は近づかないように撮影する人は配慮するべきでしょう。

コジュリン 2011

コジュリンはレッドリスト、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。特定種の個体数の減少は歯止めが利かないようですが、コジュリンも例外ではないようです。昨年の夏は証拠写真しか撮れませんでしたが、今年はなんとか囀りが撮れました。

ともかく暑いの一言ですが、平日のせいか観察者は管理人と連れ合いしかいませんでしたので、録画中の会話やシッター音に悩まされずに済んだことは幸いでした。撮っている時は気にならない音も、後で見直すと、「なんだかなぁ~」と言う場合が多々あります。だからと言って当然ですが、周りのウォッチャーやカメラマンに喋るな、シャッターを切るなとは言えません。頻繁にすることの出来ない平日の撮影は非常に有り難いですね。

この場所はコジュリンの他に、セッカやオオヨシキリも繁殖に来ます。

ちょっとわざとらしい止まり木。自然と生えたものではないでしょう(笑
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オオヨシキリの飛翔。
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おっと!
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コジュリンの囀り

観察小屋の中は日陰でホットします。

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この場所は冬は猛禽類の観察が出来るようです。恐らくは死ぬほど寒いと思いますが、一度くらいは来て見たいと思っています。