ビロキンを探せ!!!

 ビロキンですね。年内に残した探し物として忘れてはならないのは。先月の八日に行ったときは、フィールドスコープを持っていかなかっので目の前にいるスズガモの群れに撃沈されましたが、そのベンジでもあります。合言葉は「ビロキンを探せ」です。

 強行軍の伊豆沼行きをものともせず実家の福島を朝の4時に出立。一路、三番瀬を目指します。ここに無理無理来なければ、伊豆沼でもう少しゆっくりできたのにと言う思いは実のところ微塵もありません。ともかく、年内にビロキンを探すことができなければ2009年は終われない、そう、有馬記念までにはなんとしても探すつもりでいます。ビロキンと有馬記念は何の因果関係もありませんけど。

 日曜日の朝とあって東北道は空いていましたが、首都高に入って葛西JCを前にしていわゆる「東京ディズニーランド渋滞」にはまりました。それをなんとかパスしてようやく9時を結構過ぎた頃に三番瀬に到着。車を駐車場に放り込んで、機材をセットして一目散に船橋航路側の砂防堤を目指します。到着するとすでにかなりの人たちが船橋航路側にレンズを向けています。かく言う管理人も取りあえずフィールドスコープをセットします。

 探すこと約一分位でしょうか。

 あっさりとビロキンを発見。それからフィールドスコープにコンデジをセットしてデジスコにしてからシャッターを切ります。撮った写真を見ますと画質が今一ですが、なんとか初ビロキンをゲット。ナイキのマークのような特徴的な目の形が印象的です。それにしも鳥とは言え、この薮睨みみたいな表情は人間からすると結構挑発的に見えます。勿論、人間を挑発するほどビロキンは暇ではないでしょうけど(笑

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 その後は、一眼とビデオなども交えて撮影。一眼で撮るとこんな感じでスズガモの群れに混じってマッタリとしているのが分ります。

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 それにしても遠いのですが、まあ、飛んで逃げていくこともなさそうなので、のんびりと撮影です。最初のうちはとりあえず姿が撮れれば良かったのですが、そのうち、羽を広げろだの、泳いでみろだの、となってきます(笑

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 足は赤いようです。

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 一眼で撮るとやはり遠いですね。

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 フィールドスコープで観察しますと、確かにビロードのような質感があります。それで、いろいろな人の話を総合すると、このビロキンはここ四、五年同じ固体が越冬しにきているのではないかとのことです。真偽のほどは分かりませんが。

 さて、動きがそれほどありませんでしたが、ビデオもそこそこには回しました。これも後日アップということになるかと思います。
 
 さて、ビロキンも撮ったしこれで心置きなく年末を迎えられ、有馬記念も馬券が買えるとホットして、砂防堤から引き上げることにしまた。機材を担いで連れ合いと海浜沿いを出口に向かって歩いていたところ、連れ合いが、

 「足の悪いヨロネンだ!!!」

 と声を上げるなり、管理人の存在など忘れたかの如く、脱兎の如く(それほど足は早くないが)突進していきしまた。なんてひどい奴だと思いながら、こちらもおっとり刀で件の場所にビデオとカメラを持って向かいました。

 以前、片足の無いトウネンをヨロネンではないかと勘違いしたこともありましたが、今回はどうやらビンゴのようです。

左にいるのがヨロネン、右が、ミユビシギ。ミユビシギは単独でいると紛らわしいのですが、並んでいれればなんとなく分かりますね。

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 ハマシギと並ぶと嘴と体の大きさが違うのが分かります。 

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 全体に華奢で足が細いですね。あと連れ合いが言うには「目」が眠そうだとか(笑

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 悪い足を引きずりながらひょこひょこと歩き回って餌を啄ばんでいますが、この広い三番瀬で見つけようと思っても中々見つけられませんでした。まあ、狙って撮るというよりは、偶然を期待するしかないのですが、それでも海浜を歩いているときは、目配り、気配りを忘れないことが肝心のようです。それにしても、見つけた連れ合いの執念は相当のものだと管理人も半ば呆れ、半ば感心しました(苦笑

 そんな訳で今回の三番瀬は計らずとも、「ビロキンを探せ」と「ヨロネンを探せ」が偶然とは言え、出来たことは年末に向けてちょっと嬉しい出来事でもありました。

いざ、伊豆沼

 突然ですが、伊豆沼に遠征となりました。東北ではかなり有名な野鳥の観察場所なのですが、何せかなり遠いのでいままで二の足を踏んでいたのですが、ちょっとしたきっかけがあり今回の遠征になりました。ただ、時間的にも天候もかなり厳しい状況で、朝の8時頃から13時30分の滞在となりました。13時30分頃から雨が降ってきたので撤収となりました。

 車で一回りした後、伊豆沼野鳥観察館をベースにここで観察を始めました。

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 伊豆沼といえば、白鳥やガンの渡来で有名です。まずは、オオハクチョウですね。

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 これがまた、近いんですよね。後で内沼のハクチョウも出てくると思いますが、これが野鳥かと思うほど人馴れしています。かと思うと、多分GPSかなんかが付けられているんだろうと思います。見た目は良くないですね。

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 首輪のないのもあります。

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 地を這うオオバン。

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 カワラヒワ。

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 何もこんなところでと思いますが、スズメ(笑

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 子供とオナガガモ。

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 内沼では、オオハクチョウとコハクチョウがいました。

 嘴の黄色いところの先がとがって面積が大きいのがオオハクチョウ。

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 嘴の黄色ところが丸みを帯びて狭いのがコハクチョウ。

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 並んでいれば大きさが若干違うので分ると思いますが、単独だとぱっと見た目では識別が難しいかもしれませんね。それにしても、人馴れしているにも程があるといいましょうか。

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 オオハクチョウが追いかけっこをしていますが、まあ、のどかなもんです。猛禽はトビは飛んでいましたがその他は見当たりません。

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 もっと時間をかけてじっくりとまわりたかったですね。ビデオはマガモの大群を少しだけ撮ることが出来ました。それは後日ということで。