タカの渡り・・・山本山高原

新潟県小千谷市の山本山高原に行ってきました。ここはタカの渡りの観察スポットとしても知られています。少々早いかなと思いつつ、九月二日には白樺峠で百羽以上が渡っていたので、ここらあたりも動きが少しあるのではないかと出張りました。

結論から書きますと、サシバが二羽、これはどうやら非渡り、ハチクマ(幼鳥)が一羽渡りました。

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管理人はサシバが上空に上がった時に小さいカメラと双眼鏡しか持っておらず、サシバは撮りはぐれました。

初めて行った場所で尚且つ地元の観察者の方が一人も居なかったので詳しいことは分かりませんが、ここはどうやらお泊まりした個体が朝出立する場所らしいのです。動いた時間帯はいずれも九時台でした。その後はさっぱり動きがありませんでした。

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ここは景色が大変良く、三百六十度のパノラマのような展望です。車のアクセスも越後川口インターから15分程度ですし、殆ど歩かなくて展望台に行けますので、足腰の弱い人でもタカの渡りの観察が楽しめるでしょう。

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このあたりを通過したタカは白樺峠へ向かうと思われますが、白樺峠ほど数は出ないかもしれませんが、朝出立の個体に遭遇すればかなり近いところを飛んで行く可能性が高いと思われます。今回唯一のチャンスも始めはトンビだろうと暢気に構えていたら、あっと言う間に頭の上を通過して上昇気流を掴むようにして空に上がって行きました。動きのパターンが分かっていれば、気構えも大分違ってもう少しまともな写真になったかもしれません。

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相手は鳥ですから、こちらの思うようには動いてはくれませんが、もう少し数に恵まれればチャンスも増えるでしょう。今シーズンはもう一度くらい行ってみたいですね。

三番瀬・・・ワタリの季節がやってきた

立秋はすぎ残暑厳しい折ですが、確実に季節は秋に向かっています。秋のタカの渡りにはまだ時間がありますが、シギ・チなどの渡りはピークを迎えています。そこで、暑いですが三番瀬に出張ってみました。

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朝の七時頃到着。ほぼ満潮です。空の高さと青さが秋ですね。これくらい潮が上っていると浜辺では餌取りはできないです。

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ダイゼンやコアジサシなどは潮が引くまで柱の上で待機です。これも三番瀬ではお馴染みの風景。

ようやく潮が引きだしてアオサの上にメダイチドリなどが出てきました。

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メダイチドリに交じってトウネンやキョウジョシギも出てきました。

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三番瀬ではやはりお馴染み、オオソリハシシギの夏羽。

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これもお馴染みダイゼン、まだ夏羽ですね。

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三番瀬ではあまりみかけないアカアシシギ。

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メダイチドリの夏羽。換羽していない個体もまだあるようです。

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コアジサシの群れ。

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この他オバシギなどもいたようですが、管理人は撮っていません。あと、珍しいことに管理人は未確認でしたがケリがいたようです。連れ合いがたまたま偶然に撮っていました。

ともかく暑いの一言。そう長い時間はいれないので午前中の早い時間に撤収しました。正味三時間くらいでしたが、鳥の数はかなり多く感じました。もっと粘れば色々な発見があったかもしれませんが、また次回です。

追記:

ここは人と鳥がある意味共存している場所です。こんな風景も三番瀬ならではでしょう。

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後ろにミヤコドリの群れがいます。

ヤマセミとカワセミ

先週に引き続き、今週もヤマセミに逢いに行きました。今週は梅雨が明けていい天気になりましたが、暑くなりそうなのでそれが気がかりです。

さて、先週の場所は朝だと逆光が酷かったので、場所を変えてみました。ここは朝は順光になるので、写り的にはいいはずなのですが、どうでしょうか。

先週は到着後すぐに声が聞こえて発見出来たのですが、今日も声は聞こえましたが、中々姿がみつかりません。待つこと一時間位でしょうか。それこそはるか遠くにようやく発見。

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遠いことは遠いですが、光の加減は良さそうです。感じからすると朝飯を狙っているのでしょうか。そうだとすれば飛び込みが見られるはずです。しばし待ちます。しばらくすると移動しました。

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何か気配が違います。視線の先には何があるのでしょうか。そして二、三分すると・・・飛び出しました。

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水面めがけて一直線といった感じです。

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水に飛び込みます。

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反転。戻りです。

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そして元の枝へ。

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どうも餌取りには失敗したようです。

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また枝に止まり次を狙っているのでしょうか。

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実は目を少し離している隙に次を試みてなんとか餌をゲットしたようです。その後すぐにここから去って行きました。

しばらく待ちましがここには戻ってこないようなので、先週の場所に戻ってみました。すると・・・

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たぶんさっきの個体だと思うのですが、こちらの日陰で佇んでいました。先ほどの場所は日当たりがよく、暑いですから、とっとと退散したのでしょうか。しばらくすると・・・

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幼鳥なのかメスなのか分かりませんが、二羽になりました。先週も二羽いるのは確認していたので、たぶん同じ個体同士なのかもしれません。先ほどよりは近いですが、ここは暗いのでここも写真的にはかなり厳しいですね。

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揃って同じ方向を見ています。このときトビが近くを飛翔しました。トビはヤマセミを襲うことはないと思うのですが、猛禽に対する警戒心の表れなのかと思います。

さて、こちらでも餌取りの為に飛び込みました。

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こんな感じで羽をすぼめるのですね。

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今度はうまくいったのでしょうか。

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小さいですが、何か口に咥えているようです。

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水位が低いためか、あまり大きな餌がいないようです。そのせいか、カワセミが餌取りに来ていました。ヤマセミとカワセミのツーショット。

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カワセミやヤマセミは縄張り意識が強いはずなのに同じカワセミ科どうしでもヤマとカワではあまり対立することはないのでしょうか。興味深いですね。

さて、このあとヤマセミの方は再びトライしましたが、滑空していった先に餌が無かったようで、Uターンをしていました。

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視線が水面下を狙っている感じなのですが、その先に餌は無かったようです。

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急に水平飛行になり、飛び込みをキャンセルしたようです。

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水面すれすれを反転するような飛翔ですが、中々ダイナミックな動きに見えました。

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羽の先がぎりぎり水面につかないでかわしています。こんなことが出来るのかと感心します。

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なんとか体勢を立て直して水面から離れて行きます。

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通常の餌取りのための飛び込みも面白いですが、こんなのもアリなのかと思いました。ヤマセミにしてみれば餌もいないのに水に飛び込むのは労力の無駄だということなのでしょうか。

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この後も餌取りのための飛び込みをしていました。飛び込みシーンはタイミングが合わず写真的にはあまり見栄えがよくないので割愛しますが、どうやら餌をゲットした模様です。

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本日も中々楽しめたようです。ヤマセミはまだ目の前にいるのですが、あまり暑くなる前に撤収することにしました。粘れば太陽の位置が上がり、ここでのコンディションも良くなると思うのですが、熱中症になっては元も子もありませんからね。次回はもう少し涼しくなってから来たいですね。

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ヤマセミに逢いに行こう

今年の春のシーズンはアカショウビンにも逢えたし、赤と言えば、オオアカゲラ、アカゲラの営巣も観察出来た訳で結構楽しかったと思います。それで梅雨が明けませんが、かなり暑い日もあり夏本番に近く鳥見の方は静かになってきました。繁殖も一段落してこの時期は森が静かになりますが、暑いこともあってこちらも出歩かなくなり、鳥との出会いもめっきり減る時期です。

そんな時期ですが、そういえば未だヤマセミにまともに逢っていないことを思い出しました。それならヤマセミに逢いに行こうとなり、実は先週からリサーチを開始して今週も出張ってみました。結果は・・・

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なんとか逢うことが出来ました。その気にならないと逢えない鳥かなと思っていましたが、その気になったので出逢うことが出来ました。当然ですが、かなり遠いです。

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たぶんオスですね。それにしてもブラインドもせずにお気楽に撮れるのですから、その遠さは半端ではありません。でも声を頼りに探していると、なんとか見つけることが出来ます。

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嬉しいのは遠くても撮り放題状態にしばしばなったことです。しかも廻りに他のカメラマン無し。連れあいと二人だけで、あっちウロウロ、こっちウロウロしながら撮りました。

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遠いなら遠いなりに、相手の警戒心は薄いようです。

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あと今回は新規に購入したミラーレス一眼のテストもしてみました。上と下の二枚の写真がそうですが、激しい動き物は苦手ですが、手持ちで動かない遠い物を撮るなら中々戦力になりそうです。

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ミラーレス一眼はそれなりに弱点もありますが、通常の一眼レフには無い機能も沢山あります。使いどころが適切ならば軽いし機動性は高いですから、かなり戦力になると思います。

それにしても遠かったですが、おかけでブラインド無しで楽しめたのですから文句はありません。ヤマセミは留鳥なので通年楽しめる訳ですからちょくちょく通うことになりそうです。

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猛禽に逢いに行こう

夏の猛禽に逢いたくなり逢いに行って来ました。奥只見あたりがいいかなと思い初めて出張りました。

ともかく雨にたたられました。しょうが無いですね。梅雨ですから。

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最終日になって雨が上がってようやく少しばかり逢うことが出来ました。

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ハチクマの番のようです。シルエットなってしまいました。かなり露出補正したのですが、未だ足りません。可能な限り露出補正してみました。

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暗色型のオスがなんとか識別出来る程度に撮れました。未だ今年生まれた若鳥は飛んでいないようなので、もう少しするとちょっと賑やかになるかもしれません。

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ノスリもいました。これも非常に遠いのです。

あと、サシバも確認出来たのですが、証拠写真にもならない程度なので割愛します。

ダムサイトではミサゴが確認出来ました。このときは生憎望遠を持っていなかったので撮れませんでした。

イヌワシやクマタカは全く姿が見えず。まあ、そうは簡単に逢えるものではないのでガッカリはしていません。

ともかく天候に恵まれなかったのでそれだけが残念でした。もっとも天気が回復するとよく飛ぶ場合があるので、そこそこは期待もしましたが、それほどではありませんでした。

あと、小雨の中、遠目にヤマセミらしきものが飛んで行くのを二、三度見ましたが、写真は全く無理でした。

何せ辺鄙なところですが、自然の豊富なところではあるようです。

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冬になると閉ざされるので短い夏を楽しむのもいいかもしれません。何せ道路脇の雪の為のポールの高さが半端ではありません。凄い豪雪地帯なんでしょうね。まあ、冬には間違っても行くことはあり得ませんから確認のしようもありませんが。

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