GW in FUKUSHIMA Part 3 小名浜へ

 大津漁港近くの魚屋さんに寄り、買い物を済ませて小名浜に向かいます。道々、段差を応急的な処置でなんとか車が通行出来るようにしている場所がありました。震災の当日はこれではまともに車は走れなかったことは容易に想像できます。

 さて、小名浜に到着して工場群を抜けていると妙な光景に出くわしました。はじめそれがなんことかすぐには理解できなかったのですが・・・

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 信号機としては動いているのですが、やけに電柱の背が低いのです。当然それにあわせて信号の位置も低いわけで、通常なら大型車が信号機の下を通過が出来るはずなのですが、ご覧のとおり信号機の下は車は通行出来ません。広い道路なのでこれで特に問題は無いのでしょうが、さすがにこんな光景は初めて見ました。

 小名浜にはかなり大きな工場もあります。これらも相当な被害を受けた模様です。

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 倉庫もどう見ても使える状態ではないようです。

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 津波で流された船を巨大クレーンを使って移動するようです。人が立ち入らないように警備員が配置されています。

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 続く・・・

GW in FUKUSHIMA Part 2

 ところどころ地盤もおかしなことになっています。

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 陥没もあります。

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 艀もひび割れて崩れているところもあります。

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 恐らく津波の引き潮のときに流されたと思われる漁船。

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 片付けきれない様々な漁具や道具。

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 建物が根こそぎ流された津波の映像をさんざん見ていたので、一見すると建物が残っているこのあたりは大した被害ではないのではと錯覚してしまいそうなのですが、実際現地に来て見ると分かりますが、そんな生易しい状態ではありません。建物は残っていても使える状態ではありませんし、いまだに片付けきれない様々なものが所狭しと置かれています。

 通常の生活に戻るためには恐らくこの辺りは一回更地にしないといけないのではないかとさえ思えます。つまり今建っているものはむしろ再建の妨げになるのではないかと心配されるのです。一切合切を流されてしまったところは非常に悲惨ではありますが、中途半端に使えない建物が残っているのもパッと見では分からない大変さがあるのではないでしょうか。報道ではありまこのあたりの被害は伝えられていませんが、震災の爪あとはしっかりと大きな傷として今だ残っています。

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 管理人が撮影している間も何台かの他県ナンバーの車が来ていました。聞くところによると、他県には住んでいるがこの辺りの出身の人が多かったようです。

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 ただ、ご覧のとおり大きなクレーンも入っているようなので着実に復興への作業は進められているような感じはします。ですが、まだまだ道のりは遠いなと感じざる得ないです。

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 続く・・・

GW in FUKUSHIMA Part 1

 今年のゴールデンウイークは福島に行くことにしました。一昨年のゴールデンウイークも福島に行ったのですが、その時は野鳥に関してはあまりこれと言ったものも撮れませんでしたが、今年は少しはなんとかしたいとの期待を込めての遠征です。

 もっとも、福島に行くといっても拠点となるのは管理人の実家です。これだと宿代がかかりませんので非常に経済的です。本当は震災支援の名目で宿をとっても良かったのですが、実家の近くでわざわざ宿をとるのも如何なものかということで、其の分何か買い物でもしようと言うことになりました。

 まず震災の被害はどんなものであったか、特に津波の被害はということで、天皇陛下もお見舞いに行かれた、(茨城県の)大津漁港と小名浜に行くことにしまた。物見遊山と言う訳には行きませんが、やりはこの目でしっかりと見ておきたいという思いがあってのことです。

 実家から移動の途中目に付いた高圧線の搭。

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 のどかな田園風景の中にあまりマッチした図とは言えませんが、福島原発から首都圏へ電気を送る高圧線だとか。あまり知られていないようですが、送電のロスと言うのがかなりあるようで、そのために余計に原発を作る必要もあるのだとか。当然今はこの高圧線に電気は流れていないと思われます。

 大津漁港に向かう国道が震災の影響で通行止めになり迂回をしてようやく到着。漁港は静まり返っていました。

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 勿論祝日ですから休みで静かではあるのでしょうが、ご覧のとおりガランとした漁港は森閑としてまるで活気がありません。休日でやっていないというのとは根本的に違う静かさです。

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 震災から一月半以上経っていますから、それなりに片付いてはいるのでしょうが、それにしてもこれでは漁業が再開出来る状態ではないことはこの場所に立ってみれば一目瞭然としています。

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 市場の事務所も建物は辛うじて残っていますが、とても使える状態ではないようです。

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 続く・・・

 

観音沼森林公園

 福島県の観音沼森林公園に行きました。冬鳥はいなくなり、夏鳥も今一いないなぁなんて思っていらアオサギを発見。

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EOS 50D + EF400 F5.6L

 かなり広い沼なので距離があります。時期が時期ならそれなりに他のサギ類もいそうな気もしますが、この時期はあまり見かけないようです。

 散策しているとホオジロを発見。

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EOS 50D + EF400 F5.6L

 桜と水芭蕉が同時に咲いていました。

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EOS 5D + 24-105mm F4L

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EOS 5D + 24-105mm F4L

 標高が少し高いのでこんなことも起きるのでしょうか。それにしてもゴールデンウィークの真っ最中なんですが、あまり人がいません。何処に行っても渋滞と混雑に付きまとわれると覚悟していたのですが、思いのほか静かで結構気に入りました。

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EOS 5D + 24-105mm F4L

 曇天模様なので、いまひとつ空の色が映えませんが、これがくっきりとした青空ならかなりいけるのではないでしょうか。また、先ほど書きましたが、少し標高が高いので秋の紅葉も少し平地より早いようです。空気の澄んだ秋なんかもかなりいい景色が眺めらる気がします。