サンコウチョウの森 2014 Part5

関東・甲信越も梅雨入りして、鬱陶しい雨の日が続きました。なんでもエルニーニョ現象により偏西風が蛇行し、それによるブロック高気圧の影響で前線が停滞するので長時間の雨が降るとか。各地で大雨の影響が出ているようですね。

雨による社会への影響も大変気になりますが、サンコウチョウの森の動向も気になります。さすがに土曜日は出撃を控えましたが、日曜日の朝、梅雨空の合間をぬって様子見にいってきました。なにせ、大雨洪水警報が出るくらいですから、巣が落ちたり、放棄したりしないかと少しは心配しました。結果から言いますと、大丈夫。

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雄が巣を暖めていました。本当は本日あたり巣が無事なら雛が孵っているのではないかと思いましたが、それはもう少し先のようです。ただ、それほど先の話ではなく、二、三日の話ではないかと思っているのですが。まあ、今週末あたりは雛が確認できることを期待しています。

サンコウチョウの森 2014 Part4

サンコウチョウの森 2014 と銘打ってブログを更新していますが、だからと言ってサンコウチョウのことばかり話題にすると言うわけではありません。サンコウチョウ以外にも繁殖している野鳥がいます。当然、この森でそれらの野鳥たちとも遭遇します。

まず朝遭遇したメジロの雛たち。

一見したところ初めは本当にウグイスが数羽いるのかと思いました。

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しかし目をこらすとメジロの雛たちでした。

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この後メジロの雛たちは元気よく散り散りになりました。

お次はコゲラ。

親からまだ餌をもらっていました。この雛も孵って日がそれほど経ってないように思います。枝かぶりの中、少しだけ明るいところに出てきてくれました。

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他の場所では数羽のコゲラの雛たちが飛び回っていました。

そしてオオルリ。

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頻繁に囀っていました。お腹がきれいなところをみるとまだ営巣はしていないようですね。まあ、花嫁募集中といったところでしょうか。

肝心のサンコウチョウでが、抱卵モードに入っているようなので、動きが少し渋いようです。まあ、それでも少しは飛び回ってくれたのですが、今は抱卵優先ですから、ここはじっと待つだけですね。

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センダイムシクイの声も良く聞きます。中々写真は撮れませんが。声だけならガビチョウもよく聞きますが、声質は決して悪くないと思うのですが、あの間断の無い囀りはどうもうるさく感じてしまいます。

サンコウチョウの森と言ってもサンコウチョウだけではありません。ただ、この森に集う夏鳥の代表がサンコウチョウだと管理人が考えているのでここをサンコウチョウの森と管理人が勝手に呼んでいるだけです。公式にそう呼ばれている訳ではありません。まあ、そんな些末なことはどうでもいいのですが(笑

さて、無事に巣を確認出来たので、一安心しました。雛が孵るまでもう少しかかると思いますが、なんとか無事にその姿を見たいですね。

サンコウチョウの森 2014 Part3

森の中でここ以外に巣作りをしている場所もあるようですが、管理人は他の巣を確認していません。観察・撮影となるとロケーションの問題もあるので、全ての巣が適しているかと言えばそうでもないのですが、今回の場所は比較的適しているように思います。そうなると来訪者も増えるでしょうからどちらかというとそちらの方が若干気になります。

さて、写真の方ですが、こちらは遠いので中々手強いですね。400ミリでキャノンの7Dですから、換算640ミリ相当になるのですが、まあ、はっきり言って足りません。森の中は暗いし、ここらはレンズの性能の差が出やすいでしょう。勿論腕の差もですが(苦笑

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巣は相当に高い場所にあるので観察・撮影は首が痛くなります。先にも書きましたがこの時期はあまり下に降りてくることはないようなので、少ないチャンスをなんとかモノにすると言った感じになります。

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最初のうちはとりあえず撮れれば良しと思うのですが、だんだん欲が出てきて、飛び出しが撮りたいとか、もっといい違うシーンで撮りたいとか思うようになってきます。まあ、簡単に撮れたらこんなに夢中にはならないでしょうから、痛し痒しと言ったところでしょうか(笑

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それにしても長い尾はやはり優雅に見えます。現金なもので特にカメラマン達は雌にはあまり関心がありません。まあ、これは野鳥全般にいえることですが。
ですが、雌の写真もいいもんです。たとえばこんなのはどうでしょうか。

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巣材の蜘蛛の糸を口に咥えている雌ですが、先の雄のいた巣とは大分離れたところで撮りました。おそらくは違う巣を作っている最中かと思われます。むしろこちらの写真を撮る方がよほど根気が必要でした。巣周りはチャンスが多いですが、撮れる写真も今の時期はかなり限定的にならざる得ません。まあ、営巣の観察もしつつ、多少は移動してシャッターチャンスを狙うなんてのもこのサンコウチョウの森の楽しみ方のひとつではないかと思っています。

サンコウチョウの森 2014 Part2

巣作りの進行具合を観察しに今週末もサンコウチョウの森に出張りました。朝はSRCや福山レールエクスプレスを戸塚あたりで撮ってからですから、今週末は相当な早起きをしたことになりました。戸塚の方はビデオがメインでした。

さて、戸塚で一仕事終えてサンコウチョウの森に向かいましたが、かなりの人出を予想した割りにはぼちぼちだったかなの印象です。土曜日はビデオをメインに、日曜日は写真をメインにしました。巣周りのビデオや写真が多くなりましたが、まあ、それは仕方ないでしょうね。未だ巣作りは続いているようですが、巣材を集めるのに下の方に降りてくることは殆どありません。雛が孵ってから餌集めに奔走するようになるまではしばらくはこんな感じが続くのかなと思います。

サンコウチョウの森 2014 Part1

今年もサンコウチョウの森のシーズンがきました。ここ数年はこれが初夏の最大の楽しみになっています。今年は果たしてサンコウチョウに会えるのか、期待が膨らみます。

そんな訳でとりあえず日曜日(18日)に近隣のロケハンを含めサンコウチョウの森のあたりを一回りしてきました。機材は一応一眼と小さいビデオは持って行ったのですが、歩き回るのでそれも置いて、双眼鏡だけの軽装備となりました。まあ、機材を持ち歩くとあまり歩けなくなるのでそれはそれで正解だったと思うのですが、せめて小さいビデオくらいは持ち歩くべきだったかなと若干の後悔もありました。

日曜日の午前中、巣作りは始まっていました。まだ巣は小さく、頻繁にサンコウチョウが巣材を持って来ます。どうやら土曜日(17日)あたりから始まったようです。そしてたまたま平日休みだったので出張ってきました。

さて、現地に到着して、朝が早いせいか、サンコウチョウはまだ動いていませんでした。サンコウチョウが動いていないので巣を確認するのは厄介だなと思いつつ、日曜日の記憶をたどりながら巣を探しましたが、どうも見つかりません。目印にしていた木を勘違いしたらしく、後から来たベテランさんに教えてもらいました。

さて、巣を確認し、程なくしてサンコウチョウが巣作りを開始しました。思いの外巣作りが進んでいて、寄りつき度合いが昨日あたりに比べると悪いとのこと。巣作りを初めて三四日あたりがひとつの目安になるようですね。

さて、今年の雄は尾羽が長いですね。ここ何年かは管理人は短い尾羽の個体をよく見かけたのですが、なんとなく今年はちょっと嬉しいかもしれません。まあ、短くても長くても繁殖してくれるのが何よりなんですが。

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巣作りに勤しむ雄

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抱卵なのか一休みしているだけなのか、はたまた産卵中なのか分かりません。

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雄雌のツーショット。ちょっと珍しいかも。

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写真を撮るにはかなり距離があり結構つらいところです。ただ、比較的見通しの良い場所に巣があるのでそれは助かるのですが、外敵に対して少し弱いのではないかと心配してしまいます。

いずれしにても当分は目が離せないですね。