森の中でここ以外に巣作りをしている場所もあるようですが、管理人は他の巣を確認していません。観察・撮影となるとロケーションの問題もあるので、全ての巣が適しているかと言えばそうでもないのですが、今回の場所は比較的適しているように思います。そうなると来訪者も増えるでしょうからどちらかというとそちらの方が若干気になります。
さて、写真の方ですが、こちらは遠いので中々手強いですね。400ミリでキャノンの7Dですから、換算640ミリ相当になるのですが、まあ、はっきり言って足りません。森の中は暗いし、ここらはレンズの性能の差が出やすいでしょう。勿論腕の差もですが(苦笑
巣は相当に高い場所にあるので観察・撮影は首が痛くなります。先にも書きましたがこの時期はあまり下に降りてくることはないようなので、少ないチャンスをなんとかモノにすると言った感じになります。
最初のうちはとりあえず撮れれば良しと思うのですが、だんだん欲が出てきて、飛び出しが撮りたいとか、もっといい違うシーンで撮りたいとか思うようになってきます。まあ、簡単に撮れたらこんなに夢中にはならないでしょうから、痛し痒しと言ったところでしょうか(笑
それにしても長い尾はやはり優雅に見えます。現金なもので特にカメラマン達は雌にはあまり関心がありません。まあ、これは野鳥全般にいえることですが。
ですが、雌の写真もいいもんです。たとえばこんなのはどうでしょうか。
巣材の蜘蛛の糸を口に咥えている雌ですが、先の雄のいた巣とは大分離れたところで撮りました。おそらくは違う巣を作っている最中かと思われます。むしろこちらの写真を撮る方がよほど根気が必要でした。巣周りはチャンスが多いですが、撮れる写真も今の時期はかなり限定的にならざる得ません。まあ、営巣の観察もしつつ、多少は移動してシャッターチャンスを狙うなんてのもこのサンコウチョウの森の楽しみ方のひとつではないかと思っています。