この度の地震で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
斯く言う、管理人の両親も福島に住んでいまして、一時は安否が心配されましたが、両親ともに無事であることが確認されました。もっとも、家の中はグチャグチャだとか。本来なら駆けつけて片づけをしなければなりませんが、何せ交通機関が道路を含めまして東北、常磐方面は壊滅的な状態なのでそれもままなりません。水道が出ない以外その他のライフラインは使えるとのことなので、火急の助けは必要ないとのこと。同じ福島でも比較的、被害が少なかったようです。
福島と言えば原発の被害が深刻で、かなり広範囲に避難命令が出ているようです。福島原発で作られた電気は東京あたりにも供給されているはずですから、今後の電力事情も心配ですが、炉心崩壊による放射性物質の大量流失などの被害が差し当たり危惧されるわけです。日常の便利な生活を支えている電気ですが、こんなときにその脆弱さを感じてしまいます。
地震大国と呼ばれる日本ですから、地震に対しては不断の警戒と対策が必要な訳ですが、今回のような原発の事故は、安全に対する配慮が十分ではなかったのかなと懸念を持ってしまいます。地震大国の宿命として、今回のような事態は避け得ないところですが、どこかに油断があったとすれば、それは非常に残念なことでもありますし、地震大国の宿命として、想定できる被害に対しては出来る限り万全の備えをしておく、ましてや原発ならなお更であるとの感を今一度強く持ちます。
誰の責任と言うより、これは国民全体の意識の問題なのでしょう。危機管理が声高に叫ばれる昨今、その一方ではモラルの崩壊も叫ばれ、その場しのぎ的な風潮が我が国を覆っているようにも思えます。原発のリスクを振り返ることなく、その利便性だけを享受することのみを考える利己的な意識がどこかに潜んでいるとしたら、それが油断や独善となって大きな被害を引き起こす最大の要因になると思えます。
少々、堅い話になりましたが、便利さを何のリスクも感ずることなく享受することの怖さを今一度我々は考えてみる必要があるのではないでしょうか。
最後に、繰り返しになりますが、被災された方々には深く哀悼の意を表するとともに、今後復興に向けて、出来る限りの協力と援助を微力ながり尽くすつもりです。