GW in FUKUSHIMA Part 2

 ところどころ地盤もおかしなことになっています。

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 陥没もあります。

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 艀もひび割れて崩れているところもあります。

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 恐らく津波の引き潮のときに流されたと思われる漁船。

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 片付けきれない様々な漁具や道具。

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 建物が根こそぎ流された津波の映像をさんざん見ていたので、一見すると建物が残っているこのあたりは大した被害ではないのではと錯覚してしまいそうなのですが、実際現地に来て見ると分かりますが、そんな生易しい状態ではありません。建物は残っていても使える状態ではありませんし、いまだに片付けきれない様々なものが所狭しと置かれています。

 通常の生活に戻るためには恐らくこの辺りは一回更地にしないといけないのではないかとさえ思えます。つまり今建っているものはむしろ再建の妨げになるのではないかと心配されるのです。一切合切を流されてしまったところは非常に悲惨ではありますが、中途半端に使えない建物が残っているのもパッと見では分からない大変さがあるのではないでしょうか。報道ではありまこのあたりの被害は伝えられていませんが、震災の爪あとはしっかりと大きな傷として今だ残っています。

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 管理人が撮影している間も何台かの他県ナンバーの車が来ていました。聞くところによると、他県には住んでいるがこの辺りの出身の人が多かったようです。

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 ただ、ご覧のとおり大きなクレーンも入っているようなので着実に復興への作業は進められているような感じはします。ですが、まだまだ道のりは遠いなと感じざる得ないです。

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 続く・・・

GW in FUKUSHIMA Part 1

 今年のゴールデンウイークは福島に行くことにしました。一昨年のゴールデンウイークも福島に行ったのですが、その時は野鳥に関してはあまりこれと言ったものも撮れませんでしたが、今年は少しはなんとかしたいとの期待を込めての遠征です。

 もっとも、福島に行くといっても拠点となるのは管理人の実家です。これだと宿代がかかりませんので非常に経済的です。本当は震災支援の名目で宿をとっても良かったのですが、実家の近くでわざわざ宿をとるのも如何なものかということで、其の分何か買い物でもしようと言うことになりました。

 まず震災の被害はどんなものであったか、特に津波の被害はということで、天皇陛下もお見舞いに行かれた、(茨城県の)大津漁港と小名浜に行くことにしまた。物見遊山と言う訳には行きませんが、やりはこの目でしっかりと見ておきたいという思いがあってのことです。

 実家から移動の途中目に付いた高圧線の搭。

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 のどかな田園風景の中にあまりマッチした図とは言えませんが、福島原発から首都圏へ電気を送る高圧線だとか。あまり知られていないようですが、送電のロスと言うのがかなりあるようで、そのために余計に原発を作る必要もあるのだとか。当然今はこの高圧線に電気は流れていないと思われます。

 大津漁港に向かう国道が震災の影響で通行止めになり迂回をしてようやく到着。漁港は静まり返っていました。

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 勿論祝日ですから休みで静かではあるのでしょうが、ご覧のとおりガランとした漁港は森閑としてまるで活気がありません。休日でやっていないというのとは根本的に違う静かさです。

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 震災から一月半以上経っていますから、それなりに片付いてはいるのでしょうが、それにしてもこれでは漁業が再開出来る状態ではないことはこの場所に立ってみれば一目瞭然としています。

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 市場の事務所も建物は辛うじて残っていますが、とても使える状態ではないようです。

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 続く・・・

 

トラフズク

 トラフズク、漢字で書くと虎斑木菟。虎のように黄褐色の地に太く黒いしまのある毛並みや模様を虎斑と言い、虎毛のことだそうです。まあ、そんなことは言われなくたってなんとなく分かりますが、中々簡単に見ることは出来ないでしょう。

 大体、都会でフクロウ類が動物園とかは別にして野鳥として見れること自体が稀だと思いますし、特にトラフズクはコミミズクやフクロウなどよりも出会いにくいとされていようです。それがどういう訳か春の日の明るい中で案外あっさりと出会ってしまえたのですから、なんとも言えないですね。

 かなり以前からこのトラフズクはバーダーの間では周知されていたようですが、先週のギンムクドリに続きなんとか巡り合えました。

 現地に到着すると結構な数のカメラマンがすでに待機状態。其の中に混じって管理人もビデオと一眼で撮影を開始しました。

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 柳の木で昼間は寝ているのですが、すぐに発見出来ます。こんなに近くでしかも明るい所で、掛け値なしのトラフズクが観察できるのですから、これは来ない手はないですね。なんとか間に合って良かったと思いました。

 さて、間に合ったのはいいのですが、なんともこの被写体は動きがありません。そりゃ、昼間寝ているのだから当たり前だと言われれば、それっきりですが・・・

 そこをなんとか、目が開いたところや羽を広げたところなんかを撮りたい思うわけです。更にあわよくば、飛び出しなんてのも撮れたらいいな、なんて思うわけです。そうすると、時間が必要ですね。幸い、本日は河川敷にあるグランドが使われていないので、そちらで待機しました。

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 それにしても、動かないなぁ、などとため息をつきながら、少ない動きを察知してシャッターを切ります。少しの動きに反応してカメラマン達が一斉にシャッターを切るのでかなりの音がしますが、それにはまるで反応しません。というより、周りで子供達が騒いでもなんともありませんね。まあ、この辺りの騒音には慣れてしまっているのでしょう。でなきゃ、今までここには居れなかった訳ですよね。

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家庭内では「ガチョーンのポーズ」と言っている

 昨日までは結構寒かったのですが、本日は春の日差しの中で暖かく、撮影のコンディションとしてはかなり楽ですね。

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 不思議な表情と言いましょうか、なんとも言えない表情といいましょうか、フクロウ類の人気の秘密はこの表情なのでしょうか。羽繕いをしている時は猫のようにも見えます。

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 それにしても動かないトラフズク。少なくても管理人達がいた時間、五時間半程度ですが、移動することはありませんでした。まあ、寝ているのだからといえばそれっきりですが。ですから、ちょっとした動作にカメラマン達が敏感に反応します。したがってこのように薄目とは言え、少しでも(目)をあけた瞬間はシャッター音が柳の木の下で激しく鳴ります。

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 ターゲットがすぐそこに見える「待ち」の撮影は、結構時間が過ぎるのが早いものです。それに同じような写真が沢山撮れてしまい後で整理するのがこれまた大変です。枝かぶりしていますから、あまり写真としては頂けないのでしょうが、それでもトラフズクなんてひょとしてこれが最初で最後の出会いかもしれませんので、そんなことも言ってられません。まあ、枝かぶりでもビデオの方がこんな場合は映像としては面白いような気がします。

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ようやく目を開けてくれた。これは別のところに止まっていたトラフズク

 鳥にこれと言って興味の無い人たちにもかなり親しまれているようです。子供達も寄って来て見上げて行きます。ちょっとしたアイドルですね。こんなことがきっかけで野鳥や自然に興味を持ってくるかもしれませんね。それはそれで良いことだと思います。

 少し前までは六羽いたそうですが、本日は三羽。餌場の関係でどこか他のところに行っているのでしょうか。まあ、いずれにしてもこのままここで繁殖するとも思えませんので、何時かは繁殖地に向かって旅をするのでしょう。其の時まで無事に元気に過ごして欲しいと願うのは管理人ばかりではないと思います。


撮影ノート
 撮影をしていてちょっと気になったのが、この枝です。

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 二箇所ほど切跡が新しいですね。どうも、撮影の邪魔になると言う事で、おそらくは夜、人の目がない時に誰かが切ってしまったようです。これはいけませんね。確かに、切っていなかったら撮影がかなり難しくなったとは思いますが、その困難を承知で観察や撮影をするべきでしょう。

アマサギ・・・動画編

 先日のプチ遠征で機材の関係で撮れなかったアマサギの動画を本日撮りに行ってきました。風が強かったですが、ともかく天気は最高に良かったです。春というよりは初夏を思わせる緑豊かな田圃に、アマサギの橙色は妙に合っていたように思います。

 平成22年(2010) 5月9日(日) 埼玉県某農耕地にて。

浮島湿原

 浮島草原は霞ヶ浦南岸に広がる壮大な低層草原です。約200haにも及ぶ葦原は、多くの鳥たちの生息地になっているようです。


大きな地図で見る

ともかく広いですね。

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観察小屋もあります。

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観察小屋から駐車場を望む。トイレもあります。

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草原の中の観察小屋。歩くと距離がありそうです。

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少し観察していると・・・

ハシブトカラスに追いかけられているトビ。カラスの目の光り方がなんとなく不気味です。

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嘴が少し太い感じがしますが、たぶんヒバリ。

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目が入りませんでしたが、コジュリンの夏羽。ここで繁殖するようです。

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その他、同定できないものが葦原の中を飛び回っています。声はするんですが、撮影は相当に根気が要りそうです。まあ、近くに寄ってきたときに、すかさずシャッターを切る、そんな感じでしょうか。

今年の夏は何回かここに遠征をしたいと思っています。広いですし、色々な野鳥の繁殖地のようですから、たっぷりと時間をとって観察したいですね。

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平成22年(2010) 5月1日(土) 霞ヶ浦南岸、浮島草原にて。