買いだめしてどうするの???

 震災の影響を直接受けなかった首都圏で色々な物の買だめが相次いでいるとか。管理人も昨日買い物に行ったが、なんと米と納豆が売り切れていた。随分長い間買い物をしてきたが、こんなことは初めて。更に、ある米屋さんの前を通りかかったら、人だかりが出来ていてた。にわかに米好きの人や納豆好きの人が増えた訳でもあるまいに。今日明日に必要な人は別にして、余計に買った米や納豆を一体どうするつもりなのだろうか。

 以前にも米不足の時、血道を上げて買いだめした人たちがいた。管理人の知り合いにも身の丈ほどに積み上げた(精米された)米を玄関に置いていた人もいた。結果どうなったか。確かあの時は三ヶ月もたたないうちに事態は収束した。そして買い漁った米は・・・。

 (精米された)米は賞味期限が二ヶ月程度だったと思う。保存状態がよければもう少し保つだろうが、普通なら半年、一年分と買いだめすることはないはずだ。一ヶ月、二ヶ月分が限度のはず。なにせこれからだんだん暖かくなり、三ヶ月先に梅雨が来て四ヶ月先は夏になるのだ。今買った米をいつ頃食べるのか。それをよく考えてみて欲しい。

 どうしても安心出来ないと言うなら、精米する前の玄米でも備蓄した方がいいだろう。まあ、それも必要ない。東北地方の沿岸が大打撃を受けたが米の生産に深刻な影響を与えるとは思えないからだ。仮に打撃があるにしろそれは来年以降の話。それにこれから田植えの時期なので、必要ならば休耕田の活用も十分に可能なはずだ。政府の備蓄米もたっぷりある。少なくても、通常の買い置き以外は必要ない。要するに普通に生活すればいい。

 大体、地震や津波が来たとして買った米を背負って逃げる訳にもいかない。被災地のことを思ったらなんてことは言わないけど、常識的に考えて無駄なことはしない方がいいに決まっている。

 乾電池や懐中電灯が無くなったというのはある程度しょうがないとは思った。管理人のところでも地震の当日夜八時半位まで停電していた。幸いにしてロウソクや懐中電灯は用意してあったのでなんとかしのいだ。事が起きてから焦って買いに走るのも如何なものかと思うが、これを教訓にしてこの手の準備は整えておいた方がいい。阪神大震災の時揃えた震災グッズを慌てて探した人もいるだろうが、喉もと過ぎればなんとやらで、準備不足の人が圧倒的に多かったようだ。

 それと目につくのは給油待ちでガソリンスタンドに列をなしている車の多さだ。これは場所によっては酷い渋滞を引き起こしている。公共交通機関の運行状況との兼ね合いもあるが、ただでさえ混乱している時に、物事の優先順位をちゃんとしないと混乱は更に酷くなる。

 計画停電で電車をやたら止めたら混乱が加速するのは目に見えている。利用者の多い路線から頻度高く動かす。これは当たり前のことだ。ついでに言えば、バスやタクシー、更には営業用貨物などを出来る限り止めないようにすることが必要。そうしなければ乗用車の利用に頼らざる得ない人たちが爆発的に増えるし、物流が止まれば混乱は更に加速する。

 様々な物の必要な度合いは個人よって違うだろうが、それを一々斟酌していたら、回すべきところに資源が回らなくなり混乱は更に酷くなる。その優先順位の判断をするのがまさに政治の役目。お願いだ配慮だなんてやっていたら埒が明かない時もある。社会の混乱を抑えるために、強権的な処置も思い切ってすべき場合がある。そして結果、妥当な処置をして社会の混乱を適宜抑えたとする。そしてそれを正しく評価されず落選するようなことがあれば、選挙民が馬鹿だと言う事になる。我々も試されていることを忘れてはいけない。

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