葛西臨海公園は現在、コアジサシの繁殖地になっています。そしていよいよ昨年に続き雛が孵りました。そなん訳で最近は野暮用で鳥見も殆ど出来ない管理人が、なんとか時間を工面して初夏の葛西臨海公園に出張ることと相成りました。
西渚は開場が9時からなのでゆっくりと出かけることになりました。ゆっくりしすぎたためか、現地に到着したらすでに11時になってしまいました。
場所は迷うようなところではないのですが、駅からは結構歩きます。しかも現場は日陰が皆無です。本日は曇天模様の空の下、日が照ってるよりはいくらかは楽でしたが、暑さ対策は必須ですね。
現場はコアジサシがやたらと飛んでいます。昨年より随分と増えた感じです。昨年ここで孵化したコアジサシも戻ってきて繁殖に加わっているとしたら、ボランティアの人たちの努力もかなり報われたと言う事でしょうか。コアジサシ自体は海浜回りをしているバーダーなら特に珍しいということもないのでしょうが、それでも絶滅危惧Ⅱ類だとか。あまりうれしくない話ではありますね。そんな訳で昨年、22年ぶりに葛西臨海公園で繁殖が確認されて、今年も続いての繁殖の朗報です。
しかし考えてみれば、人為的な繁殖地を用意しなければならないと言うのも如何なものなのかと思います。22年ぶりの繁殖と言うのは、かつてはこの地で自然繁殖していたのかどうかを調べてみたいですね。もしこの地で自然繁殖をしていなのなら場所の適性があったのかもしれません。そしてなんらかの理由で繁殖しなくなったと言う事なのですから、その辺りの問題がクリアされなければこの繁殖は続かないようにも思えます。
それにしても雛と言うのはなんとも可愛いものですね。歳を食ってくると、生きとし生けるものが妙に愛しくなってくるものですが、生まれたての生命と言うのは、理屈を超えた愛しさを持ち合わせているようですね。
さて来週はビデオを持ち込んでみたいと思っています。来週はおそらく出産ラッシュになっていると思われますので、多くの雛があちこちで見られると思います。囲われた中での繁殖ではありますが、これでも無いよりははるかにましと思わなければならないご時勢ですが、まあ、致し方なしと言ったところでしょうか。
おまけと言ってなんですが、最後にカルガモもしっかりと繁殖しているようです。