箱根駅伝は日体大の総合優勝となった。往路優勝も日体大、復路優勝は駒沢大となった。
日体大は昨年屈辱的とも言える19位から、予選会トップを経ての総合優勝。予選会を経て出場したチームが総合優勝したのは、第73回大会の神奈川大以来16年ぶり。ちなみに、73回大会の総合・往路は神奈川大学だったが、復路優勝は今回と同じ駒澤大学。実はこの復路優勝が駒澤大学にとっての箱根駅伝での初めて優勝。74回大会は神奈川大学の完全優勝だったが、75回大会に往路優勝、76回大会は完全優勝となった。同時期に強かった神奈川大学は最近はもっぱら予選会組に成り下がっているが、駒澤大学の底力はまだまだ衰えぬといったところか。来年あたりは、駒澤大学が復活するかもしれない。
それにしても、柏原のいない東洋大学は余裕がなかったようだ。絶対的な山の神の存在はそれだけ大きかったと言う事なのだろうか。日体大との差が4分54秒だから、柏原一人でこれが逆転できたかどうかは不明だが、余裕のなさが走りに影響したとしたら、やはり絶対的エースの存在は大きいのだろう。総合では2位であるので、来年も優勝候補にはなると思うけど、来年は更に厳しい状況になるのではないかと思う。現時点では日体大との差が一人当たり30秒。しかも東洋大学以下、上位チームはあまり差がないので、来年はどこが勝ってもおかしくない、まさしく戦国駅伝の様相を呈するような気がする。
走るほうは大変だけど、観る方にとっては興味が尽きない箱根駅伝、来年も楽しみです。