季節外れの恋? サンコウチョウの森 2014 Part9

サンコウチョウの森のシーズンもそろそろ終盤。あとは巣立った雛が見られるかどうかと言うことにかかってきました。そんなわけで一週間ぶりのサンコウチョウの森へ。

先週と同じ場所にたどり着くと・・・誰もいません。なんとなくいやな予感がしました。それでさっそく巣を観察すると・・・

どうも、もぬけの殻といった感じです。しばらくたっても親鳥も来ません。確か先週の日曜日の段階では孵ってから五日目程度とのことでしたから、巣立ちには少々早い気もします。約一時間ばかり観察を続けましたが、まったく気配なし。一度親鳥が見えましたが、素通り。こりゃ、先々週の再現か、もしくはカラスにでも雛が連れ去られたのかと思いかなり落胆したのですが・・・

後からきた方に聞くと、どうやら18日に巣立ったとか。巣立って三日たっていますから、このあたりには気配がないのも仕方がないのか。しばらくするとさえずりが聞こえてきました。どうやらこの周りにいるようですが、姿は見えません。

そんなこんなしているうちに、巣立ち雛を拝むのは今年は無理なのかなと思い、どうやら無事に巣立ったようだし、また来年があるさと気を取り直して撤収することにしました。

撤収の途中、「雛が飛び回っているわよ」と、ご近所に住んでいるSさんに教えられ、撤収を一時中断することになりました。思えばこれが運と言うやつなのでしょうか。

Sさんが奥に行かれた後、しばらくすると先の場所で一緒に撮影していた二人の方がやはりSさんから情報を聞いたのでしょう、こちらに合流してきました。

結構、さえずりが聞こえます。サンコウチョウの姿も少々みかけます。そんなこんなして時間が結構経っていったのですが。

しばらくするといきなりこんな光景が目に飛び込んできました。

09.27.45_0000

え、なんで雄と雌がならんでいるんだ。少々頭が混乱します。

すると・・・

09.28.02_0023

これって求愛だろ・・・しかもこんな明るい場所で・・・嘘だろ・・・って感じです。

更には、子供にはちょっと見せられない写真も撮りました。ちっとばかりリアルなのでここには載せらないのは残念ですが(苦笑

まあ、時間にして二三分の出来事だったのでしょうか。求愛、交尾が終わってサンコウチョウがいなくなった後は、この季節外れの恋の行方が気になりました。ひょっとして営巣をまた始める気なのかどうか。もしそうなら、時期的には相当な無理があるのではないかとの懸念など、いろいろな思いが頭の中を巡ります。

いずれにしても、まだまだやる気満々といった風情のサンコウチョウでした。雛は確認できませんでしたが、まあ、とんでもない場面に遭遇してしまった感じです。これは明らかに運ですね。あの時、Sさんに会わなければ、こんな僥倖もなかった訳です。まあ、人生なんてこなんものかもしれないかなと思いつつ、さてさて、Part10があるかどうか、思案中の管理人であります。

ちなみに、一眼レフで時間にして四十秒程度になりますが、貴重な求愛のシーンを撮っています。これは全編ノーカットで公開しますから、こちらを乞うご期待と言ったところでしょうか。

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