天皇賞(秋) 平成28年(2016) 備忘録 その結果編

秋の天皇賞が終わりました。結果は・・・

1着 モーリス
2着 リアルスティール
3着 ステファノス
4着 アンビシャス
5着 ロゴタイプ

でした。武豊のエイシンヒカリは12着に沈みました。

そして管理人の結果は・・・嘘をつくつもりはありませんが、当てました。証拠と言っては何ですが・・・

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購入金額は五千円でした。デムーロのリアルスティールを軸に、エイシンヒカリ、アンビシャス、モーリス、ルージュバック、ステファノス、ラブリーデイと流しました。

さて、何故にこのような買い目になったのか・・・

まず東京芝2000メートルのコースです。一般的に言われるのは内枠有利。そうすると逃げ馬のエイシンヒカリは当然人気になります。ただ、この馬は外国のG1では優勝をしていますが、国内のG1は勝っていません。むしろ昨年の秋の天皇賞は2番人気ながら9着に沈んでいます。前年の天皇賞の前の毎日王冠は優勝していますから、人気になっても当然でしたが、結果はラブリーデイはおろか、今年もブービー人気のクラレントにすら後塵を拝しています。ちなみに今年も12着のエイシンヒカリですが、11着はクラレントです。去年と似たような結果になりました。

昨年の毎日王冠はアンビシャス、ステファノス、クラレントに先着していますが、天皇賞では逆転していた訳です。

そして外国での転戦。そして休養明け。少なくても軸には出来ない。それが結論でした。

次に検討すべき毎日王冠組です。ここで気をつけなくてはならないのは東京芝2000メートルと1800メートルのコース形状の違いでしょうか。2000メートルは1コーナーの奥にゲートが置かれます。昔はもっと窮屈な形状だったのですが、改修工事を行いいくらかましになりました。とは言っても相変わらず、内枠先行有利は変わりません。外枠は嫌われます。

方や1800メートルは2コーナー奥のポケットにゲートが置かれています。つまり3コーナーまで延々と直線が続きます。あまり枠の内外の有利不利を気にする必要はありません。むしろ息が付けませんから、タフなコースになります。

ですから本来はエイシンヒカリなどにとってはキツい展開になりやすいと思うのですが・・・ここが競馬の不思議なところ。オープンクラスでは芝2000も勝っているエイシンヒカリですが、東京コースでの重賞は1800メートルしか勝っていません。

そして過去のデータを見ると毎日王冠組は勝ち馬より下位の馬の方が好成績を収めている傾向があるように思います。これは毎日王冠での消耗度が影響しているのかどうか、一概には言えませんが、気になるところです。そうするとルージュバックが今年勝っていますが、牝馬であることを考えるとやや消耗度が気になる。そしてこう言っては何ですが、かつて天皇賞を制覇した牝馬の傾向をみると毎日王冠を好走した馬はいても勝った馬はいないようです。消長が牝馬の方がやや早いと考えると今回は毎日王冠で走りすぎは裏目にでるかもしれないと思ったのです。

昨夜の時点ではこのあたりで思考停止してしまいました。

そして明けて今日ですが。朝の時点で気になっていたのは、外枠ながら昨年の優勝馬ラブリーデイとアンビシャス。穴ならロゴタイプでした。

アンビシャスは横山典弘。実は管理人は天皇賞と横典とは相性が良くないのです。古い話で恐縮ですが、平成8年(1996)の秋の天皇賞です。ご存じの方もいると思いますが、この時の横山騎手の騎乗馬はサクラローレル。この年の春の天皇賞であのナリタブライアンを破り、オールカマーでこれまたマヤノトップガンを破り勝利。名実ともに古馬ナンバーワンとなって臨んだ秋の天皇賞。この時は改修前だったので今よりさらに窮屈な形状だった東京芝2000メートル。その大外枠で馬番16番ながら1番人気だったサクラローレル。

結果は3着。展開としては武豊のマーベラスサンデーに外を塞がれたことがおそらく敗因だったと思います。当時の境勝太郎調教師に「ヨコに一億円損されられた」と言ったとか言わなかったとかの逸話が残るくらいの下手乗りをしたのです。まあ、細かいことは抜きにして管理人もこのときは(管理人にしては)随分と損をした記憶があります。

以来、他のレースはともかく秋の天皇賞だけは横山騎手を避ける傾向にありました。

そしてラブリーデイ。人気にもそこそこでしたし手頃な感じです。でも先に書いたように大外枠が気になります。あえて軸には不向きだと思いました。同じような理由でステファノスも避けました。すると残るはモーリスとリアルスティール。ムーアにデムーロ。馬の力で言えばモーリスの方が一枚上のような気がしました。天皇賞は今回が初めてですが、東京の芝コースは得意ですね。ただ1番人気なのでオッズ的な妙味はあまりありません。それでも素直にいけばこの馬が軸としては1番信頼出来る気がしました。結果はこの馬が優勝したのですから、管理人の目もこの秋の天皇賞に限って言えばそこそこ節穴では無かったかなと思いましたが、馬券は結局、デムーロのリアルスティールからにしました。

オッズ的な妙味もさることながら、デムーロはドゥラメンテで皐月賞とダービー、そして中山記念でリアルスティールと戦っていました。いずれもデムーロの勝ちでしたが、何かの話でデムーロはこのリアルスティールが1番怖かったと話していことを思い出しました。そして何より乗ってはいなくてもこの馬のことはある意味よく知っているとも話したことも思い出しました。

未知数の部分も多いですが、4歳馬のリアルスティールと鞍上デムーロのコンビの可能性に馬券的には賭けてみることにしたのです。

そして結果は・・・

まさに結果オーライです。競馬的にはモーリスを軸にすべきだったでしょう。しかし馬券的にはリアルスティールが正解でした。あくまでも結果論ですが。ちなみに管理人の馬券は通常は馬連です。

さて、管理人の経験則から言えば、ストーリーがちゃんと立てられた競馬は案外良い線いくように思います。それは単にレースの展開というより、色々な要素を読み込んでのストーリーです。ただ、全てのレースにこれを当てはめることは時間的にも能力的にも出来ません。やはりグレードの高いレースほど、このストーリーができると思っています。

今回はたまたま、そのストーリーが当たりました。いや、この場合はこのストーリーで当てましたと言ってもいいでしょう。ですが、これが一頭の馬、一人の騎手によって簡単に覆るのも競馬です。だから、ひどく落胆するときもあります。でもこれだから競馬は面白い。

管理人は結局馬券的には買いませんでしたが最後まで気になった穴馬はロゴタイプ。9番人気でしたが掲示板にはのりました。このロゴタイプですが、田辺騎手には申し訳ないですがデムーロ騎手が鞍上だったら管理人はもっと迷ったと思います。

そんなこんなで色々なことを考えた天皇賞でした。

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