管理人越後路を行く・・・松之山 Part1

新しい探鳥地を訪れるときは期待と不安が入り交じった気持ちに誰でもなるのではないでしょうか。

越後と言えば管理人達は秋のワタリの山本山と夏の銀山平くらいで馴染みがあまりありません。

信州も野鳥の多いところだと思いますが、越後もそれに負けないであろうことは想像するに難くありません。

候補地が多くて何処に行くか悩みましたが、ポピュラーな場所からと言うことで松之山に行ってみることにしました。

戸隠森林植物園の時もそうですが有名なところは取りあえず行ってみるべきだということですね。

こんな場合は続けていくのが吉だと思っていますので、今週と来週は続けて松之山に行くことにしました。まずは今週の日曜日に松之山で大探鳥会が開催されるので来週の下見もかねて参加しようかと思っています。

3時半起床、4時の出立です。

探鳥会の開催される「森の学校キョロロ」の駐車場には8時少し前に到着しました。途中トイレタイムが2回ほどありましたが、4時間はかからないですね。これだと時間的には戸隠森林植物園より近いですね。

駐車場はだだっ広いと言った感じですがちらほらと車が停まっています。出で立ちをみれば目的は管理人達と同じであることがうかがい知れます。

追記:
後で少し困ったことになるのですが、これだけ広い駐車場なのですが直接使えるトイレが障害者用を含めて2個しかないのです。探鳥会には100名近く集まりましたから・・・まあ、推してる知るべしですね(苦笑

さて、到着して程なくかなり遠くからでですが

「キョロロ~キョロロ~」

とどっかで聞いたような声が聞こえました。え、まさかとお思いでしょうが、そうです。紛れもなくアカショウビンの声です。これはさすがに管理人も聞き間違えることはありません。あの独特の響きはなんとも言えません。俄然期待が膨れます。

だだ、アカショウビンは極めて警戒心の強い鳥です。そうは簡単に姿をみることはできません。ましてや写真となるとかなり難しいと思います。しかし声がすればまぐれでも偶然でも可能性はゼロではないはずです。そこに期待したいところです。

さて、駐車場にいてもしかたありませんからまずは美人林に行ってみることにしました。この学校の隣と言ってもいいですが、車で移動します。

美人林由来はなかなか良い話ですね。

確かにこんな景観の林は管理人も見たことがありません。それも相当の広がりがあります。風景写真を撮る人も沢山訪れるようです。

その美人林に足を踏み入れると又々アカショウビンの声が。今度は先ほどより近いです。こうなると我慢できずに声のする方に歩いて行きました。ただ無遠慮に近づいて行けば当然警戒されるので出くわす可能性は低くなるのですが。

声のする方に向かって暫く歩いてみたのですが・・・う~ん、人の歩ける場所ではなく行き止まりになってしまいました。残念。

さすれば林の奥に分け入って静かに座って待つことにしました。路傍の石作戦ですね。ともかく動くモノに対しては非常に警戒しますからウロウロするのは禁物です。本当はブラインドもしたいところですが、さすがにこの林の中では憚られます。

暫くすると声は聞こえます。こちらに近づく感じもしますし、遠のいていく感じもします。どうやら林の中で声は聞こえるのですが、姿を見ることは出来ませんでした。しかも暑かったので半袖で暫く座っていたのでダニや(小)ブヨと言った毒虫たちにかなりやられてしまいました。ダニは1日~2日経ってからかゆくなり赤く腫れてきたのですが、これには参りました。この時期ですから防虫対策と刺された時のかゆみ止めは必須ですね。

追記:
余談ですがかゆみ止めは液体ムヒアルファEXがお薦めです。

午前中美人林で時間を潰したのですが声は聞けども状態でした。

午後からは松之山温泉付近を回ってみることにしました。

温泉街のまわりを周回していると、遠くの枝に二羽止まっているのが見えました。当初はカラスかと思ったのですが・・・

車を停めてスコープで確認すると、やはりブッポウソウでした。

レンズを向けていたら同好の士と思われるカメラマンが何人か近寄ってきました。それじゃ、そろそろと近づきますかと軽く打ち合わせをして一緒に近づいて行くことにしました。

番でいるようです。結構近づいてはみたもののまだまだ遠いですね。

一羽が飛び出していった後さらに近づいてみました。

ここが限界でした。これ以上は木の高さがあり撮影は無理でした。それでも番のブッポウソウが見られたので良かったです。

しかもこれが縁で近くに巣があることが知れました。それも先ほどの人達がいたおかげでその巣の付近では撮影する場所の申し合わせみたいなモノがあることも教えて貰いました。巣箱の設置に関しては色々と問題もあるかもしれませんが、ローカルルールがあるならそれに素直に従うべきだと思います。当たり前ですが巣箱の真下で長時間多人数が屯って営巣放棄にでもなれば元も子もありませんからね。

それでもなんやかんや言っても待っていればその姿を見たり撮ったりする機会は結構あります。電線ブッポウソウなんてやたらとお目にかかれないでしょうね(笑

とりあえずこれだけでもここに来た甲斐はあったようです。ここで先着していたカメラマンの人達とひとしきり鳥談義の時間も過ごせました。皆さん、当たり前ですがマナーを守る人達なので気持ちよく観察・撮影が出来ました。

さて、時間も来たので宿に帰ろうかと思っていたら、最後に残ったカメラマンの方が

「チゴモズ行きましたか?」と聞かれたので

「いや未だです」なんて話をしたら、親切にも案内してくれました。これは有り難かったです。少しうぬぼれて言えば管理人達はちゃんとマナーが守れると見込んでくれたから教えて呉れたのだと思っています。

行くと数人のカメラマンが待機していました。チゴモズはお出ましになっていないようです。

今週は宿が松之山温泉では取れなかったので津南町まで回送しなければなりません。諸事情があり明日は10時位までには出立しなければならないので、探鳥会もあるし、アカショウビンの声も捨てがたいし、チゴモズも捨てがたいなんて贅沢な悩みを抱きつつ明日の予定をどうするか思案のしどころです。

そして後ろ髪を引かれる思いでカメラを出すこともなく撤収と相成りました。

・・・続く

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