恋の季節の次は・・・サシバの里 2019 Part11

4月27日。 土曜日。

雨模様の中、朝4時30分頃出立。

現着した頃には雨は止む予定ですが、どうでしょうか。

早朝、雨ではありますが、ゴールデンウィーク初日と言うこともありまして、湾岸回りは混む可能性が高いので羽田線から箱崎回りをすることにしました。

東北道も少し混みましたが、思った程ではありませんでした。雨の所為と連休が長いので混雑は分散しているようです。

OYに7時55分頃到着。

雨は上がっています。

そこで軽くお握りを朝飯がわりに頬張りながらの観察でしたが、個体は確認出来ず。

KUに8時53分に到着。

こちらでは高く空を回って滑翔して行く個体を1つ確認。ここで生息している個体かどうかは判別がつきません。気温が低いので活性も低いようですが、ワタリの途中の可能性もあります。

UGSに向かう途中ですが、TNは車窓からみる限り個体の確認は出来ず。

UGSには9時22分到着。

写真に撮れたのはメスの枝止まりですが、ここはオスメスともに確認。40分位の観察中に営巣の場所も出入りらしきものを確認。おそらく抱卵中だと思われます。

ここでは田植えが終わった田圃もいくつか見られました。サシバの餌となるカエルの繁殖もこれから本格化するものと思われます。

UGSから移動する際の隣のエリアのUGKで番を発見。先ほどとは別個体と思われますが、ワタリ途中の可能性も高いようです。

再びKUに10時7分到着。

先ほど見た個体とは別と思われるオスの個体を発見。杉の木の天辺に止まっていたのですが、直ぐに視界から消えました。ここらに居着いている個体と思われます。

どうも、このKUは営巣場所と言うよりは狩り場になっている気がしてきました。それも2つ以上のエリアから狩り場として個体が色々と飛来しているのではないかと感じます。ワタリの途中と思える個体も見かけるし、抱卵場所が近くにある気配を感じません。出現頻度は高いので引き続き要観察場所ですが、営巣の期待は薄くなって来ました。

OYに向かう途中SD付近で電柱サシバを発見。

下をのぞき込んで餌を物色中ですね。ここはKUからそれほど離れていません。そして回りの木の生え具合からすると営巣場所としてはこちらの方が適しているような気がします。

再びOYに11時3分到着。

本日はついにここでは個体を見ることはありませんでした。この辺りで交尾も確認していますし、回りに営巣場所として良い枝振りの赤松が結構自生しているので期待は大きいのですが、活性が低いのかもしれません。

早々に切り上げ、UGSに向かう途中のTNで電線に止まる個体を発見。ここは何度も書いていますが実績のある場所なので比較的安定した観察が出来る所です。

オスのようでが、メスが抱卵中だと思われます。

程なく飛び出して行きました。

薄曇りで背景の緑もイマイチですが、低い飛翔で中々良い表情が見られた気がします。

枝止まりしてこちらを見ているサシバ。今でこそ絶滅危惧種に指定されていますが、サシバは比較的身近な猛禽なんですね。

最後にUGSに12時24分到着。

今回は個体は発見出来ず。30分程観察した後、本日の観察は終了としました。本日はこの後実家の福島まで移動するためです。

さて、午前中のみの観察となりましたが、発見個体数は6個体となりました。番は2組。

活性の低さが気になりますが、恋の季節の次の段階に入りつつあるようです。抱卵に入ると動きが悪くなるのは例年通りなのであまり気にしても致し方ありません。

今回の観察行の後は、しばらくはこちらに回る予定がありません。6月の後半くらいに又観察を開始するかと思いますが、その時は雛が孵っていることを念じつつ撤収と相成りました。

追伸:
サシバの里から福島の移動する途中、国道でサシバの個体を発見しました。電柱サシバでしたが、カラスとのモビングを始めました。営巣場所が近いのではないかと思います。

栃木県内ではありますが、福島との県境まで10キロ程度の所でした。

福島の実家からはここまでは40分程度で来るので、足を延ばして観察に来てみる予定です。

サシバは集団性が高いのでもし1つでも営巣が確認出来れば、回りのエリアには複数の営巣場所があることが期待出来ますからね。

残念ながら福島の実家付近では散々回ってみたのですが、数年来一度もサシバを見ることが無かったことを思えば、通りすがりの短い時間で個体を確認出来たことはかなり繁殖地としては有望な気がします。

又々恋の季節・・・サシバの里 2019 Part10

13時40分頃、TNを通過するときにサシバの鳴き声が聞こえました。車窓から飛んでいる姿を確認。

ここは実績のある場所なので先に進みます。

再びKOに戻ると、3個体を確認。ここは結構入り乱れる場所です。

飛んでいる時は確認出来ませんでしたが、今見るとメスも飛んでいたようです。

ここはワタリの通過点のような気がしてなりません。良く個体を見かけるのですが、高く上がって滑翔していく個体をよく見るからです。それとは別にここに居着いて繁殖している個体もいるようで、時々とてもに賑やかになります。

そうそう、サシバだけで無くツバメも同じように恋の季節ですね。

そして最後にUGに回ります。ここでも一個体を確認。番の片割れのようです。

その後は那珂川ステーションへ。

4月21日 日曜日

今週末の那珂川ステーションは満杯でした。

やはりキャンプのシーズンなんでしょうね。ゴールデンウィークは管理人達は福島の実家に行くのでキャンプ場は行きません。まあ、予約も取れないですけどね(苦笑

さて、UGからまわりましたが、ここでは個体は1つ確認。暫く巣に戻るかと張っていましたが、目星を付けていたあたりに戻って行きました。

これで鳴き声でも聞こえて、餌でも咥えて入っていけば確定なのですが、まだその時期ではないようです。

続いてはTNへ。

ここは何回も書いていますが実績のあるところなのですが、番の確認が出来ていませんでした。

丁度桜の木を背景に電柱サシバが居たのですが、ここで交尾を確認。やっと番の確認が取れました。

その後、営巣場所と思われる所へ片割のオスが帰還。

場所は昨年と変わっていないようです。今交尾している位ですから、抱卵はまだ少し先のようです。ここは散々観察もしたし、写真も撮ったので経過観察は続けますが、他場所に時間と労力をより割くようになるでしょう。

最後にOYに回ってみました。

ここでも2個体、番を確認出来ましたが、営巣場所の特定はやはり出来ませんでした。どうも管理人達の観察場所が少しピントがずれているのか、今ひとつです。

観察するも初めての場所なので情報が少ないのもありますが、焦る必要はないのでノンビリと行きます。

さて、土日2日間で10個体ほど確認しました。4場所、4番ですから、その他は通りすがりで確認した単独の個体です。

エリアを拡げればそれなりに対象となるサシバは増えますが、あまり広すぎても手が回りません。若の巣立ちまで確認出来れば一応繁殖は成功だと思っています。その後のワタリまではフォローは出来ないし、生存率がどれくらいかも分かりませんが、巣立ちが確認出来れば次に繋がる可能性があると言うことで、繁殖の成功と見ている訳です。

金御岳のワタリ数が2万を少し超えるくらいですから、国内に生息するサシバはもう少し多いと思われます。でも、考えてみると大概は一番から3羽程度の若が巣立ちますから、秋のワタリの半数以上は若と言うことになるのではないでしょうか。

春のワタリのデータが少ないので何とも言えないところですが、今年の宮崎、牧内山の観察によれば、限定的な期間ながら、6616羽がカウントされています。

管理人の推測ですが、この辺りではあまりサシバがばらけることは少ないように思いますが、秋の三分の一程度と言うことになります。期間も限定されているし秋と違って通年の観測データもないので一概には言えませんが、秋に2万羽を超えると言うことは国内に渡ってくるサシバはもう少し多いとは思われます。それでもなんとか春のデータがここ最近ようやく出て来たので、良かったなと思います。

サシバは集団性の強いタカのようで、いることにはいるが、いないとこには全くいない、みたいな感じですね。まるでコンビニみたいですけど、そうで無いとこれだけの数を維持するのは難しいのでしょう。

サシバは本来は特に珍しいタカではなかったはずなのです。日本の里山にはかなりの数がいたように記録されていますが、現在は絶滅危惧II類に指定されています。

数からみれば、直ぐに絶滅するとは思えませんが、油断しているといつの間にかいなくなったなんてことになるかもしれません。

まあ、そんな小難しいことを考えつつも、昼の撤収と相成りました。

又々恋の季節・・・サシバの里 2019 Part9

4月20日 土曜日 晴れ

先週はかなり色々な表情が観察出来ました。動きが活発だったからですが、今週はどうでしょうか。

本日は4時30分出立。

陽が延びてサシバの動き出しが早くなっていると思い、先週より30分ほど早くなりました。

先週は交尾をするサシバの番もいて恋の季節が引きつづいてましたが、そろそろ抱卵に入るのではないかと思われます。

例年、抱卵に入ると動きが少なくなります。それはそれで仕方の無いことなんですが、本日は微妙な時期と言えます。

さて、結論から先に書きますと都合4カ所で繁殖入りの可能性が高いと判断できました。

今シーズンはこの4カ所をメインに観察を続けたいと思います。

何せ週末バーダーですので、あまり手広く回れませんし、4カ所回ると結構な移動距離になります。

便宜上、名前を付けておきます。

KO・・・3年間ほど観察するも初めて番を確認。
OY・・・昨年までは居なかったエリア。隣の縄張りから移動してきた可能性大。
UG・・・初めての観察場所。
TN・・・3年間ほどの繁殖実績あり。

何やら暗号めいていますが、場所の詳細は色々と不都合を引き起こす可能性がありますのでご了承下さい。

まず、KOについてですが、見晴らしの良い公園が近くにあり、そこのトイレを借りるためによく通っていた道に度々電柱サシバを発見しました。

里山の春・・・サシバの季節がやって来た

これを撮影した場所なのですが、結構このシーンは衝撃的でした。

この付近でよく通りすがりに観察していたのですが、どうも営巣場所はここからひと筋離れたエリアだったことが今年の機動観察で分かりました。ここは渡りの通過地点であるようで、他のサシバが紛れ込んで複数の個体を同時に見ることもあります。

恋の季節・・・サシバの里 2019 Part5 & Part6で紹介した大きなカエルを獲った場所でもあります。餌がかなり早い時期から豊富なようです。

営巣場所の特定は未だ出来ません。

OYは、この隣(SYとしておきます)のエリアで一昨年営巣場所を発見しました。昨年は春先に求愛給餌を確認した後、SYから番の姿が消えました。数年来巣が架かっていた赤松が枯れてしまったからです。その後SYの隣のエリアのOYで番を発見。

交尾は確認出来ていますが、営巣場所の特定はここも出来ていません。

UGは今年初めて観察する場所です。

新規Sルートでは繁殖の可能性がかなり場所となりました。交尾は確認。営巣場所の特定は大体ですが出来ています。どうやら人の目では確認出来ない場所のようなので100%ではありません。

TNは実績のある繁殖場所です。昨年、若の巣立ちをここで観察・撮影しました。

今年はオス単独でしか個体を見ていません。それも裏山の狩り場のほうでの出現頻度が高く、未だ番の成立には至っていないようです。

営巣場所は特定出来ていますが、人の目で確認できる場所ではありません。

以上、この4カ所で今シーズンは観察を続けることになると思います。

その他移動の途中電柱サシバを度々見ることはあります。

さて、今朝はまずKOからスタート。

飛翔しているサシバを発見。すぐに視界から消えました。

その後荷物をキャンプ場に卸し、UGへ。

UGで1個体が出現。オスメスの判別は出来ず。

近くで農作業が行われるので場所を移動。

初めて電柱サシバを発見したのは移動の途中で10時過ぎでした。全体的にやはり動きが少なくなって来ているようです。

その後11時10分頃OYに移動。

オスの飛翔を確認。証拠程度ですがとりあえず撮影してみました。

その後、メスが現れました。やりとりはしなかったですが、遠くからの観察で営巣場所の特定を試みています。

さらに13時頃移動中に電柱サシバ(オス)を発見。ここは場所をKRとしておきますが、エリアが交錯しているところですが、出現頻度はあまり高くない場所です。こう言う場所で発見すると言うことは、ワタリの途中の可能性が高いような気もします。

そうそう、芝桜が見頃を迎えていました。あまりサシバの動きが無いで芝桜のある公園に行ってみましたが、あまりの混雑に恐れをなして即Uターンです(笑

別場所ですが、芝桜が咲いているところを通るので取りあえず鑑賞です。

・・・続く