又々恋の季節・・・サシバの里 2019 Part10

13時40分頃、TNを通過するときにサシバの鳴き声が聞こえました。車窓から飛んでいる姿を確認。

ここは実績のある場所なので先に進みます。

再びKOに戻ると、3個体を確認。ここは結構入り乱れる場所です。

飛んでいる時は確認出来ませんでしたが、今見るとメスも飛んでいたようです。

ここはワタリの通過点のような気がしてなりません。良く個体を見かけるのですが、高く上がって滑翔していく個体をよく見るからです。それとは別にここに居着いて繁殖している個体もいるようで、時々とてもに賑やかになります。

そうそう、サシバだけで無くツバメも同じように恋の季節ですね。

そして最後にUGに回ります。ここでも一個体を確認。番の片割れのようです。

その後は那珂川ステーションへ。

4月21日 日曜日

今週末の那珂川ステーションは満杯でした。

やはりキャンプのシーズンなんでしょうね。ゴールデンウィークは管理人達は福島の実家に行くのでキャンプ場は行きません。まあ、予約も取れないですけどね(苦笑

さて、UGからまわりましたが、ここでは個体は1つ確認。暫く巣に戻るかと張っていましたが、目星を付けていたあたりに戻って行きました。

これで鳴き声でも聞こえて、餌でも咥えて入っていけば確定なのですが、まだその時期ではないようです。

続いてはTNへ。

ここは何回も書いていますが実績のあるところなのですが、番の確認が出来ていませんでした。

丁度桜の木を背景に電柱サシバが居たのですが、ここで交尾を確認。やっと番の確認が取れました。

その後、営巣場所と思われる所へ片割のオスが帰還。

場所は昨年と変わっていないようです。今交尾している位ですから、抱卵はまだ少し先のようです。ここは散々観察もしたし、写真も撮ったので経過観察は続けますが、他場所に時間と労力をより割くようになるでしょう。

最後にOYに回ってみました。

ここでも2個体、番を確認出来ましたが、営巣場所の特定はやはり出来ませんでした。どうも管理人達の観察場所が少しピントがずれているのか、今ひとつです。

観察するも初めての場所なので情報が少ないのもありますが、焦る必要はないのでノンビリと行きます。

さて、土日2日間で10個体ほど確認しました。4場所、4番ですから、その他は通りすがりで確認した単独の個体です。

エリアを拡げればそれなりに対象となるサシバは増えますが、あまり広すぎても手が回りません。若の巣立ちまで確認出来れば一応繁殖は成功だと思っています。その後のワタリまではフォローは出来ないし、生存率がどれくらいかも分かりませんが、巣立ちが確認出来れば次に繋がる可能性があると言うことで、繁殖の成功と見ている訳です。

金御岳のワタリ数が2万を少し超えるくらいですから、国内に生息するサシバはもう少し多いと思われます。でも、考えてみると大概は一番から3羽程度の若が巣立ちますから、秋のワタリの半数以上は若と言うことになるのではないでしょうか。

春のワタリのデータが少ないので何とも言えないところですが、今年の宮崎、牧内山の観察によれば、限定的な期間ながら、6616羽がカウントされています。

管理人の推測ですが、この辺りではあまりサシバがばらけることは少ないように思いますが、秋の三分の一程度と言うことになります。期間も限定されているし秋と違って通年の観測データもないので一概には言えませんが、秋に2万羽を超えると言うことは国内に渡ってくるサシバはもう少し多いとは思われます。それでもなんとか春のデータがここ最近ようやく出て来たので、良かったなと思います。

サシバは集団性の強いタカのようで、いることにはいるが、いないとこには全くいない、みたいな感じですね。まるでコンビニみたいですけど、そうで無いとこれだけの数を維持するのは難しいのでしょう。

サシバは本来は特に珍しいタカではなかったはずなのです。日本の里山にはかなりの数がいたように記録されていますが、現在は絶滅危惧II類に指定されています。

数からみれば、直ぐに絶滅するとは思えませんが、油断しているといつの間にかいなくなったなんてことになるかもしれません。

まあ、そんな小難しいことを考えつつも、昼の撤収と相成りました。

又々恋の季節・・・サシバの里 2019 Part9

4月20日 土曜日 晴れ

先週はかなり色々な表情が観察出来ました。動きが活発だったからですが、今週はどうでしょうか。

本日は4時30分出立。

陽が延びてサシバの動き出しが早くなっていると思い、先週より30分ほど早くなりました。

先週は交尾をするサシバの番もいて恋の季節が引きつづいてましたが、そろそろ抱卵に入るのではないかと思われます。

例年、抱卵に入ると動きが少なくなります。それはそれで仕方の無いことなんですが、本日は微妙な時期と言えます。

さて、結論から先に書きますと都合4カ所で繁殖入りの可能性が高いと判断できました。

今シーズンはこの4カ所をメインに観察を続けたいと思います。

何せ週末バーダーですので、あまり手広く回れませんし、4カ所回ると結構な移動距離になります。

便宜上、名前を付けておきます。

KO・・・3年間ほど観察するも初めて番を確認。
OY・・・昨年までは居なかったエリア。隣の縄張りから移動してきた可能性大。
UG・・・初めての観察場所。
TN・・・3年間ほどの繁殖実績あり。

何やら暗号めいていますが、場所の詳細は色々と不都合を引き起こす可能性がありますのでご了承下さい。

まず、KOについてですが、見晴らしの良い公園が近くにあり、そこのトイレを借りるためによく通っていた道に度々電柱サシバを発見しました。

里山の春・・・サシバの季節がやって来た

これを撮影した場所なのですが、結構このシーンは衝撃的でした。

この付近でよく通りすがりに観察していたのですが、どうも営巣場所はここからひと筋離れたエリアだったことが今年の機動観察で分かりました。ここは渡りの通過地点であるようで、他のサシバが紛れ込んで複数の個体を同時に見ることもあります。

恋の季節・・・サシバの里 2019 Part5 & Part6で紹介した大きなカエルを獲った場所でもあります。餌がかなり早い時期から豊富なようです。

営巣場所の特定は未だ出来ません。

OYは、この隣(SYとしておきます)のエリアで一昨年営巣場所を発見しました。昨年は春先に求愛給餌を確認した後、SYから番の姿が消えました。数年来巣が架かっていた赤松が枯れてしまったからです。その後SYの隣のエリアのOYで番を発見。

交尾は確認出来ていますが、営巣場所の特定はここも出来ていません。

UGは今年初めて観察する場所です。

新規Sルートでは繁殖の可能性がかなり場所となりました。交尾は確認。営巣場所の特定は大体ですが出来ています。どうやら人の目では確認出来ない場所のようなので100%ではありません。

TNは実績のある繁殖場所です。昨年、若の巣立ちをここで観察・撮影しました。

今年はオス単独でしか個体を見ていません。それも裏山の狩り場のほうでの出現頻度が高く、未だ番の成立には至っていないようです。

営巣場所は特定出来ていますが、人の目で確認できる場所ではありません。

以上、この4カ所で今シーズンは観察を続けることになると思います。

その他移動の途中電柱サシバを度々見ることはあります。

さて、今朝はまずKOからスタート。

飛翔しているサシバを発見。すぐに視界から消えました。

その後荷物をキャンプ場に卸し、UGへ。

UGで1個体が出現。オスメスの判別は出来ず。

近くで農作業が行われるので場所を移動。

初めて電柱サシバを発見したのは移動の途中で10時過ぎでした。全体的にやはり動きが少なくなって来ているようです。

その後11時10分頃OYに移動。

オスの飛翔を確認。証拠程度ですがとりあえず撮影してみました。

その後、メスが現れました。やりとりはしなかったですが、遠くからの観察で営巣場所の特定を試みています。

さらに13時頃移動中に電柱サシバ(オス)を発見。ここは場所をKRとしておきますが、エリアが交錯しているところですが、出現頻度はあまり高くない場所です。こう言う場所で発見すると言うことは、ワタリの途中の可能性が高いような気もします。

そうそう、芝桜が見頃を迎えていました。あまりサシバの動きが無いで芝桜のある公園に行ってみましたが、あまりの混雑に恐れをなして即Uターンです(笑

別場所ですが、芝桜が咲いているところを通るので取りあえず鑑賞です。

・・・続く

引き続き恋の季節・・・サシバの里 2019 Part7&Part8

4月13日 土曜日。 晴れ。

気温も高くなってきました。春本番・・・のはずなんですが、今朝は結構冷え込みました。

それでも5時少し前には出立。

上三川インターを7時20分位に降りて、即スタンドへ。ハイオク、35リットル。何故かこの車はハイオクなのです(苦笑

サシバの里から取りあえず一回り。

普段は居ない場所に電柱サシバを見つけたりして、まだ移動が終わっていない感じです。

朝の一回りの後、本日も那珂川ステーションへ。朝一チェックインをして荷物を卸して、再び巡回へ。

田圃に水が入り出しました。こうなれば餌となるカエルの繁殖が始まります。

朝一番の絵は番の片割れ。遠いですけど、どうやらここでの繁殖がかなり濃厚になってはきたのですが、まだ抱卵には入っていないようです。

巣材を加えて飛んでいる姿をあまりみないのですが、新しい巣を駈けているサシバが今シーズンは少ないのかもしれません。つまり既成の巣を使っている組が大半だと言うことになるのでしょうか。

相変わらず電柱サシバはよく見ます。これは単独のオスのシルエットですが、未だ相手が見つからない組のようです。

朝一を過ぎると餌取りが終わってしまっているのか飛んでいる姿もよく見るのですが、狩りのシーンには中々遭遇しません。

このあたりは芝桜が咲くのですが、まだ少し早いようです。そうですね、芝桜が満開になる頃に抱卵が始まる・・・そんな感じでしょうか。

狩りのシーンを撮るのは難しいですが、狩りの後のシーンなら比較的容易に撮れるでしょう。

ある程度狩り場は決まりますから、そこで待っていれば遭遇の確立は高くなるのですが、1日に何回も狩りをするわけではないようなので、ちょっと油断していると見逃してしまいます。

こんなして木に紛れている時もあります。こうなると発見が難しいですね。つまり見逃しているサシバは沢山いると思った方が良いようです。

それにしても今日はよく出現します。朝は寒かったのですが、どんどん気温が上がっていき、車の中で待機しているとかなり暑いですね。

空も晴れていて青空バックです。サシバも気持ち良さそうに飛んでいます。

畦に降りている姿も繁殖入りした場所で無いと見られませんね。

顔に影が出てますが、こんな表情も中々見られませんね。

電柱サシバは相変わらずよく出ます。これは餌を探しているポーズですね。

これは番の片割れ。後ろ向きですが糞でもした後かもしれません。

青空バックの接近飛翔。ワタリの時だと中々ここまでは近くに寄ってくれません。

接近電柱サシバ。近寄っても無視される時もあります。肉眼でも表情が見て取れます。

桜とサシバ。この組合せは今の時期ならですね。

月にサシバ。昼間の月ですが、これも不思議な取り合わせになりました。

開けて4月14日 日曜日。

ノスリにサシバ。これノスリが追いかけているように見えますが、先にモビングをしかけたのはサシバの方でした。ちなみにこれはメスでした。

番の片割れ。相手を待っています。

今回は随分と色々な表情が見られたし撮れたような感じです。

出現回数は数多く、個体は14個体。そのうち番と思われるのは4組。

繁殖入りが濃厚なのはこの中では3組ほどです。

来週あたりは抱卵に入っているのではないかと思われますが、全般的に見てそれなりの数が期待出来そうです。

一昨年、昨年当たりは決まったコースしか回らなかったので、数が減っているような印象でしたが、回る範囲をかなり拡げたらそれなりに数を見ることが出来ました。

一度空き家になってしまった縄張りに次の番が入るまでにかなり時間がかかるような感じですね。

巣が架かっている木が枯れてしまった、番の相方がいなくなってしまった等の理由により、古巣と化した場合は、その古巣には新しい番が入ったのを未だ見たことがありません。

それなりの広さを持った繁殖地なのである程度の新陳代謝が行われて全体で数を維持している感じですね。

それでも絶対数は減っているはずです。何故なら、放棄された田圃が確実に増えているからです。

以前に書きましたが、鳥も住めない国になってしまうのはなんとも淋しい限りですが、有効な手立ては正直言って思い浮かびません。

そんな不安も感じつつ、来週はいよいよ巣の特定が出来るかなとの期待を抱きつつ、日曜日の昼に撤収と相成りました。