戸隠森林植物園 2016 Part3

さて、三日空いただけで、平日の木曜日に出立です。有給休暇が余りに余っているので、無理矢理消化する意味もあるのですが、営巣の観察は今の時期ならではなので、あまり間を開けたくなかったのもあります。と言うよりは、先週末は急遽下見といった感じでした。つまり今回が本番なのですが、どうでしょうか。

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前回はナビの指示通りで、長野インターからのアプローチでしたが今回は無視して信濃町インターからのアプローチになりました。早朝などで空いている時間帯ならばわずかに長野インターで降りた方が早いし距離も近いかもしれませんが、市内をウロウロと走っていくのは面倒です。時間的には殆ど変わりません。

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さて、今回は平日の出立ということもあり、やや、遅めの到着となりました。朝早くから無料の駐車場が満車になることもなく、九時半頃到着。今回は神社の入り口の方の駐車場ではなく、森のまなびや側の駐車場に停めました。どうやらバードウォッチングが目的の人はこちら側に停める人が多いようです。

さて、軽く園内を周回してみました。

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いきなりキバシリが目の前に現れました。動きが速くて見るのも撮るのも大変ですが、なんとかゲット。いや、最近のレンズとカメラは性能がいいですね(笑。管理人の腕でもなんとか撮れるのですから有り難い限りです。

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続いてはミソサザイ。残念ながら囀っているところではありませんが、案外近くに出てくれます。園内を回っていると頻繁に声を聞きますから、注意深く観察していれば、撮影の機会にはそこそこ恵まれるのではないかと思います。

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違う場所で今度は囀っているところ。光の加減で影が出てしまいましたが、まあ、色々と制約のある森の中ですから、致し方ありません。

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繁殖の時期だとソングポストで囀ることが多くなるのでしょうか。これも場所が違いますが、囀っています。

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キセキレイもいました。こうして森の中で見ると、家の近くで見る鳥とは別物のような気もします。

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何故かキンクロハジロ。まなびやの近くにあるみどりが池なのですが、いくら長野とは言え六月なので居着いてしまったのでしょうか。数羽程度いるのですが、その可能性もあるかもしれません。

軽く周回してから、車で戸隠を回ることにしました。

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鏡池。秋の紅葉の時期は特に綺麗だと思います。風があって水面があまり綺麗に写しが出ませんが、風の無いときがお勧めでしょうか。

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戸隠スキー場。一時のスキーブームは去ってしまったようですが、未だに健在のようです。戸隠のスキー場は静かで年配者が多いとか。かつてのスキーブームの頃に腕を鳴らした人達が未だに足繁く通ってくるのでしょう。ただし、かつてほど冬場は盛況にはならないようです。

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設備もそれなりに揃っているようで、苦戦しているスキー場が多いなか健闘しているのでしょうか。もっとも管理人は間違っても冬は来ませんけど、夏にはこれからは来たいですね。

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さて、先ほど森のまなびや近くの駐車場にバードウォッチングをする多くの人は車を停めると書きましたが、その理由と言えるかどうかは定かではありませんが・・・

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入り口付近に大きな巣箱が架かっている木があります。一体何が営巣しているのかと言えば・・・

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昨年は営巣しなかったそうですが、今年は三羽雛が孵っているそうです。そしてどうやらこれが最後の居残りらしいのですが、当然、親が来るのではないかと期待します。結論から先に書いてしまいますが、三日間いましたが、親を見ることは出来ませんでした。しかも、雛が顔を出したのが、初日の夕方の僅かな時間だけだったようで、かなり観察も撮影も厳しいと言わざるを得ません。もう少し早く管理人もここに来ていれば、親との遭遇もあったようなのですが、残念ではあります。前回来たときはオオアカゲラに気を取られてこちらまで足が回らなかったのです。また、来年に期待です。

戸隠森林植物園 2016 Part2

昨日に続き戸隠森林植物園へ。朝食は宿でおにぎりを作ってもらって、五時に出立。

まずは、昨日見つけたコサメビタキと思われる営巣を確認しに行きました。

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給餌をしているように見えますので、雛は孵っているのでしょう。オオアカゲラの営巣もそうですが、コサメビタキの巣も初めて見ました。図鑑に載っている通り、小さな土盛りのような感じの巣です。この巣などは木道からかなり近い木に架かっていました。

さて、オオアカゲラですが、巣立ちも近いと思われるのですが、立ち会えれば嬉しい限りです。さて、どうでしょうか。

現場にはすでに数人のカメラマンが待機していました。皆さん早起きですね(笑

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まずは、オスの雛を確認。巣立ちはまだのようです。

観察の途中、昨日と同じ個体かどうかは定かではありませんが、ニュウナイスズメが巣に接近。

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何のために巣の廻りをうろついているのか分かりませんが、ちょくちょく見かけます。

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それにしても雛は可愛いですね。目に太陽の光が入り、昨日とは打って変わっての表情です。メスの親が餌を持って来ました。それをオスの雛に給餌します。

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今度はオスの親が近づいて来ました。大概のカメラマンはこれがお目当てなんでしょうね。

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程なくするとメスの雛が出てきました。そしてオス・メスの親が揃いました。

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いやぁ、初めて来た戸隠でこんな場面に遭遇して観察が出来て、写真が撮れるとは思いませんでした。巣立ちの近くだったのも幸いしたのかもしれません。親が頻繁に巣立ちを誘っているようにも見えるからです。

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まもなく巣立ちなのは確実です。ですが今朝は巣立ちはないみたいです。大概巣立ちは朝なので期待したのですが、致し方ありません。こちらも時間の制約があり、このまま巣立つまでつきあう訳にもいきません。また、近いうちに来る予定ですが、その時は巣立ちは終わっていると思います。元気に巣立つことを祈りつつ、この地を後にしました。

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戸隠森林植物園 2016 Part1

戸隠森林植物園は長野と言わず日本の中で知られているバードウォッチングの有名な場所として管理人も承知していました。アカショウビンなどが営巣すると騒ぎになる場所だとも聞いています。

今年はアカショウビンの話は聞こえませんが、野鳥の観察・撮影を趣味とする者の端くれとして、「行ったことはありません」では寂しいので今年初めて出張ってみました。

自宅の横浜から約300キロ、四時間の行程を経てようやく到着です。

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戸隠神社奥社に隣接されていると言えばいいのかもしれませんが、公園の敷地は71.34ヘクタールに及ぶそうです。ちなみに戸隠神社についてはこちらを参考にして下さい。

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神社の入り口に案内標識があります。熊出没注意と看板がありますが、実はこの日の14時半頃目撃情報がありました。

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早朝なのであまり人がいません。

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ここはパワースポットとしても有名らしいのですが、この随神門の向こう側は確かに何か空気が違うような感じがしまた。

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さて、森林植物園の方ですが、これが広いです。それに初めて来たので何処をどう回ればいいのか見当が付きません。とりあえず鳥君の東京近郊 野鳥撮影地ガイドを頼りに連れあいと歩いてみました。

道々観察や撮影をされている方はぼちぼちと出会いました。ただ、アカショウビンなどはいないようでかなり園内は静かです。それはそれでいいのかなと思っていたら、カメラの放列に遭遇しました。水芭蕉園の辺りです。

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さて、一体何をお目当てに皆さんはいるのでしょうか・・・近寄ってみました。するとアカはアカでもオオアカゲラの営巣がありました。

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まずはオスの雛のお出ましです。続いてメスの雛も顔を出してくれました。

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いや、可愛いですね。それでこうなりゃ親が来るだろうと言うことになりますね。説明が遅れましたが、園内はやたらと歩き回ることは出来ません。ご覧の通り木道などはロープで仕切られここから出ることは出来ません。

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つまり人の目に付きやすい場所でも、人からは攻撃される心配をしないで営巣が出来るのです。その方が人にとっても鳥にとってもいいと思います。それで三脚は禁止にはなっていませんが、木道はそれほど広くないので三脚などを立てる場合、通行の妨げにならないような配慮が必要です。

さて、観察している人達が雛同様に親をまつことしばし。やっと現れてくれましたが、何せ逆光です。それでも営巣の近辺にいるときに数ショット撮ってみました。

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オスも来ました。

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空が白く、光もあまり良くない状態ですから、撮影している人は苦労したと思います。途中にニュウナイスズメなども出てきましたが、あまり鮮明でないので割愛です。

いずれにしても管理人の家の近くではどうあがいてもお目にかかることの出来ない光景であります。そんな光景を目の当たりに出来たのですから、ここに来た甲斐もあると言うもの。本日は一泊して明日の午前中くらいはまた観察・撮影をしたいと思っています。

サンコウチョウの森 2016 Part2

先々週は営巣が確認出来ませんでしたが、今週はどうでしょうか。朝は六時半に到着。出立です。

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とりあえずいつものオオルリ街道のあたりまでを目指します。すると途中ですれ違ったカメラマンにその先に営巣があるとの情報をもらいました。かなり暗いようで引き上げて来たようです。

管理人達も到着。かなり高い位置にありました。しばらく待っているとメスが寄って来ました。

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その後すぐ入れ違いに今度はオスがやってきました。

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枝被りの向こうですが、巣の周辺に陽が当たっています。口にはどうやら巣材を咥えているようです。巣の形からみるとどうやら巣作りが始まって三、四日は経っているような感じがします。つまり巣作りも終盤なのでしょうか。

そしてメスが抱卵をしているような感じでもあります。

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抱卵と同時進行で巣を作ることはいままでもありましたので、来月の頭には雛が孵るのではないでしょうか。なんとか雛が孵ってくれるといいですね。最近はこのあたりにカラスだけでなくタイワンリスもよく見ますので心配ではあります。

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まあ、巣が確認できたので撮影の機会に多少は恵まれるようです。管理人は少し離れたところから観察・撮影しましたが、そこそこサービスしてもらいました。単純に近ければいいという訳でもないですね。何せ相手は鳥ですから(笑

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中々綺麗な成鳥のオスです。尾羽もまだそんなにすり切れていないようですね。

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巣から少し離れたところで飛び回ってサービスしてくれましたが、中々動きが激しいですね。

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枝に止まった時、丁度これまた陽が差していました。空を見上げている表情が中々良さげでした。

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元気よく森の中を飛び回る様はこれからを期待してしまいます。なんとか頑張って欲しいものです。

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本日も比較的短い時間でしたが、前回よりはシャッターチャンスに恵まれたようです。まあ、これだから止められないんでしょう。とりあえず、営巣の邪魔にならない程度に観察・撮影を続けたいですね。

サンコウチョウの森 2016 Part1

昨日福島より帰ってきたのですが、本日は地元でいつものサンコウチョウの森に出かけることにしました。大体この時期ならすでに渡ってきていると思うので、巣が架かっているかの確認になります。

結論から先に言いますと、個体はかなり確認出来ました。囀りも聞こえます。ですが、営巣は確認出来ません。まだ、少し早かったのか、人の目に付かないところなのかは判別しませんが。

写真の方も遠く証拠程度です。

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それでもいることはいるので今年もまたこの森に通うことになりそうです。

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