スーパーレールカーゴ VS 福山レールエクスプレス

スーパーレールカーゴと福山レールエクスプレスはともに東海道線を往復します。専用列車としてはスーパーレールカーゴの方が大分先輩になります。だからといって福山通運も負けている訳ではないのですが、撮影に当たって、スーパーレールカーゴの方が条件が厳しいのです。例えば大船あたりの通過時刻はスーパーレールカーゴは4時47分(列車番号50レ)、福山レールエクスプレス(列車番号52レ)は5時00分。通過する場所によってその差は若干開きがありますが、大方10分から15分くらい違います。

実際のダイヤは

スーパーレールカーゴ  安治川口発 23時09分 東京貨物着 5時20分
福山レールエクスプレス 吹田貨物発 22時55分 東京貨物着 5時38分

安治川口と吹田貨物ターミナルの位置関係で言えば吹田の方が東京に近い。しかし梅田からは両方とも似たような距離ですが、阪神地区としての交通事情を考えれば安治川口の方が集荷の場所としては有利ではないかと思うのです。

運送業者としてはより遅い時間まで集荷できれば顧客サービスは向上するでしょう。しかしそうすると翌日の朝の到着が遅くなる。それは困るわけでスーパーレールカーゴは大阪・東京間を6時間11分、福山レールエクスプレスは6時間43分で結びます。トラック便に比べるとかなり早いです。ちなみに一回の輸送量は福山レールエクスプレスが多いです。

同業として競争もあるでしょうから、このあたりのしのぎは結構厳しいものがあると思います。より遅い時刻まで集めて、より早く届ける。モーダルシフトによるCO2削減と言う目的もありますが、輸送時間の短縮も不可欠ですから、双方とも専用列車を仕立てていると思われます。

さて、未明時の10分から15分の時間差は撮影可能であるかないかを左右します。しかも早朝ですから切羽詰まって現場に到着することもあります。従って撮影条件はスーパーレールカーゴの方がシビアにならざる得ないのです。

実際、写真などはスーパーレールカーゴは随分と下手を打ちました。ビデオの方はいくらかましですが、それでもセットアップに手間取ってスーパーレールカーゴを撮り逃したこともあります。

何が言いたいかと言うと、依怙贔屓なく一生懸命撮影しようとしているのですが、福山レールエクスプレスの方が撮影に関しては有利にならざる得ないのです。つまり同一の編集は出来ません。そこでよく言えば工夫をして、悪く言えばうまく誤魔化して、編集することになります。

どちらも管理人にとっては撮影素材としては甲乙付けがたいですが、その仕上がりが違うのはそんな事情も影響しているとご理解ください。

サンコウチョウの森 2014 Part9 ビデオ編

サンコウチョウの森 2014 はPart9にて終わりになりそうです。残念ながら雛の巣立ちは見れませんでしたが、求愛、交尾といった滅多に拝めないことに遭遇しましたから、これにて良しとします。

来年も通うつもりですから、撮り足りないシーンはあるものの、今年のまとめとしての区切りをつけるためにいままでアップしたものを単純につなげるだけでの総集編でも作ろうかと思っているのですが、どうしたものかと思案中です。

自衛隊機材輸送

年に一度自衛隊の機材を鉄道で輸送するらしいと聞いたので、少し調べてみたらその帰りが7月24日にあるようなので、見に行ってみました。実は自衛隊の機材輸送は7月の初旬(2日~4日)に北海道へ向けて行われているのは承知していましたが、都合がつかず見ることはできませんでした。当然のことですが、行ったのですから、帰りがあるわけで、いつかいつかと待っていた次第であります。

ネタ元は陸上自衛隊のプレリリースです。

24日の朝の川崎貨物の出立は5時54分と分かっていたので、それよりちょっとはやく出張りました。

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後ろ向きに砲身が出ていました。これは野砲で榴弾砲FH70のようです。まあ、こんなことを言ったらなんですが、本土でこんなもの使うようでは日本は終わりですけどね。本土で使わないですむように自衛隊が実はあるのですが。まあ、訓練は大事ですから、これはこれで必要なことだと思います。

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これから東海道を下って名古屋まで帰りますが、沿道にそれなりに撮り鉄たちがでると思います。

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毎年このあたりで、自衛隊機材輸送が見られるかどうかは分かりませんが、また来年もこれが訓練であればいいですね。被写体としてはシートが被っていてつまらないなんてことを考える人もいるかもしれませんが、有事ならこんなシートはしないでしょうから、シートが被っていると言うことは平和なんだと思わなければいけませんね。

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季節外れの恋? サンコウチョウの森 2014 Part9

サンコウチョウの森のシーズンもそろそろ終盤。あとは巣立った雛が見られるかどうかと言うことにかかってきました。そんなわけで一週間ぶりのサンコウチョウの森へ。

先週と同じ場所にたどり着くと・・・誰もいません。なんとなくいやな予感がしました。それでさっそく巣を観察すると・・・

どうも、もぬけの殻といった感じです。しばらくたっても親鳥も来ません。確か先週の日曜日の段階では孵ってから五日目程度とのことでしたから、巣立ちには少々早い気もします。約一時間ばかり観察を続けましたが、まったく気配なし。一度親鳥が見えましたが、素通り。こりゃ、先々週の再現か、もしくはカラスにでも雛が連れ去られたのかと思いかなり落胆したのですが・・・

後からきた方に聞くと、どうやら18日に巣立ったとか。巣立って三日たっていますから、このあたりには気配がないのも仕方がないのか。しばらくするとさえずりが聞こえてきました。どうやらこの周りにいるようですが、姿は見えません。

そんなこんなしているうちに、巣立ち雛を拝むのは今年は無理なのかなと思い、どうやら無事に巣立ったようだし、また来年があるさと気を取り直して撤収することにしました。

撤収の途中、「雛が飛び回っているわよ」と、ご近所に住んでいるSさんに教えられ、撤収を一時中断することになりました。思えばこれが運と言うやつなのでしょうか。

Sさんが奥に行かれた後、しばらくすると先の場所で一緒に撮影していた二人の方がやはりSさんから情報を聞いたのでしょう、こちらに合流してきました。

結構、さえずりが聞こえます。サンコウチョウの姿も少々みかけます。そんなこんなして時間が結構経っていったのですが。

しばらくするといきなりこんな光景が目に飛び込んできました。

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え、なんで雄と雌がならんでいるんだ。少々頭が混乱します。

すると・・・

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これって求愛だろ・・・しかもこんな明るい場所で・・・嘘だろ・・・って感じです。

更には、子供にはちょっと見せられない写真も撮りました。ちっとばかりリアルなのでここには載せらないのは残念ですが(苦笑

まあ、時間にして二三分の出来事だったのでしょうか。求愛、交尾が終わってサンコウチョウがいなくなった後は、この季節外れの恋の行方が気になりました。ひょっとして営巣をまた始める気なのかどうか。もしそうなら、時期的には相当な無理があるのではないかとの懸念など、いろいろな思いが頭の中を巡ります。

いずれにしても、まだまだやる気満々といった風情のサンコウチョウでした。雛は確認できませんでしたが、まあ、とんでもない場面に遭遇してしまった感じです。これは明らかに運ですね。あの時、Sさんに会わなければ、こんな僥倖もなかった訳です。まあ、人生なんてこなんものかもしれないかなと思いつつ、さてさて、Part10があるかどうか、思案中の管理人であります。

ちなみに、一眼レフで時間にして四十秒程度になりますが、貴重な求愛のシーンを撮っています。これは全編ノーカットで公開しますから、こちらを乞うご期待と言ったところでしょうか。

総武本線開業 120 周年記念イベント

総武本線開業120周年記念イベントが色々と行われていますが、その中の目玉である、120周年記念号を撮り鉄してみました。これが、なかなか粋な組み合わせて、

なんですが、別仕立ての二つの列車運行に見えますが、これは二つで一つの運行と見做していいと思います。回送からみるとかなり複雑なダイア(スジ)なので、これをいちいち説明するのは少々面倒なので割愛します。実は管理人も完全には把握していないので、知りたい方はもっと詳しい方のブログなどを参考にされることをお勧めします。

まずは、総武線の市川駅にむけて江戸川橋梁を渡っている日帰りの旅コース号の回送です。

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ごらんの通りDE10が牽引してEF64 1001 が後ろについています。Push-Pullの運行形態になっていますが、これは新金線を通ってくるためと、佐倉駅で向きを変えるためだと思われます。回送は東北貨物から常磐貨物を通ってきているため、総武線に入線するためには、新金線を通る必要があるのですが、田端側からの入線は金町で機関車の向きを変える必要があります。通常貨物などは金町駅で機回しをするのですが、Push-Pullならその必要はありません。

それで、新金線でこのPush-Pullを撮りたかったのですが、相当に朝早く通過してしまったようです。正確な時刻は分かりません。

それでも、江戸川の際にはかなりの撮り鉄が来ていました。

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つづいて佐倉駅の入線です。

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一見すると撮り鉄が見えませんが実は・・・

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公開しても差し障りのなさそうな写真だとこんな程度しか撮り鉄が写っていませんが、実際はもっと沢山いました。

次は物井駅から暑い中歩くこと10分くらいの場所に移動。いやいやすごい人出です。実はここがかの有名なモノサク(物井のモノ、佐倉のサク)です。

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あえて、左手に映り込んでいる撮り鉄たちを入れてみました。この場所だけで百名くらいはいたのでしょうか。モノサク全体では五百名程度かと思われますが、実際のところは分かりません。

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7月20日の朝からここら一帯で農薬散布が行われるという情報があったのですが、それは昼までだったのでなんとか影響を受けずにすんだようです。もっとも午前中の早い時間帯では結構トラブルがあったような話は聞きましたが、線路の周りの田んぼは私有地なのでそのあたりのマナーは気をつけないといけないでしょうね。

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それでも有名な撮影場所とあって、引いてよし、寄ってよし、焦点距離も短いのから長いのまでどれでもそれなりに撮れる場所ですね。人気があるのも納得しました。まあ、管理人も機会があればまた来てみたい場所ですね。

さて、モノサクまで出張ってみたのはいいのですが、さすがに疲れました。もうこれで終わりだろうと帰りの総武線逗子行きのなかで、新小岩に近づいたとき、話には聞いていたのですが、この青森行きのEF64 1001 を取り外して、EF81 138 に付け替えていました。しかも、EF81 の向きは千葉方面、つまり新金線に入るということになります。ここでようやく、新金線から常磐線、馬橋支線を経由して武蔵野貨物に入ることが理解できました。実はどこを通っていくかが、公表されておらず、モノサク以降は撮影を諦めていたのです。

この時点では管理人はいつ新小岩をこの列車が出るかを把握していません。

さて、あわてて新小岩で降りたのが、14時54分頃。新小岩の駅から付け替えが見えます。意を決してもう一度市川にもどることにして、車窓からとりあえずビデオを回しました。そして、さらに市川から新小岩に戻ってきたとき、すでに15時を回っていました。ただ、EF81のライトは付いていません。まあ、一か八か新小岩から新金線の撮れる蔵前橋通りの中川にかかる橋までタクシーを飛ばしました。到着は15時25分頃。見ると橋梁のたもとにすでに撮り鉄たちはスタンバイ状態。タクシーからおりてそくさく近づいて、カメラをセットしていると突然の機関車の音。あ、間に合わないか必死になってカメラを向けたら・・・

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そういえば、確かに単機で新小岩の留置線に止まっていましたが、いや、心臓に悪いこと。それでも周りにいる撮り鉄たちをみればまだ来ていない模様。ほっと一安心でした。

結果として新小岩を15時55分に出立。15時58分通過でした。

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まあ、大汗をかいただけのことはあったかなと思いましたが、なんとか撮影できました。実は、スカイツリーが後ろに写っているのもあるのですが、これだと柱に機関車の顔がかかってしまいあまり嬉しくない。こんな感じです。

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このアングルは写真より動画向きのようです。ビデオも回していますが、編集ができていませんのでそれは後日ということになります。

乗客に配られた時刻表がブログなどで公開された正確な時刻は分かりませんが、おそらくは16時はかなり回っていたのではないかと思われます。つまり15時頃は管理人などは到底知る由もなかったのは先に書いた通りです。それにしても、ずいぶんと停まる時間があるんだなと思いました。見ると大宮発18時11分ですから、大宮駅あたりは大騒ぎになっていたのではないかと思います。それと大宮の先もそこそこ撮れる時間帯なので東の方も結構撮り鉄が出たのではないかと思います。明日は休みですしね。

それにしても疲れました。でも、結構面白かった。まあ、努力が徒労に終わることもしばしばある写真撮影ですが、大汗をかいて夢中で走り回っているとこれがなかなか良いストレス発散になっているのかなとも思います。ともかく、帰宅後、夕食時のビールの旨いこと、旨いこと。これがあるから当分は止められないでしょうね(笑