久しぶりの三番瀬 谷津干潟

 5月16日以来の三番瀬です。思い起こせば、ゴールデンウィーク中の5月2日にアボセットと偶然にも鉢合わせした三番瀬でしたが、この日以来アボセットの話は聞きませんので、あれが最後だったのかと思うと感慨も一入です。

 さて、ここのところ週末は天気がよく、良い日和に恵まれています。本日も爽やかな、でもちと肌寒い秋の風が吹いている三番瀬です。まずは、ミヤコドリ。上げいっぱいからやや潮が引き始めているのでかなり水際は陸に近いところにあります。そこに一団のミヤコドリたちがたむろしていました。

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 嘴の先がやや黒ずんだのが混じっていますが、これが幼鳥の印のようです。

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 三番瀬にはアサリが沢山あるので、ミヤコドリが居ついているのかどうかは分かりませんが、管理人の行動半径の中では、ミヤコドリを撮りたければここが一番確実だと思われます。

 ただ、これだけ沢山いると少し具合の悪いのもいるようです。右のミヤコドリは怪我なのか生まれつきなのかは定かではありませんが足が明らかに変です。

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 三番瀬名物といえば、ハマシギも忘れてはいけません。これが大量にくると本格的な冬の到来。すっかり冬羽になったハマシギたちもかなりの数、見受けられました。

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 ミユビシギは未だ来ていないようですね。

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 ユリカモメもいました。管理人の地元ももう少しすればお目見えするでしょう。

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 破れた網の向こう側にも沢山います。

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 写真には撮りませんでしたが、カワウの大群もいました。まさに黒い塊といった感じ。あとスズガモ達が来ていないですね。去年見たビロードキンクロも、今年も期待したいですね。

 ついでと言ってなんですが、谷津干潟も回りました。本当に鳥の影か薄いといった感じでこれといったものはいませんでしたが、それでもセイタカシギなんかが近くにお出迎えしてくれました。

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 ゴイサギもお出迎え。

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 後ろからですが、珍しく飛び出してくれました。

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 チュウサギ。嘴の先に黒ずみがあります。

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 チュウサギの背後に迫るゴイサギ。なんか不気味ですね(笑

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 谷津干潟はラムサール条約による登録湿地ですが、周りにマンションが立ち並び、近くに船橋競馬場もあります。身近な場所なんですね。それだけに大事に残しておきたい場所でもあります。

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続 麗らか、葛西臨海公園

 ノビタキはさておき、少々空が騒がしくなりました。

「オオタカだ」とノビタキを撮影していた一人が叫びました。

見ると二羽が空で交差しながら飛んでいます。その一羽がどうやらオオタカのようです。

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 初列風切と次列風切の間あたりでしょうか、一部羽が欠損しているのが分かります。個体を識別するには分かりやすいですが、飛翔能力に何らか問題はないのかと少々心配していしまいます。色からすると幼鳥のようです。

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 ウミネコでしょうか、実はこのオオタカ当初はウミネコに追い込みをかけられていのです。それが反転このような感じで威嚇していました。幼鳥というこで少々舐められていたのでしょうか。それでも、幼鳥とはいえオオタカですから、ウミネコなんかにバカにされてたまるかといったところでしょうか。

 かなり遠くから撮った翌日の写真ですが違う個体が飛んでいました。羽が欠損していません。

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 珍しいところではクサシギがいました。実は土曜日に見たときはイソシギだと思って写真も一枚、二枚撮っただけだったのですが・・・

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 よく見ると尾が短いし、胸のところの切れ込みはありません。よく見れば違いが分かるのでしょうが、思い込みをしているとまあ、駄目ですね。

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 おまけはカルガモとカワセミです。

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 麗らかな葛西臨海公園の二日間でした。

 

麗らか、葛西臨海公園

 土日はそこそこ天気も良かったですね。そんな訳で今秋はまだ葛西臨海公園に行っていなかったので、ようやく重い腰を上げて行ってきました。陽気もよく、汗ばむほど。まあ、そんな麗らかな日和の葛西臨海公園です。

 良い日和ではあるのですが、どうも鳥の気配がしません。いつものようにチャリンコを借り出してウロウロと園内を回りますが、まず撮影する人だかりが無いです。要するに、これと言った対象がいないということです。いつものセイタカシギやアオアシシギもいません。

 まあ、時期的にワタリは終わっているし、越冬組みはまだ早いし、といった感じで、なんとなく鳥影が薄いのは致し方ないのかもしれませんが、それにしても、これはシャッターを一枚も、ビデオも一回も回さずに終わるのではないかと危惧した頃、いい加減、昼近くになって僅かな人だかりを発見。すかさずチャリンコの上からしばし観察していると・・・

 茶色いのが葦の穂の上に止まっているのを確認。シャッターを切り、拡大して見てみると・・・、管理人の拙い記憶によればこれは「ノビタキ」ではないのかなと半信半疑。最初はモズのメスかなと思ったくらいなので、まさかノビタキだとは思いもよらず。もう少しよく観察・撮影していると周りの人も「ノビタキ」ですよとの声。

 そんな訳でノビタキ初ゲットとなりました。

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 狙って撮れるものではないと思いますが、これもビギナーズラックの内とシャッターを切り、ビデオを回します。

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 偶然撮れた飛び出し。

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 カワセミなんかと違って飛び出しのシーンは撮れる機会が殆ど無いでしょうから、これはこれで管理人的には希少な絵を撮れたと思っています。

 それにしても、なんともつぶらな瞳とその姿は可愛いの一言。

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 そんなちょっと幸せな時間をすごしながら時間は過ぎていきます・・・続く。

 

タカのワタリ

 タカのワタリは九月の下旬から十月上旬にかけて行われます。まさに季節の風物詩と言って良いでしょう。今年の夏は一際暑かったのでワタリのシーズンが待ち遠しかった人たちも多かったのではないでしょうか。

さて、前回のブログは「アカアシチョウゲンボウ」でしたが、タカのワタリを観察に行って撮影したものです。本来はサシバやハチクマといったあたりがメインになります。タカ柱なんてのが見れるのもこのワタリの時期ならのことなんでしょうね。

タカのワタリの有名な観察ポイントは全国各地にありますが、管理人の住居に一番近いと思われるところに今秋初めて、タカのワタリの観察に出かけてみました。

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そこには数十人に及ぶと思われる人たちがそれぞれの機材をもって観察・撮影に来ていました。

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また、観察は毎年行われているようで、こんな掲示板もありました。

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色々な事情があり今シーズンは僅か二日間しか行けませんでしたが、それでも希少なものも観察・撮影できたし、エゾビタキなどの旅鳥にもお目にかかれました。それなりに良かったなと思います。来シーズンはもう少し回数を増やして出かけたいと思います。

それにしても、タカの(ビデオ)撮影は難しいと思います。猛禽類(特にハヤブサ)の飛翔シーンがメインの場合は、テレコンなしで撮影するようにした方がケラレの心配も要らないし、オートフォーカスの精度も落ちないので、良いように思います。ケラレたシーンをカットするのが結構大変でしたし、何より機材も軽くなりますからね(笑

追記:
テレコンに関してですが、一般的なテレコンならケラレることは無いように思います。管理人の使用しているのは、HDP-9000EXというやつで、野鳥の撮影でもなければまずわ使わないといったもので、これは見事にケラレます。倍率が1.8倍とあまり高くはないのですが、明るさや画質に関して劣化を気にせず使えるといった反面、ケラレます。オートフォーカスもノーマルの状態よりはやや落ちると思います。ハヤブサのようなスピードで飛翔するものを捕らえるのでなければ、問題はあまり無いのかもしれませんが、今回はテレコンは外すべきだったと思っています。空に点に映る鳥影を引いてワイドで捕らえて、それからテレ端に向かってズームさせるのですが、引く際が分からず、何度も何度もケラレてしまいしまた。これを編集でカットするのはかなりの煩わしさを伴いますし、なんと言っても現場での撮影の快適性にもかなり影響しました。

アカアシチョウゲンボウ

 今年の記録的な猛暑のため、八月は当然のこととして、九月に入っても探鳥をする気が起きなかった管理人。その暑く長かった夏もようやく終焉を向かえました。今年の秋は猛禽を追いかけてみようと思っていたので、九月の下旬に県内の有名なタカのワタリのスポットから今秋の探鳥を開始しました。

ハチクマ、サシバ、などのワタリを若干観察。その他では、オオタカ、ツミ、チゴハヤブサ、チョウゲンボウなども観察できました。写真の方はこれが中々難しく、飛翔シーンがメインなので証拠写真の域を出ないものばかり。まあ、腕の問題もあるので、止む無しといったところ。

それにしても、若干風があり、肌寒さも感じながらも、きわめて快適な気候なので次週も来ることを即断。今度はビデオでタカ撮りに挑戦する仕儀と相成りました。

さて、猛禽の飛翔の撮影の難しさをここでたっぷりと味わう羽目になったのですが、これはこれで楽しいものでした。そして、通うこと僅か二日目にして、とんでもない迷鳥と遭遇することになりました。それが、アカアシチョウゲンボウ(♂でしかも成鳥)です。

猛禽の中でも特にハヤブサ類の動きの速さは群を抜いているようで、その飛翔シーンを撮影するのはかなりの困難を伴いましたが、サービス精神が旺盛(?)のアカアシチョウゲンボウだったようで、管理人の拙い撮影でも、なんとか同定するに足りる羽の模様と赤い足は捕らえることが出来ました。まさに、遭遇したのも撮影できたのもビギナーズラックの極みですね(笑