三番瀬

 昨日は手賀沼に遠征しました。本日は千葉県でまたまたの三番瀬です。どうも海浜がお気に入りのつれあいのリクエストなんですが、陽気もいいので、それじゃ又ということでデッキブーツを履いて出かけました。本日の機材は一眼とビデオです。

 本日は前回よりかなりのんびりとした出立です。三番瀬には9時30分頃到着です。丁度上げ一杯の満潮です。ここから引くまで14時頃までいる予定です。

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 まず目に付いたのはヒドリガモ。ある筋からアメリカヒドリが出ているとの情報を得ていましたが、ぱっと見渡したところそれらしいのは見当たりません。まあ、そう簡単にいるとも思えませんので、落胆することもなく、適当にシャッターを切ります。ふと目の前に見慣れない鳥がいました。

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 つれあいが言うには多摩川の河原でみたことがあるタヒバリだろうとのこと。まあ、後で調べたらそうらしいので、管理人は初ゲットになりました。

 オナガガモの雌の飛翔。

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 つづいてはオナガガモの一群です。ヒドリガモも混じっています。

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 防砂堤に上ると船橋航路側にはカモの大群が見えました。

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 スズカモのようですが、本日はフィルードスコープを持ってこなかったので、双眼鏡で見るしかないのですが、何が何だかよく分りません。後で知ったのですが、堤防からフィールドスコープではビロードキンクロが確認出来たそうです。ビデオもかなり回したので、確認してみたのですが、ちょっと分りかねました。体が一回り大きいそうですが、フィルードスコープを持っていけばよかったとちょっと後悔しました。

 岸近くには、オオバン、ハシビロガモ、ヒドリガモ、が見えます。

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 そんなとり止めもないものを撮っているとまたまた近くにタヒバリが近寄ってきました。

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 そろそろ昼時というこでおにぎりをほうばりながら野鳥図鑑を見ていると、またまた視界に入るものがありました。よくみると足のないトウネンです。

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 実は足の悪いニシトウネンがいるという情報があったのでよもやと思いましたが、この固体は足が悪いというより完全に足がありません。原因は分りませんが、それでも元気に餌を探していました。

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 写真には撮り損ねましたがもう一羽いてつれあいがいうには絶対にツガイだと主張していました。足のない亭主を見捨てられない雌が他のトウネンが行ってしまったけれどかわいそうだから付き合ってあげているんだとか。まあ、真偽の程は分りませんが(笑

 つづいてシロチドリを正面から。目線をこちらにくれています。管理人達の世代の若い頃の表現を使うなら「ガンをとばしている」状態ですね(笑

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 カモの大群を見たりしていたら結構時間が経っていました。潮が引いて三脚を担いで沖の方へ大分移動しています。

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 ここで野鳥を追っかけていると時間が経つのが早いですね。あまり歩き回る必要はないのですが、カモ類やシギ・チドリ類といった水鳥が中心に数だけは結構いるので、それを丹念に見ているといくら時間があっても足りないといった感じです。

 来週は谷津干潟を予定しています。

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小春日和の三番瀬

 ヒメハマシギ騒動(?)も一段落したので、ならばここでちゃんとハマシギを見に行こうということになり、小春日和の秋の日、三番瀬へとつれあいと共に何度目かの遠征をしました。

 管理人達は電車とバスを利用しますので、乗り継ぎが結構大事です。土曜日の朝は二俣新町から船橋海浜公園行きの朝一番は6時58分です。歩いて2キロ位ですから、歩けない距離ではないですが、機材を持ってデッキブーツですから、ここは無理をしません。

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 7時5分頃に到着。

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 9時12分頃が干潮ですから、かなり潮が引いていました。上の写真は8時42分頃です。

 さて、潮が引いていると結構歩かないといけません。本日もデッキブーツを履いたまま東京駅を闊歩してきましたが、三番瀬では必需品です。

 まずは、ハマシギ。

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 色々と調べたのでずか、ヒメハマシギにはヒレ(水カキ)があります。前回の時、つれあいの撮った他の写真を調べてみたら、水カキがないことがはっきりと分りました。つまり、ハマシギということになります。それが分っていれば、それを確認するのもひとつの手なのですが、ヒメハマシギとハマシギが並んでいれば大きさがかなり違うから、分るのではないでしょうか。大きさの順は

 トウネン <  ヒメハマシギ < キリアイ < ハマシギ

になると思います。あと嘴の長さや湾曲具合がそれぞに特徴があり、また、キリアイは目立つ頭側線があるなど、細かな点をつめていけば分るのはずなんでが(苦笑

 まあ、現場に出るとそれがおいそれとは分らなくなりますし、写真を自宅で調べても迷うことが多々あります。まあ、このあたりは経験と場数をもっと積んでいかないといけないんだと思います。

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大きさを比較するものが無いとトウネンに見えるかもしれません。ところが、

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 手前にいるハマシギと比べるとかなり大きいのです。ですから、トウネンではありません。色々と調べると、どうやらダイゼンの冬羽ということに同定出来そうです。夏羽なら一発で見分けがつくダイゼンですが、地味な冬羽になると中々難しいなと思いました。まあ、こんな細かなところをチビチビと見つけて同定していくのも、結構やっていると楽しいです。まあ、分らずにイライラも頻繁にしますが(笑

 それで、そんなシギ達を撮っている最中、ウミネコが頭の上を飛んでいくので、何気に連写したところ、

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自宅で、よくみるとどうも単純にウミネコと同定していいものかどうか、またまた悩んでしまいました。まず、嘴が灰色でその先が黄色です。そして足はやや赤味がかっています。もう、何が何だか分りませんね。ウミネコの亜種なのか、単に年をとって人間の白髪のように色素が抜けただけなのか。はたまた光線の加減にるイタズラなのか。図鑑やネットで調べても分らないのでそのうち詳しい人に聞いてみよう思います。初心者泣かせの水鳥と言うそうですが、まあ、調べるのに時間が結構かかります。ちなみに、これを撮ったすぐ後に撮ったウミネコです。

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 そんな中色々な水鳥が飛び交います。

 腋羽が黒いです。ダイゼンだと思われます。

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おなじみコサギです。

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 ハマシギの飛翔を正面から。

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 浜辺にあるシギ達の足跡。

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 ハマシギの群れが一斉に飛び立ちました。この中のヒメハマシギはいるのか???まあ、そんな想像も楽しいですね。

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 群れから外れたハマシギ。かなり素早い飛翔です。

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 猛禽がいました。後姿だけなんですが、おそらくハヤブサだと思うのですが、どうでしょうか。

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 つづいては、ミサゴ。これはえらく遠いので相当トリミングしていますが・・・

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 山へ行くと声はすれど姿は見えずで苦労しますが、海浜に来ると姿は沢山見えるけど識別で苦労するといった感じになります。同じ野鳥でも随分と違うなと思いますが、それぞれに面白さがあります。それで山と海とバランス良く行ったら当分飽きることはないと思いますね(笑

  この後葛西臨海公園に回りましたが、多分ミサゴだと思うのですが、思いっきり遠くに飛んでいる姿を撮った以外は、特にこれと言っためぼしいものは撮れませんでした。まあ、何処に何がいるか予め分らないのが探鳥の面白いところです。ですから手間を惜しんでいると後悔することもありますので、空振り覚悟で出来るだけマメに回ることにしたいですね。

 それにしても、ポカポカと暖かく(暑く?)気持ちの良い三番瀬でした。そうそう、ここはやはりビデオがいいですね。大分撮りましたので編集が大変ですが、そのうちアップ出来ると思います。

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谷津干潟から三番瀬 その2

 そうそう、ちなみに谷津干潟は干潟はどうやら立ち入り禁止のようなので、デッキブーツや長靴は要らないようですね。かえって歩くのに邪魔ですね。

 さて、南船橋から京葉線で一駅、東京方面に戻りますと、二俣新町です。駅から三番瀬まで約二キロほどあります。歩けない距離ではありませんが、バスを利用。駅から四、五分のところにバス停がありますが、大体30分に一本位しかないので、タイミングが悪いと結構待ちます。10分程でバスがやってきましたのでそれに乗り込みます。五分ほどで三番瀬に到着。

 かなりの人だかりです。どうやらクリーンアップ三番瀬とか言ってボランティアの人たちが瀬のゴミ拾いをしていたようです。潮はかなり引いているし、鳥達は大分遠い感じです。

 そんな中、オオソリハシシギを発見。潮干狩りをしている人の群れの間に二羽いました。初めはオグロシギかと思ったのですが、嘴が反っているのが確認できましたので、オオソリハシシギと同定しました。

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 最後のはデジスコで撮りました。そうそう、谷津干潟は初めてだったので機材が重たくなるのを避けたので、今回はビデオはお留守番でした。三番瀬はどちらかというとビデオ向きですね。シギやチドリはチョコマカと動き回るので追っかけるのが結構大変です。あまり近づくと逃げてしまいますが、ウミネコの群れの中にいた時は結構近くまで寄れました。

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 ツガイなんでしょうかね。オスメスはちょっと分りません。

 あと、シロチドリもいました。

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 その他、ハジロカイツブリがいたのですが、相当に遠いのでデジスコで撮ろうとしたのですが、レリーズが壊れてしまい撮りそこねました。困ったもんですね(笑

 つれあいはキリアイも確認したようです。

2009.10.25追記:
21日に分ったのですが、つれあいの撮ったのはキリアイでなくヒメハマシギではないかと思われます。斬り合いの傷の無いキリアイ、つまりヒメハマシギらしいのですが。当人はその時は頭側線の無いキリアイと思い撮ったとか。おいおい、なんで管理人にそのことを言わなかったんだとかなり揉めました(笑

2009.10.27追記:
よくよく見るとどうもハマシギの冬羽のようですね。大きさがキリアイ程度だということだったのでそうかとも勘違いしましたが、羽の感じも違うし、嘴も少し長い感じがします。トウネンと並んでいれば多分一回り以上大きいのですぐにハマシギだと分ったと思うのですが。まあ、管理人もこれが100パーセントヒメハマシギではないと断言は出来ませんが、今回は幻のヒメハマシギだったなぁという気持ちになっています(笑

あとおなじみのミヤコドリなんですが、瀬の清掃のためか、とんでもなく遠いところにいました。清掃が終わり潮が満ちてみたらかなり近くの瀬まで戻ってきました。昼をとってからミヤコドリを撮ろう思い売店で簡単に食事を済ませると、風が相当に出てきました。機材が砂まみれになるのはかなわないので撮影は見合わせ、撤収となりました。

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 三番瀬ではデッキブーツが大活躍でした。普通の長靴だと少し短いので場所によっては通れません。まあ、今日位の陽気なら素足で潮干狩りをしている人が沢山いるくらいなので、裸足でも構わないでしょうが、やはりあれば便利だと思います。

 

連日の三番瀬・・・

 昨日の時点でヒメハマシギは23日に抜けたとの情報を得ていたのですが、ミヤコドリを撮りたいとつれあいが言うので、連日の遠征になりました。

つれあいがミヤコドリを撮っている間管理人は荷物番をしながらビデオの準備などをしていのですが、さて準備も出来たし昨日網越しか撮れなかったミヤコドリを撮り直そうしたのですが・・・。あれれ、いない。つれあいが撮影している間は確かにいたのですが、いつのまにかあっと言う間にいなくなってしまいました。まあ、野鳥ですからしかたないのですが。

少々落胆していると少し人だかりできて、何かを撮っています。近づいてみると、トウネンでした。

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これがシベリアあたりから飛んでくるのですから、凄いといえば凄いですね。それで何枚か撮っているうちにトウネンとは違うのがいるのが目に付きました。

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トウネンより少し大きく、嘴の先が少し曲がっています。最初はヒメハマシギかと思ったのですが。詳しい人に確認すると、少しシギに詳しいひとなら白い眉斑と側頭線の上の白線が二本の線なるので、キリアイだとすぐ判るとのこと。まあ、言われてみればですが。何でも「キリアイ」は「斬りあい」の傷が頭にあるのですぐ判るとか(笑

それでトウネンとキリアイを撮っていると、網の向こうの瀬で今度はかなりの人だかり。網の向こうのくぼみに何羽かのトウネンが見えるのですが・・・。フィルードスコープを抱えた年配の人が「あの中にヨーロッパトウネン(ニシトウネン)がいるようですね」と通りすがりながら教えてくれました。実は葛西臨海公園でニシトウネンの話を聞いていたので、もし本当ならヒメハマシギ並みの希少性ということになるのではないかと思います。ですが、みても判別できませんでした。また、その近くに行くにはどうしても長靴がいるのでなんとももどかしい思いで、遠くからシャッターを切りました。

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真ん中のがそうかなぁとも思いたいのですが、判りませんね(苦笑

まず、トウネンが判っていないと他のものが判らないと言う感じですね。

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それでさらにニシトウネンにこだわりますが、一番手前の少し小さ目のがひょっとしてと思っているのですがどんなもんでしょうか。

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三番瀬の先に谷津干潟もあるので、今度は長靴を履いて来月も一度は遠征してみたいと思っています。

ふなばし三番瀬海浜公園

 ミヤコドリがいるのでとりあえず撮影してこようと思い、三番瀬として知られる、ふなばし三番瀬海浜公園に遠征してきました。

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ご覧のとおりいるにはいるのですが、距離もあり網の向こう側にいるので、証拠写真程度のものしか撮れませんでした。

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網の隙間からデジスコでも使えばなんとかなるかもしれませんが、一眼レフではかなり難しいですね。ビデオも撮りましたが、似たり寄ったりですね。

三番瀬でヒメハマシギが最近出たとの情報もあり少し期待していのですが、本日は見えませんでした。撮影をした人から写真を見せてもらいましたが、沢山のトウネンの中にポツンと少数(おそらく一羽程度か)が混じっていたりするようで、相当慣れた人でないと同定できないと思われます。とりあえずそれらしいのがいたら、枚数を気にせず撮りまくれとのこと。あと朝早くがいいとか、潮が満ちているほうが岸の近くで撮れるとか。まあ、いなければ何ともなりませんが(笑

まあ、ヒメハマシギはいなくても、大砲組やフィードスコープ組は沢山いました。

それで、公園の駐車場から公園内を通って瀬までは比較的近いですし、公園内にトイレや売店もあります。瀬は日陰がないので本日のようにかなり暑い場合、長い時間留まるなら日除けが必要でしょう。

潮干狩りはシーズンを過ぎたのでやっている人はあまりいないですが、野鳥の近くで潮干狩りをしている人もいました。潮干狩りをしている人がだんだんミヤコドリの群れに近づくと、突然ミヤコドリが一斉に飛び立ってとんでもなく遠くに行ってしまったハプニングもありました。

他に行く場所もあったので一時間程で撤収しましたが、かなり遠いのでそうそう頻繁に通う訳にもいきませんが、機会があれば又行きたいと思います。

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