飛び際が生き際? サシバが里山にやって来た・・・Part9

去年の同じ頃、サシバの雛たちは巣立ました。ただし、揃ってではありません。3羽いた雛は成長の度合いがちょっとずつ違いました。

雛の孵る時間差がどれくらいあるのか分かりませんが、おそらくは一番最初に生まれたであろう雛の成長が一番早いようです。ただ、何日も差があるのかと言えばそうでもないようです。

成長の差は摂取する餌の量の違いだと思います。先に生まれた方がやや成長が早く体力的に優位になるようです。そうすると力関係から言って他を押しのけて親から与えられる餌を啄む・・・でも最終的に巣立ちの時間差を考えると思ったほど一番子の優先性は無いように思います。これは餌が豊富な状態ならと但し書きが着くような気がします。イヌワシのような事例もありますから一概には言えないのでしょう。

つまり巣立ちも多少時間差はあるようなのです。

さて、6時45分くらい到着。巡回コースを回ります。

巡回の途中ですが・・・

いい感じで構えています。飛び出す気配満々ですね。

直ぐに飛び出しました。メスの成鳥のようですが、餌を見つけたのでしょう。

電柱からの飛び出しは明らかに初速が違うように思います。そりゃそうです。なんせ飛び出し台はコンクリートみたいなもんですからね。この飛び出しの安定が狩りの安定に繋がるのかなとも思いました。木に止まっていると風がなければいいですが、そうでないと結構揺れますからね。管理人たちが見た巣は大きな木の高さ7分どころくらいに架かっているものが多かったですが、雛の最初の難関はこの木からの巣立ちでしょう。

ともかく飛び出す時は枝先に移動しなければ外の世界が見えません。親のように巣に直接出入りできる飛翔能力は巣立ちの頃には無いように見えます。

さて、先週と同じエリアで雛たちの巣立ちを待つことにしました。

追記:
管理人たちの巡回コースは大雑把に5つのエリアを回るようになっています。これはサシバの縄張りと思われるエリアを5つつなげて回ると言うことです。最初はもっと広く回っていたのですが、出現の頻度とか巣の位置の把握だとかしているうちに今の5つのエリアに定着していきました。ただし、そのうち3つは古巣になっています。後釜が来て別場所に営巣しているらしいエリアや後釜が居なくなってしまったエリアもあります。取りあえず巣のあった場所は繁殖に好適な条件が揃っているようなので今はいなくても巡回は続けてみようかと思っています。

暫く観察を続けていると頻繁に親の姿を見ます。声も聞こえます。雛はまだ巣にいるようです。

そして・・・

3羽の飛翔を確認。おそらく一番子が巣立って親と一緒に飛んでいるものと思われます。うーん。良かった(笑

親が頻繁に啼いて雛たちを呼んでいるようです。巣には餌を咥えて入ることはありません。間違いなく巣立ちを促しています。

一番子の姿を遠くにしか確認出来ませんが、うまくいけば次は二番子の巣立ちです。親の啼きようから言ってかなり近い感じがします。

ここは一か八か、巣のある森の少し離れた大きな木を日陰兼ブラインドとしてレンズを構えてみました。もし出てくる位置が違えば徒労に終わるかもしれませんが日中の陽は強く気温もかなり高いです。日陰で無いと干上がってしまいそうです。

まつこと暫し。

するするっとサシバの雛らしきモノが杉の木を登っています。

黒い虹彩からしてサシバの雛です。いやもう若と言った方がいいかもしれません。危なげなくなんてことはなく、落ちても死んでしまうことはないかもしれませんが見ていてハラハラします。

なんか足を踏み外して本当に落ちそうなシーンも一度や二度ではありません。

追記:
巣の位置は把握していました。しかしだからと言って巣の直近付近から出てくるとは限りません。それは去年の観察で分かったのですが雛は巣立ち前に枝渡りをして巣のまわりを移動します。巣には戻ると言うよりは近くに留まると言った感じで、巣立つ(飛び出す)場所はかなり巣から遠かったのです。先にも書きましたが巣から直接飛び出るのは雛は無理なようで良い条件の場所に移動して巣立ちをするような感じです。
雛の動きが分かるような見通しの良い所ならその動きでなんとか見当が付きますが、今回は賭けでした。

しかしようやく頂上に辿り着くと・・・

あまり逡巡もせずにいきなり飛び出しました。おお、巣立ち、初飛びじゃぁ・・・

なんて感動するもほんの一瞬のこと。数メートル先の隣の木の枝先に着陸です。

厳密に考えればこれは巣立ちではないのかと思案を巡らしていると、当該の若もなにやら逡巡模様。

しかしこの逡巡は割と短かったです。ほんと10秒あるか無いかの間。

いい面構えです。まさに飛び際、そしてこれがサシバの若にとって生き際となる瞬間なんでしょう。ここで飛ばなければ先はないのです。後戻りは出来ません。

初夏の青空めがけてサシバの若が巣立ちました。

雛から若へ。今飛び立った若はこれから自分がどんなことに遭遇するかは全く知りません。数千キロも往復して戻ってくる・・・戻って来て欲しいと願っている・・・なんてことは今は知る由もありません。そしてこれから待ち受ける色々な事を思うと管理人なぞはなんの役にも立ちませんが何かしら胸にこみ上げて来るものがあります。

さて、一番子の飛翔は確認、二番子もなんとか巣立ち。

そして残る最後の三番子の声が巣のある森の中から聞こえてきます。

・・・続く

サシバが里山にやって来た・・・Part8

先週はサシバの雛が孵っているであろう里山でサシバ達の餌獲りが見られました。

今週は天候があまり良くないようなので逡巡したのですがやはりこの時期ならではと思い、状況によっては泊まりもアリとの準備もして出張ることにしました。

到着は6時40分くらい。いつものコースを一回り。

うーん、電柱サシバを1羽だけ確認。それも古巣のエリア付近なので近くに営巣している気配はない模様。

長年の勘と経験と言うほどの蓄積はないですが、それでもこんな時はあまり状況が芳しくないとの予感が。

稲穂はかなり伸びてきました。田んぼでの餌取りは難しくなって来ているのは確かです。

ただ、この時期雛は巣立っていないと思いますので、餌はやはりカエルや蛇と言ったものが中心だと思います。森の中のセミ類はまだこの時期では餌の対象にはなっていないはずです。

だったら、この動きの無さは何なんだ・・・と言うことになるのですが、これが分かれば苦労はしない(笑

ツバメは巣立ちをしていました。ツバメは生育も早いので2回戦目という巣もあります。

サシバは抱卵と孵ってからの育成でおよそ10週間くらいかかるようです。ですから2回戦はまず無理です。

それに加えて秋には数千キロを渡って行くわけですからそのために必要な成長も時間がそれなりにかかります。

そうそう、なんでこんなにサシバを追いかけるのか、気になるのか、ちょっと冷静になって考えてみました。

オオタカやハヤブサなども今頃は営巣している訳ですが、それらは留鳥です。一年中見ることが出来ます。

思えばタカにハマっていったのは秋のワタリからでした。タカが渡るなんて鳥に興味がなければ一生知らなかったかもしれません。

秋の綺麗な青空にサシバ達の群れ、黄金色に透けて見える美しい羽、いかつい形相のハチクマ、等々普段では見ることの出来ないタカたちの姿に興味を引かれたのでした。

考えてみれば不思議なことでなんでそんなリスクを冒してまで数千キロを渡るのか。そんなことを考えながら秋のワタリを見ていたら、タカたちはどう日本で過ごしているのか、自然と興味が湧いて来たのです。

ハチクマの営巣は関東では中々見ることが出来ないと思いますが、サシバなら関東エリアでも見ることが出来ます。そんなことがあって北関東サシバ詣が始まりました。

今年で4シーズン目になります。

雛の育成を直接確認出来たのは3シーズン目の昨年でした。巣自体は古巣を含めると4つ確認出来ました。今回は巣の目視による確認は出来ませんでしたが、位置の特定は出来ました。

こうしてサシバと付き合っていると時間を忘れてしまうこともしばしば。

ただし、今日のようにまるで姿が見えないと時間がながいですね(苦笑

あまり動きがないのでここのところ1番親を確認しているエリアで構えていたら、多少は動きがありました。声もします。

まあ、こうなると写真はおいといて動きの観察ですね。

巣から離れて視界を広く取ってみていると・・・雛の巣立ちが近い時期ですからもっと頻繁に餌獲りがあってもいいと思うのですが、やはり動きが少ない。

巣に戻る後ろ姿ですが、取りあえずこれだけ写真に収めました。見ると餌を咥えていません。

うーん、これは案外巣立ちが近いのかもしれないとの予感が。巣立ちを促すために直近になるとあまり餌を与えないこともあるようですから、そうなのかもしれません。

ただ、それがいつなのかは誰にも分かりません(笑

天気もあまり良くない。動きも少ない。今日は諦めて来週出直そうと言うことになりました。

来週は雛の巣立ちが確認出来るかどうかです。

そんなこんなで昼に撤収と相成りました。

追記:
撤収後すぐににわか雨に遭遇。まあ、良いタイミングで撤収しました。

サシバが里山にやって来た・・・Part 7

長野やら新潟への遠征が続き北関東のサシバのやって来る里山にご無沙汰していました。

抱卵期はあまり動きがありません。ですが今頃なら雛が孵っているので親鳥の餌撮りが活発化して暇をもて余すことはないだろうと思い梅雨の合間を縫って久しぶりの出張りです。

この時期は日が長いですが天候が不順です。雨が酷いと観察になりませんのでその辺りが厄介ではあります。

思えば野鳥の繁殖時期に重なる6月は観光シーズンではありません。ですから移動も楽ですし混雑も少ない。バーダーにとっては天候さえなんとかしのげればいい季節です。

4時出立。6時40分到着。取りあえずいつものコースを回ってみます。

稲穂は大分伸びてきました。緑の薄い絨毯くらいの感じです。

巡回中、4個体ほど車中から発見。まあまあの動きです。前回来た時に比べると動いている感じです。

途中みつけた電柱サシバ。この時期は餌場の範囲が広がるので普段見かけない場所でも見かけることがあります。思い切り電柱に近づいて撮ってみました。逆光ですが表情は分かります。

電柱から枝止まりしたサシバ。オスですね。餌は咥えていないし、狙っている気配もありません。巣は近くではない感じがします。

別場所の別個体。これもオスです。これは狩りをしようかという気配があります。少し待機していると・・・

少し目を離している間に餌を獲って巣に戻ったようです。管理人達が見ている場所からは巣の位置は分かりませんでした。

しばらく待っていると戻ってきて更に狩りを始めたようです。今度は枝ではなく畦で餌を狙っています。

餌を見つけたようです・・・が今度は捕獲に失敗した模様。

餌を持たずに森の中へ。巣があるのかとここでもしばらく待機しましたが・・・どうも違うようです。

この辺りはよく電柱サシバを見かけるところで巣が近いと思われます。

少し時間があるので撮影はともかく観察に徹してみました。

しばらくするとサシバの鳴き声が聞こえてきました。メスがオスを呼んでいるようです。

何度かオスが現れ、口に餌を咥えて森の中に入り直ぐに出てくるところを観察。どうやら巣の場所は特定出来たようですが、人が地上から確認出来る場所ではないようです。しかも巣の形態もいままで管理人達が見てきたモノとは違う感じです。雛は確認出来ません。

それでも雛が孵っていることは間違いないと思います。人目に触れないような場所なら人の接近によって巣を放棄することも無いでしょうから、その点は安心です。しかし巣の出入りによってはかなり羽を痛めるのではないかと思いその点は少し心配もあります。ここの場所は若達の姿を確認したこともあるので大丈夫だとは思いますが。

少し気がかりなこともあります。昨年雛を観察した巣が架かっていた木は虫にやられてしまいました。前回来た時には個体を確認したのですが今回は確認出来ていません。出現頻度の高い場所なので雛が孵っていれば少し待てば確認出来るかと思ったのですが・・・

タイミングの問題もありますからたまたまかもしれないですが、ちょっと心配です。

さて、こうなるとサシバの動きから目が離せません。今シーズンは狩りのシーンを見てみたいし撮ってみたいと思っています。これは非常に難しいです。

抱卵中は親鳥が必要な餌だけでいいので比較的同じ場所で狩りが行われます。餌撮りの頻度はそれほど高くありません。つまり観察や撮影の機会も少ないのです。

この時期は雛の分の餌獲りもあるので餌撮りの頻度は高くなります。先にも書きましたが普段見ない場所でも見るということは普段狩りをしない場所でも狩りをするからです。

つまり餌撮りの頻度は高くなるが範囲も広くなる。

やはりそれでもこの時期の方がチャンスは多いでしょう。餌撮りのシーンの観察と撮影は場所の選定も一工夫必要になりますが運も必要です。

追記:
巣の位置の把握は観察や撮影にはプラスになる場合もあると思います。

誤解して欲しくないのは巣の位置を承知したからと言って巣の直近、直下で侍っても鳥にもいいことはありませんが、観察者や撮影者にとってもいいことはありません。

何故なら鳥の移動するパターン、動線と言い換えてもいいですが、それが見えなくなるからです。巣はまさにホームポジションなのでそこからどう動くか、そこにどうやって帰ってくるか、なのでそれなりに距離をおかなければ動線は見えません。

鳥に近づきたいなら鳥のストレスにならずに近づく方法を模索する・・・管理人は路傍の石作戦と呼んでいますが・・・のも鳥見、鳥撮りの楽しみのひとつだと思っています。

さて、帰りの駄賃ではありませんが、珍しく蒸気機関車の重連が走るとのこと。

観光シーズンではないですがお客は一杯乗っていました。また撮影に来ている人達もかなりの数でした。

日曜日なので明日の仕事のこともあり重連を撮影して撤収と相成りました。

動きが少ないなぁ・・・サシバが里山にやって来た Part4 & Part 5 & Part6

4月21日、28日、30日とサシバがやって来た里山に出張りました。

どうやら安定期に入ったようで動きが少ないです。写真的にも今ひとつです。

安定期とは勝手に管理人が思っただけの話なのですが、理由は以下の通りです。

3月31~4月1日あたりに出張った時はかなり頻繁に色々な個体を見ることが出来ました。これはワタリの直後で捕食を頻繁に行っていた為だと思うのです。長旅の後ですが体は結構ガレていたはずです。これでは繁殖に耐えることは出来ないでしょう。ですから餌獲りが活発になる。つまり頻繁に電柱に止まって餌を探しては飛び出して捕食していたのです。だからやたら見るわけです。

ですがワタリから3週間もたつと体の方は一通りの回復をして抱卵が始まり捕食の頻度が落ちると思われます。そうすると目にする機会が減る・・・そんな時期になってしまったと言うことですね。

特に21日は午前中だけですがオスが電柱に止まっているのを一度見ただけでした。

28日は朝方にメスを発見。

比較的早い時間から動いていましたが、餌獲りはせずに(巣があると思われる方に)飛んで行きました。おそらく捕食した後だったのでしょう。ただし、巣の近くまでは分かるのですが特定は出来ません。どうやらこちらからは死角になっている場所のようです。

オスの方は昼頃に出てきました。こちらも捕食をした後に飛んで行きました。巣に餌を咥えて戻るかと期待したのですがとんでもなく高く上がってしまい見当違いの方に飛んで行きました。

昼過ぎまで粘ってオスメス一度きりしか現れません。定時巡回のように付近を回りましたが別個体は発見出来ず。朝の捕食を過ぎると途端に動きが悪いですね。一つの場所で朝粘って観察していると他を回って見る頻度は激減しています。これは先にも書きましたがこの時期は致し方ないようです。

29日は福島に滞在、明けて30日。おとといの様子からもっと早くから動きがありそうなのでかなり朝早い時間に到着。すると5時44分にはメスは電柱に止まっていました。

気温もやや高くなって来ているので動き出しが早いようです。そしてここからが動かない。そして45分位経った頃ようやく狩りに出ました。

一度は失敗してビニールハウスの近くに止まっていたのですが、ちょっと眼を離した隙にどこかに飛んでっていってしまいました。おそらく捕食に成功してどこかで餌を食べていたのではないかと思いますが、それは確認出来ませんでした。

メスが再び出てきたのはこの後1時間近くしてからでした。

多分餌を食べてまったりしてようやく巣に戻るタイミングだったようです。巣に入るかと期待したのですが巣近くの枝に高止まりしてしまいました。ここから巣に戻るかと観察をしていたのですが、これもほんの少し眼を離した隙にいなくなってしまいました。中々厳しいですね。

それでメスが餌をとれば大概はオスが次に出てくるパターンのようです。まあ、絶対ではありませんが巣を順番に守っていればそう言うパターンになるのでしょう。

メスが巣に戻ったと思われる約1時間後、遠いですがようやくオスの登場です。

色々な電柱に止まって捕食を試みるのですがどうも上手くいきません。

でようやくこの時の狩りで餌をゲットしたようです。そして今度こそ巣に帰るかと期待したのですが・・・またもやあらぬ方向に飛んで行ってしまいました。

巣の場所は大体分かってきたのですが決定打が出ない状況です。それは巣の出入りが直接確認出来ないからです。

昨年の巣があった木がどうやら虫にやられて枯れてしまったので巣の場所が変わっているのです。新しい巣なので巣材もそれほど多くはないと思われますし、茂みの中には死角が沢山あるので中々確認出来ません。

ただ、出入りに支障がでるほど茂みの奥には巣は作らないようなのでもう少し時間をかければ場所の特定は出来ると思います。まあ、雛が孵れば出入りは頻繁になりますからね。ただし、場所を特定しても近くで屯するのは厳禁です。さっと観察してさっと立ち去る。これが大原則ですね。

さて、3日分まとめの備忘録になりました。まあ、雛が孵るまではこんな静かな状態が続くでしょう。とりあえず番は元気でいるのが確認出来ましたのでそれで一安心して撤収と相成りました。

恋の季節・・・サシバが里山にやって来た Part3

先々週は里山でサシバの到着を確認、先週は菜の花台でワタリを確認。

今週は先々週到着したサシバ達がどうなったかを観察に出かけるのが筋だと言うことで里山に出張りました。

少々肌寒い日曜日の朝、7時15分頃里山に到着。

さらっと一回りしたところ、電柱サシバを発見。

眉班からするとメスのような感じです。こちらを睨んでいる訳ではありません。餌を狙っていたようです。飛び出しは撮れませんでした。

別場所で別個体のオスを発見。これも餌を狙っていました。

静かに佇んでいるように見えますが・・・

餌を発見。飛び出しました。

餌を獲った瞬間は盛り土に隠れて撮れませんでした。残念。しかし餌はゲットしたようです。

うかつだったのは感度を上げるのを忘れていてシャッタースピードが全然足りてなかったです。流し撮りになってしまいました。

しかしそれはそれとして、この獲った餌の行き先は・・・

あれれ、って感じです。気がつかない内にサシバのメスが管理人達のかなり後方ですが電柱に待機していたのです。獲った餌はメスに与えていました。これって求愛給餌になるんでしょうか。

実はこのあと一回りして帰ってきたら同じ電柱で撮りはぐれましたが交尾をしていました。う~ん、いよいよ恋の季節いや、繁殖の季節が本格化した感じですね(笑

先ほどのオスですが距離が近いです。こちらから近づいていった訳ではなくあちらが勝手に近くの電柱に止まるのです。

管理人達は巣を確認してもその近くではへばり付きません。勿論サシバが営巣を放棄する危険を避けるためもありますが、巣の近くは写真的には面白みがありません。それよりも巣から少し離れた狩り場で待機した方が写真的にはいいように思います。ただ、光の加減やら餌の状況でどこにいたら良いかと言うのは中々難しいですが。

先ほどのメスは動きません。ひょっとするとすでに卵を宿しているのかもしれません。ただ巣材を運んでいるところは確認出来ませんので巣がどうなっているか分かりません。去年の古巣はあるにはあるのですが、それを使うかどうかも分かりません。

この場所のサシバはおそらく去年と同じ個体だと思います。巣の近くより少し離れた所の方が警戒心も薄くなるようで、平気で頭の上を飛んで行ったりもします。まあ、サシバから見れば管理人達は変な人に見えるかもしれませんが、人畜無害であることはサシバもよく分かっているのではないでしょうか(笑

その他の場所でもポツリポツリと個体を確認出来ました。ただし、繁殖気配を感じることが出来たのは1カ所にだけでした。まあ、これからでしょう。

距離はありますがサシバと桜。この辺りはまだ桜がいくらか咲いていました。ただ、青空でないので色は映えませんね。

さて長閑な里山の春。菜の花もまだ咲いています。

これは来週も里山に出張ることになるなと思いつつ、昼頃の撤収と相成りました。